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フェリス女学院大学文学部日本語日本文学科教授。和歌研究者です。
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一般書「古典のすすめ」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。答えは古典にあった。人生を導く、先人たちの叡智をひもとく。
とうとう源頼朝が大河ドラマから姿を消してしまいました。夢幻世界のような頼朝の最期の場面で政子が寄り添う姿はほんとうにすばらしかった。大泉洋さん、半年間ありがとうございました。 夢幻の中のような場面で、頼朝が政子に「これはなんですか?」と食べ物の名前を聞く場面がありました。この台詞は、ドラマのごく初期、頼朝が食事を運んだ政子に食べ物の名前を聞いた、出会いに近い場面の台詞を再現していたようです。...
今回の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、曾我事件、富士の巻狩がテーマでした。 日本において、狩と権力とは深い関係があります。狩られる動物たちは、その土地の神霊であり、その動物たちを捕獲するという行為は、その土地の支配を意味しています。そして、臣下を引き連れて、山野の動物を捕獲する行為は、王者のパフォーマンスだったのです。 例えば、『古事記』に記される雄略天皇の狩猟記事には、狩猟をする天皇の...
今年の桜は一気に咲いた気がします。 𠮷野山去年(こぞ)のしをりの道変へてまだ見ぬ方の花を尋ねん (新古今和歌集・春上・86・西行) 昨日の『鎌倉殿の13人』、後妻(うはなり)打ちと髻切りというバイオレンスシーンが描かれていました。亀の前を演じる女優さんもすばらしい存在感ですね。登場するだけで目がはなせない感じ。 「後妻打ち」は、藤原道長『御堂関白記』寛...
菊花の和歌について続きを書きたいのですが、今日は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で実朝の和歌、都の藤原定家の名前が登場したので、少しだけ著書から実朝の和歌の解説を紹介したいと思います。 七夕の日の鶴岡八幡宮 谷知子・島村輝編『和歌・短歌のすすめー新撰百人一首』(花鳥社)に撰び入れた実朝の和歌は次の一首です。今日のドラマにも(三善康信が和歌を教える場面)にこの和歌が登場していましたね。 ...
今回の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、再び北条政子が和歌について教えられる場面が登場し、今回教えていたのは、なんと前回後妻打ちされた亀の前です。しかも、亀前が引用した和歌と日記の作者は、和泉式部! 亀前が政子に「和泉式部、知ってる?」と問いかけるのは、挑戦的で、亀前が自らを和泉式部と重ねているのでは?と思わせる脚色でした。 亀前が引用した和歌は恋人との共寝を反芻する官能的な歌ですし、和泉式部...
「鎌倉殿の13人」第28回は、梶原景時が滅亡に向かうドラマが描かれていました。京都の高僧慈円は、梶原景時を鎌倉第一の郎等と嘱望されていたとし、彼とその一族を滅亡に追い込んだことは源頼家の失策と断じています(『愚管抄』)。 頼家の父頼朝は景時を評価し、和歌や連歌についても影響を受けていたようです。建久元年(1190年)10月頼朝上洛の際、二人は遠江国(静岡県)橋本宿で連歌に興じています(吾...
展覧会概要 歌枕 あなたの知らない心の風景 サントリー美術館
当たり前なのですが、大学の授業で学生に共感してもらえるところと、社会人講座で反響が大きいところは違います。はっとさせられる経験もしばしば。 大学生に話しても反応がないのに、社会人の受講生の反応が大きい例に、鴨長明『方丈記』のこの箇所があります。 大飢饉の様子を描写した部分です。 さりがたき女男など持ちたるものは、その思ひまさりて、心ざし深きは必ず先立ちて死ぬ。そのゆゑは、我が身をば次にな...