塙 興子 Kyoko Hanawa
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1959年生。精神世界系アングラ画家。天井桟敷、東郷健との出会いを経て官能小説、オカルト物等イラストレーター歴40年、現在は気ままに描く。ホステス、飲み屋のママ、遺跡発掘、ガードマン、介護士など副業歴多数。ノンバイナリー。還暦で東京→とかいなかへ移住。
関東地方
Joined June 2009
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「私、絵が下手でね。上手に描けたらさぞ楽しいでしょうね」と、あるご婦人に言われた。それは、上手に描いたら褒められるって教えられたからだよ。連綿と続いた洗脳だよ。世間はまるで芸術とかいう特別な世界が存在するみたいな勘違いをしてる。何が審美眼だよ。上手でも下手でも心を掴むものは掴む。
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父を毛嫌いするようになったのはこの作品群のせいだった。再び作品と遭遇した私は狂気に陥りかけ、心理セラピストに助けを求めた。見えて来たのは、軍港に生まれ育った父が体験した原爆、空襲、食糧難という私の想像を遥かに越えた苦難。この作品は死への恐れと憧景と若き父のほとばしりであった事だ。
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まったくもって偏屈で変わり者の父であったが、今、私は、このような創作をせずにいられなかった父を、パパを、誰よりも尊敬しているし、世界で一番愛している。
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「鬱病です」って医者に言われるとちょっと安心するって人いるじゃない？アダルトチルドレンも発達障害も同じだと思う。社会の中でカテゴライズされて、その大変さを認められてる枠の中に入る事でホッとする。だけど本人は、それで根本的な解決になってない事もうすうす知ってるんだよね。
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君は知っているか？昭和バブル期、新宿二丁目に君臨したレズの帝王、サニーを。読んで。【新宿二丁目・裸のサニー①】｜塙 興子｜note（ノート）
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絵って上手いと、上手さがその絵の情熱を邪魔して、本質的なものが伝わらない場合があると思う。上手い絵はバランスがよくて品があるけど、下手くそでバランスをまったく無視して、情熱だけで描いた下品な絵の方が、心を揺さぶられたりするんだよ。
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「◯◯さんは承認欲求が強い」とかいう批判は、いかにも大人の発言に思えるけど、実は「◯◯ちゃん、欲しいばっかでずるい！ボクは欲しいの我慢して良い子にしてるのに！い〜けないんだ、センセに言ってやろ」という子供の気持ちと何ら変わりないんだよね。それに気づいたら危険だと思ってるのが大人。
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親しい人を亡くして初めて言えることは、欲しいものをくれたり、褒められたり、特別な何かをされることより、ただそばにいて他愛ない会話をしてる時が一番幸せだったってこと。本当の幸せはスペシャルなものじゃないんだよね。だから幸せって、よくも悪くもなくて退屈なもので、すでにあるものなのよ。
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頼んでもいないのに、いつも自宅の庭を掃き掃除してくれるお爺さんがいた。そのお爺さんが『家畜人ヤプー』の著者、沼正三氏だったのを知って、家の主は驚いた。家の主は、音楽評論家の湯◯れい子さんだった。という逸話が、30年前、まことしやかに新宿ゴールデン街界隈を流れていた。
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私より若い人へ。年を取れば寛容になって、何事も達観できるだろうと信じてるなら、それは全然違う。今のまま年を重ねて行くんだよ。いつか安住の地に辿り着くつもりで努力しても、得るのは表面上の名誉で、立派な人にはならない。むしろ抑えてる本当の自分が、何らかの形で表出する可能性が高い。
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何度か書いたけど、私は24歳の時、突然、この世界には境界線がないということが「わかった」ことがある。自分と他人、自分と周りの物、動物、植物、すべて分離していないことが「わかった」。分裂を前提にする人間のあらゆる認識は、完全に思い込みだということが「わかった」。ひどく動揺した。
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エロ本の挿絵を描いて一生終わる、つまり社会的な評価が低い人間として死ぬのが怖かった。だから介護職で一気に挽回する予定でいた。確かに介護職に就いたら褒められ感謝され、劣等感を封印できて、やり甲斐もあった。でもそれは社会に媚びた私だった。社会的な評価を決めるのは他人じゃない。自分だ。
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水墨画習うのやめたいけど、中国人先生が好き過ぎてやめられない。先生はホンネしか言わないからいい。日本に来て最大のカルチャーショックは、ホンネとタテマエの存在だったと言う。「日本人ブサイクの女の人にきれい言う、どして？」「あなた今日、口の臭いすごいよ」先生は毒舌じゃない。直球。
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不満がある時「わかって欲しい」。私もあなたもみんな、ただそれだけなんだと思う。で、わかって欲しいマックスの時、他人を理解しようとする思いはゼロ。わかって欲しい同士は永遠にわかり合えない。これに気づかない限り、いくら話し合って最善のルールを決めても、誰かが我慢することは変わらない。
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男の目を引こうと着飾らずに、自然体で無邪気でいる女の姿って、いわゆる世間で期待されるキラキラで可愛くて色っぽい「女らしさ」とはまったく違うものだと思う。それは女らしさと言うより「その人らしさ」であって、相手が本当の意味で心動くのは、そんな姿じゃないかな。
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自分の絵を描きたいと願い続けていたのに、私は注文通りに描く職業画人だった。本当に描きたい絵を忘れてしまった。だが仕事を失い親の介護で窮地に立って、ようやく湧き上がるように自分の絵が描けた。すると今までの職業画人の絵も自分の絵だと気づいた。結局は自分の中にあるものしか描けないのだ。
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人様のお役に立ちたいって言ってる人は、たいてい自己否定感が強いんだと思う。こんなカスな私でも人様のお役に立って、今より立派な人間になったら、自分を褒めてやろうというわけだよね。確かにそうやってると一時的充足感はあるけど、ボロボロになるよ。役に立たなくても成長しなくてもいいんだよ。
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自殺って周りがひどくショック受けるし、めちゃくちゃネガティブなことに思えるけど、本当は幸せになろうとする人間の動きの一つなんだよね。今ある苦しみから逃れたい。死んだ家族のもとに行きたい。延々続く毎日の繰り返しから降りたい。こう言っちゃ何だけど、まともな行為だと思う。
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その10年後、某SM誌の忘年会で、沼正三氏と再会した。久々なので挨拶すると、いきなり「宅八郎さんですよね？」と真剣に返された。性別を越えた人違いでも、それはないだろうと強く否定したが、帰り際に呼び止められ、再び「宅さんでしょ？」と念を押されたのでめっちゃムカついた。
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人の心はどうやっても見えない。だから見かけは普通の人間やってても、それぞれとんでもない妄想に浸ってたり、天才的な能力を秘めてたり、恋してたり怨んでたり病気だったり、毎日孤独で死にたいと思ってたり、普通の人間に見られることに命を賭けてたりするんだよね。私達はもっと個性的なんだよ。
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努力しない、頑張らない、泣きたい時に泣き、笑いたい時に笑い、怒りたい時に怒る、初心に帰らない、気遣いは気づいた時だけする、人は人で自分は自分、自分を偽らない。人生って、最初から最後までこれでOKみたいですよ。自分ではバカ丸出しでも、誠実とか優しいとか言ってくれる人がいるんだよ。
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「濡れたタオルを上から下にぱん！って振り下ろす時の音が、人間の首を切り落とす時の音なんだ」中学の時、歴史の先生がそう言った。その晩、風呂場で何度も濡れたタオルを鳴らしてみた。一生聴くチャンスがないであろうその音を、ただ聴いてみたかった。ぱん！ぱん！ぱん！妄想の首を何度も跳ねた。
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芸術とかアートなんて言葉、さっさとなくなればいいと思う。何か芸術って特別なものがあるみたいな錯覚起こすじゃない。人間誰でもこの身体で感じるザワザワや悲鳴やどうしようもない静寂を、何らかの形で表現したくなるし、すでにしてるんだよ。芸術家なんて気取ってんじゃないよ。人類全員芸術家。
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性について自由に発言できるのは歳をとったから。男の性欲の対象となる年齢の頃、性の話をすると本当に性欲を露わにされる事も多かった。私にとってそれは一人の人間として尊重されていないという、性奴隷的屈辱感であった。今やっと人間扱いされる歳になり、安全圏で若い頃の分まで性を語れるのだ。
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実家「から傘の家」が移築完了。昭和36年竣工時の姿が見事に再現されている。東京の住宅密集地にあるより、はるかに生き生きと見える。関係者の皆さん、ありがとうございます。お疲れさまでした。
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人間は「自分すごい」と思うより「自分ダメだ」と思う方がはるかに得意だ。何かのきっかけでダメボタンを押すと、うっかりすればどこまでもダメになれる。ダメボタンに触れないようにする活動が、ズバリ「やりたいこと」。夢中という状態が、ダメボタンを遠ざける。
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正直言って、生きたいか死にたいか選べるとしたら、どっちかって言うと私は死にたい。自殺するわけじゃないけど、小さい頃から漠然とそうだった。で、それがよくない事だって思ってた。でもある時から「そういう生き方もありだ」って気がついた。それで全然OKだってわかったんだ。そしたら楽になった。
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ヘルパーになりたての頃、オムツ交換が上手く行かず困惑してたら、一人暮らしで寝たきりの女性に言われた。「きっとあなたはこんなお仕事をする方ではないのでしょう。夜遅くなりますからお帰りなさい。私には時間がいくらでもあります。いつでも貴方のオムツの練習台になりますよ」外に出て号泣した。
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亡くなった人に喜んでもらいたいとか、恩返しとか言って、自分がやりたくないことまでやってる人がいる。それは死んで自由になった人を、この世の勝手な感覚で縛ってるだけで、恩返しでも何でもない。これからは、死んだ人も自分も自由になることをしようよ。
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今さらだけど「サラリーマン」‥「給料人間」って、すごくない？もし給料もらうためだけに人間やってるなら、やめたくなるよね。それ考えたくないから、スマホの画面に夢中になれるのかなぁと、電車の中で思った。
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建築マニアの皆さんもマキエファンの皆さんも読んで。【名建築とマキエマキ】｜塙 興子｜note（ノート）
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私は佐々木けい子の取材先に、金魚のフンのようについて行き、数多くの風俗店、SM・スカトロショー、同好会を訪れた。面白いと思ったら徹底的に付き合う佐々木のお陰で知ったことは、風俗嬢という人種はいない、自分と何ら変わらない人間がそこにいるということだった。
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イヤな奴との付き合いをやめよう！つまり人間関係の断捨離が、昨夜の呑み会のメインテーマだった。自分の安定、義理、不安を避けるだけのために、そんな関係続けて何の意味があるんだ？恥さらしなこと、馬鹿馬鹿しいことを痛快に語れる奴としか付き合いたくない。歳を取るほどにそう思う。
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人生は遊びだという生き方は長い間私の敵だった。人生は修行であり、苦労なくして成長はないと信じていた。だがなぜ成長すべきなのかと自分に問うた時、根源に強い自己否定があると気づいた。自分に成長を課す限り、自己否定に気づかずに済んだ。人生が遊びになり始めたのは、その呪いを解いてからだ。
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親が死んでみて思う。私は親が生きているだけで、出来ないことがたくさんあったなぁと。同居してなくても気になって、何か自由に生きられなかっただろうなぁと。生きて��る親より死んだ親との方がずっと仲良くやっていて、自由でいられる。今が一番両親大好き。そういう家族関係があっていいと思う。
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「子供は親という宗教にハマってる」とある人が言ってたけど、名言だね。子供は親が自分に注目してるか、常に気にしてる。だから親に悪気はなくても、何かの拍子に親に無視されたと感じたら、すぐ愛されてないと信じ込んだりする。そして大人になってからも、愛されなかった証拠集めをするんだよ。
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このたび父に関するツイートで、瞬く間にいいね2.5万件がついてすっかり気が動転していましたが、父の創作をアウトサイダーアートとして、最善の形で取材してくださるお話をいただきました。まことに奇跡的です。何が幸せで何が不幸かなんて永遠にわからないものです。皆さんありがとう。
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グレイヘアが爆発的に浸透してるのは、「女は若い方が価値がある」という男権社会の発想が役に立たなくなって来たせいだろうね。そもそも若く見せるため、自然現象である白髪を隠そうと、さんざん金と時間をかけて努力してたんだから、めっちゃ不自然。それがなくなるなんて、もう夢みたいな話だよね。
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あるがままになったら、自分勝手になっちゃうと思ってる人が多いみたいだけど、ほんとの自分勝手って、自分を守るために他人や環境状況をコントロールしようとすることであって、実は生物として不自然で、あるがままとは対極にあるものだと思う。あるがままって、無防備で素直でムダがないんだよ。
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「あの人はきれいで、金持ちで、才能もあって羨ましい」と自分が思ってるその人は、実は、常に美貌が崩れることを恐れ、お金が減ることを恐れ、才能を認められなくなることを恐れるあまり、へとへとになるほど努力して、努力をやめられなくて苦しいのかも知れない。人は見かけだけじゃ何もわからない。
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僧侶になりたいと真剣に思ったことがある。けれど思い返せば、僧侶という最強の肩書きをもらうことで、人から一目置かれたかった。際限ない承認欲求を満たしたかった。辛い修行をすれば、醜い自分を見ないで隠し通せると思ったのだ。肩書きによって、本質的な自分を変えることは出来ないのです。
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人に嫌われるのが恐過ぎて、嫌われる前に嫌われる自分になる。孤独が恐過ぎて、先に孤独な自分になる。そして他人から不快なことを言われると「やっぱり自分は嫌われる。孤独だ」と確認して、次々と証拠集めをする。一見辻褄が合っているようだけど、これは自作自演のダミー。本当の自分は隠れている。
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どうしたら他人を許せるか？って、まず「許さなきゃならない」と思ってるのがすごいストレスだよね。だって、どうしても許せない理由があるわけでしょ。他人にとってクソな理由でも、自分だけはその理由を大事にしてあげたいよね。そんなに辛いんだから許さなくてもいいよ、って自分に言ってあげたい。
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「命は何より大切」「あるがままで」って言いながら、人間ってただ存在するだけで価値があるとは思わないんだね。きれいだったり、頭がよかったり、何か秀でた才能があったりしないと生きて行けないと思ってる。自分のことも他人のことも、評価するのが毎日の仕事。本当はそこに居るだけですごいのに。
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嫌いな奴を赦すなんて無理。それより必要なのは、そいつを嫌った自分の本当の理由を静かに聴いてあげる事だ。大抵ちっぽけで、人に知られたくないダサい理由なんだ。だけど自分にとっては死ぬほど大きな傷だから、傷を思い出させる奴は全員嫌い！本当の自分はいつもここだよ見つけてよ！って叫んでる。
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沼正三さんとは、新宿五丁目のバーで出会った。靴底にキスされ、帰りがけに自分の電話番号を書いた箸袋を渡され、「どうか、ご気分の悪い時にお電話ください」と言われた。私から電話したのは一度ぐらいで、月に一度のペースで電話をくれた。静かな場所で、ただ私の話を聴くだけの、謙虚な会話だった。
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還暦になった今日。連れて行ってもらった新宿二丁目「オカマルト」初体験。予想通り、オーナーのマーガレットさんは魅力的。また偶然にも10代のフォロワーの方に出会い、同じテーマについて、人間としてまったく対等に語り合えることに気づいて、驚愕してしまった。これは自分へのお祝いだな。
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年を取ると、本当は「おじさん」も「おばさん」もいないってことがわかる。おばさんの年になっても感性はまったく変わってないのに、なぜか若者たちに敬語を使われたり、ときどきわけのわからない尊重をされたりして困惑する。みんな安全の為に、おじさんおばさんという仮面を被っちゃうんだと思う。
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「あいつの本性を見た」ってのは、自分が絶対に見たくなかった相手の姿を見たってことで、相手の本性とは関係ないんじゃない？自分の脳内データをもとに、自動的に出来上がった相手の理想があって、それに当てはまらなかったんだよね。本性を知りたきゃ、相手じゃなくて自分の本性見た方が早いよ。
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自分のやりたいことがわからない人って、自分だけの「常識」をいっぱい持ってて、自分を縛ってるんだよね。〜べき、ねばで、がんじがらめになった状態、それが普通。べき、ねばの範囲内の自分が世界のすべてだから、自分が自分を縛ってるなんて夢にも思ってない。そりゃ、やりたいことわからないよ。
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鬱病、発達障害、アスペ、ADHD‥どこかに所属して何かを頑張らなきゃ存在できない社会の中で、もう頑張れなくなった時、病気や障害は「だから頑張らなくても私が存在することを認めて」って免罪符であり、新しい所属先なってる気がする。もう十分頑張って来たじゃん。いいかげん頑張るのやめようよ。
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「自分のことは自分が一番よく知っている」なんてのは大ウソで、自分のことは自分が一番わかってない。その仕組みは複雑に見えるけど、基本は単純で、潜在意識にある自己否定感を感じたくないが為に、ありとあらゆる手段でそれをごまかし、隠しまくる。それが私達の人生だと言ってもいいと思う。
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Twitterを続けて使ったのは初めて。みんな匿名で、お面かぶってて恐いと思ってたけど、ここには生々しさと猥雑さがある。それに一人一人すごく個性的でユニーク。きっと目の前にいたら普通の人がほとんどだろうけど。考えてみたら実名のFacebookの方が、みんなお面かぶってて無個性で恐い。
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