荻野洋一『ばらばらとなりし花びらの欠片に捧ぐ』発売中
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映画評論家／番組等の構成･演出。著書『ばらばらとなりし花びらの欠片に捧ぐ』7/30発売（リトルモア刊）。映画評をキネマ旬報、リアルサウンド、現代ビジネス、boidマガジン、NOBODY、映画チャンネル等に寄稿。ブログはたまに更新。仕事依頼などご用命は→ oginoyoichiアット
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わたくしの初の単行本『ばらばらとなりし花びらの欠片に捧ぐ』、7月30日（火）発売です。分不相応な大冊となりました。表紙は小津安二郎監督『非常線の女』（1933）の水久保澄子。彼女は丸善の前にあったビクター蓄音機の店員の役。この本は彼女の霊のまわりを周回しています。
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【寄稿】
リアルサウンドにラウール（Snow Man）へのオマージュを、愛の告白を、ふつつかながらしたためました。
#SnowMan
#ラウール #赤羽骨子のボディガード
@realsound_m
より
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新宿ピカデリーで『赤羽骨子のボディガード』を見てきた。もうひたすらラウール見たさに。Snow Manを全曲聴いてるとかではなく、単なるにわかファンですけどね。やはり荒唐無稽コミックが合うのかしら。かつての伊勢谷友介の苦悩を思い出す。ラウールでリアリズム映画を作ろうとする作家がいて欲しい。
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老母をつれて『碁盤斬り』を見てきた。草彅剛好きの老母、大いに満足せり。一見持ち味と異なる題材と相対したとき、映画作家の最良の部分があらわになるケースがある。本人には余計なお世話だが、白石和彌監督に今回起きたのはそういうことだと思う。古典落語の映画化とは、企画者の賭けの勝利である。
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ここ数日徹夜して作った番組が、きょう深夜2:35からテレビ東京さんでオンエアされます。映画人たちの作品への傾倒と情熱を伝える新番組『Filmentary』の第1回。#横浜流星 主演、藤井道人監督の新作『Village ヴィレッジ』を特集。横浜さんと監督からお話をいただきつつ、24分にまとめたところです。
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リアルサウンドの依頼を受け、「追悼 青山真治監督 偉大な同時代作家との出会いと別れ」を寄稿しました。あまりにも大きな悲しみゆえ、公私混同の手前勝手な乱文となってしまいますが、どうか目をつぶっていただきたく。
@realsound_m
より
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『真夜中乙女戦争』を楽しんだ。フィンチャー風の終末観は既視的だが、永瀬廉（King＆Prince）と柄本佑がムルナウ『ノスフェラトゥ』（1922）を見終えたあとの屋上の余韻。永瀬廉と池田エライザのラブホでの長いシーンも見応えあった。二宮健監督の映画にはいつも胡散くさい結社が出てくるのが面白い。
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テレビ東京系のチャンネルが映らない地域にお住まいの方々から、同番組を地上波以外で試聴できないのかとの声が非常にたくさん寄せられています。多大なご関心をいただき、ありがとうございます。あすのお昼以降「TVer」や「YouTube テレビ東京公式チャンネル」で配信開始予定だそうです。
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私が構成･演出をつとめた番組がTVerに上がっています。映画人たちの作品への傾倒と情熱を伝える新番組『フィルメンタリー』の第1回。#横浜流星 主演、藤井道人監督の新作『Village ヴィレッジ』を特集。横浜さんと監督からお話をいただき、正味24分にまとめました。
#TVer
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浦和レッズがギリシャ代表FWを獲得しようとしているニュース。スポニチはギオルギオス･ギアクマキスなどと適当に書いてるけど、 Γιώργος Γιακουμάκηςのギリシャ語での正しい発音はヨルゴス･ヤクマキスとなるので、そのあたり、全国のレッズファンの方はお見知り置きを。
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ビクトル･エリセ最新作『瞳をとじて』を先月、内覧試写で見せてもらった。予想を良い意味で大きく裏切ってくるというか、今年83歳になる老監督がここまでやるのか!!と。枯れた味わいでさらりとやっても誰もが納得するだろうに。映画へのすさまじい愛と情熱がうず巻くとてつもない作品だった。
『#ミツバチのささやき』『#エル・スール』
83歳の巨匠ビクトル・エリセが贈る
31年ぶりの長編新作にして、集大成。
┏━━━━━━━━━━┓
『#瞳をとじて』
2.9 Fri 公開
┗━━━━━━━━━━┛
未完のフィルムが呼び起こす、
記憶を巡るヒューマンミステリー
@closeyoureyesve
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荻野洋一の「2020年 年間ベスト映画TOP10」です。今年のクリスマスは人々と集まる代わりに、胸中山水のごとき多部未華子、岩田剛典と乾杯したい。その場所に我等ありて。
@realsound_m
より
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今やっている『世界から猫が消えたなら』にしろ、先々月の『僕だけがいない街』にしろ、〈死にゆく僕〉を前提として時空間をもてあそぶナルシスティックな憐憫譚は、一度ガツンと批判の手を加えるべきではないか。これらは結局〈あなたに会えてよかった〉に終始するが、全部きれいごとである。
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【告知】『PERFECT DAYS』が米アカデミー賞にノミネートされたこのタイミングで、リアルサウンドからヴェンダースについて書くよう依頼をいただきました。良い機会と思い、長年見てきたヴェンダース映画について私なりの総括めいたことを書かせてもらいました。
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テレビ東京『フィルメンタリー』第5回の構成･演出を務めました。
#GENERATIONS
全メンバー主演のJホラー『ミンナのウタ』の特集。#白濱亜嵐 #佐野玲於 #小森隼 3人の独占インタビュー、清水崇監督が都内の高校で恐怖演出の極意を語る教室など、いろいろと撮影してまとめました。8/4(金)25:23放送。
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【寄稿】「映画チャンネル」さんからご依頼いただいた『関心領域』評がアップされました。
中国では『利益区域』、香港では『特権楽園』、台湾では『夢想集中営』という題だそうです。本作にかぎっては日本語タイトルの『関心領域』が極上ですね。
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リアルサウンド映画部に、現在上映中、鶴岡慧子（けいこ）監督の新作『まく子』について評を書きました。群馬県の温泉地でロケされた、小品ですが懐の深い作品だと思います。
【荻野洋一の『まく子』評】
“児童映画”の系譜を汲む愛すべき一作 鶴岡慧子監督が挑んだ西加奈子『まく子』の映画化
#まく子 #草彅剛 #山﨑光 #新音 #須藤理彩
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「週刊読書人」の最新号に、ビクトル･エリセ×ペドロ･コスタというイベリア半島最高の映画人ふたりによる対談「バザン･ブニュエル･ゴダール」が掲載されている（司会はパウロ･ブランコ）。必読也。
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新宿区議選。私が投票したMtFトランジェンダーの現職、高月真名氏（日本共産党）は最下位で当選。なんと落選者トップとの差はたった1票。つまり私のあの1票が当落の運命を分けたわけだ。彼女の掲げた介護の処遇改善、ジェンダー平等、神宮外苑の樹木伐採阻止などの公約実現に向けて努力してほしい。
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【拙著ミニ紹介】
本日、私の初の単行本『ばらばらとなりし花びらの欠片に捧ぐ』（7月末発売）がとうとう刷り上がりました！ 編集者の大嶺さんと新宿中村屋で乾杯し、2冊受け取りました。表紙は小津安二郎監督『非常線の女』（1933）の水久保澄子。この本は彼女の霊のまわりを周回しています。
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試写にて、フレデリック･ワイズマン監督の新作ドキュメンタリー『至福のレストラン 三つ星トロワグロ』を見終わった。4時間ものあいだ、無駄なカットが1カットもない。なぜならトロワグロのスタッフだけでなく、ぶどう農家、畜産者、チーズ熟成業者、みな「これが私の天職」と顔に書いてあるから。
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6/14（金）公開、黒沢清監督の新作『蛇の道』試写。全編フランスロケのこの新作を見るにつけ、もはや黒沢清がフランスなりウズベキスタンなりウラジオストクなりでどうするのか、ではなく、世界が黒沢清を黒沢清たらしめるにはどうするのかということを考える時代になったのだなと合点した。
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私が構成＆演出をつとめた番組が、きょう深夜2:35からリピート放送されます。映画人たちの作品に対する傾倒と情熱を伝える新番組『フィルメンタリー』第1回。4/21公開『Village ヴィレッジ』について、主演 #横浜流星 さんと藤井道人監督にお話を伺いつつ作りました。
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リアルサウンドに、「東京新聞」記者・望月衣塑子に密着したドキュメンタリー『i -新聞記者ドキュメント-』についての評を書きました。望月記者に対するリスペクトだけで終始せず、映画それじたいについて書き残す機会が与えられたのは感謝しています。
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志村けんの70歳にして初の主演映画『キネマの神様』は、菅田将暉とのW主演で山田洋次監督作品。辞退はさぞかし無念なことだろう。察してあまりある。
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9/20公開、呉美保監督の新作『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を試写にて。ろうの両親から生まれた男の子が、成長するにつれて親を疎ましく思い、やがて別アングルから事物を見据えうるまでの20余年を、緩やかに辿っていく。光の捉え方、そして時間軸の繊細な組み方に非凡さがみなぎる。#吉沢亮 が良。
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『リチャード・ジュエル』と『ロング・ショット』。このまったくタイプの異なる両作品の撮影監督が同一人物（イヴ・ベランジェ）だという事実は、映画というものの素晴らしさを雄弁に物語っているのではないでしょうか。
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5/23（土）にお茶の水のアテネフランセで、ゴダールの『映画史』全8章が上映されることが告知されました。権利クリアにご尽力下さった方に深謝。アフタートークも佐々木敦さん、深田晃司監督、児玉美月さん、荻野洋一の4名でおこなわれます。今後の開催成否についてはアテネHP等でご確認ください。
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【寄稿】ヤマシタトモコ原作、瀬田なつき監督『違国日記』の評を書きました。中3少女の未成年後見人となる新垣結衣を『恋するマドリ』（2007）で初めて見た時は彼女自身が少女のようにあどけなかったですが、あれから17年、硬軟演じられる最高の俳優として画面の中にいます。
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ゴダール新作『イメージの本』評をリアルサウンドに書きました。聞けば本作、フランスでも今のところテレビ放映のみで、劇場公開はこれからとのこと。いち早くスクリーンで体感できる幸運を誰はばかることなく謳歌しようではありませんか。
@realsound_m
さんから
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リアルサウンドに『ウインド･リバー』評を書きました。ただし、これから本作をご覧になる方へ。あらゆる公開情報で記載が見当たりませんが、これがワインスタイン最後の仕事の1つだという点だけはご承知ください。
@realsound_m
さんから
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松竹試写室で山田洋次の新作『キネマの神様』を見終えたところである。山田のキャリアの振幅に対して私は昔からひとりでワーワー騒いでいたわけだが、いよいよこれは異形の領域に入っている。菅田将暉と沢田研二の狂いが寅さん的な予定調和を食い散らすに任せたままなのである。
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リアルサウンドに『窓辺にて』評を寄稿しました。「稲垣吾郎さん主演で」というキャスティングありきの企画ではあると思いますが、今泉力哉監督が今回、若者の生態から一歩退いたことは、非常に良いことではないかと思います。
@realsound_m
より
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『フェラーリ』の試写。モータースポーツの映画は『フォードvsフェラーリ』が典型だが、ホモソーシャルなヒロイズムに自足してしまう。女は家のラジオで応援しておけ、みたいな。マイケル･マン監督はそのホモソーシャルそのものを主題とするのがすごいと思う。フェラーリ夫妻の下衆ぶりを隠さない。
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この週末に公開されたばかりの日本映画新作を見たが、全然だめ。単につまらないのではなく、愚かな作品である。しかし私は人生で一度として「金返せ」と思ったことがない。だめな映画を見ることも私の人生の重要な一部である。むしろ、良い映画だけを選んで見るという生き方をしたくはないのである。
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東京国際映画祭においてケリー･ライカートは小津を語るためだけに来日するというのだろうか。肝心の彼女自身の監督作品は上映されずじまいということか。きょうの記者会見ではライカートのラの字も発信されなかった。どういうことだろう。
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リアルサウンドにて、きょうBD＆DVDリリースされた『冬薔薇』について書いた評がアップされました。主演の伊藤健太郎の顔貌が、困難につれてなぜかあどけなくなっていく。ガット船の船長一家の物語。船という主題がもたらす豊饒さについて。
@realsound_m
より
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キネ旬今月号の宇田川幸洋氏による杜琪峯（ジョニー･トー）インタビューを読む。新作が途絶えたのはやはり香港社会の変化のせいであると。「香港で撮れなかったら日本で撮る。あるいはマレーシア、台湾で」と言っている。日本の巨悪、腐敗権力の滅ぼし方を日本人に伝授する映画をぜひ撮ってほしい。
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「リアルサウンド」にアニエス･ヴァルダ追悼文を寄稿しました。この映画作家にかかると、死ですら青春のように生き生きとしたシーンになってしまう。そしてそれがなんの矛盾にもなりません。#アニエス・ヴァルダ
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試写でヴィム･ヴェンダース新作『PERFECT DAYS』。始まって「え、スタンダード？」と動揺し、感傷と知りつつ早くも目頭を熱くしてしまった。主人公の名は平山。東京を撮るならスタンダードでとWWは決めていたのだろう。小津が長生きしていたら、こんな映画を撮っていたかもと思った。
@perfectdays1222
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リアルサウンドに書いた瀬々敬久監督の新作『8年越しの花嫁』評が掲載されました。瀬々監督念願の企画『菊とギロチン 女相撲とアナキスト』初号試写を見た人から「ものすごいことになっている」と聞いて、そちらも気になるところですが、その前に。
@realsoundjp
さんから
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ロシアの巨匠アンドレイ･コンチャロフスキーにリモートインタビューしました。最新作『親愛なる同志たちへ』が現在公開中。 同作はヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、ジャオ『ノマドランド』黒沢清『スパイの妻』などと栄光を分け合いました。
@realsound_m
より
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ウォン･カーウァイが選んだ中華圏映画オールタイムベスト20 。キン･フーの『龍門客棧（残酷ドラゴン 血斗！竜門の宿）』以外の19本は拙ブログにて。
@oginoyoichi
さんから
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行くなら深夜になってからと思っていたメゾンエルメスの向井山朋子『ピアニスト』へ。午前1時開演、モートン・フェルドマンを1時間。これで終わりかと思ったら「今夜は特別で2部構成です」と言ってバッハ『ゴルトベルク』、テン・ホルト『Canto Ostinato』も。終わると午前5時近く。東京ってすごい。
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リアルサウンドに、石井岳龍監督の新作『パンク侍、斬られて候』評を書きました。綾野剛-豊川悦司-浅野忠信の1トップ2シャドウが奇天烈なアシッド･ディストピアにトリップさせてくれます。ぜひ劇場にて、思い思いにトリップしていただきたい。
@realsound_m
さんから
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マルコ･ベロッキオは新作『エドガルド･モルターラ』公開が4/26に迫るが、前作『Esterno notte』（邦題未定）公開も8/9に決まり、きょう初号試写に行ってきた。与党党首が「赤い旅団」に誘拐され、家族、政府、警察、教皇庁の策がことごとく空転する様がまるで神の見えざる手のごとき怒濤の5時間半。
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リアルサウンドに提出した黒沢清監督『散歩する侵略者』の評が掲載されました。 ネタバレはないように気をつけて書いたつもりです（事件の初期のことは書いてるけど）。WOWOWのスピンオフドラマも楽しみです。
@realsoundjp
さんから
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女性ごしに清洲橋が見えるので、おそらく仙台堀川と隅田川の合流点に架かっていた上之橋（現在は暗渠）かと。先月このすぐ隣にリバービューホテルLYUROができ、川床みたいなテラス席は快適です。ちなみに煙突のある建物は中洲病院で、『断腸亭日常』でいつも荷風が注射を打ってもらった病院。
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昨夜は満席となった国立映画アーカイブで『Helpless』を見た。見ることが青山真治への最高の擁護である。物語あってなきが如し。鋭利なショットの積み重ねでできている映画。上映後、少数の仲間との献杯の席で、霊的ショットの存在を知る。
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7/12公開、トッド･ヘインズ監督の最新作『メイ･ディセンバー』を試写で。13才少年との性交渉による刑期を終えた女性と、そのスキャンダルの映画化で彼女を演じる予定の役者。ベルイマンも真っ青の神経戦で、米「フィルムコメント」誌の昨年ベストワン作品↓だが、同意する。
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来年GW公開、阪本順治監督の新作『せかいのおきく』試写。素晴らしい。黒木華、菅一郎、池松壮亮の主演3人の好演。笠松則通の撮影と原田満生の美術は極上の域である。ロッテルダム映画祭のコンペに選出された。受賞してほしい。ライバルはソフィー･ルトゥルヌールあたりか。
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『花束みたいな恋をした』土井裕泰監督について書きました。作家性が前面に出ない難しい御題。書くそばから実態が溶けていく感覚を久しぶりに味わいました。 でもGoogle Mapsのストリートビューに、顔面のかき消された自画像くらいは残っているかもしれない。
@realsound_m
より
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4月公開のレオス･カラックス新作『アネット』を試写で見せてもらった。豪快さ、凶暴さ、美しさ、儚さなどシネマの力がぎっしり詰まってうなりを上げ、短編のエンド字幕「MERDE IN USA」すらちゃんと実現している。回り回って結局ゴダールに匹敵できるのはカラックスだけなのではないかと思える。
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リアルサウンドに『トップガン マーヴェリック』評を寄稿。離陸直前のトム･クルーズに対し、管制塔スタッフが無線で「この空は君のもの」（The sky is yours.）とジャン･グレミヨン映画のタイトルを発した瞬間、私の身体は恥も外聞もなくブルブルと震えました。
@realsound_m
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きょう公開の山中瑶子監督の長編第2作『ナミビアの砂漠』は、とにかく河合優実が演じた主人公カナに尽きる。いい加減で自分勝手なこの人物に、観客はなぜかどうしても引き寄せられてしまう。冒頭の駅ビルの長回しはじめ、ヒキの時のカナがすごい。いや、ヨリもいいのだけど。今年最高の一本だ。
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試写にてマチュー･アマルリックの最新監督作『彼女のいない部屋』を見た。異常に美しい映画。興奮ついでに放言するなら、『ドライブ･マイ･カー』を'79年型AMCペーサーに交換して、『雨のなかの女』の頃のコッポラと『勝手に逃げろ／人生』の頃のゴダールが共同でリメイクしたような映画である。
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6/30公開ホン･サンス監督『小説家の映画』の試写。ふだん「ホン･サンスが好きだ」などと周囲に言いふらしながら、毎作もれなく皆勤しているわけではない不真面目な私が言ってもなんの説得力もないだろうが、これはホン･サンス史上最も幸福な映画ではないか。イ･ヘヨンとキム･ミニが素晴らしい。
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リアルサウンドに三宅唱監督『きみの鳥はうたえる』評を書きました。「僕」などとふざけた主人公の名前を、小説ならともかく映画の中で許してよいのか（笑）。そのあたりのところをチロチロと。
@realsound_m
さんから
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【告知】
アラン・ドロン追悼として、リアルサウンド編集部からリモート取材を受けました。とかく語られる暗黒街との関係や良からぬ噂についてのお喋りは他の方に���せ、���はもっぱら、彼が宿命的に纏わずにはおれなかった“二重性”について述べました。
@realsound_m
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元フライング･リザーズ、元NAS、初期パンク→ダブの重要人物ヴィヴィアン･ゴールドマン（ウェストウッドの方じゃなく）。彼女の新譜。批評家としても重要で、イギリスで出たばかりの新著『Revenge of the She-Punks』の邦訳が近日出ると今夜の
#DOMMUNE
で告知されていた。
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おととい『マイスモールランド』を、きのうは『夜を走る』を見たのだが、前代未聞の不作と言っても過言ではない今年の日本映画界にあって、ようやく「見る」に値する2本である。なぜなら、いまの流行語に倣って言うならこの2本には「ショット」が存在するからである。
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試写で今秋公開の『ルート29』。『こちらあみ子』で上々の監督デビューを果たした森井勇佑の第2作で、この作り手の資質がより濃厚に滲み出た、奇妙なロードムービーだ。綾瀬はるかとあみ子を演じた大沢一菜のデュオは野性のアリスであり、セリーヌとジュリーであり、ピートとドラゴンである。
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シネマヴェーラ渋谷の左翼的フィルムノワール特集で『恐喝の報酬』（1950）を見たが拾い物どころじゃない。緊張感とぎれず。監督ジョセフ･ペヴニーは『スター･トレック』最多回数演出者で赤狩りとは無縁だが、主演のハワード･ダフが共産主義者で、妻アイダ･ルピノにキャリアを救ってもらった。
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ブロードウェイミュージカルの映画化『イン･ザ･ハイツ』 （7/30公開）の評をリアルサウンドに書きました。苦悶と屈従に満ちた小さな日常がいかにして真の祝いに達するかについて。
@realsound_m
より
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カイエ･デュ･シネマ誌の重鎮ジャン･ドゥーシェが逝った（1929-2019）。梅本洋一訳『パリ、シネマ』（フィルムアート社）は地歴と映画史を織り込んだ、我が模範の書。来日時に神楽坂の料理店で、同誌日本版の仲間たちと共に、割り箸を使った彼の情熱的な溝口健二論を一生懸命に聞いた思い出がある。
Nous apprenons avec une grande tristesse la disparition de notre ami Jean Douchet (1929-2019). Depuis la fin des années 50, Jean fut un compagnon des Cahiers durant plus de soixante ans. Sa mort laisse beaucoup d'entre nous, critiques actuels et anciens, orphelins.
#JeanDouchet
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『バービー』を見に行った。とにかく素晴らしく、きらびやかな画面と音響は丸の内ピカデリーDolby Cinemaにぴったりだった。観客に思考を促すコーチの機能と余白も備える。前作『ストーリー･オブ･マイライフ』も良かったが、今作は比べ物にならない。映画はまだまだ進化できるんだなと教えられた。
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『不安は魂を食いつくす』（1974）をBunkamura ル･シネマ渋谷宮下にて見てきた。昔見た時の印象よりもしっかりした作りだ。クロウスキー夫人とアリが食事をするOsteria Italianaが気になってGoogle Mapsで検索したら、あっさり出てきた（Schellingstraße 62, München）。元気に営業しているようだ。
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死者が喜怒哀楽と共に浮かれ、『ファンタジア』のストコフスキー先生よろしく指揮者の影絵を演じる。いっぽう生者は横臥を反復しながら屍を模倣してやまぬ。まさか今にして山田洋次にこれほど心を動かされるとは。まるでダニ��ル･シュミットではないか。『母と暮せば』は、山田の最高傑作だろう。
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きょうから公開される『嵐電』。途方もない映画で、形容しようもなく、何にも似ていない。鈴木卓爾という映画作家はむかしから誰にも似ていなかったが、今回はそれが独走状態になってしまった。心霊体験に近い映画体験だと思う。最近、霊的な経験が増えている私が言うのだからこれは本当だ。
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3/31公開ダルデンヌ兄弟の新作『トリとロキタ』試写。なんだこの素晴らしさは！ 溝口健二『山椒大夫』が現代に甦る驚異。上映時間のあいだ心配でハラハラ、休ませてくれない。偽りの姉弟の周囲360°には理不尽な危険しかない。ダルデンヌ兄弟のあの急発進、急ブレーキ演出は健在どころか鋭さを増した。
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7/19公開、アリーチェ･ロルヴァケル最新作『墓泥棒と失われた女神』を試写で。『幸福なラザロ』を軽く超え、ジャン･ヴィゴ並みの詩的喚起力。車掌に起こされた主人公が不機嫌に列車の廊下に出ると、トスカーナの陽光にモンテヴェルディの歌劇『オルフェオ』の序曲がかかる高揚感は天才の所業だろう。
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黒人ホラー『ゲット･アウト』ジョーダン･ピール監督の次回作『アス』について、リアルサウンドに評を書きました。舞台は西海岸のサンタクルーズ、つまり聖なる十字です。これは出会うべく出会う、しかし出会ってはいけない私たちの十字路の物語。
@realsound_m
さんから
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入院中の中原昌也のためのチャリティコンピが大きな反響を得るのは良いことではあるけど、個人的にはHair StylisticsのアルバムがLOS APSON
@losapson
やBandcamp上でたくさん出ていてどれも攻めまくった音で満たされているのだから、そっちを先に爆音で聴いてほしいとも思う。
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6/7公開、瀬田なつき監督の新作『違国日記』を試写にて。
今回は音楽的リズムによる画面のストップ＆ゴーではない。前作『HOMESTAY』で謳われた「人生は長いホームステイ」の変奏としての「違国」。それは新垣結衣と早瀬憩の違いを指し示しつつ、違うことによって真の祝いに達しようとする試みである。
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7/1から東京ステーションギャラリーで始まる《甲斐荘楠音の全貌》に期待が高まる。9年前、京都国立近代美術館の生誕120年展は新幹線で駆けつけて圧倒されたが、規模は今回の方が大きい。絵画だけでなく、溝口『雨月物語』の美術考証や、恐ろしく素晴らしい女装写真も展示してくれるとうれしいのだが。
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王兵（ワン･ビン）監督の新作『青春』が4/20（土）から公開されるけれども、『苦い銭』よりも画面内で起こることが激しいので戦慄の215分である。王兵は昨年のフィルメックスで見た『黒衣人』が素晴らしかったので、今後のヨーロッパでの製作活動にもすごく期待している。
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のん 脚本･監督･主演『Ribbon』（2/25公開）を試写で見た。活動の停止、作品の遺棄、破壊。のんは何度も眠りに落ちる。そして何度も睡眠が中断される。とぎれない来訪者の介入によって。のんのオブセッションが具現化されたような映画ではないか。
@YouTube
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私たち早大シネ研は、秋の早稲田祭では自分たちの自主映画を上映せず、巨匠を招いて上映とトークを催した。そしてその中心に、司会を務めてくださった山根貞男さんがおられた。マキノ雅裕、加藤泰、森崎東、鈴木則文といった偉人を招いた。増村保造は残念ながら招く計画中に、死によって挫折した。
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イーストウッド映画には賞賛以外の評もある。私自身も承服しかねる描写はある。でもマスコミに追いつめられた主人公がみぞおちを押さえるしぐさ、典型的な心臓の症状だ。冷たい鉛が押さえつけてくる感覚。痛みをイーストウッドは声なく伝える。苦しむ人に寄り添うのは彼の映画の言葉なき言葉だ。
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#濱口竜介 監督 #村上春樹 原作の『#ドライブ・マイ・カー 』について書いた評が、リアルサウンドさんに掲載されました。DRIVE MY CARという主語を欠いた物語行為の行く着く果てについて。
@realsound_m
より
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リアルサウンドに書いた『ストーリー･オブ･マイライフ』評が公開されました。今回マーミーを演じたローラ･ダーンの近年の充実ぶりは凄い。『ライフ･ゴーズ･オン』だけでなく『マリッジ･ストーリー』の弁護士、『ツインピークス The Return』のダイアン…
@realsound_m
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ところで、不肖私の初の単行本『ばらばらとなりし花びらの欠片に捧ぐ』はとうとう「仮」が取れて正式な書名となり、本日無事に校了しました。長い道のりでしたよ。書影も近日に披露できると思います。不束ながら、7月末くらいに発売予定。
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リアルサウンドにNetflixミュージカル『チック、チック...ブーン！』の評を寄稿しました。今年前半に映画化版が公開された『イン･ザ･ハイツ』の作詞･作曲者リン=マニュエル･ミランダの監督デビュー作です。アンドリュー･ガーフィールド主演。
@realsound_m
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【告知】
私の初の単行本『ばらばらとなりし花びらの欠片に捧ぐ』（7月末発売）が、あした＆あさって浅草で開催される〈第14回BOOK MARKET 2024〉にて先行販売されることが、急遽決まりました！ リトルモアのブースにて。よろしくお願いいたします。
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『怒りのデス･ロード』のフェミニズムなんてアケルマン、オッティンガー、ニナ･メンケスに比べれば中途半端なものと書いた人がいたが、そんなの当たり前。残念なことにアートハウスでできることとブロックバスターでできることは大きく異なり、G･ミラーは後者でそれに挑んでいることに価値がある。
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鈴木清順の生誕100年で4Kレストアされた『夢二』を見る機会をいただいた。大正浪漫3部作の中では低い評価に甘んじた作品だが、今見ると予想外の傑作である。もろもろやり込められながらも竹久が絵をものにしていく。『こちらあみ子』の森井勇佑監督がこの予告編を担当した。
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試写にて濱口竜介監督『ドライブ･マイ･カー』。素晴らしい旅の3時間だった。2012年の『親密さ』の終盤に、香取あきさんというトランスジェンダーの方が舞台で客席と向き合って言葉を発する美しいバックショットがあった。あれが今回はある2人によって非発声的な形で再演され、圧倒的なものとなった。
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『春画先生』。性戯の祝祭へ至る塩田明彦の会心作だが、一方でミソジニーの温存も看過できない。主人公女性は男の都合のいいピグマリオン的彫塑であり、先妻のドレスを着て夜会で披露され、学術書執筆の活力源として利用される一方、台所でダシを取り、家政婦もこなす。男が鰹節を削る日は来ない。
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あと一週間でハーモニー･コリン監督『ビーチ･バム まじめに不真面目』が公開される。映画にとっては毒にも薬にもなったことのない「共感」とやらを、マシュー･マコノヒーの不遜さが破壊してくれる。光栄ある孤立と引換えに。Rotten Tomatoesでは不評だったらしいが、参考にならない。
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シネマヴェーラ渋谷で今週末に始まる「生誕100年 異端の天才キム･ギヨン」は厚めのパンフレットが発売されます。どうやら豪華執筆陣らしいのですが、私もおそるべき傑作『レンの哀歌』（1969）作品評で末席を汚しています。キム諸作だけでなく、ユ･ヒョンモク『誤発弾』（1961）も見逃すなかれ。
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『さよならくちびる』評がリアルサウンドに掲載されました。
「成田凌はピーター･フォークだ」という一文だけは絶対に回避したい。ロードムービーに直線距離はあり得ず、絶えずFalsche Bewegung (Wrong Move) によって迂回させられてきたから。
@realsound_m
さんから
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配信開始されたカトリーヌ･ブレイヤの新作『あやまち（L'Été dernier）』をさっそくAmazon Primeで見終えた。デンマーク映画『罪と女王』のリメイクとはいえ、女性たちのリビドーを1970年代からずっと追究してきた彼女の映画そのものになっている。共同脚本にパスカル･ボニゼール。
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トッド･ヘインズ監督の新作『ワンダーストラック』についてリアルサウンドに評を書かせてもらいました。50年の時代を隔てた2人の小さな聾者がそれぞれNY市内を探検するだけという、物語なき体験の豊饒さをぜひ味わっていただきたいと思います。
@realsoundjp
さんから
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3/31発売の王家衛『花様年華』4KレストアUHD+Blu-rayのリーフレットに「画面を横切るチャイナドレスの精神史」というテクストを寄稿しました。昨年のシネマート新宿の上映環境も素晴らしかったです。極めて美しいリーフレットの編集を取り仕切った月永理絵さんに感謝します。
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スコセッシ新作『キラーズ･オブ･ザ･フラワームーン』。チミノ的な豪放たるアンチ西部劇を期待して見たが、さにあらず。石油利権を握る先住民の暗殺、薬害による衰弱死計画など陰惨な画面が続く。アメリカには存在しえぬ宮廷陰謀劇というジャンルをスコセッシは生涯にわたり恋焦がれてきたのだろう。
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古典映画や隠れた作品に光を当てる、京都発の新しい配信メディア「鳴滝NARUTAKI」がまもなく開設。なんと私が20代の時に作った、たった20分の短編『ウィリアム･テロル、タイ･ブレイク』までが配信リストに含まれてしまっています。怖い物見たさででも是非。
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妻夫木聡と満島ひかり主演、石川慶監督のミステリー映画『愚行録』についての批評を、「リアルサウンド映画部」に書きました。脚本は向井康介、撮影はピオトル･ニエミイスキです。
@realsound_m
さんから
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