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中園聡

@satorunakazono

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考古学者。鹿児島国際大学/大学院教授(考古学・博物館学)土器・認知考古学・胎土分析WDXRF・3D考古学等。日本情報考古学会。著書/共編著『九州弥生文化の特質』九大出版,『認知考古学とは何か』青木書店,『稲作伝来』岩波書店,『季刊考古学140 3D技術と考古学』雄山閣,『文化情報学事典』勉誠出版 個人見解所属先無関係

Kagoshima, Japan
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@satorunakazono
中園聡
2 years
私たちの分析が載りました! 五色塚古墳の埴輪は周辺の古墳・遺跡と同一産地。最遠は16km離れた幣塚古墳まで運ばれました。 五色塚古墳に眠る支配者解明に貴重な一歩 出土の埴輪、明石・幣塚古墳と「産地同じ」 専門家の分析で判明|総合|神戸新聞NEXT
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@satorunakazono
中園聡
8 months
そういえば昔、建物の中のどこで幽霊が出るかを研究していたイギリスの考古学者がいたな。幽霊の存否問題ではなく、幽霊を見たと主張する人がいるのは客観的事実。出る場所(階段の踊り場とか)が時代とともに変わるそうで、建築様式・部位空間の意味、時代のコンテクストなどが究明できるらしい。
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@satorunakazono
中園聡
8 months
着眼点がよく、意外性もある。良い研究というのはそういうもの。発掘調査を伴わない研究というのも愉快だ。一見、奇をてらったような研究でも、本物といえるものにはしばしば理論的洞察と使命感が感じられる。人間のことや、人と人工物の関係を本質からとらえようとする本気度ともいうべきか。
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@satorunakazono
中園聡
14 days
昔、縄文時代後期の炭化材の樹種同定をしたら、現在絶滅危惧種であることが判明し、4000年前は豊富だったんだなとしみじみしつつ、その樹種の専門家を探し出して農学部を訪ねると、驚かれた。聞けば、最古の証拠は文献記録で、中世より前には遡れず、少し前に学位論文にそう書いたんですが…と。確かな
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@satorunakazono
中園聡
7 months
講演内容と無関係なのに、最後に会場から「ところで邪馬台国はどこですか?」はよくあるパターン。緊張の瞬間だ。本題と異なるし,怒り出されたら講演会を台無しになりかねない。私も幾度か経験したが,しかしごまかさずに答えてきた。「夢を壊すかもしれませんが」と前置きして。
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@satorunakazono
中園聡
2 years
志布志市志布志町志布志の志布志市役所方面より『志布志市誌』が届きました。 私は弥生時代の節を書かせていただきました。上巻・下巻2冊の箱入りで,ヨーグレットと比較すると分かるように?なかなかの重厚さ。 土器の長距離移動,銅矛の出土,伝串間出土の漢代玉璧など志布志湾沿岸は要注目です。
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中園聡
5 months
中学の頃だから大昔だが、装飾古墳の近くの家に声をかけたら縁側で昔の風情で髪染め中だったおばあさんが中断して鍵を開けてくれ、発見時のことを昨日のことのように話してくれた。戦後間もなく工事で大石が出て/色が見えて、なんやろかと男の人がタワシで洗いよったとですよ/絵が見えてたまげていた
@satorunakazono
中園聡
5 months
むかし青銅器が偶然まとまって出土したことで知られるある遺跡は、のちに大がかりな道路建設のために本格的に発掘調査された。しかし、青銅器出土地点には調査区は設けられずそのまま工事。地元の高齢者たちと話をしていると、皆ピンポイントで出土場所を知っており、その場所こそ調査すべきだったのに
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@satorunakazono
中園聡
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吉野ヶ里遺跡石棺墓は蓋石が3枚とも接合とのこと。やはり。推定通り。 線刻が先で割ったのが後ということも推定通りですが,これで確定ですね。 産地は40km離れた多良岳産との産地推定結果も(XRF?)。そうであれば船での搬入でしょう。いろいろと興味深いことです。
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@satorunakazono
中園聡
7 months
女性考古学者の増加は、広領域にわたり過去をカバーし考古学の責務を果たすためにも重要なこと。ただ、なぜそのように女子学生は異質なテーマ選択をするかを理解しておく必要がある。女性(学生/研究者)によるテーマ選択傾向の顕著な偏りの要因として、①男性中心で形成されたテーマ・素材への参入の
@satorunakazono
中園聡
7 months
この機会に。2006年までの日本の考古学で、数少ない女性の博士学位取得者のテーマは、「食品加工具・繊維製品・貝輪・赤色顔料・人骨・植物・動物・環境・認知考古学」だった(川宿田2006)。男性による(本流の)テーマと明らかな違いがある。言い換えれば女性考古学者の参入による貢献であり、さもなけれ
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中園聡
1 year
詳細が不明なのですがサイズ・構造に微妙な要素もある気がします。 他の報道では卑弥呼や邪馬台国をすごく想起させるものもあるようですが,いつの日か邪馬台国ネタでなくても関心をもたれるようにしたいものですね。 ところで,墓壙埋土で石蓋の輪郭だけ掘っておられますが,ベルトは…
@livedoornews
ライブドアニュース
1 year
【発掘調査】吉野ヶ里遺跡で石棺墓発見、弥生後期の有力者か 佐賀 石のふたが4枚並べられており、全長は約2.3メートル。これまで弥生前期~中期(紀元前5~前1世紀)の王や有力者の墓は発見されているが、後期(1~3世紀)の有力者の墓は見つかっていなかった。
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@satorunakazono
中園聡
11 months
件の外務省の“縄文一万年”は,たしかに「見識が…」ということになるのですが,一方でその基礎・出どころも考古学…。国内・市民向けにそのような理解を生む記述・展示・報道・宣伝に満ち満ちており,考古学・文化財をめぐるパブリック考古学的課題として考古学者は深刻に捉える必要がありそうです。
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@satorunakazono
中園聡
5 months
ピンとこない方や誤解されている方もいるかもしれませんが、どんな古墳でも遺跡でも調査前(遅くとも調査時)に旧状を含む聞き取りを「意識的に」実施し記録することは有効で、その必要性は高いです。近い将来わからなくなります。そのうえで、伝承や地域の人々の古墳・遺跡への関与のしかた、思い出な
@satorunakazono
中園聡
5 months
個々の古墳の民間伝承などをもっと積極的に真剣に記録すべきと思っています。古墳自体の研究に有益なだけでなく、人々の古墳とのかかわりがどうであったかを知る必要があるからです。さらに、考古学的調査などの実施という“介入”後、伝承や住民の認識にどのように影響を与えたかも長期的に調査されてよ
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中園聡
2 years
宮古島で旅行者が見つけた「陸前高田市教育委員会」のコンテナは無事,島の博物棺の方へ。再流出を恐れて回収を促した手前,責任を感じてましたが安堵しました。記憶のよすがとしても,災害考古学,海洋考古学をはじめ幾重にも重要な可能性が。 物語の詰まった箱。調査され適切に保存活用されますよう
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@satorunakazono
中園聡
10 months
春成秀爾編『何が歴史を動かしたのか』第3巻―古墳・モニュメントと歴史考古学―雄山閣 拝受! 早くも3巻完結ですが、合計80人ほどにもなる錚々たる執筆陣が得意分野で書いた論考は刺激的です。日本の考古学の到達点を詳しく読み込めます。 発起人の一人として(名ばかり)ご一読をお薦めします。目次→
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@satorunakazono
中園聡
3 years
日本考古学の若者よ! 近年面白い研究がさっぱりないですが、ぜひすごい研究をしてください。大人にだまされず、勇気を出して、地に足のついていないと言われる研究を積極的に推進してください。お願いします。
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@satorunakazono
中園聡
2 years
埋葬は社会的行為の産物。新石器時代以降各地で見られる“恋人たちの墓”が考古学者を翻弄するように,現代の自文化の常識を安易に過去に適用した解釈は危険。 考古学的過去に対する基本的な解釈にも細心の注意が必要です。科学的分析を踏まえること,自らの常識や価値観を相対化する努力が不可欠です→
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@satorunakazono
中園聡
4 months
吉野ヶ里遺跡の調査を巡りSNS等での論評が繰り広げられたことについて、先日『西日本新聞』風向計欄に「SNS時代の考古学」という記事が載りました(6/18付)。私も取り上げられたこの件について述べます。先に『考古学ジャーナル』誌で、同遺跡の調査に対しSNSなどで「考古学関係者から調査手順について
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@satorunakazono
中園聡
5 months
「邪馬台国時代」とされる吉野ヶ里遺跡石棺墓の昨年度の発掘は、邪馬台国や卑弥呼などの「貴人」の墓を期待する声などでかつてを思わせる賑わいを見せ、情報発信と報道で興味をひいた。最近次の記述を見かけたので意見を述べたい。「SNSなどで考古学関係者から調査手順について否定的な論評が出たこと
@satorunakazono
中園聡
1 year
吉野ヶ里の石棺?の調査について意見があるならTwitterでなく直接伝えるべきなどの主張が一部でありますが,報道され情報が広く出ていることに議論が起こるのは自然なことです。なぜ?と掘り方に疑問を覚えるプロがいるのも当然で,遺構の情報の一部が既に失われたかもなどと疑問を抱いているのです。
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@satorunakazono
中園聡
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吉野ヶ里の調査は学術目的であるうえ,(期待されるほどの貴人の墓かはともかく)重要性を認識されるなら,なおさら世の模範となる精密な調査をお願いします。蓋石のキワの土が早くも除去されており,追葬や後世に蓋が開けられたかどうかを証明する証拠が失われていないかなど心配しています。
@satorunakazono
中園聡
1 year
熱心に調査されているのに妙なこと言ってすみませんね。しかし超有名遺跡ですし、調査や普及活動のモデルともなる特別史跡ですから。頑張っていただきたいです。
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@satorunakazono
中園聡
7 months
この機会に。2006年までの日本の考古学で、数少ない女性の博士学位取得者のテーマは、「食品加工具・繊維製品・貝輪・赤色顔料・人骨・植物・動物・環境・認知考古学」だった(川宿田2006)。男性による(本流の)テーマと明らかな違いがある。言い換えれば女性考古学者の参入による貢献であり、さもなけれ
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@satorunakazono
中園聡
7 months
懐かしいものが出てきた。考古学における女性の論文貢献度を示す計算式(主著者かどうかまで考慮)E-Score は、男女が等価に貢献していればスコアは1.5となる(Victor & Beaudry 1992)。当時『American
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@satorunakazono
中園聡
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墓の調査一般でいえることとして、石棺の床面をうっかりぶち抜いてしまわないよう注意を要します。過去、例は多々あり…。床が硬いかわかりませんし、情報が集中する大切な「面」です。 側壁の上端を揃えるために棺の下の墓壙は図のように深く掘って石を据えていることも。図では赤が人骨≒床面付近か
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@satorunakazono
中園聡
1 year
吉野ヶ里石棺墓は内部を4分割し2区画を15cm下げたとのこと。トータル20cm近くになる模様。私の推測ではあとほんの数cmで床面(遺体を置いた床)が出ても全然おかしくなく、特に慎重になるべきところ。土壌は将来の花粉、脂肪酸、DNA等幅広い分析を考慮して回収されているそう。
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@satorunakazono
中園聡
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むかし青銅器が偶然まとまって出土したことで知られるある遺跡は、のちに大がかりな道路建設のために本格的に発掘調査された。しかし、青銅器出土地点には調査区は設けられずそのまま工事。地元の高齢者たちと話をしていると、皆ピンポイントで出土場所を知っており、その場所こそ調査すべきだったのに
@satorunakazono
中園聡
5 months
ピンとこない方や誤解されている方もいるかもしれませんが、どんな古墳でも遺跡でも調査前(遅くとも調査時)に旧状を含む聞き取りを「意識的に」実施し記録することは有効で、その必要性は高いです。近い将来わからなくなります。そのうえで、伝承や地域の人々の古墳・遺跡への関与のしかた、思い出な
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@satorunakazono
中園聡
2 years
発掘調査報告書などで目にする土器の「口径」とは,人/組織/対象で定義がまちまちで,同じ用語で異なる部位の計測値があるのですね…。「口径」は「口縁部径」と同義で略語という理解や,「口径」と「口縁部径」は別部位とみる立場も。土器の「口径」とは何だろう!?
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@satorunakazono
中園聡
5 months
個々の古墳の民間伝承などをもっと積極的に真剣に記録すべきと思っています。古墳自体の研究に有益なだけでなく、人々の古墳とのかかわりがどうであったかを知る必要があるからです。さらに、考古学的調査などの実施という“介入”後、伝承や住民の認識にどのように影響を与えたかも長期的に調査されてよ
@satorunakazono
中園聡
5 months
古墳は、今日までそれにまつわる伝承やそれと絡む民間の解釈の縁(よすが)となってきたものなので、考古学的調査や保存整備という行為がなにをもたらすか、そうした解釈の体系を断ち切る可能性があることは常に意識しておきたいと思っています。 古墳に限らずですが。
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@satorunakazono
中園聡
8 months
「昔、学者は鬼とみられたそうですよ。自由に「異界」と行き来できて、世の常識にとらわれず、常人が考えないことを考えつく。それが鬼とされたゆえんだそうです。我々研究者は鬼なんですよ。鬼でなきゃ」 と、鬼の親玉みたいな人生を送ってきた老先生が小鬼を諭すかのように話してくれた。心に響いた
@ochyai
落合陽一 Yoichi OCHIAI
8 months
xに多いな.人類がすでに考えてそうなことを偉そうな顔でいうやつだ.一瞬一瞬を新規に生きろ.伝わることを言うな.お前はそれでも研究者か? 作家か? アーティストか? 新しいことをしろ.大衆の合意を得て気持ちよくなるなバーカ.
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@satorunakazono
中園聡
2 years
弥生時代中期後半の北部九州の赤く塗られピカピカで精美な“祭祀土器”。 これら丹塗精製器種群が墓地等で祭祀に使われたのは確かですが,大半は日常用の器種だと言い続けて四半世紀。いまだに“祭祀土器”という特殊な器種カテゴリーであったかのような展示・記述を目にします。 罪作りなので再考を。
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@satorunakazono
中園聡
4 months
若い頃の話。大勢の飲み会で年配の怖い方々(某県・市の部課長、論文多数)や偉い先生に囲まれる座席に…。「お前、最近変なことやりよるじゃないか」と予想通りさっそくお小言が。土器形態の多変量解析や数量分類などは極めて評判が悪い。口々に、 A氏「土器なんて、そんなの見ればわかるじゃないか」
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@satorunakazono
中園聡
2 months
本当におっしゃる通り。信じがたいという方もおられるでしょうが、甕棺墓の調査は墓壙は丸掘り・実測図は層が描かれずもぬけの殻が普通です。1960年代に墓壙の検出が可能になった頃と調査法は基本的に変わらず。この調子ではわからないまま甕棺墓が枯渇していくという危惧を抱いて幾星霜。私が掘ったこ
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@akaneda007
あかねだ
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@satorunakazono 某所で話題になっているのですが、甕棺は墓坑内の地層の記録がほとんどないと。理由は短期間に入れられた土だから、だそうですが、まさに短時間における埋葬行為を復元できる情報だと思うし、それをいかに検討していくかは研究者・担当者として面白い腕の見せ所ですよね。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
青谷上寺地遺跡人骨の名前募集・そっくりさん募集・巡業・ゆるキャラなど一連の天真爛漫な「活用」は、「人格を持つ個人として生きた死者の尊厳」の冒涜といえませんか? 当の”第8頭蓋”は、100人以上の老若男女が惨殺され、ごちゃまぜ状態で遺棄された可能性が指摘される“異常死”のうちの一人では?
@satorunakazono
中園聡
3 years
複顔の正しさとは別に,このようなイベントまでやるのは本当に大丈夫なのでしょうか…。強烈なインパクトがあり現代と直結しやすく,誤解を与えたり思わぬ影響が生じたりしないか心配で,天真爛漫に喜べないというのが正直なところです。少なくとも極めて慎重な配慮のうえでされていることを祈ります。
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@satorunakazono
中園聡
6 months
記事が出ましたね。重要資料の可能性があるだけに今後時間をかけて十分慎重な調査がなされるものと期待します。いずれ出てくる結果を冷静に検討したいものです。 境港で発掘後行方不明 「夜見ケ浜人」の骨発見 東京・早大研究室に、年代鑑定へ | 日本海新聞 NetNihonkai
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@satorunakazono
中園聡
2 years
【いまさらですが実測図の注意点】をこっそりと。左は初心者にありがちですが,右のように描けばプロっぽく。
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@satorunakazono
中園聡
2 years
考古学の記述で気になるもの(の一部)。誤用/避けた方がよいもの/考えてから使った方がよいもの/科学的根拠に欠けるもの/社会や他学界の趨勢と合わないもの……。自らも誤らないように出しておきます。 なお,こうしたことは指導してきましたが,学生さんと再度しっかり議論するつ���りです。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
吉野ヶ里石棺墓は内部を4分割し2区画を15cm下げたとのこと。トータル20cm近くになる模様。私の推測ではあとほんの数cmで床面(遺体を置いた床)が出ても全然おかしくなく、特に慎重になるべきところ。土壌は将来の花粉、脂肪酸、DNA等幅広い分析を考慮して回収されているそう。
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@satorunakazono
中園聡
7 months
日本の考古学界(アカデミア)の男女比が話題になっていたので…。私が90年代に集計した時点で日本考古学協会会員の女性は約3%(多く見積もっても5%)でした(アカポスならもっと悲惨…)。他学界の皆様にはまことにお恥ずかしい限りです。女性が例外的で、これ以上減りようがない低レベルから出発して
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@satorunakazono
中園聡
2 years
考古学者の鑑識眼は,遺物の観察と民族誌(+実験)との往復で鍛えられます。民族誌の参照なしに遺物の詳細観察に徹したり,むやみに実験したりだけでは誤る危険は大。型式学的枠組みを超えた考古学の領域は広大で,そこに踏み出すには機材・方法,考え方・姿勢の変化を伴います。 ちなみに,
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@satorunakazono
中園聡
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Q: ここ30年の弥生研究や土器研究における最も顕著な成果は? A: 弥生土器の「覆い型野焼き」の実証とその定着 と私なら即答。その重要な役割を果たしたのは、民族考古学 #ethnoarchaeology と #実験考古学 を実施し統合的に推進する力量を備えたガチのプロセス考古学者だったことは忘れてはいけない
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@hiromihirakawa
Hiromi Hirakawa
1 year
民族考古学 #ethnoarchaeology は、考古学者が実施する極めて重要で正当な手続きの一つです。なのに日本ではいまだに危険性だけが強調されるばかり。これでは学生は過去を復元する方法を学べません。過去の復元で、考古学から民族誌的知見を排除してもいけるという考えは納得できないです。
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@satorunakazono
中園聡
8 months
考古学者がつい忘れがちな豊かな過去の意味についての示唆深い見解かと。葺石や埴輪をもつ古墳は当初はビシッとした際立つ人工景観で人々はそれに多様な意味を見いだしていたはずです。また、時を経ると、森であり山であり塚であり、伝説や様々な意味が付与され地域と分かちがたい「景観」となります→
@fushunia
巫俊(ふしゅん)
8 months
鹿児島県のガロー山も、凄く面白い民俗文化で、日本の古代を考える上で重要なはずなんですが、あまりツイートされて無いです。私たちは「古墳」を考える時に、そのまま伝わって無いから、マスク(見えなく)されてる物の存在に気付いて無くて、削ぎ落とされたものしか目に入らない仕組みの中にいる訳です
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@satorunakazono
中園聡
2 years
発掘しない考古学者も当然いていいし,具体的資料を扱わず理論構築やシミュレーションを専らとする考古学者も当たり前にいるべきだ。発掘して資料と対峙しなければ考古学者ではないなんて初学者へのアドバイスならいざ知らず,「飲めない奴は考古学者ではない」と同じくらい愚なこと。 #禁欲的考古学
@satorunakazono
中園聡
2 years
自由な学問を妨げる不当な押し付けも #禁欲的考古学 の悪弊です。「掘れない/鑑識眼がない/実測できない/型式学わからない」の暴言は何度も見聞きし私も体験済み。押し付ける人には議論も通じず……優秀な人ほど去っていく。閉鎖性とアナクロは昨今の若者離れの要因の構成要素だと思っています。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
弥生土器の胎土中に含まれた、いわゆる「高師小僧」です。これは断面で、右はその拡大。 たまに見かけますが、こういうものとか火山ガラスとかもできるだけ記載したいです。
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@satorunakazono
中園聡
7 months
若くして日本から海外に“脱出”し、そこで長年活躍してきた優秀な女性考古学者(教授)たちがいる。そうした人たちの研究は、日本のようなステレオタイプとマッチする“女性らしい”/遠慮がちなテーマより、考古学・人類学のど真ん中の問題を捉え、理論や方法にも明るい印象だ。当然だが、女性でも環境が変
@satorunakazono
中園聡
7 months
女性考古学者の増加は、広領域にわたり過去をカバーし考古学の責務を果たすためにも重要なこと。ただ、なぜそのように女子学生は異質なテーマ選択をするかを理解しておく必要がある。女性(学生/研究者)によるテーマ選択傾向の顕著な偏りの要因として、①男性中心で形成されたテーマ・素材への参入の
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@satorunakazono
中園聡
5 months
考古学系の学会で会員数の減少や、若い人をどうやって入会させるかなどの悩み事を聞くようになって久しい。そんなとき思い出すのが昔、若くして立派なラボを構える開発系の人から聞いた「学会はつくるもの」という言葉。頭の固い偉いさんがいたりして新しいことを邪魔するからね、さっさと設立して活動
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@satorunakazono
中園聡
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通常は激怒案件だが残念石にしては不自然…なるほど既に原位置離れて紆余曲折ですか。残念。 世の残念石/歴史的石材を代表して出張し、その何たるかを知らしめ、文化財の保護・活用を議論し、文化財とアートのあり方の熟考の契機になるならば今回は大目に見なくもない。乞返却
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@satorunakazono
中園聡
1 year
学生や調査に従事して間もない方などで調査法への所見を期待する方がおられるそうで…私見ですがにわか説明中です。 吉野ヶ里石棺墓の墓壙を切るピットをなぜ先に掘らないの?と気になる方が多いようです。たしかに何か特別な理由がない限り先でしょうね。 読売新聞オンライン
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@satorunakazono
中園聡
1 year
糸島市深江城崎遺跡出土弥生土器の”クジラ”の線刻画。現段階で断定は困難というのが私の見方です。 弥生の線刻画は一般に容易ではなく、"銛"も鯨が前提の話で、そもそも下地の調整痕や消した刻線との区別は常に苦労します。類例も少なすぎ。ここは冷静に包括的に検討するべきです。考古学者は特に。
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@satorunakazono
中園聡
7 months
遺跡堆積土の深部もマイクロプラスチック(MP)汚染というショッキングな論文。多種のMPの構成は、未来の考古学者には“現代/人新世”を数年単位で年代推定可能にする夢の“テクノ化石”となるはず。もちろん喜べない。土壌試料へのMPのコンタミ(汚染)が確認され、文化遺産にとってこの有害物質が年代測定や
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@satorunakazono
中園聡
17 days
基本、発掘調査現場でしか記録できないことについて。こんな感じの袋状土坑の断面の実測図を見かけますが(参考にして改変)、気になる点が。埋土の線がまっすぐ土坑壁にぶつかる点や、線の単純化されすぎ感は措くとして、A:3層と5層上面の両方をスパッと切るように2層がのること、B:5層と4層を切っ
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@satorunakazono
中園聡
22 days
また原体験シリーズで恐縮です。学部生のとき某初期古墳の発掘調査に立ち寄ったら、いきなり墳丘の新鮮な断面に線を引くお題が出た。ラッキーだが、ぼんやりした赤土からなる壁面の分層は容易ではなく慎重にしていたら、「こうするんだよ」と担当者が移植ゴテをとり上げて手首のスナップを利かせつつ全
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@satorunakazono
中園聡
2 years
誤解があるようですが私も実測できるんですよ。 大学で教科書として使った人もいると思いますが『博物館実習マニュアル』(芙蓉書房出版 2002年)の「土器の実測」の項は私です。今は考えに変化もありますが有効な点は多いかと。 類書に記述がない細かな点や線の書き方の「秘技」も盛り込みました→
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@satorunakazono
中園聡
8 days
古墳の発掘調査という行為は、少なからず景観や住民の古墳にまつわる思い出や経験を更新する。積極的な古墳の復元整備はなおさらだ。今のように美しく復元整備された古墳がまだ少なかった頃に原体験をもつからか、景観の中に鬱蒼としたまま残っていて、あの土の匂いがしてほしいのが本音だ。しかし、自
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@satorunakazono
中園聡
1 year
弥生土器製作で「工人」や「工人集団」という言葉がけっこう見られますが、私としては不用意に用いてイメージを固定したくないことと、実証すべきことも多いため避けてきました。「製作者」という言葉にこだわってきたのは、できるだけニュートラルに考えたく、またそうすべきだと考えているからです。
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@satorunakazono
中園聡
25 days
遺跡調査で、「この遺構を自分が掘ってよいのだろうか」というような感覚は維持していたいと思っています。職務として掘る場合は思い詰めすぎてもいけないのでしょうが、やはり妙な慣れは禁物。一方、皆が異口同音に言うのは「発掘はやり直しがきかない一回きりのもの」。誇りも感じられます。であれば
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@satorunakazono
中園聡
7 months
質問した方,会場でヒヤヒヤと成り行きを見守っていた方々,こんな本当に善良な市民はたくさんいると希望を持っています。
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@satorunakazono
中園聡
8 months
考古学は人類700万年の深みから証拠を取り出す稀少な分野。目先が利く様々な分野の研究者から熱い視線が注がれてもさほど不思議ではない。 考古学は何々の一分野だとか文系だとか、可能性を自ら狭めるマインドではもったいなく、人類とその未来へ貢献する広領域を束ねるハブとしての気概があってよい。
@satorunakazono
中園聡
8 months
会議で痛感するのが、人類学、霊長類学、認知諸科学など多分野が考古学的データを希求しているということ。 日本考古学の大勢では一部しか果たせない。狭義の歴史復元にのみ集中せずマインドの転換と調査法・研究法の変化がいるな。考古学者は頭まで”考古学”にならず最先端のハブとしての自覚が大事。
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@satorunakazono
中園聡
14 days
考古学資料、考古学データの有用性を開拓しアピールすることを意識するのは重要だし、考古学者のフィルターを通さない情報を含む豊富なデータが、これからますます必要だと思います。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
上バ・下バは上端・下端と書くというご意見がほとんどで安心しました。面や場所でなくラインですね。 埋文センター等で上場・(中場)・下場を使う所もあるようですが誤用かもしれません。中場は初めて知りましたが場所と認識しての派生でしょうか(テラス面と誤解する人も?)。 図は私のこれまでの認識
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@satorunakazono
中園聡
1 year
いまさら聞けない 遺構の「ウワバ・シタバ」のラインは、今まで「上端・下端」だと信じて生きてきたのですが、「上場・下場」と書かれたものを見かけるので薄々気になっていました。改めて気を付けてみると後者が多く、どっちが正しいんですかね。私は上端・下端だと思うのですが…。
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@satorunakazono
中園聡
5 months
考古学のリサーチクエスチョンに関する講義をしていて、一度受容された説を転換させる難しさについてしみじみと考えた。「同じことを繰り返して言わないとわかってもらえませんよ。最低3・4回目からようやくわかってくれる人が出てくる」とは、ある科学者からご自身の経験を踏まえた貴重なアドバイス。
@satorunakazono
中園聡
2 years
弥生時代中期後半の北部九州の赤く塗られピカピカで精美な“祭祀土器”。 これら丹塗精製器種群が墓地等で祭祀に使われたのは確かですが,大半は日常用の器種だと言い続けて四半世紀。いまだに“祭祀土器”という特殊な器種カテゴリーであったかのような展示・記述を目にします。 罪作りなので再考を。
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@satorunakazono
中園聡
2 years
土器表面に付着した小さな粘土カス。注目されず、気付いてもノイズとして積極的に無視/除去されるものの代表ではないでしょうか? じつはこんなところにこそ大変重要な真理が潜んでいると思っています。ノイズを見逃さない。 縄文早期:彫刻した丸棒(押型文原体)を転がしたときのカスと擦痕。
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@satorunakazono
中園聡
6 months
「ただの考古学者が1人増えても意味がない」なんて,ひどいが当然のことを先日来言っているわけだが,これまでの見分では日本には考古学研究がしたくて思い切って方向転換を試みて学部や院に入った奇特な秀才たちもいる。一流企業を辞めて入学した修士(工学),修士課程に入り直した修士(理学),医
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@satorunakazono
中園聡
2 years
常識とは逆のようで申し訳ないですが…遺跡の報告書は簡潔に書くことをむねとしないでほしい。簡潔さよりも詳しい記述を求めたい。調査の報告書なのだから。複数の意味にとれる表現など紛らわしい表現を避けてもらえれば,とにかく情報はないよりあったほうが嬉しい。冗長さが嬉しい。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
土器製作過程と個人差の3D記録。遺物からは知り得ない情報です。右端は2段階目の断面ですが個人差がすごくはっきり。しかし完成品の蓋は! 考古学に重要な基礎的情報だと思いませんか? #ethnoarchaeology #3Darchaeology 「動作・過程を記録する」『季刊考古学』140(3D技術と考古学)2017年
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@satorunakazono
中園聡
3 years
複顔の正しさとは別に,このようなイベントまでやるのは本当に大丈夫なのでしょうか…。強烈なインパクトがあり現代と直結しやすく,誤解を与えたり思わぬ影響が生じたりしないか心配で,天真爛漫に喜べないというのが正直なところです。少なくとも極めて慎重な配慮のうえでされていることを祈ります。
@mainichi
毎日新聞
3 years
鳥取県が「青谷弥生人」の顔を復元し、胸像を公開。県は全国から「そっくりさん」を募集し、入賞者を鳥取に招く「青谷弥生人大捜索作戦」を始めました。
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@satorunakazono
中園聡
6 months
新刊書をご恵贈くださいました。フォトグラメトリの成果が満載!もう石造物では標準的記録法でしょう。あとがきに「…まだ高嶺の花だと思っていた。しかし2017年に『季刊考古学の』「3D考古学」特集号が編まれ,『文化財の壺』にも永見秀徳氏(九州文化財計測支援集団)によって石造物のSfM/MVS(フォ
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@satorunakazono
中園聡
2 months
遺跡から出土する土器のなかでも巨大であるがゆえに、大雑把な観察、木槌で叩き割って取り上げられたり、実測と撮影のために復元されても再び壊して収蔵されたりして、とにかく手荒に扱われることが多い最も気の毒な遺物が弥生時代の甕棺。左はクラックにまで入り込んだ黒塗り。右はひび割れが生じた本
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@satorunakazono
中園聡
22 days
また原体験シリーズで恐縮です。学部生のとき某初期古墳の発掘調査に立ち寄ったら、いきなり墳丘の新鮮な断面に線を引くお題が出た。ラッキーだが、ぼんやりした赤土からなる壁面の分層は容易ではなく慎重にしていたら、「こうするんだよ」と担当者が移植ゴテをとり上げて手首のスナップを利かせつつ全
@satorunakazono
中園聡
23 days
遺跡を発掘調査して記録保存する。かつてはこの記録保存という言葉を嫌う向きが強かった。開発による破壊を前提に、遺跡を保存できないかわりに無記録のまま消滅するよりは、と仕方なく発掘し、図面や写真などの記録として残す。つまり記録保存は、記録の保存を指すのではなく、消滅する遺跡を記録とし
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@satorunakazono
中園聡
8 months
会議で痛感するのが、人類学、霊長類学、認知諸科学など多分野が考古学的データを希求しているということ。 日本考古学の大勢では一部しか果たせない。狭義の歴史復元にのみ集中せずマインドの転換と調査法・研究法の変化がいるな。考古学者は頭まで”考古学”にならず最先端のハブとしての自覚が大事。
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@satorunakazono
中園聡
2 years
考古資料の分類学を盛んにやってきておいて申し訳ないですが,型式分類やその内容の記述・解釈よりも,型式はなぜ変化するのか,ことに物質文化の形態はなぜ定向的に変化する(ように見える)のかをきちんと説明することの必要性は非常に高いと思っています。
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@satorunakazono
中園聡
9 months
日本と世界の考古学史を講じ、日本考古学は長年の盛んな調査研究の蓄積があるのに世界的な議論になぜか貢献せず新潮流を起こせないもったいなさを踏まえ、さて大逆転で貢献する可能性と、そうすべき使命と責務と戦略を熱く講義してヘトヘトになったわけです。私は悲観的ではなく希望をもっていますので
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@satorunakazono
中園聡
1 year
よく学生に言うのですが、現代の我々の常識や規範に当てはまらないところがあるから、過去から驚きや学びを得ることができるし、だからきちんと過去を復元すべきなのであって、今を希望的に過去に投影することで復元したつもりで喜んだり安心したりするのならあまり意味ないのでは。 というか弊害も。
@hiromihirakawa
Hiromi Hirakawa
1 year
最近見たある雑誌は縄文と弥生の特集でしたが、縄文人の"遊び"と"学び"のなかで、民族学のデータに基づくとして、男の子の遊びと学びで石器作り、女の子の遊びと学びで土器作り、と二分法で提示されているのが気になりました。 最近も石器・狩猟=男性には民族誌からも論文で異論が出ていたかと。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
先史時代人の復元展示や復元画の難しさは、1)わからないところまで表現せざるをえず、2)展示する側の意識・配慮が及ばず思いもよらない周辺情報のほうが強く伝達され、3)現代的規範や思い込みを再生産し現状の自然化に働く危険が常に伴うこと。 (座り方、仕草、表情、性役割、家族形態…)
@satorunakazono
中園聡
1 year
よく学生に言うのですが、現代の我々の常識や規範に当てはまらないところがあるから、過去から驚きや学びを得ることができるし、だからきちんと過去を復元すべきなのであって、今を希望的に過去に投影することで復元したつもりで喜んだり安心したりするのならあまり意味ないのでは。 というか弊害も。
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@satorunakazono
中園聡
10 months
私、型式学否定論者ではありません。型式学は「考古資料の分類学」。分類・整序は学問の基本です。型式学と編年を混同する人は多く、仮にそうであってもそれは目的ではなく、対決すべきは型式学/編年至上主義や型式学で何でも分かるとする型式学万能主義、そしてそれに徹するが故に生じる意図せざる罪
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@satorunakazono
中園聡
2 years
実測図問題は盛り上がりますね。以下,長いですが思うことを述べますね。主に「仕事の図」。 1)実測図は「解釈図」という解釈は後付け観が強い。3D以後,特に強調されるようになった。認識・理解が反映する/してしまうとは教えても,芸術・自己表現ではないので主観を入れよ・個性を出せはありえない。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
発掘中。12世紀の面。 #三島村黒島 #大里遺跡
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@satorunakazono
中園聡
5 months
古墳のように日本の考古学者にとって当たり前のものでも、より一般化し言語化する試みは大事だと思います。モニュメントとしての普遍性と特殊性の両面など。なお、私たちは同時代における「意味」を強調し、かつ唯一の意味を前提とする傾向が強いですが、それは希望であってへたをすると虚構にもなりま
@subjectiveW432
事象
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古墳。土石で構築された、景観を変えるほどの、被葬者に比して広大な人工物、不動産的空間。世界観・意味の一時的限定的流行と断絶による墓の遺跡化。
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@satorunakazono
中園聡
8 months
書いていない秘められた想いや夢もあるだろうに、重圧もあるだろうに、それを抑えて飾らない愚直なほどの言葉で語られている。若い建築家たちがここまで文化財、文化的遺産に目を向け、踏み込んでくれている。 専門家として申し訳ないほどだ。我々は誤解に基づくことなく、柔軟な頭の回転が必要だ。
@studioon_site
Hiroshi Ohno / Studio on_site
8 months
残念石の利用の件について、意見を伺いたかった先生との連絡が取れず、遅くなってしまったのですが、考えをまとめたのでポストします。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
土器の痕跡から道具を推定する基礎研究自体が楽しすぎですが、もちろん土器-道具-製作者-動作-環境の関係など総合的復元はもっと意義があり、そこから「人とは何か」への考古学独自の貢献をすることは、もっともっともっと大事なことだと考えます。 だからいっそう基礎も大切というポジティブな循環。
@satorunakazono
中園聡
1 year
土器のミガキは小石による例が多く、打込み/静止痕でわかることも。民族誌的には表面が平滑な薄い石の平たい部分を使うのもあれば、側面(エッジ)を使う例も。後者は抵抗が小さく磨きやすいです。球形の石の例も。 ※表面平滑な礫石経みたいな石が出たら捨てずにご一報ください。粘土付着なら完璧→
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@satorunakazono
中園聡
23 days
遺跡を発掘調査して記録保存する。かつてはこの記録保存という言葉を嫌う向きが強かった。開発による破壊を前提に、遺跡を保存できないかわりに無記録のまま消滅するよりは、と仕方なく発掘し、図面や写真などの記録として残す。つまり記録保存は、記録の保存を指すのではなく、消滅する遺跡を記録とし
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@satorunakazono
中園聡
19 days
考古学者が人工物の集合を人間の「集団」や社会と読み替え、時間とともに拡がったり狭まったりする人工物の集合を「集団」の動態とみなすことを、そのまま受け入れず、なぜそう言えるのか、どのような根拠があるのか、どのような背景でそう考えることが当然視されてきたかを強く意識したいものです。そ
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@satorunakazono
中園聡
2 years
日本考古学で民族誌の利用の危険性は教えられるのですが,むしろ民族誌の利用のしかたの教育が重要でしょう。考古学で通用している過去の復元には,様々なレベルで民族誌由来のものが多く,我々の「常識」による過去の推定もしばしば該当します。暗黙のうちにほとんどの考古学者は用いていますね。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
弥生土器表面の製作痕の3D記録。手前が指頭の指紋で、奥がそれを横切って消している太いミガキ。 細部へのまなざしはとても大事だと思っています。
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@satorunakazono
中園聡
5 months
古墳は、今日までそれにまつわる伝承やそれと絡む民間の解釈の縁(よすが)となってきたものなので、考古学的調査や保存整備という行為がなにをもたらすか、そうした解釈の体系を断ち切る可能性があることは常に意識しておきたいと思っています。 古墳に限らずですが。
@satorunakazono
中園聡
5 months
古墳のように日本の考古学者にとって当たり前のものでも、より一般化し言語化する試みは大事だと思います。モニュメントとしての普遍性と特殊性の両面など。なお、私たちは同時代における「意味」を強調し、かつ唯一の意味を前提とする傾向が強いですが、それは希望であってへたをすると虚構にもなりま
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@satorunakazono
中園聡
2 years
1)実測図vs 3Dの問題をめぐる議論で,強く思うことがあります。(また長文ですみません) 重要であるはずの今後の ①研究課題の多様化, ②理論・方法・考え方の枠組み(パラダイム)の転換や多様化, ③狭い業界内では気付かれない/思いがけないデータの利用要求, 等の考慮が非常に不足しており,
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@satorunakazono
中園聡
8 months
日本の歴史系博物館は人や社会を扱うにもかかわらず、いまだに全体的に疎いですね。意識と意欲と敏感さの問題。世紀末、無意識の復元展示への問いかけが新聞に載り、あちこちの学芸員から「あんなこと書かれたら困る」と恨み言が。 あの頃わからなくてすみません、と言う重鎮がやっと出てきましたが。
@hiromihirakawa
Hiromi Hirakawa
8 months
「博物館の言説は中立か?」と展示を自ら問い,改善する実践。旧石器時代のコミュニティを可視化した展示に,いつの間にか現代のジェンダーバイアスが反映してしまっていないか,改善点はないかと,表記やイラストなどを更新している。いい取り組み。アルタミラ博物館。
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@satorunakazono
中園聡
10 months
弥生時代までは煮炊き土器の主流は縦長の深いバケツ形の容器というのが日本列島の興味深い特徴だと思うのですが、縄文時代から弥生時代になったら不思議なことに名称が深鉢が甕になるんですよ。用語法が変わる…。両方の時代にまたがって説明するとき、じつに不便を感じます。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
パブリック考古学はことのほか骨の折れる、根気のいる仕事です。しかし大事です。わからない人もいそうなので今回具体的に述べました。悪気のない無邪気な取り組みへの苦言は気が進まないのですが…、内側から声を上げた人はいませんでした、などと後々言われるのは考古学・文化財業界の恥ですので。
@satorunakazono
中園聡
1 year
青谷上寺地遺跡人骨の名前募集・そっくりさ���募集・巡業・ゆるキャラなど一連の天真爛漫な「活用」は、「人格を持つ個人として生きた死者の尊厳」の冒涜といえませんか? 当の”第8頭蓋”は、100人以上の老若男女が惨殺され、ごちゃまぜ状態で遺棄された可能性が指摘される“異常死”のうちの一人では?
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@satorunakazono
中園聡
2 years
竹倉史人『土偶を読む』はよくできた本だ。文章は平明で面白く,本の作りも良い。となると読まれるのも不思議ではない。考古学者,ことに縄文・土偶研究者は思うところがあっても,そこをぐっとこらえ,何がウケたかを冷静に学び,考古学的解釈や普及のあり方を自省するチャンスとするのが有益だ。1/n
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@satorunakazono
中園聡
1 year
古代ローマのVR電気バスツアー。去年からですか。実際に乗りながらバスの動きと連動した没入感と、過去と現在の比較もできるようで至れり尽くせりですね。ローマの匂いまでも車内に…。 ありだと思います。
@OptimoPrincipi
Gareth Harney
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This virtual reality bus tour of Rome uses 4K OLED screens in front of every window to recreate a drive through the ancient city. A three-axis accelerometer, magnetometer, and surface laser work together to capture speed, bumps, and turns, matching the bus movements to the
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@satorunakazono
中園聡
2 years
おかげさまでA・B両派があること,土器の口縁部内径で測る別流儀,同じ機関内での混在もあることが判明。一筋縄ではいかず,「口径」の用語も再検討がいるかも。日本での状況は質的属性を重んじる気風と関係しそう。欧米では口縁部径(rim diameter)をAで測ることが多い気がするがBもありそう。
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@satorunakazono
中園聡
10 months
一方、古人骨のゲノムにしろ形質にしろ遺伝的情報とエスニシティを容易に対応させる意見が散見されますが、1対1で対応するわけではなく、当事者の帰属意識と対応する証拠もありません。誤解や思わぬ悪用にもつながりかねず、人類学・考古学等の学界や博物館等では十分に注意する必要があります。
@satorunakazono
中園聡
10 months
ちゃんとしないと。考古学は”証拠”を発掘してしまうのでエスニシティ関係で現代的誤解や悪用が生じたとしても責任の一端がある。「皆がそう言うから/そう信じる」でなく責任ある解釈をしないと。なぜ異質な技法/形態/セット/脈絡が渡来人/外部者と解釈できるのか、理論抜きのいきなり方式は卒業したい
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@satorunakazono
中園聡
6 months
「神戸市念仏山古墳の埴輪とその評価」『兵庫県立考古博物館研究紀要』第17号が掲載されました! 鰭付円筒埴輪など僅かな破片資料ですが,3D計測して破片間の位置関係をもとに“実測図”を起こしたり(手で測っていません),“観察”したりした挙句,古墳の評価をしました。
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@satorunakazono
中園聡
8 months
どうしたことかこの数日、動物生態学、情報工学、分析化学、歴史地理学、認知心理学の先生から個別に質問が来て、やり取りを通じて逆に刺激を受けました。 考古学的データや知見を必要とする研究が他分野にあるということと、報告や情報発信では普段から幅広い利用を念頭に置く必要を改めて感じます。
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@satorunakazono
中園聡
1 year
吉野ヶ里の石棺?の調査について意見があるならTwitterでなく直接伝えるべきなどの主張が一部でありますが,報道され情報が広く出ていることに議論が起こるのは自然なことです。なぜ?と掘り方に疑問を覚えるプロがいるのも当然で,遺構の情報の一部が既に失われたかもなどと疑問を抱いているのです。
@satorunakazono
中園聡
1 year
詳細が不明なのですがサイズ・構造に微妙な要素もある気がします。 他の報道では卑弥呼や邪馬台国をすごく想起させるものもあるようですが,いつの日か邪馬台国ネタでなくても関心をもたれるようにしたいものですね。 ところで,墓壙埋土で石蓋の輪郭だけ掘っておられますが,ベルトは…
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@satorunakazono
中園聡
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いきいきとした過去の土器製作の復元に民族誌は大変役立ちます。しかし、むしろ考古学者がうっかり陥りがちな「実際にはありそうにない復元」をしたりそれを信じてしまったりしないために民族誌が役立つことが多いのではないか、ということをしみじみと感じています。
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@satorunakazono
中園聡
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1)吉野ヶ里遺跡石棺墓の蓋石3枚は,1枚の板石が分割されたもの。当方でも3Dデータの検討で推定できていたので確実。どのようにして割ったか,技術の解明が今後の課題 2)1枚だけ裏返しという点について,深い意味はない可能性が十分にあります 3)側壁など他の石との接合関係の解明は重要です→
@satorunakazono
中園聡
1 year
吉野ヶ里遺跡石棺墓は蓋石が3枚とも接合とのこと。やはり。推定通り。 線刻が先で割ったのが後ということも推定通りですが,これで確定ですね。 産地は40km離れた多良岳産との産地推定結果も(XRF?)。そうであれば船での搬入でしょう。いろいろと興味深いことです。
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@satorunakazono
中園聡
7 months
我々考古学者は〈静止した状態〉で,〈正面(横)から〉で,〈モノクロ(しばしば二値化された線画)〉で…という表現に,あまりにも慣れすぎてきたのでしょうね。三次元空間の中での動的理解は有効かもしれません。我々は土器の製作法や製作者というものについて,2割方も理解してこなかったのでは?
@hiromihirakawa
Hiromi Hirakawa
7 months
日本情報考古学会の大会が無事に終わってよかった。3Dによる可視化手法で土器や土器製作者への理解がさらに深まった気がします。製作者の動作と痕跡の間を復元するための「ミドルレンジ」部分をやっているのですが,その構築なしには過去の復元は困難なのでやりがいがあります。
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@satorunakazono
中園聡
6 months
基盤B「超・高密度三次元発掘記録法(悉皆的3D発掘)の開拓と洗練」を開始します。数年の試行を経て2017年から「ペーパーレス」「悉皆的3D発掘」に取り組んできましたが,これでどうにか完成・応用の域が見えてくれば。必要な研究だと確信しますが悠長にできない喫緊の課題であり,5年やってよいところ3
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@satorunakazono
中園聡
2 years
@agata @fuyuginga 発掘出土品が入っていたコンテナボックスの可能性が高く,そうであれば津波災害の記憶のよすがとしても,災害考古学的,水中・海洋考古学的にも,幾重にも重要な遺物だと思います。 無事回収されていればよいのですが。
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@satorunakazono
中園聡
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土器のミガキは小石による例が多く、打込み/静止痕でわかることも。民族誌的には表面が平滑な薄い石の平たい部分を使うのもあれば、側面(エッジ)を使う例も。後者は抵抗が小さく磨きやすいです。球形の石の例も。 ※表面平滑な礫石経みたいな石が出たら捨てずにご一報ください。粘土付着なら完璧→
@horiguchikenji
堀口健弐(自称城郭研究家)
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土器表面の磨きを、以前は「ヘラ磨き」と呼んでいましたが、アジアの民俗例を見ると、川原石のような表面がツルツルした小石を擦って磨いていますね。紙の本の情報だけでなく、テレビ番組『世界ウルルン滞在記』でも、何気にそんなシーンが登場した事がありました。
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@satorunakazono
中園聡
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「そんな研究して人間を見失ってないか」と親切に注意してくれる人はいた(いる)。モノばかり見るな,顕微鏡使うな,数字使うな,3D使うな…。 だが人間臭くない手段は人間を見失う,など偏見にすぎない。本当に避けるべきは,雰囲気で過去の人を解明できるという甘えとその強制ではないだろうか。
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@satorunakazono
中園聡
4 months
型式学について,パラパラ漫画のように時間的に変化していく美しい様(さま)を強調し,あとは,それは仮説だから層位学的に確かめましょうと教えられます。しかし,型式学で大事なのはそうした整序よりむしろ分類であって,眼前に資料として現れる沢山の個体群なり属性をどう分類するか,分類についてど
@satorunakazono
中園聡
10 months
私、型式学否定論者ではありません。型式学は「考古資料の分類学」。分類・整序は学問の基本です。型式学と編年を混同する人は多く、仮にそうであってもそれは目的ではなく、対決すべきは型式学/編年至上主義や型式学で何でも分かるとする型式学万能主義、そしてそれに徹するが故に生じる意図せざる罪
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@satorunakazono
中園聡
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1)吉野ヶ里石棺墓の棺内の調査はこれから本格化するでしょうが,おそらく床は浅く,棺内は上端からわずか25cm(あと20cm?)も掘れば床面に達する可能性が。慎重な調査が望まれます(可能性は低いですがもし頭蓋骨が完存していれば,既に顔面があってもよい高さだと思います)。
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