古典薬学を呟く薬研藤四郎bot Profile Banner
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot Profile
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot

@yagen_koten

Followers
9,272
Following
2
Media
28
Statuses
72,192

薬研ニキが、漢方・本草学を中心に知らなくてもいい知識を呟きます。ネタ程度にお楽しみ下さい。リプライは余りしません。アイコンは常時募集中。 保護者はこちら→ @kinu_kayanagi02 アイコン:深山( @foret2pluie )様

本丸
Joined October 2015
Don't wanna be here? Send us removal request.
Explore trending content on Musk Viewer
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
大将から連絡だ、目を通しておいてくれ。
Tweet media one
0
29
197
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
ねだってくる奴が出るだろうから、しょくら糖を出しとくぜ。熱湯に三分を割り入れ、卵を一つと砂糖を少々、茶筅で泡立てて出来上がりだ。現代だと……何だっけな、ここあ?
Tweet media one
2
105
182
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
9 years
よお、鯛持って来たぜ。甘温無毒で人体に益あり、五臓を補い腹中を温め気血を滋養する。調理法は煮てよし焼いてよし、刺身にして生姜や山葵と食べれば食欲増進だ。そろそろ一周年の祝杯も飲みすぎのとこまできてるんじゃないか?
1
95
178
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
「たまには、こういう格好も良いもんだ」
1
41
174
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
さあ、特別授業の時間だ……
0
63
145
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
3 years
さて、年に一度のやつだな。
0
37
142
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
書誌学ってのは文字通り本について調べる学問のことだ。中に入ってる文章を調べるなら、その入れ物の方についても知っておくと何か助けになるかもしれないだろ? たとえばどんな紙に、何を使って書かれて、どういう人間の手を渡ってきたのか、その理由は何か、とかな。
0
30
119
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
3 years
まあこれだけ続けてると、やらない方が落ち着かない気がするもんだ。ってことで今年は西洋だが……また頑張って横文字減らさないとな。年に一度舌を噛む日にもしたくない。
0
31
126
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
2 years
よお、今年も一日よろしく頼むぜ。
0
28
110
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
本の出版が盛んになったのは江戸からだ。現代の仕組みは知らないが、作者が文章と構図を考え、筆耕が文字を清書、画工が絵を描き、版木師が彫って、これを版元が出版するって流れだった。大店や有名店っていうのもあったみたいだな。たとえば歌麿や写楽の絵を出版してた蔦屋って店とか。
0
12
101
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
芥川龍之介はベロナール、太宰治はカルモチン。どっちも使いすぎると命に関わるやつだな。『人間失格』で使われてたのはジアール、これも……睡眠薬多すぎないかって? 近代で真っ先に発展したのが精神や神経に効く薬なんだ。病気の特効薬は原因や細菌を発見してからでなきゃ作れないからな。
0
36
104
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
7 years
さあ、読書の時間だ。
0
36
102
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
7 years
……そうか、今日かぼちゃ祭りだったな、忘れてた。漢方では実より種を使うことの方が多いが、本草書には「猪肉と一緒に煮込んで食べると美味い」って書いてあるな。現代なら豚肉でもいいんじゃないか。じゃ、置いとくぞ。
Tweet media one
0
42
103
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
今年も「しょくら糖」出しとくぜ。食べすぎるなよ。
Tweet media one
0
19
97
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
3 years
とりあえず西洋の薬と毒と、と思って調べたんだが、向こうは毒の種類で呼び名が違うらしい。いわゆる毒薬は羅語からとってポイズン、蛇の牙や蜂の針など毒腺に入ってるものは同じくベノム。河豚毒や細菌なんかの毒素は、希語からとってトキシン……と。使い分けできるのは便利だが、ややこしいな。
0
22
97
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 years
女子向けの話題……あー、ペパーミントとユーカリの精油を二、三滴、香りを整えるためにラベンダー一滴、アルコール水で希釈してマスクにかけると花粉症や風邪対策になる。こういうのか?
0
32
92
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
4 years
さて、年に一度のやつだな。
0
26
91
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
うちの大将から回覧回って来たから出しとくぞ。何だかんだ結構続いてたんだな、この四月馬鹿。
Tweet media one
0
18
88
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
7 years
この本もそうだが、歌舞伎や浄瑠璃の題は大体、二文字か四文字と三文字の組み合わせになってる。合計で五文字か七文字になってれば大丈夫だ。『刀剣男士花見宴』とうけんだんしはなみのうたげ。今適当に作ってみたが、割とそれっぽいだろ?
0
8
87
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
しかし、近代の薬っても何から話せばいいもんか……明治の初めの頃なんか、そう江戸と大差ないぞ。何しろ明治改元が一八六八年、細菌の発見が一八五九年だ。抗生物質が出るか出ないかってとこだろうな。
0
19
85
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
7 years
よお、支度ができたぜ。題材は江戸の黄表紙、『親敵討腹鼓』……ああ、読みが分かった方がいいな。「おやのかたき、うてやはらつづみ」だ。
Tweet media one
0
11
86
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
3 years
ちなみにジギタリスの副作用の一つに、視界が黄色くなるっていうのがある。画家の描いた向日葵の絵がやたら鮮やかな黄色してるのは、ジギタリスから作った薬を飲んでたからじゃないかって話もあるな。画家の名前は……あー、何だ、咳き込んだみたいな名前のやつ……
0
21
81
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 months
よお、今年も一日よろしく頼むぜ。
0
12
78
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
明治になって最初に浸透したのは、まず衛生観念だ。身体を健康に保つこと、そのために病の元になりそうなものを避け清潔を保つこと。風呂入って、手を洗って、栄養のあるもん食って、って現代じゃ当たり前の話が庶民に根付いたのは、実は結構最近なんだぜ。
0
18
78
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
和本は洋装本とは置き方が違うんだ。洋装本は表紙が横に来るように縦置きにして並べるが、和本は表紙が上になるように積み重ねていく。洋装本みたいな固い背表紙がないからな。表紙が見えなくて題が分からない? 天地か小口に書いときゃいいだろ。附箋みたいに挟んでもいいな。
0
4
74
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 years
さあ、治療の時間だ。飲み薬じゃないけどな。
0
15
74
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
最近、兄弟たちと鶴丸が妙に蘇の作り方聞いてくるんだが、何かあったのか? 和名は乳粥(にゅうのかゆ)、『本朝食鑑』曰く気味は甘微寒、虚労を益し臓腑を潤し営血を整える。血中の血気を益し、それによって気分の気血を補う。滋味には違いないんだが……あれ作るの面倒なんだよな。
0
49
70
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 years
……そろそろか? いや、媚薬の話するなら日が暮れてからの方がいいと思ってな。茉莉花、つまりジャスミンの香りは媚薬に使われることもある。ただジャスミンは値が張るからな、代わりに使うならイランイラン、俗称「貧乏人のジャスミン」だ。
0
20
68
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
俗説の類だが、猫は殺せば七代祟るとか聞いたことがあるな。猫っていうと薬効は何だったか…… 兎なら疱瘡なんだ。現代じゃ疱瘡にかかる人間はいなくなったと聞くが、その昔兎は疱瘡の薬になった。本草綱目にも、兎を小児に処方すると疱瘡にかかりにくくなるっていう記述があるから、由来は古いぞ。
0
8
68
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
すると数日たたない内に男の全身にできものが出て身体中がただれた。このできものは治ることがなく、男は苦しみに悶え叫びながら死んだそうだ。まあ、罰が当たったんでも祟りでも、無益な殺生はしない方がいいって話だな。
0
7
68
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
蛇といやあ、蛇酒の話はどうだ? 現代でも材料さえありゃ作れるし、毎日少しずつ飲めば精がつくぜ。どれくらいの薬効かって聞かれた時に、俺っちが時々聞かせてる話があるんだが……ある男が三方が原を歩いていて、一軒の店に足を止めた。そこには娘が一人いて、餅なんかを愛想よく持って来てくれる。
0
7
67
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
で、兎は祟るとどうやら疱瘡を起こさせるらしい。古い話だが、大和国に男が住んでいて、生き物を殺すのを好んでいた。その男がある時兎を捕まえて、生きたまま皮を剥がし、赤裸の兎を野に放り出すということをやったそうだ。鮫はいないが、因幡の素兎みたいなもんか?
0
7
67
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
近代の結核は「亡国病」とも呼ばれた恐るべき病だった。治す手立てがない上に予防接種もない、ついでに罹るのは二十代までの若者が一番多かったからな。大正の頃には年間死者数は十四万人、国民の四十人に一人が結核とも言われてた。現代は、まあこれに比べりゃ随分ましにはなってるな。
0
24
66
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
男が酒はないのかと聞くと、娘は店の奥に引っ込んで持って来てくれた。気になった男がそっと店の奥を覗いてみると、店の奥に大きな蛇が吊り下げてあって、娘はその蛇の腹を裂いて血を取り出し、その血にあれこれ混ぜて酒を作ってたんだ。男は急に恐ろしくなって店を飛び出し、町外れの家に駆けこんだ。
0
6
65
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
2 years
煙草ならニコチンの話でもすればいいかと思ってたんだが、鶴丸に退屈すぎるって言われてな。まあ確かにニコチンについては、俺が話さなくてもあれこれ聞いたことがありそうだ。肺に悪いだの心臓に悪いだの、現代じゃ枚挙に暇がないだろ。
0
8
63
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 years
アロマテラピー……アロマセラピーだったか? 前者は羅語で後者は英語、まあどっちでもいいか。香りのする精油を使うのは、西洋の伝統的な医術のひとつだ。漢方と同じで独自の理論を持っていて、幾つかはちゃんと科学的根拠もある。
0
11
62
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
ほとがら、だったか? 現代は技術が進んで、古い本の中身をそのまま写し取ってこれる。ありゃ便利だが、あれで作った写しは角筆の文字が見えないんだよな……角筆ってのは木や竹を削って作ったへらで紙に跡をつけるようにして書いた文字のことだ。本を汚さずに書き込みができるだろ?
0
7
57
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
9 years
ちょこれーと……しょくら糖は、長崎に阿蘭陀人が伝えた腎薬だ。処方は熱湯にしょくら糖を割って入れ、卵を一つと砂糖を少し入れて茶筅で混ぜる。ってことで作ってみたんだが、一緒に飲むか?
0
28
62
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
ちなみに男はこの時中風を患っていて、身体を動かすのにも支障が出てたらしいんだが、この茶店で蛇酒を飲んでからはそれがすっかり良くなったんだそうだ。何を飲まされたんだか、俺っちとしては気になる所なんだが……
0
7
64
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
9 years
「通和散」 ふのりを三銭、鶏卵を五個。寒中に晒したふのりに、鶏卵の白身だけを混ぜて天日で乾かす。唐金の薬研で挽いて粉にする。少しずつ口に含み、唾で溶いて使う。味? まあ、美味くはないだろうな。
0
13
63
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
結核はうつる病気だから、発症すれば立身出世どころか結婚も難しくなる。その境遇から厭世的になったり思想が過激になったりしやすかったそうだ。その結果生まれた文学も結構多いらしいな。たとえば檸檬だったか蜜柑だったか……あー、この辺は三日月のじいさんに聞いてくれ。
0
17
62
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
9 years
破故紙百目を粉末にし、胡桃肉二百目の皮を剥いて擂り潰す。蜜に混ぜて飴状に練る。毎朝空腹時に温めた酒に混ぜて飲み、その後食事を摂る。……これは体力回復用だ。一日お疲れさん。
0
6
61
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
男を迎え入れた家の主が「向こうの方には店どころか家もない」と言うんで、気になった男は翌朝茶店のあったところまで戻ってみることにした。そこは何もない草原で、ただ片隅に二尺くらいの大きさの人形と、腹が裂けて死んだ蛇、それと雨ざらしになった人の骨だけが残っていたんだそうだ。
0
6
62
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
戊辰戦争の時に英国の医者がクロロホルムやエーテルで麻酔して手術をした記録が残ってるらしいが、麻酔ってだけなら江戸にも一応通仙散があったしな……まあ、思いつく限り話してみるか。
0
10
61
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
2 years
だが煙草ってのは、元々薬用として日本に入ってきたもんだ。西洋でも長いこと薬として扱われてきた。横でじいさん達も煙草ふかしてることだし、今日は『薬』っぽい話を中心にやるか。
0
4
60
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
9 years
おめでとうさん。祝い酒は構わんが、飲みすぎて炬燵で寝るなよ。年明け早々葛根湯の調合は御免だぜ。
4
16
62
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
「上」と「下」が揃ってても、間に「中」が入ってることがあるし……「乾」「坤」なら確実に二巻構成なんだけどな。「天」「地」「人」や「月」「日」「星」なら三巻、一巻だけの場合は「全」って書いてあったりもするぞ。
0
8
58
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
さて、今回はこの辺で終わりだ。今年もまた一年よろしくな。
1
2
59
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
あとは針目安も見えなくなるな。行や文字の間隔を揃えるために、針で紙に穴を開けて目印にしてることがあるんだ。本の中身だけが欲しいならこういうものは見えなくてもいいんだが、書誌学をやるならこういう手法があったって事実ごと分かっておきたいからな。
0
5
56
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
蔦屋の重三郎といえば、江戸の出版を語る上では外せない人物だ。吉原の門前で案内本を出す所から始め、戯作や絵草子、狂歌の本なんかを次々と出した。曲亭馬琴や十返舎一九も世話になった大人物だな。ただ、山東京伝がお上に咎められた時、出版側として一緒に罰を受けちまったりもしたらしい。
0
5
53
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 years
よう、大将からの宣伝だ。俺の話をまとめてどっかに出すらしい。興味があったら読んどいてくれ。
0
14
58
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
傾向でしかないが、歌論書なんかは表紙の左上、物語は中央に題簽があることが多い。巻子本……巻物だと必ず左上に題を書くから、元々巻物にするような内容だった本はその名残で左上に、最初から冊子に書いてた物語は無視して中央に、ってとこだろうな。
0
2
54
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
アブサン? ああ、西洋の薬酒か。材料に使ってた苦蓬に錯乱成分が入ってたんだが、飲むと阿片に近い幻覚が見えるっていうんで、そういや近代頃は芸��家や文豪がよく飲んでたな。創作活動とやらに使ってたんだろ。現代に出回ってるやつは苦蓬抜いてあるから安心していいぞ。
0
13
60
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
そういやさっき三日月のじいさんが、人に化けたと思ったら人に憑いてただけだったって話をしてたな。こんな話もあったぜ。出羽国に夫婦が住んでいて、ある夜中に妻の方が厠へ行って、また帰って来た。ところがしばらくすると女の声がして、厠へ行ったものもないのにまた厠から誰かが部屋に帰って来た。
0
7
59
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 years
イランイラン、バニラ、パルマローザ、この辺りを混ぜて寝床で焚いてみれば……まあ、少なくとも普段とは違う雰囲気にはなるんじゃないか。今日限りの知識���から責任は取れないが。
0
16
57
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
夫の方が不思議に思って、夜が明けてから部屋を見てみると、妻が二人いる。それぞれ別に分けて調べてみても、少しも違うところがなくて疑いようがない。困った挙句に周りが怪しいと言った方の首をはねてみたが、死体は消えるでも化けるでもなくそのまま残ってたんだそうだ。
0
7
58
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
まず戊辰戦争の時、ウィリアム・ウィリスという医者が戦場に西洋薬を持ち込んで怪我人の治療をしたんだ。傷を洗うのに使う過酸化マンガン、麻酔にクロロホルムやエーテル、解熱鎮痛剤アスピリン、モルヒネ、強心剤ジギタリス、マラリア用にキニーネ、まあそんなとこだな。
0
11
59
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
7 years
開いて一頁目、江戸の言い方だと一丁の表。蔵書印が山ほど入ってるな。いろんな人間の手を渡って来たんだろ。
Tweet media one
0
9
58
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
室町以前の古活字本ならもうちょい簡単なんだがな……現代と同じように活字を一文字ずつ組んで枠に嵌めて刷ってるんだが、下手するとその活字がどっか一箇所くらいひっくり返ってたり、枠の四隅に隙間が空いてたりする。そういうのを見かけたら、まあ現代より五百年は古い本だと思ってくれ。
0
1
55
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
現代でも本を買うと、後ろに出版予定の本の広告とか載ってることがあるな。あれは江戸の版本にもあって、奥付の所を開くと現代と同じように広告が出てくるぜ。と言っても現代より大雑把で、途中で予定が変わったり没になったりはざらだったけどな。
0
3
58
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
和本には、題を書いた紙が表紙に貼り付けてあることがあるだろ? これを「題簽」と呼ぶんだ。手書きだったり刷りだったり、絵が入ってるやつもあるな。本の内容によって位置が変わることも……いや、これは写本の場合だけか。
0
2
53
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 months
じいさん達が月の話と鶴の話をするから、合わせるなら薬研の話だな、って言われたんだが……いや無理だろ、薬研の話で一日もたせるのは……
0
9
57
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
抗生物質といやあ、抗菌薬を世界で初めて開発したのは日本人だって知ってるか? 明治四十二年、サルバルサンという梅毒の薬が独逸との共同研究で作られたのが最初なんだ。まあすぐにペニシリンが出て、そっちに持ってかれちまったんだけどな。
1
7
57
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
俺っちにも差し入れ……? いや、これは大将が使った方がいいやつなんじゃないのか?
Tweet media one
0
16
57
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
7 years
具体的には江戸の文学だ。現代でいう古典文法は平安時代のものを基準にしてるが、実際には時代が進むにしたがって少しずつ現代語の文法に近付いていってる。江戸にもなれば、話し言葉は現代語とほぼ変わらないんだ。小難しく考えなくても、現代日本語ができるなら大体勘で読めるだろ。
0
5
56
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
和紙は洋紙より水に強いし、墨も一度乾けば濡れたぐらいで落ちたりはしないが、火と虫だけは大敵だな。特に虫は本の中を縦にも横にも食い荒らしていくから厄介だ。昔は本も布団みたいに外に出して虫干しをしてたな。
0
5
56
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 years
地は気の正反対、冷乾の属性で、憂鬱質とも呼ばれる。名前だけ聞くと悪いもんに聞こえるが、物事に集中したり熟考したり、必要な場面は案外多い。ミルラ……乳香や樹木系、胡椒の香なんかも土属性に分類される。学問や執筆なんかをする時にはこれだな。
0
8
55
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
製本技術は昔から現代まで進歩を続けてるもんだ。広辞苑って辞書を知ってるか? あれの厚みが大体現代で製本出来る厚みの限界って聞いたことがあるぞ。中の紙は薄く、表紙は強く、意外と身近な所で人間は歴史の先に進み続けてるもんだ。
0
9
53
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
今年はこの辺で終わりか。あー、続け様の横文字は肩が凝るな……
0
2
56
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
近代を代表する病といえば、一つには結核だな。江戸までの呼び名は労咳、結核と呼ばれるようになったのは明治の中頃だ。抗生物質ストレプトマイシンが作られるのは昭和十八年、それまでは発見は出来ても療養以外に手の打ちようがなかった。
0
13
56
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 years
今年はこんなとこか。一年分は横文字話した気がする……また来年まで精進だな。
1
2
55
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
2 years
煙草の原産地は南米だ。向こうにも神がいて、神のための祭りがある。古今東西、神事には楽器と炎と煙が定番だ。煙に香りか酩酊効果でもあれば完璧だな。人でないものの声は、少し頭がぼんやりしてる方が聞きやすい。日本で祭りの時に酒飲むようなもんだ。南米じゃ、それに煙草を使ってたんだと。
0
6
53
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
3 years
今年はこんなとこだな、お疲れさん。来年の内容も今から考えとかないとな……
0
8
55
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
7 years
おめでとうさん。屠蘇置いとくぜ。正月だからって飲みすぎるなよ。
0
6
54
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
7 years
といっても俺はじいさん達ほど雅なものは得意じゃないしな。古語の文法だの何だのは尚更だ。ってことで、そういうのが関係ない辺りをやろうと思う。
0
6
55
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
それならともう一人を斬ってみたが、これも何も変化がなかった。化けてたんでも憑いてたんでもなく、完全に二人に割れちまってた、ってことだな。本には「離魂の病」って病だったんじゃないかと書いてあるが、俺っちにも斬って減らす以外に対処が分からんから、くれぐれもかからないようにしてくれ。
0
7
54
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
3 years
希臘では敵を一撃で倒すほど強い矢毒をトキシコンと呼んだ。現代でも猛毒の成分にトキシンの名がつくことが多いのは、言葉自体に強い毒って意味があるからだろうな。俺っちには、一撃でやられる毒矢というと玉集めの思い出しかないんだが……
0
5
55
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
幕末も一応近代か……じゃ、石田散薬の話でもするか。薬っていっても民間薬で、黒焼きにした牛額草を酒で飲むだけの簡単なもんだ。現代で再現したものを飲んだら大層美味かったとか実際肩凝りが治ったとかいう話もある。興味がなくはないが、酒で飲むとなるとうちじゃ飲みすぎる刀が出そうだからな……
0
15
54
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
本が写本か刊本か、つまり手書きか印刷かは墨のかすれ具合で見る。手書きの墨がかすれるのは書き途中の線一本だけだが、印刷のかすれは刷りむらだから広範囲にわたってかすれるんだ。
0
3
49
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
2 years
……ぷぴー。
0
7
53
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
人間の歴史そのものに比べりゃ小さいもんだが、書誌学にも一応歴史の流れはあるんだぜ。具体的には十七世紀と十九世紀に大きめの区切れがあって、それぞれ写本から版本、版本から活字に書物の主流が変化してる。もし歴史が変われば、この辺も変わっちまうのかね。
0
5
48
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
世界最古の紙は中国で西暦一〇五年に発明されたと言われてるが、古すぎて伝説扱いされたりしてるな。あとは西の方の……ぱぴるす、だったか? あれも紙扱いされることがあるが、あっちは植物の皮を叩いて伸ばしたものだから、厳密には紙の区分じゃないんだ。
0
9
49
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
続きものの本の、どれか一冊だけ失くしたって経験ないか? そういう場合、書誌には「欠本」と記録しとかなきゃならないんだが、一巻から四巻まで揃ってたって、五巻目があるのかないのか分からない時があるから面倒なんだよな……なあ、この源氏物語の漫画、全部で何巻だ?
0
4
47
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
「南総里見八犬伝」なんか広告の時点だと七剣士だったり八牛伝だったりしてるからな。明治の頃でも後ろにある出版予定の値段と実際の値段が違うなんて普通だったし、この辺は古本屋で見つけたら覗いてみると結構面白いぜ。
0
3
50
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
9 years
「通和散」別方 角叉をよく煮込み、漉して余分な滓を取り去る。鶏卵の白身を同量混ぜ、美濃紙の上に引いて陰干しする。乾いたら上からまた足して乾かす。同じ作業を五、六回繰り返した後、細長く切って保存する。使用前に口に含み、唾で柔らかくして使う。
0
5
49
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
他に聞いたことありそうなやつ……ああ、アドレナリン最初に発見合成したのも日本人だぞ。明治三十三年、米国の研究所にいた日本人の学者が牛の内臓から取り出したもんだ。同じ頃に世界中で色んな学者が抽出に成功してるから他の呼び名も多いんだが、現代で採用されてるのは大体アドレナリンだな。
0
7
51
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
あくまで主流が変わったってだけで、全部なくなったって訳じゃないけどな。たとえば版本は必ずお上の審査を通すから、そっちに見せられないような本は写本で出したりしてた。現代でも印刷所通さない出版ってあるんだろ? 似たようなもんだと思っときゃいい。
0
0
45
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
9 years
「女悦奇妙丸」 人参、附子、竜骨、烏賊の甲、細辛、山椒、明礬、麝香、丁子、石榴皮、牛膝、肉桂。以上を同量ずつ粉にし、潰した飯粒か餅糊で練って六分ほどの大きさの丸薬にする。行為の前に相手の性器へ入れて使う。間違っても飲むなよ。
0
8
48
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
袋綴じに折られた一枚を「丁」といい、表紙に近い方を表、反対側を裏と呼ぶ。だから袋綴じの本の頁を数える時は一丁表、一丁裏、二丁表、って数えていくんだぜ。
0
7
47
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
2 years
現代と比べてどれほど効果があったかは分からないが、煙草は怪我だけじゃなく腹痛、解熱、蛇の解毒や虫下しまで色んな用途に使われてた。使い方も煎じ薬から粉末、膏薬、坐薬か浣腸みたいに尻から詰めることもあったらしい。効果が違うもんなのか?
0
6
48
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
現代だと、何だ、真空だったか? 空気を抜いて虫を殺す装置なんかがあるらしい。虫が死にさえすればいいから電子れんじにかけてもいいって話だが、あれは死んだ虫が焦げ付くからおすすめしないと鶴丸が言ってたな。やったのか……
0
4
49
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
7 years
その代わり、詳しく読もうと思ったら、当時の流行や謡曲、歌舞伎なんかの知識が要るんだがな。じゃ、支度してくる。
0
3
49
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
5 years
エフェドリンから三年後、同じ麻黄から今度はメタンフェタミンが合成される。……物質名だけ言われても分からないって? メタンフェタミンは大正八年に結晶化されて海外で広まり、後々日本に戻ってきてヒロポンの名前でよく使われてた。こっちなら分かるか?
0
7
47
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
3 years
ベラドンナっていう植物がある。散瞳作用があるんで、汁を目に入れると目の大きい美人に見えるって話が有名だな。名前の由来が『美しい女』って意味なのも、ここからきてるんだろう。作用の原因が神経毒だったから、割と短めの流行で終わったらしいけどな。
0
6
48
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
3 years
西洋で古くから使われた薬といえば、まずはモルヒネだな。気味は酸渋温、効能は瀉痢止め……っていうのは去年も話したか。西洋だから成分名や効能も横文字に、といきたいが長いんだよなこれ。芥子の実から取れる薬で、現代でも知られてる通りの強い鎮痛と幻覚作用、まで分かってりゃいいだろ。
0
4
48
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
本の題を知るには本に書かれた題を見ればいい訳なんだが、和本の場合は表紙に書かれた「外題」と中に書かれた「内題」が一致してないことがある。同じ内題でも序文と跋文とで違ったりな。こういう本に正しい題をつけてやるのも学問だぜ。
0
3
44
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
8 years
臨写本か影写本かは、文字で見分けがつく場合がある。たとえば現代で使う平仮名の「し」は「之」の字を崩したものだが、本来行の頭に「し」の字が来る場合は「志」を崩した方の字を使うんだ。だから行の頭に「之」の方の字がきてたら、それだけで臨写本だと分かるって寸法だな。
0
0
46
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
6 years
おめでとうさん。さて、雑煮出しがてら鶴丸止めてくる。
0
2
47
@yagen_koten
古典薬学を呟く薬研藤四郎bot
3 years
西洋に魔女っているだろ。薬師と祈祷師足したようなやつ。よく伝承で空を飛ぶとされるのは、ベラドンナやヒヨス、マンドレイクなんかを使って、浮いてるような幻覚を見せる薬を作ってたからだと言われてる。悪用を疑われることもあったみたいだが、多分身体だけじゃなく心の治療にも使ってたんだろう。
0
5
47