髙橋 優/Yu TAKAHASHI
@iovistakahasius
Followers
518
Following
275
Media
33
Statuses
3,613
声優批評／アニメ批評。西洋中世学会正会員（専攻：西欧初期中世史）。執筆依頼はiovis.takahasius @gmail .comまでメールでご連絡をお願いします。『ユリイカ』湯浅政明特集号に寄稿（2022年6月）。
Joined November 2020
Don't wanna be here?
Send us removal request.
Explore trending content on Musk Viewer
Leyen
• 304922 Tweets
#TheBoys
• 81615 Tweets
INTRO
• 78555 Tweets
Papa Dali
• 67844 Tweets
Kamari
• 64208 Tweets
Ali Koç
• 63387 Tweets
DAOUOFFROAD COL EP4
• 60199 Tweets
岸田総理
• 43297 Tweets
Mehmet Büyükekşi
• 35896 Tweets
डिब्रूगढ़ एक्सप्रेस
• 35481 Tweets
#素のまんま
• 35200 Tweets
JAM X THEWALLSONG
• 32345 Tweets
国立公園
• 28528 Tweets
#TrainAccident
• 28347 Tweets
AMIA
• 28271 Tweets
रेल मंत्री
• 27520 Tweets
マンション爆発
• 24458 Tweets
高級リゾートホテル誘致
• 20235 Tweets
西川口の爆発
• 16674 Tweets
#THE夜会
• 16640 Tweets
What's your color
• 14568 Tweets
İbra
• 13367 Tweets
ODIs
• 12841 Tweets
Kimiko
• 12832 Tweets
テレ東BIZ
• 11199 Tweets
Pinned Tweet
『Ultraman: Rising』が拓いたウルトラマンの新地平：自己啓発を基盤として描かれたヒーローの使命の二重性｜髙橋優
#note
#映画感想文
6月分更新。標題作のなかで繰り返される、均衡（balance）という言葉に注目して書きました。
#UltramanRising
#ウルトラマンライジング
0
1
4
作曲家の田中秀和が逮捕されたニュースを見て、彼が関わったアニメや楽曲が「配信停止」されることをまず気にするのはおかしいのではないか。逮捕報道の時点で邪推を含めたコメントをするのは控えるべきだけど、どんな事件にも被害者がいるということだけは言っておきたい。
32
887
2K
66歳で死去した新新宗教の創始者については、日比野勤先生が講義中に「彼は学生時代はまったく目立たない学生だったのに、卒業後に誰にも真似できない才能を開花させた。皆さんも法律学に適性がないとしても、他の才能で社会で輝けるかもしれないから腐らずに」といった発言をしていたのを思い出す。
1
497
1K
概ね善意から被災地入りする人々や団体をSNSでバッシングする心情って、デヴィッド・グレーバー言うところの「道徳羨望（moral envy）」なんですかね。何もしていない自分が責められているように感じて耐えられないので、善い方向に行動しているように見える人を攻撃してしまうという心理。
8
324
778
noteに寄せられるリプライや引用RTを見ていると、「作者が（敢えて）描かなかったものを語るのは牽強付会だ」という反応をしている人がたまにいるのだが、こうした作者の神聖視がどこから来るのか理解に苦しむ。作者の意図がどうであれ、結果的に描出されてしまったものを暴くのが批評の営みなのだが。
1
159
371
邪神ちゃんが富良野のイメージを落とすかどうかはともかく、富良野市議会に対して「アニメとコラボさせてもらってるのだからありがたく思うべきだ」と言わんばかりの「お気持ち表明」をしている表自（邪神ちゃんファンかも不明）が多いことにはげんなりする。アニメツーリズムのキツさが際立っている。
4
184
330
決め台詞は「作者の人そこまで考えてないと思うよ」です、はい論破、という姿勢の人を見るたびに、この人は「作者の気持ちを答えなさい」という現代文の藁人形設問を叩いているうちに頭がおかしくなったのかなと思う。当方はあくまで読みの一可能性を提示しているだけなのだが、お気に召さぬようで。
0
130
275
東大法学部の「日本近代法史」講義が和仁先生の「健康上の理由」により担当教員変更となった件がタイムラインに流れてきて絶句してしまった。和仁先生はお世話になった恩師の一人で、今の私がいるのは間違いなく彼のおかげなのだけど、相変わらずTwitterで心無い学部生から雑にイジられていて悲しい。
4
72
260
『鬼滅の刃』鼎談企画 歴史編（今井宏昌×嶋理人×髙橋優）：戦間期の純情な感情｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
戦間期の歴史や文化に詳しい歴史研究者2名をお招きして、大正時代／鬼／義勇軍／近代家族といったキーワードから『鬼滅の刃』を読み解く鼎談を実施しました。
1
121
253
ある作品の面白さが理解できないのは知識・経験不足だとか、若い頃には理解できなかった作品も歳を重ねるにつれて好きになったといった言い回しを見るたび、それはそれで成長や成熟に対する考え方が一面的なのでは、と思う。見方を柔軟に変えられる自分に酔っているだけではないのか、点検が必要。
1
56
218
「親ガチャ」については、二極化・分断に対するあきらめがソーシャルゲームの「ガチャ」という比喩をまとって表れているのが興味深いと思っています。ユーザが運営に従属し、「課金」して「ガチャ」を回すことしかできない状態ゆえ、人生・社会のゲームチェンジャーにはなれないという世界観が標準に。
上級国民とか親ガチャとか、ここ数年のネット流行語には日本社会の停滞・二極化や階層的流動性のなさへの底しれぬ怨念というか、強い負の感情が込められているような気がする。すでに「無敵の人」問題とかあるけど、こういうのを放っておくと、より大きな社会不安の種になりそう。
12
640
2K
1
135
221
「ガチャ」概念が我々の認識に影響を及ぼしていることは既に指摘されていますが（自称「貧困東大生」の書いた記事への下記コメントを参照）、今一度再考する必要があるのは、「親ガチャ」の「運営」は誰なのか？ということです。不適切な比喩はなまくらの刀に思われます。
この記事（）で論旨自体より注目に値するのは、教育費を「課金」、家庭環境を「ガチャ」と言っているところで、フィクションの現実への影響が、暴力的なゲームで子供が暴力化するような単純な形式より、むしろ人間の認識の枠組に入り込んでくるかたちで生じる例になっている。
1
85
130
1
113
178
学生時代からずっと思っていることだが、大学教員の「奇行」を実況している暇があったら、その大学教員が話している内容に真摯に耳を傾けて、あえて真に受けて実践したほうが絶対に面白い。他人をバカにするだけの人生ってつまらないし、うまく立ち回ってるつもりでもやがて破綻をきたすからな。
0
71
168
社会を改良することはできない、「人生ゲーム」の盤面をひっくり返すことはできない……という学習性無力感が支配的となればなるほど、あくどい棄民政策を実行する政治家が得をしますが、「親ガチャ」と言っている限り政治批判は起こらず、嫌ならアプリを削除しろという諦念の反撃に苛まれるでしょう。
2
92
157
和仁先生のドイツ語文献講読のゼミに出ていたとき、先生から読みの間違いを指摘され、即座に間違いを認めて訳文を訂正したところ、「君は意固地になって誤訳を押し通さず、すぐに間違いを認めて訳を直した。これってなかなかできることじゃないんですよね」というようなことを言われたのが懐かしい。
2
53
153
批判する側が《ロジスティクスに関する「冷静」な指摘をしているだけだ》という体裁を取るのも、道徳羨望で嫉妬しているという実態を隠したいからなのかな、と勘繰ってしまう。感情的になることを悪いことだと捉えているから（あるいはそうやって抑圧されて生きてきたから）、ますます粗探しをする。
1
81
148
ここに来て、『陰謀の日本中世史』の著者は「陰謀」が好きで、研究対象に似ているからこそ、数千人のフォロワーを擁する鍵アカウントで陰口を叩いてしまったのだ、というオチの方が面白そうになってきましたね。「日本嫌いなのに、何で日本史研究したんだろ？ｗ」を発端としたスピード感が乱世っぽい。
2
70
131
エセ学者、アンチフェミ論客、表現の自由戦士といった胡散臭い連中を禁中に集め、一方的に敵視する女性研究者に対する呪術を執り行う「気鋭の日本中世史家」の一件については、先般から話題の網野善彦にならって「異形の鍵垢」と呼ぶのはどうだろう。公職追放で「南朝」化すれば平泉澄も浮かばれよう。
2
65
128
その後も色々な先生の精読ゼミに出たが、誤訳や解釈の間違いを「これが正しい」と強弁して憚らない学生は本当にたくさんいて、辟易したものだ。私だって今後も間違い続けるだろうが、間違いを認める心は失わないようにしたい。正しい唯一の解釈というものはないけれど、間違った解釈はあるのだから。
1
46
125
新井英樹「キーチ!!」「宮本から君へ」など6作品が全巻無料に、2月28日まで
週末に『キーチ!!』と『キーチVS』を通読したが、第二次安倍政権成立以前の「政治的無関心」だった自分を思い出させる作品だった。いまは政権を擁護する幇間連中が跡を絶たず、状況は悪化している。
1
46
123
「運営」を「政府」と捉える人はあまりおらず、フェミニストやリベラル勢力などを「運営」のお気に入りのように見てしまう人が多いのではないでしょうか。「運営」が不可視だと上で書いたのは、不適切な比喩によって見えない敵を妄想的に作り出しているように感じるからです。
俺はソシャゲの類はやらんのだが、交わされてるジャーゴンぐらいは見聞きしている。この比喩に倣うなら、「運営」たる「政府」への「詫び石」とやらを求める「ユーザー」はいるのかね。
0
9
20
1
75
116
茅野愛衣公式の謝罪ツイートへのリプライには演者を全肯定する思考停止コメントが溢れ、引用RTには中韓へのヘイトスピーチや歴史修正主義が猖獗を極めており、無反省なインスタント右翼の醜悪な内面が披瀝されている。同じ口でアニメを「世界に誇れる日本の文化」と言うのか。
2月11日に公開いたしました「茅野愛衣のむすんでひらいて」第152回につきまして、関係者で検討を重ねた結果、該当の動画を非公開とさせていただきました。
私どもの認識不足によりファンの皆様にご迷惑をお掛けしたことをお詫びいたします。
3K
3K
11K
1
86
109
20世紀の哲学では「投企」（Entwurf, projet）ということが言われ、人間が目的なく世界に投げ入れられるというある種の過酷さが問題とされましたが、「親ガチャ」の世界観ではそれが不可視の「運営」への他責となっており、結果的に陰謀論や「上級国民」への敵意の培地となっているように思われます。
1
78
101
自分だけは分厚いヴェイルの内側から安全に相手を観察し、消費（abuse）できる特権的な立場にあるという勘違いと「オタク文化」の親和性について、ついつい考えてしまう。冷笑、百合厨、「てぇてぇ」……こういった一方通行（unilateral）の目線は通底していて、やり返せない相手を密かに傷つける。
0
30
95
子どもへの性加害は「平均週2～3回」小児性犯罪者のすさまじい実態
大森榎本クリニック・斉藤章佳（あきよし）さんインタビュー #小児性愛という病 #斉藤章佳 #文春オンライン
ここ数日ツイートしている、無責任な言説を垂れ流すことの悪影響について考える一助となる記事。
1
54
96
茅野愛衣の靖国神社参拝については、メモリアルパークとしての千鳥ヶ淵墓苑がある以上、戦没者慰霊の観点から擁護することはできない。以下の「しんぶん赤旗」Q&Aが簡潔な整理であるが、靖国神社は「英霊」の顕彰、千鳥ヶ淵墓苑は戦没者慰霊という対照的な性格を有している。
2
60
90
結論としては、今回の邪神ちゃんの一件は率直に言って「ふるさと納税」に群がる政・官・民の野合が生んだ自業自得としか思えないので、「表現の自由」というマジックワードを振りかざして遺憾の意を表している人々はあたかも特権階級のようなポジショントークをしているように私には見えている。
1
61
78
3ヶ月前にも中富良野町のペンションをめぐって『ラブライブ！スーパースター!!』制作側の不義理(?)が話題になったばかりだ。この一件は公認の「コラボ」ではないが、此度の邪神ちゃんの件とあわせて、アニメとの「コラボ」がリスク要因となることを例証しているように見える。
1
50
69
「キャンセルカルチャー」という表現を使う論者にありがちなことだが、関心の対象がやらかした人物と当該人物を「超法規的にリンチ」（東浩紀）する群衆に絞られ、傷つけられた当事者たちが対立の谷間に落ちてしまう。「寛容なリベラリズム」って、強者にだけ優しい媚びへつらいのことなんだっけ。
0
32
72
直球ではなく変化球を、甘みではなく渋みを、美しい理想ではなく不都合な真実を受け入れることが「成長」であるかのように言われても、既成事実（モノとしての現実）への屈服や迎合を正当化する言説にしか聞こえない。現実を切り拓いていくアクチュアルな目線を失うことが「大人」になることなのかよ。
1
16
68
茅野愛衣の件については、茅野本人がどこまで「本気」なのかはともかく、「ファンには、演者と共に堕ちていくか、堕ちていく演者を切り捨てるかという苛酷な二択しか残されていない」のだ、という以前から繰り返し言っている話を再掲しておく。ファンは役者の召使いではない。
某ミュージシャンが米国大統領選を巡って陰謀論に堕ちてしまったことに対する嘆きのコメントが散見されるので、役者もとい演者の「知性」に関する過去記事を再掲する。ファンには、演者と共に堕ちていくか、堕ちていく演者を切り捨てるかという苛酷な二択しか残されていない。
1
13
38
1
44
71
小田急線電車内切りつけ事件の犯人が「幸せそうな女性を見ると殺したいと思うようになった。誰でもよかった」と話しているという。「真剣に、真顔で、腑を煮えさせながら、フェミニズムを憎悪してる」などとツイッターで放言を繰り返すアンチフェミ“論客”を放置している男性の側にも社会的責任がある。
12
30
67
邪神ちゃんの富良野コラボに関しては、少なくとも①制作側がどの程度事前に説明していたのか、②市議会と市長の関係は良好なのか、の2点が判然としない以上、現段階で富良野の「蒸し返し」を非難したり、陰謀論めいたオタク被害者論を展開したりするのは避けるべきではないかと思う。
1
53
63
2022年12月27日東京新聞夕刊「大波小波」で、「弱者男性」の話題に続けて、「低志会（志の低いアニメ愛好会）」の名前が出てきて目を疑った。「『ダメな僕ら』が敗北感を抱えたまま、暴力や差別に陥らず、笑い合ったり慰め合ったりする」活動、などと持ち上げられているが、この整理は正しいの？
1
39
64
「高齢者の集団自決」発言をした経済学者について、「研究者としては一流だった」式のコメントが散見されるので再掲。人格や政治主張と学問的業績は切り離して論じるべきだ、という「象牙の塔」的な態度は、世間の研究者に対する「非常識」イメージを強化することにしかならず、悪手だと思っている。
【HBO!】呉座勇一「炎上」事件で考える、歴史家が歴史修正主義者になってしまうということ
@hboljp
より
歴史修正主義への肩入れは、歴史家の資質の欠如を直ちに疑わせる。「人格に問題はあったが、研究者としては一流だった」式の「気鋭の研究者」擁護はもはや成り立つまい。
1
13
29
1
24
62
コラボが「燃やされる」たびにがなり立てている人たちは、いわゆる「オタク差別」に反対・抗議しているのではなくて、「オタク特権」がないことに苛立っていると言うべきなのではないか。だから「在日特権」や「上級国民」といった妄想に飛びついたり、男女の「権力勾配」論を嫌悪したりしてしまう。
0
29
59
@t_ohnuki
実際、彼に限らずオンライン授業と相性の悪い教員の方々は苦労されていると推察しますが、一部の学生がリアリティ・ショウやバラエティ番組でも見ているかのように授業を「実況」して「ネタ」にするのはやるせないですね。対面授業ができないことで、学生が興味本位で近寄りやすくなってしまいました。
1
18
62
このタイミングで騒動の中心人物による『南朝の真実：忠臣という幻想』の「本当の忠臣は誰か、新たな視点で描く」というアオリ文を見ると、「異形の鍵垢」の親密圏を裏切ったのは誰なのかという内容にも思えてくる。「忠臣ばかりの南朝」という設定がスクショを晒す不忠の輩によって覆される展開か。
0
40
60
批評とは自分の好きな作品を擁護するために書くものだ、という趣旨の発言を目にしたが、それは屁理屈や強弁とどう違うのか。この手の擁護は「私は自分が好きだと思ったから旧軍部を支持したんです」と（発言者が将来的に自分の発言に責任を持たないという点でも）同じような結果を招きかねないと思う。
1
28
59
私が目標とするのは、批評（＝批判的思考）の刃をきちんと自分にも向けられるようになること。自己の解体もやりすぎれば再起不能になってしまう危険があるけれども、近視眼的な自己主張の亢進を抑えるほうが大切だ。「NOと言える日本人」よりも「NOと言われて反省できる日本人」になるべきだと思う。
1
20
60
TVアニメ『異世界美少女受肉おじさんと』に見るホモソーシャルな欲望：「ボーイズクラブ」問題の表層／深層｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
4月分更新です。あらためて「女体好きのミソジニスト」という事象に伏在する欲望とは何なのかを論じました。
#ファ美肉おじさん
0
32
58
昨日公開した鬼滅鼎談（）で、長谷川氏が「階級闘争史観」に激昂してしまう歴史学者を揶揄したと思ったら、「網野はレフティ」発言をきっかけに、マルクス主義を槍玉に挙げる中公新書系の著者も再注目されるタイムリーな展開に。図らずも時宜にかなった企画になってしまった。
1
26
54
一見対立的に見えるアンチフェミ・インセル的振る舞いと（「恋愛工学」的な）即系ナンパが、実は「恋愛」への固執から生じるヴァリアントだということは7月の下掲記事で触れたばかりだったが、まさか小田急切りつけ事件でアクチュアルになってしまうとは思いも寄らなかった。
TVアニメ『恋きも』と『ひげひろ』が見せる純愛志向の極致：現代日本の病理としての「恋愛」中毒｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
7月分の更新です。#恋きも と #ひげひろ の二作品を題材に、サラリーマンと女子高生の不釣り合いな恋愛模様をどう考えるべきか、論じました。
1
13
24
4
34
53
特定の映像作品を「電子ドラッグ」「観るドラッグ」と持ち上げる手合いは、多くの場合異常者気取りの「善男善女」の群れなのであって、こうした馴合いに与するのは端的に愚かである。「くたばれ、正論」なる広告が耳目を集める背景には、有害な内輪ノリを克服できない無産・無才のひしめく姿が見える。
大半のオタクの欲望を推察するに、多少なりとも特別な存在に思われたいのでロリコンを名乗ったりするにしても、それで潜在的犯罪者扱いされるところまで引き受けるつもりはなく、実際に医学的な意味でのペドフィリアでもない、といったところであろう。要するに、彼らほどの善男善女もいないのである。
0
23
38
0
18
53
「なんで……評論家の仕事があるのかわからない」は本当によくある質問だと思いますが、私としてはさしあたり北村先生の以下の記述に背中を押してもらっています。
「批評家は芸術家だし、自分が批評をする時はそれはクリエイティヴな芸術作品なんだ」（北村紗衣『批評の教室』、134頁）
そういう人もいるでしょうね。そうやって思っていても、アニメ評論家がいなくなるわけではありませんが。
2
33
74
1
23
51
TVアニメ『シャインポスト』と『Extreme Hearts』の明暗：アイドルアニメから見えてくる才能・努力・自己肯定感の連関｜髙橋優
@iovistakahasius
#note
11月分更新。2022年7月期に放送された2本のアイドルアニメの対照的な才能観を論じました。
#シャインポスト
#ExH
#エクハ
0
37
51
オタクの夜郎自大ぶりと表裏一体なのかもしれませんが、「弱くはかないもの」に固執する自分を特別視するような芸風が（批評界隈を中心に）相変わらず広がっているのも気にかかるところです。票田を自称してイキリ散らすか、「クソデカ感情」とやらを過剰に持ち上げて繊細さに居直るか、の二択。
しかしその「オタク趣味」が数量的に拡大し（不況下で安価な趣味として？）、社会的認知度が上がって起こったことは、弱くはかないものへの優しいまなざしが広がることではなく、数量的に大勢力に属した自分らは respectable なのだという思い上がりでした。私はそれがとても嫌なのです。
3
159
287
2
17
49
「表現の自由一本足打法」とでも言うべき議員が（表現規制派の）自民党に所属していることを喝采する向きも、真面目に考えてみると「自分たちを特権的に扱ってほしい」という欲望がだだ漏れなのかもしれない。「人権」などで「平等」にされるのは嫌で、一歩抜きん出た存在になりたがっているというか。
1
23
46
昨晩の発言趣旨がうまく伝わらなかったようなので補足。「戦没者慰霊の観点から擁護」しているのは茅野サイドではなくオタクのほうだ。「右翼的なイデオロギーはよくないが、戦没者に対する大衆の素朴な感情は大切にすべきだ」という主張の誤りについては、以下の記事を参照。
1
48
49
武富士の訴訟代理人を務めた吉村洋文が「維新」の顔となり、かつて貸金業者の過酷な取立に怯え、苦学を経て弁護士となった森まさこが第4次安倍政権の法務大臣として黒川弘務の定年延長に加担したのを思うと、「サラ���」をめぐる攻防はディベートのような「ごっこ遊び」だったのかと鼻白みます。
今更ですけど、現在の吉村氏も、前にいた橋下氏も、一応弁護士なわけで、今回の件はまずいと分かっていて、無理な自己弁護をしているんだよね。そこが一層罪深いと思います。まあ、彼らの弁護士としての能力は知りませんけど。
5
135
371
1
38
49
拝読しました。「表現の自由戦士」批判の一里塚となる整理の行き届いた記事でしたが、一点だけ非常に難しいなと思うのは、2022年現在のコンテンツマーケット（「1クールぶっ通し」が限度）に、果たして自主的宣伝活動に陥ることなく耽溺できるようなコンテンツがあるのかわからない、ということです。
[チンドン屋たちの暴走 SNS時代の「オタク」と表現の自由、赤松健氏の出馬について] 参院選赤松氏出馬を機に、これまでツイートしてきた「オタク」と表現の自由についてをまとめた、私なりの総集編です。ネット記事としては長いですが、ご関心のある方のご一読を願います。
77
1K
2K
1
23
48
TVアニメ『バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!』とオリンピック批判の最前線：アスリートとの連帯は可能なのか｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
8月分更新です。今回は割と素直に、#大運動会リスタート を反オリンピック論のなかに位置づけ、その意義と限界を論じました。
1
23
45
「表現の自由戦士」の界隈でも「魔女狩り」という言葉は多用されているが、概して被害者意識が強く、かつ自分のことを頭がいい／学があると思い込んでいる人が、自分をかわいそうな無辜の地位に置くために使っている印象で、自分は「魔女狩り」の客体ではなく主体なのでは、という反省は見られない。
1
20
46
2日前に茶化すようなコメントをしてしまったが、件の人物の人格攻撃・ハラスメント過去ツイの「発掘」が止まらず、挙句の果てに西洋史側にもハラッサーを擁護する手合いが登場する始末で、洒落にならない事態に発展した。有志が所属機関への通報も行っているようで、「公職追放」も現実味を帯びたか。
ここに来て、『陰謀の日本中世史』の著者は「陰謀」が好きで、研究対象に似ているからこそ、数千人のフォロワーを擁する鍵アカウントで陰口を叩いてしまったのだ、というオチの方が面白そうになってきましたね。「日本嫌いなのに、何で日本史研究したんだろ？ｗ」を発端としたスピード感が乱世っぽい。
2
70
131
1
29
44
10/2（月）のジャニーズ事務所会見における井ノ原氏の「落ち着いていきましょ」発言がどうにも引っかかっている。アベ話法とまでは言わないけれど、典型的なトーン・ポリシングに見えるので、「考え方」のレベルで入れ知恵する人も「専門家」もこの事務所の周辺にはいないのだな、と思わされる。
1
12
45
『推しエコノミー』は「オタク」を自主的宣伝活動・顕示的消費に駆り立てる仕掛けを明かしていますが（実際、このビジネス書のなかでもヴェブレンが引かれている）、アニメが販促手段の一つではなく中身＝Contentsとして商材化してしまうと、批判は聞く耳を持たれにくくなる。
1
22
43
先程「特権」という言葉を使ったが、その趣旨については以下のスレッドも参照されたい。
「表現の自由一本足打法」とでも言うべき議員が（表現規制派の）自民党に所属していることを喝采する向きも、真面目に考えてみると「自分たちを特権的に扱ってほしい」という欲望がだだ漏れなのかもしれない。「人権」などで「平等」にされるのは嫌で、一歩抜きん出た存在になりたがっているというか。
1
23
46
0
27
40
TVアニメ『ビルディバイド』の健全なる人間讃歌：「春のとまりを知る人ぞなき」についての一解釈｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
9月分更新です。上田秋成『雨月物語』と崇徳院の春歌を軸にカードバトルアニメ #ビルディバイド を論じました。ぜひお読みください！
1
32
44
小島庸平『サラ金の歴史：消費者金融と日本社会』第6章で、アンチリベラルの皆さんが大嫌いな宇都宮健児のロビー活動に関する記述に続けて、「取り立てに怯えた少女」こと森まさこの実績が出てくるのはとにかく皮肉。本書は上半期の新書中、トップ級のいい仕事なので読もう！
1
23
43
つまらなくても読む価値のある研究／面白くてもほとんど読む価値のない研究という対抗について言えば、そもそも人によってつまらなさ／面白さが異なるかもしれないという想定がないことに違和感を覚える。あんたには退屈でも俺には死ぬほど面白かったんだ、すまんな、と言ってくれれば納得できるのに。
1
13
41
名作／迷作アニメを虚心坦懐に見る 第1回：『機動戦士ガンダム』｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
今年から、評論とは別立てでエッセイ企画を始めます。これまでガンダムシリーズをただの一本も見たことがなかった人間がファーストガンダムを見てどう思ったか？の記録です。
0
36
42
TVアニメ『ゲキドル』が顕示する揺るぎない演劇の力：抜き差しならない「現実」と対決するための処方箋｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
「蛮族のためのアニメ月評」5月分の更新です。演劇のアクチュアリティを直截に示してくれた標題作の魅力に迫ります。
#gekidol
#ゲキドル
1
17
41
何かしらの外部的な基準で測られた「つまらなさ」を認めたうえで、その「つまらなさ」を受け入れられる自分が「成熟」した「大人」なのだというポーズを取るのはそれこそ「つまらない」生き方だなと思う。
0
12
40
先日の『鬼滅の刃』鼎談記事（）でも言及した「遊郭編」のアニメ化が決定。個人的に楽しみな反面、クレームの懸念もあった。記事の中でも「遊郭の実態について子供にどのように説明するのかという問題」は残ると留保したが、早速遊郭の美化を巡って甲論乙駁が展開されている。
【『鬼滅の刃』遊郭編 2021年 テレビアニメ化決定！】
次なる舞台は鬼の棲む“遊郭”──
第１弾PV、ティザービジュアルを公開いたしました。
▼TVアニメ「鬼滅の刃」遊郭編 第1弾PV 2021年放送開始
▼遊郭編 公式HP
#鬼滅の刃
3K
203K
432K
1
21
40
3月に公開した『弱キャラ友崎くん』評へのいいね・コメントがまた急増している。拡散はありがたいことながら、文脈がよくわかっていない。小山田圭吾の件に端を発する90年代悪趣味ブーム批判は、90年代にゼロ年代を対置した宇野常寛、そして宇野を批判的に再読する拙稿をさらに立体的にしてくれそう。
TVアニメ『弱キャラ友崎くん』が映し出す現代資本主義の袋小路：宇野常寛『ゼロ年代の想像力』と終わらない「自己啓発」を超えて｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
標題作は『野ブタ。』の焼き直しではありません。現代における「自己啓発」の問題を論じました。
#友崎くん
0
18
39
1
4
40
『映画 窓ぎわのトットちゃん』短評：「新しい戦前」に響く大野りりあなの声｜髙橋優
@iovistakahasius
#note
#映画感想文 #アニメ感想文
12月更新です。2年連続で「戦争」について考えるクリスマスになりました（昨年は『ポケットの中の戦争』）。
#窓ぎわのトットちゃん
1
34
39
視聴者を気持ちよくすることにアジャストされた作品を浴びるように摂取しながら正気を保つのはそもそも難しいのであって、アナクロに生きるか、あるいは「オタク叩き」と言われるような外部の基準を持ち込んで嫌われるかしないと「まとも」ではいられない……そんな視聴環境になっているのでは？
0
23
40
TVアニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』が描いた侑と9人の絆：ある僭主の「百日天下」とその手口｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
『ニジガク』は「アイドルアニメ」ではない、ではいったい何なの？という話を書きました。年末年始のお供にどうぞ。
#lovelive
#虹ヶ咲
0
25
37
TVアニメ『弱キャラ友崎くん』が映し出す現代資本主義の袋小路：宇野常寛『ゼロ年代の想像力』と終わらない「自己啓発」を超えて｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
標題作は『野ブタ。』の焼き直しではありません。現代における「自己啓発」の問題を論じました。
#友崎くん
0
18
39
某ミュージシャンが米国大統領選を巡って陰謀論に堕ちてしまったことに対する嘆きのコメントが散見されるので、役者もとい演者の「知性」に関する過去記事を再掲する。ファンには、演者と共に堕ちていくか、堕ちていく演者を切り捨てるかという苛酷な二択しか残されていない。
1
13
38
TVアニメ『彼女、お借りします』が投げかけ続ける問題：疑似恋愛商売の深淵と丸谷才一「花柳小説論ノート」の射程｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
標題作のスリリングな魅力について論じました。「ガチ恋」に関心のある方は是非ご一読下さい。
#かのかり #彼女お借りします
0
17
38
「最近のアニメで何か面白いのあります？」と聞かれたら、「ブンブンジャーですね」と即答してしまうくらい、#爆上戦隊ブンブンジャー が面白かった。変身音やコマンド音も含めて松本梨香の声が終始響いている「圧」の強い基調のなかに、諏訪部順一、水樹奈々、諸星すみれの楽しげな声が放り込まれる。
1
7
37
気の利いたことを言う必要のない場面というのは確かにある。そういうときは端的に「ふざけるな」と声を上げ、抗議すべきである。自戒を込めて言うが、何でもかんでも面白おかしく茶化すことができるという態度は傲慢な勘違いであり、風刺と冷笑の取り違えだ。そうした勘違いはやがて後悔を生むだろう。
0
21
37
昨年11月の『ラブライブ！スーパースター!!』評で、“可可は「～アル」「～ヨ」「～ネ」といった語尾を連発する従来のインチキ中国人キャラではない。可可は独特な「の」を操るという、日本語を喋る中国人のリアルな質感を伝えている”と書いたが、かかる語尾はまだ健在な様子。
赤松健氏の”自由な発想”で描かれたのがところどころカタカナ表記の日本語しゃべる”外国人”だからなあ。「アル」て。焼け跡闇市映画に出てくる中国人かって。
19
388
945
1
21
34
国際的な緊張が高まっている局面でガンダムの話をしている人を見ると、藤津さんが『アニメと戦争』で書いていたことが染みるなあと思う。ガンダムは《敗戦国である日本がようやく手に入れた、誰も傷つかない「戦争ごっこ」のための箱庭だった。》そこに酔っていていいのか？
藤津亮太さんの『アニメと戦争』（）が昨年刊行されていたこと、『グレートメカニックG 2021 WINTER』でたまたまファーストガンダムの「TVシリーズのみのエピソードで原点を再確認する」特集が組まれていたこと、いずれも奇跡的なタイミングでした。視聴後のお勉強には最適。
0
1
3
1
20
36
被告人が“まるで「中世の魔女狩り裁判」”と発言している件について、「魔女狩り」は中世というよりは初期近代の事象だとか、執行猶予付きの温情判決のどこが「魔女狩り」なのかといった真面目な指摘がなされているが、私としては「魔女狩り」というクリシェの持ち出され方に関心を持っている。
「まるで中世の魔女狩り」マスク拒否緊急着陸 有罪判決に被告
被告は「ぜんそくの持病がありマスクが着用できない」として無罪を主張していました。判決の言い渡し後、裁判長に向かって「まるで中世の魔女狩り裁判のよう」などと話しました。
43
18
42
1
16
37
ある種の「クリエイター至上主義」や作品に対する批判を拒絶するファンが跡を絶たないのも、「コンテンツ」自体が純化されて消費されているからではないか、と考えると、ファンを酔わせる「コンテンツ」に耽溺することは解決の道にならない気もしてしまうのです。商材が別にある販促作品が重要になる。
1
23
33
プリキュア映画で女児の近くに座りたがる男性という話題においても、「みなさんが嫌っているポリティカルコレクトネス」に実はあなたがたも守られている、という皮肉な構造が透けて見えましたが、都合よく自分たちだけを特権的に扱ってほしいという欲望は一貫しているのかも。
1
9
32
（あえてこの言葉を使うが）「頭の悪い人」が読んだときに悪影響が出るようなことを表面上書き連ねながら、いざ「誤読」されたら仲間内で「やれやれ」と肩をすくめ合うのは書き手として無責任であって、「犬笛」だと言われても仕方のない所業ではないか。インテリのお遊びで済む話ではないだろう。6/6
0
11
34
コンビニに「TOKYO 2020」と書かれた応援グッズが並び始めている。どうやら今は2020年16月末のようだが、寄席も演劇もライブも（もちろん飲食店も）相変わらずの中止、中止、中止を迫られる中、五輪だけが「乗り越える」対象になる構図はグロテスクとしか言いようがない。
1
25
33
歴博の「性差（ジェンダー）の日本史」展の最大の見所が、第6章「性の売買と社会」であることは疑いない。芸娼妓解放令によって「新たに導入された自売という建前は、江戸時代以来の遊女への共感や同情を弱め、下層の女性たちに向けた、自ら売春する淫乱な女という蔑視」（図録206頁）を生み出した。
1
20
33
「近代日本は、男性が遊廓で女性を買うことにきわめて寛容な社会であった。……男性たちは、自分の妻や娘には良妻賢母の貞操道徳を求めながら、家族とともにくらす同じ空間で当たり前のように遊廓に通い女性を買うようになっていた」（図録212頁）。買春の主体が「ふつう」の男性だという重要な指摘。
1
24
33
「人格攻撃」や「印象操作」という表現が正しいかはともかく、先方が言いたいことは「営業妨害だ」ということだと思うんですよね。おカネに結びつかない趣味配信ではないわけですから、客離れが起きると困るのではないでしょうか。企業側が「本日の報道について」とプレスリリースを出すイメージ。
人格攻撃と思われるんですね。こういう世界があるのだなあと思った、って感じなんですけども。ちなみにテーマだったラムザイヤー問題については正直言えば私にはかなり物足りなかったです。でも特に興味がない人、よく知らなかった人に伝えるという目的であればありかなとは思いました。
2
82
191
2
20
32
『鬼滅の刃』鼎談企画 文学・思想編（長谷川晴生×藤崎剛人×髙橋優）：文化の旅へ急がず焦らず参ろうか｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
なんと続編です。今回は文学・思想研究者をお招きして、柳田國男／吸血鬼／公法思想といったキーワードから『鬼滅』を深堀りしました。
1
9
33
私自身も30代に突入し、先輩や後輩の様子を見聞きするなかで、アンチフェミ・インセル・表現の自由戦士にならないための対策が切迫した問題となっている。直感的には「無敵の人」化する年齢が年々下がっているように思うところで、この危機感が私の評論活動の原動力でもある。
"宇野が手放しに「転職や結婚の自由」を礼賛してから十年以上が経過し、明らかになったのは、就活／婚活は将来的なヴィジョンを失って漂流し、「趣味」に生きるはずのオタクは周囲の近代家族形成に苛まれてアンチフェミ・インセル・表現の自由戦士と化していったという悲しい現実であった。"
0
9
33
1
16
32
こちらのスレッドで言及されている「言葉の軽さ」について。「そのような批判はあたらない」とか「次の質問どうぞ」などと"無敵"の答弁をする政治家が政権中枢にいることは間違いなく日本語言論の汚染に繋がっていて、子供どころか論客ぶっている成年者にも悪影響しかない、と首肯するばかりである。
ここのところずっと頭に来ていることのひとつが「言葉の軽さ」だ。「集団自決」だって、言った本人は本気で考えていない。上っ面だけ言葉だけで「ここではこう言ったらウケる」くらいの軽さでとんでもないことを口にしているんだ。沖縄の「座り込みの定義は？」だっておなじで、
12
3K
9K
1
19
30
先日の『ニジガク』評に対して、「バロック悲劇に興味が湧いてきた」というコメントをいただいたが、現在日本語で読めるバロック悲劇は殆どなく、『かのかり』評をきっかけに近松秋江を読むようにはいかないのが現状である。「日本は翻訳大国だ」という言説がイキリでしかないことには忸怩たる思いだ。
TVアニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』が描いた侑と9人の絆：ある僭主の「百日天下」とその手口｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
『ニジガク』は「アイドルアニメ」ではない、ではいったい何なの？という話を書きました。年末年始のお供にどうぞ。
#lovelive
#虹ヶ咲
0
25
37
1
13
31
昨晩の「大波小波」は「低志会」を「弱者男性たちのセルフヘルプグループ」と位置づけるにあたって、「主催者の『てらまっと』氏がネット上に公開した評論『敗北を抱きしめて』」を参照している。実態はともかく、傍からそう見えているという意味で自業自得と言うべきなのか？
0
19
31
そう、何様感のある俯瞰目線（後方彼氏面とはちょっと違う）も恋愛感情かつ支配欲の一種ではある。「炎上好き」で旧2chも盛んにウォッチしていた1983～84年生まれの男性という属性がこうした支配欲を抱えているあたりに、ある種の時代精神（世代効果？）と冷笑の陥穽を見る。
面白かった。「どうやったら世の中的に流行らせるか、そのために自分ができることは何か、みたいな視点で見ていました。そう思って見ているファンは、けっこうたくさんいて、その1人ですね。」これも恋愛感情かつ支配欲の一種なんでこじらせると危なっかしいんだけどね。
1
75
161
0
8
31
「東大文学部西洋史4年生」（※4回生とは言ってない）の件はその後、東京大学文学部の掲示板に、文学部卒の高畑勲から「どこかの首相が信奉している古くさい警句『平和を欲するならば、準備せよ、戦争を』を僕は信じません」とメッセージが寄せられたというオチがついている。
知人幾人かの後輩であろう「東大文学部西洋史４年生」が「平和を望むなら戦の準備を」と安保法制に賛成する画像が出回っており、憲法との整合性が問題になっているのに軍備の是非の話をしてしまう学生をTVで映すとは、法的思考のできない人文系はやはり大学にいらない、と思わせる陰謀だったりして。
0
31
41
1
16
30
最近は花柳小説の現代的反転に強い関心があり、宇佐美りん『推し、燃ゆ』、をのひなお『明日、私は誰かのカノジョ』、星来『ガチ恋粘着獣』あたりに注目している。友人からは永井荷風の「役者買い」小説から掘り下げてみてはどうかという助言もあり、男娼／娼婦が鏡写しにならない可能性を考えたい。
0
16
31
引用：「『恋愛』への固執は禁止薬物のように男性たちを蝕む。仮に交際経験が一度もなくとも（『恋愛』を実際に摂取したことがなくとも）、純愛志向のフィクションに馴らされた男性たちは容易に禁断症状を発症し、女性嫌い・女性蔑視的言行へといざなわれる。」
0
21
31
名作／迷作アニメを虚心坦懐に見る 第3回：『機動戦士ガンダムZZ』｜髙橋 優
@iovistakahasius
#note
#コンテンツ会議
3月の『Zガンダム』評に続けて、不人気作品とされる『ZZ』に関するエッセイを書きました。前回書く余裕がなかった「プレッシャー」の話もしています。
1
21
30
なお、私自身は「古代史や中世史を研究していると人権感覚も過去に戻ってしまう」という与太話には一切与しない。真面目な話をすると、現代日本法の刑事訴訟法にすら受け継がれている原理が中世教会法学から出てきたことは学術的に論証されており、「中世」に甘えるのは研究者の風上にも置けない。
0
12
31
とはいえ、1クールアニメが量産されて、時に当たった「覇権」アニメが節操のないコラボやグッズ化に進んでいくという流れが一般化してしまった現在、結果的に「大人の鑑賞に堪える」出来になっただけの子供向け番組とがっぷり四つに組み合うのは難しいし、やっていても現代のアニメが嫌いになるだけ。
1
16
31
《成長過程での同世代女性からの拒絶体験だとか、実際には拒絶されたことはないんだけれども、ネットの言説に影響され、自分には同世代の女性と交際する資格がないと思いこんでいるとか。》
実際に拒絶されたことがなくても、という点が見逃せない。集団的記憶という名の被害妄想を煽る虞を考えよう。
1
25
31
「見えない弱者」問題については以下も参照。
いわゆる「弱者男性」が自身を抑圧されるマイノリティ側にラベリングしようとするのは、歴史修正主義者が「否定と肯定」を等価に扱おうとする戦略に酷似している。やりたいのはリベラル腐しであってidentity politicsではない。
#stopfemicide
こういう風に、特にロスジェネ論以降、「憎悪殺人の犯人や差別者もまた社会的弱者なのだ」という議論が出てくるようになり、さらには「彼らは旧来の“リベラル”が見捨ててきた“見えない弱者”なのだ」という議論が起こり、それはむしろ連帯ではなく排除を……
1
205
369
2
15
29
『シン・ウルトラマン』、鑑賞後いろいろと考えた結果、凡作という言葉がふさわしい映画だったとの結論に達した。言い換えれば、監督や脚本家のウルトラ愛を部分的に披瀝されるキザな作品で、ウルトラシリーズに興味や知識のない人間にとっては予習（試験前の詰め込み勉強）しがいはあったとは思う。
1
12
29
【HBO!】呉座勇一「炎上」事件で考える、歴史家が歴史修正主義者になってしまうということ
@hboljp
より
歴史修正主義への肩入れは、歴史家の資質の欠如を直ちに疑わせる。「人格に問題はあったが、研究者としては一流だった」式の「気鋭の研究者」擁護はもはや成り立つまい。
1
13
29
『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』における虚構と擬制の交錯：資本の自己増殖のキャラクター化から「お仕事アニメ」の欺瞞を考える｜髙橋優
@iovistakahasius
11月分更新。
#北極百貨店
#駒田蒸留所へようこそ
#映画すみっコぐらし
の3本を取り上げました。
0
16
30
リプトンと『ごちうさ』のコラボ商品に関して、引用したツイートに始まる一連のやりとりを拝見しましたが、ゾーニングに疑問を呈する論陣を張っているのに、「自分たちだけはゾーニングしろ！」と言わんばかりの都合のいいゴネ方をする人っているのだなあと思うにつけても、感慨もひとしおでした。
誰かがキャプしても何も、公開の場で内輪ネタの品位に欠ける行為をしていれば、注意されるのは当然でしょう。それを見て見ぬふりをしなければならない、なんてことはないわけで、論理が顛倒していませんか。露出狂を見て見ぬふりしてもいいですが、通報して悪いなんてことはないでしょう。
0
58
143
1
13
27