石川美南
@shiruhitozo
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短歌を作る。本（特に外国文学）が好き。趣味は「しなかった話」の蒐集。好きな鉄道会社は京成電鉄。きのこ、灯台、螺旋階段、歌舞伎も好き。散らかりがち。
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朝の電車内、革のブックカバーをかけて文庫本を読んでいる人が「あなたが頑張るほどチームメンバーが離れていく理由」という章の手前で目を上げて、しばらく窓の外を見つめていた。
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ここでお願いすべきことかどうかわからないのですが、以前すみだ水族館で販売されていたニシキアナゴのぬいぐるみをお持ちで、もし里子に出しても良いという方がいらっしゃったら、譲っていただけないでしょうか。子どもが大切にしていたのですが、半年前になくしてしまい、ずっと帰りを待っています。
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皆様のリツイートのおかげで、譲ってくださる方が見つかりました！！本当にありがとうございます！子どもの方針は「（元の）ニシキアナゴが帰ってくるまで、待つ」だったので、別の子で納得してくれるか不安だったのですが、画像を見せて「この子にきてもらう？」と相談したところ目をキラキラさせて
ここでお願いすべきことかどうかわからないのですが、以前すみだ水族館で販売されていたニシキアナゴのぬいぐるみをお持ちで、もし里子に出しても良いという方がいらっしゃったら、譲っていただけないでしょうか。子どもが大切にしていたのですが、半年前になくしてしまい、ずっと帰りを待っています。
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大学生の頃、友だちのお母さんが勤めている小学校で短歌の授業をさせてもらう機会があり、まあ、授業自体は惨憺たる出来で帰りのバスで泣いたのだけど（今思えば、ろくに人前に立ったこともなかったのに丸1学年分の子どもたちの前でうまく喋れると思ったこと自体が謎）、
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ニシキアナゴ、無事家に着きました。本当にありがとうございます！子どもはまず元からいたぬいぐるみたちに「ニシキアナゴだよ！」と触れて回った後、この半年で増えたおもちゃや絵本を2代目ニシキアナゴに紹介したり、ひらがなの「に」を書いて見せてあげたりしています。
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これは関東のみんなが「ゆひら」と騒ぐパターンだなと考えていたら、市からのお知らせに「本格的に雪が降り始めました」とあり、おお、「ほんかくてきよ、ほんかくてき」の方で来たかー、と。
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内山晶太さんが若くして短歌現代新人賞をとったとき、歌壇に誰も知り合いがいなかったため、授賞式では花束もなく、パーティーではひとり壁に向かってチーズケーキを食べていたという。その話を10年後に聞いたゆりかちゃんが、「今タイムマシンがあったら内山さんに花束を届けに行くよ」と言った。
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なくしたものが必ず帰ってくるとは限らないですし、たとえ同じ形でも元の子が戻ってくるわけではないので、このまま受け入れるしかないと思っていたのですが、あまりにも子どもがずっと待っているので、なんとかしてあげられないものかと。すみだ水族館限定グッズでしたが、既に生産終了しています。
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もちろん、おうちで大切にされているものを譲ってほしいという意味ではありません。たまたま一匹いるけど、たいてい押し入れで眠っている…というような場合だけで結構です。
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ニシキアナゴが旅先でいなくなった後、ココに向かって「ココ、ニシキアナゴがいなくなっちゃったんだよ…」と静かに言い聞かせていた子どもの姿を思い出すと今もちょっと涙が出るし、本当は元のニシキアナゴに戻ってきてほしかったけれど、今はとにかく、2代目ニシキアナゴに会えるのが楽しみです。
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その場で実作してもらったら面白い短歌を何首も作ってくる男の子がいて、最後の質疑応答で「表現するのは短歌じゃなきゃダメですか」と聞かれた。「全然短歌じゃなくていいです。あなたが興味があるなら、小説でも、椅子を作ることでも」と答えた。
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『起きられない朝のための短歌入門』は本当にすごい本で、入門書のはずなのに、私は読んでむしろスランプになった。自分の短歌の作り方を総点検することになったから。何が言いたいかというと、私の原稿が遅れているのは我妻さんのせいです。
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これは本当にいらんお節介なんですが、歌集を出そうか迷っている人は、周りの声ではなく、自分の中で歌が熟す時期、作家として立つ時期を、見極めて出した方がいいと思いますよ。100年後に届けることを考えたら1、2年の差は大したことないけど、第1歌集を世に問えるのは、人生で1回だけです。
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椅子、という文字を見たときとっさにその子のことを思い出すことがある。あの子ももう30代になっているが、元気にしているといいなと思う。短歌じゃなくていいし、もちろん椅子じゃなくていい。
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会社の近くに「郵便受けは中にあります」という張り紙があって、いい下の句だなといつも眺めていたのだが、今日通ると張り紙は消えており、そこに郵便受けができていた。
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書店員時代の先輩が「出産のお祝い何がいい？」と聞いてくれたので、先輩のセンスを見込んで「トラウマ絵本」と答えたところ、もう、ほんとに嬉しくなっちゃうような豪華トラウマ絵本（？）をどーんと送って下さった。どんどん怖がらせるぞー。
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終了後、○○くんはすごくセンスがいいですねと先生にお話ししたら、あの子はちょっとおうちが大変で…と複雑な顔をしていた。帰り道、バスから外を見たらちょうどその子がおばあさんと下校するところで、元気に手を振ってくれた。もはや顔も名前も、そのときの短歌も忘れてしまったけど、
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石川美南の4冊目の歌集、『架空線』（本阿弥書店）がついに完成しました！『架空線』WEBサイトはこちら
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地下鉄の改札から地上へ続く階段を、単行本から顔をあげないまま上がる小学生男子に、「何読んでるの」と聞くと、丁寧にカバーを外して見せてくれる。「私もその人の本好きだった、昔」と言うと彼がにっこり笑ってくれて、それだけで数日分の鬱々が全部飛びそう。もちろん本の名前は二人だけの秘密だ。
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子供の頃、砂場でトンネルを掘るのが好きだった。大きく作った砂山のこちら側とあちら側から掘り進めていって、開通した瞬間、互いの湿った手と手をぎゅっと握り合う。あれはもう、ほとんど官能的と言ってもいい歓びだった。
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今朝、電車で手帳を開いた時、挟んであった切符がはらりと落ちて、隣の人の通勤鞄のポケットに吸い込まれて行ったのだった。彼は直後に下車してしまい、まあ、私としては使用済みの切符に大して執着はないのだけど、記憶にない遠い土地の切符が鞄から出て来た彼はどう思うのだろうと、少し申し訳ない。
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NHKラジオ深夜便、穂村弘さんの「ほむほむのふむふむ」に呼んでいただきました。前半の放送は７月８日（月）午前4時台です。早起きの方と遅寝の方はぜひ聴いてください！
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短歌で他者を描くときの流儀って意外と人によって違っていて、私の場合、社会的属性や自分との関係性（愛憎）にはほとんど興味がなく、その人の言葉や癖みたいなものをなんとかして書き留めたいという意識が強いのだけど、
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私が歌集を出す時のスタンスはここ10年変わっていなくて、「届ける手段は多い方がいい」の一言に尽きる。書店に並べてもらえればめちゃくちゃ嬉しいし、Twitterで告知するし、文フリには初期からブースを出しているし、イベントもやるし、謹呈もする。それらを全部やって、やっと届くか、届かないか。
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短歌研究社の方たちに「短歌を作って短歌研究ジュニア賞に応募してね！」と励まされ、ややその気になったＴ、帰宅後「夕陽がオーストラリアに沈んだらカンガルーが驚くかもとか、電車がナメクジとか、そういう面白いことが短歌になるんでしょ？」と訳知り顔。
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今の時期は、保育園で短冊を読んでみんなの夢を一通り把握するのに忙しい。まだ全員出揃っていないけど、現時点での個人的優勝作品は1歳女子の「ゼリーになりたい」です。私もなりたい。
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「推し」についての短歌を作ること自体は楽しい試みだからあちこち同時多発でやればいいよねと思う一方で、榊原紘さんが「推しと短歌」という場を丹精込めて育ててきたことは、強調してしすぎることはないと思っている。
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ところで今私は、短歌の締切前で大変追い詰められているところなのですが、スーパーでエコバッグにものを入れながら無意識に「隙間にタコを詰めてゐるなり」と呟いてしまったのはさすがにやばかった。下の句のクオリティが低すぎる。
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ついにＴが短歌を作った。
きをもって かついでいると たのしいな パンをくわえて パンくいきょうそう
キャンプファイヤーに枝をくべながら火の周りでパン食い競争をしているところだそうです。危ないよ！
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これまでずっとインディーズ的な立ち位置で好き勝手に短歌を作ってきて、でも、短歌のことをもっと知りたいと思うから歌集勉強会に参加したりして（あ、くどいようだけど私一人で立ち上げた訳じゃないです！）、あー、楽しいなあって、ずっと、思っている。
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「ニシキアナゴは名前がないから迷子になっちゃったのかなあ？」と言い出し、今さら「原（はら）ニシキアナゴ」と名字をつけていました（※うちの姓は「原」ではない）。ぬいぐるみが迷子になる系の絵本を読むと一家でしんみりしてしまうので極力避けていましたが、
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以前美容室で聞いたのだが、美容師さんには重心手元派と重心刃先派がいるらしい。私の担当のOさんは刃先派で、鋏のネジを極限まで緩めることで重心を刃先に持っていっているという。鋏のことはわからないけど、短歌の作者としての私は完全に重心刃先派なので、その感覚はよくわかる。
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最近のＴは敬語表現を少し使うようになってきたのだが、語尾に「ください」を付けるという法則を見出した結果、「ママ、おいでください！」という結構ハイレベルな敬語をまぐれで引き当ててきて、面白い。あと「おとなりのトトロが見たい！」とも言っていた。
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何度でも言うけど、読者や文学を信頼していない作者を、私は信頼できない。「（信頼する）読み手に伝わらないから、書き直そう」という姿勢は大切だけど、「読み手には（この程度しか）伝わらないから、こう書こう」は、それとはまったく別の何かだ。ちゃんと愛してる、だから、がっかりさせないで。
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「ママはマジックリアリズムが好きなんだけど」「なにそれ」「お話の中でちょっと不思議なことが起こって、」「あー、Ｔもそれ好き！良いよねえ〜」「例えばチョコレートを飲んで…」「人が浮かぶとか！」「そう、それっ！…ねえ、どうしてそんなに察しがいいの？！」
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この春は短歌の新人賞選考をふたつ掛け持ちして鉄幹も読んで我ながら結構がんばったと思うのだが、選考会が終わった後、珂瀾兄が「今夜から明日にかけてオンライン講義とラジオ出演と娘の運動会がある」と言っていて、私はまだまだだなーという気持ちになった。
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「最後に残ったチョコレート、ひとつずつ食べようね」とふた粒出してきたら、Ｔがそっと2個とも取ったので、「ひとつずつの意味を知っていますか」と静かに問いかけると、そっとひと粒戻してきた。
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短歌研究新人賞発表号、本日発売です。真剣に選考しました。受賞作はもちろん次席、候補作までとても良い作品が揃っていますので、ぜひすみずみまでご覧ください。
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『ユリイカ』5月号、特集「菌類の世界」に「きのこ短歌コレクション（ちょっとカビつき）」を寄稿しました。正岡子規から三田三郎まで、めくるめくきのこ短歌&カビ短歌の世界をどうぞ。この原稿の後しばらく脳が菌糸にやられて大変でした。
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本と本屋さんが好きで、ずっと「歌集がもっと本屋さんに並ぶようになるといい」と思い続けてきたけれど、自分の本をこんなに並べていただける時が来るとは思っていなかったので、今泣きそうだし、誇張でなく、生きてきて良かったなあ、という気持ち。
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余談ですが、うちの子の3大親友はスリーパーのネンネ、コアラのぬいぐるみのココとニシキアナゴで、ココは大きすぎて家から連れ出せないので、お出かけの時はいつもニシキアナゴが一緒でした。夏頃「迷子になったら大人の人に自分の名前を言うんだよ」と教えたところ、
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『前川佐美雄歌集』で栞を担当させていただきました。改めて佐美雄の短歌を読み返して、面白さ、奥深さに興奮しました。この機会にぜひ！
【新刊情報】
新編歌集シリーズ最新刊
『前川佐美雄歌集』（三枝昻之編）
「現代短歌の発端」として比類なき歌を紡いだ前川佐美雄の短歌集成1600首。
代表歌集『植物祭』『大和』を完本で収録しています。
いよいよ出来です。
装幀：六月
栞：石川美南 菅原百合絵 永井祐
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桜（はな）を数字であらわすなら３ まだ咲かぬものすでに咲きつつ／大滝和子
この歌が、大滝和子『「銀河を産んだように」などⅠⅡⅢ歌集』のp.333にあるの、めちゃくちゃ怖い。
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初めて作った糸電話をどうしてもパパに見てほしかったＴ、今朝夫が「携帯電話が見つからない」と探し回っているところにそっと近寄り、「これ、ケイトデンワなんだけど…」と、ダジャレでねじ込んでいた。
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短歌研究新人賞は無記名選考なので、本誌を読んで作者名を確かめる楽しみは私にもちゃんとある（帰宅中なのでまだ見てません）。あと、ネタバレになりかねん…と思ってグッと堪えていた何人かの人をフォローできて嬉しい。私に突然フォローされた人は「耐えてたんだな…」と察してください。
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短歌同人誌「ランリッツ・ファイブ」を作りました。参加者は石川美南、田宮智美、橋場悦子、花山周子、山川藍。1980年生まれで最近歌集を出した5人による1回限りの同人誌です。初売りは5月16日文学フリマ東京。通販もあります。
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あっという間に空っぽになってしまったクッキー缶、何に使う？と聞いたら、Ｔが「クッキーの匂いで悪いことを忘れる機械にしよう」と決めてくれた。
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妹が書いた作文が、NHK障害福祉賞の今年の優秀賞に選ばれました（石川洋子「うさぎと一緒に」）。私の自慢の姪についての、とてもいい文章なので、どこかで読めたら読んでください（後日Web掲載もあるのかな？）。
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これはＴに「せっかくの雨の日なんだからお花を買った方がいいんじゃない？」と言われ、せっかくの雨の日とは？と思いつつ買ってきた薔薇。
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発売までまだ少しあるのですが、書影が出たし、あまりにも嬉しいのでお知らせです。マイケル・オンダーチェ『イギリス人の患者』の文庫版が、久々に出ます！ありがとう東京創元社大好き。そして私、なぜか解説を担当しています！
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私が誰かの歌について「他者の顔が見えない」的な批評をする場合、社会的属性を書いてほしいという意味では決してなくて、他者についている凸凹を勝手に削ぎ落として自分に都合よくなだらかにしないでほしい、というニュアンスなのだけど。
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夕食のときＴが「道徳って、どういう意味の言葉なの？」と質問してきたので、夫婦で一生懸命説明したのだが、聞き終えたＴが「そうか！道と徳は、お相撲ののこったのこったと同じようなこと？」と聞いてきて、（この子は今深いことを言ったのか？我々が説明を間違えたのか？）と、場が静かになった。
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今日はついに、Ｔに「たんか」の意味を教えた。昼寝の時間になったので「ね・る・ん・だ・よ」と言うと、「で・も・ひ・と・り・で・は、ね・む・れ・な・い！」と七五で切り返して来た。
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最近イベント出席率が落ちたせいか、いろいろな方に体調を心配していただいているのですが（すみません、ありがとうございます）、病気ではないので大丈夫です。あと、4番目の歌集『架空線』が8月末に完成します。
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昨夜は、帰宅中に風雨で傘が大破。バキバキに折れた傘の残骸をとりあえず空に向け、荷物3個と10.2kgの子どもを抱えて茫然と立っていたところ、見知らぬ人が自分の傘と私の壊れた傘を交換してくれ、名も名乗らずに去っていった。帰宅後、もらった傘をよく見ると、一面に小さな花の透かしが散っていた。
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スピーチ、全然予定していなかったのに名乗って一言目に「こちら側は初めてです」と言ってしまった。ずっとこちらに立ちたかった、という意図はなく、単純に「これ、初めて見る角度だ！」とびっくりしたのだった。最前列の馬場先生を前から立って見る機会は、一生で一度きりだと思う。
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「短歌研究」7月号（短歌研究新人賞発表号）、本日発売です。受賞作や、その他の応募作はもちろん、ぜひ選考座談会も最後のページまで読んでほしい。あなたに、ちゃんと届いてほしいと思って喋りました。
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Ｔが『ペンギンうらない』をしたらこのページが出て、「愛するって、何？」と深遠な質問を投げかけられた。翌日保育園でその話をしたら、A先生（若い男性）がさらっと「好きな人を大切にするという意味だよー」とＴに説明していて、（…こ、この人、できる！）と思った。
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SNSで一首の短歌と出会う、歌集で作者の世界観をじっくり味わう、歌会や勉強会で他の人の読みを知る……全部面白い。ただ、歌集を出していないいい歌人はたくさんいるし、私自身、そこまでたくさん歌集を読めてる訳じゃない。各自、体力と相談しながら引き続き思い思いの形で短歌を楽しみましょう。
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