書くことは生きること“人生最後”の大長編に挑む

■目次0:00　オープニング／昭和の男たちの神様・北方謙三0:42　「ソープへ行け！」の真相1:18　作家・北方謙三とは…2:08　ハードボイルド小説『檻』2:43　書くことは生きること。生きることは書くこと。3:47　『三国志』執筆のきっかけ5:50　北方先生の有隣堂の思い出6:12　北方先生が執筆するホテルに...

　作家・北方謙三氏の新連載『森羅記』（しんらき）が、17日発売の『小説すばる』10月号（集英社）にてスタートする。題字はEXILE TAKAHIROが手掛けた。 　北方氏は『三国志』、「大水滸伝」

7月5日（金）の『徹子の部屋』に、小説家の北方謙三が登場する。【映像】高田純次、美空ひばりさんとの“奇妙な縁”を明かす。売れない頃、豪邸前で生き埋め事故に30代でハードボイルドの作家として一躍人気となり、その後『三国志』や『水滸伝』など大長編の歴

　7月1～5日に放送される黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」（テレビ朝日系、月～金曜午後1時）のラインアップが発表された。1日は歌手の柏原芳恵さん、2日は2024年上半期傑作選、3日はパーソ

作家の北方謙三さん（７６）の新刊『黄昏のために』は、画壇に属さない中年画家の男が酒色の日々を過ごしながら、ひたむきにキャンバスに向かい続ける姿を描いた１４年ぶ…

北方謙三さん14年ぶりの現代小説『黄昏のために』刊行を記念して、北方作品の愛読者であるカズレーザーさんとの対談が実現しました。「ハードボイルドの流儀」に肉迫する濃密な語らいをお届けします。（写真：原…

大長編「チンギス紀」全１７巻の執筆前後、北方謙三さんは掌編を書きためていた。１編わずか原稿用紙１５枚。「長編でゆるんだ文体を引き締めるために書いた」という小説は１８編となり、連作集「黄昏（たそがれ）のために」（文芸春秋）としてまとまった。

　ハードボイルド小説で文壇に地歩を固め、のちに中国英雄譚に材をとった大長篇を次々に発表してきた北方謙三さんが、現代を舞台にした連作短篇集を上梓した。壮年の画家…

大長編「チンギス紀」全１７巻の執筆前後、北方謙三さんは掌編を書きためていた。１編わずか原稿用紙１５枚。「長編でゆるんだ文体を引き締めるために書いた」という小説は１８編となり、連作集「黄昏（たそがれ）のために」（文芸春秋）としてまとまった。

北方謙三×今村翔吾　特別対談「物語の命運を背負って――」 のページです。集英社 文芸ステーションは集英社が刊行する文芸単行本の公式サイトです。新刊の内容紹介、試し読み、インタビュー、書評、エッセイ、関連情報など、作品と著者についてより深く知るためのコンテンツをお届けします。ここでしか読めない小説、エッセイなどの連載も随時更新。

作家の北方謙三（75）が12〜13世紀、モンゴル帝国の礎を築いた英雄チンギス・カンの物語を6年かけて完結させた。「戦いの形こそ違うが、自分の人生を描いた気がする」と振り返る。「チンギス紀」（集英社）はモンゴルの有力氏族、キャト氏の長の嫡男に生まれたテムジン（後のチンギス・カン）が主人公。13歳のとき、ある事情から弟を殺し、対立するモンゴル族タイチウト氏に追われるテムジンが、一人砂漠を越え南へ向

#72我がセンチメンタルジャーニー。ポルトガルで流した涙。あそこへ行って、よかった。オススメ映画『司祭』

#69生意気な小僧どもが、俺のまわりで舞い踊る。うむ、新鮮な感性には、もうついていけないか。それでも、感じるぞ、若さを。オススメ映画『ショーシャンクの空に』

#68生き残った人間に、できることはなにもない。忘れない。ただそれだけでいいのだ。それから私は、登場人物が次々に死ぬ小説を書きはじめた。オススメ映画『ウォルター少年と、夏の休日』

#74酒は飲むよ。悪い酒ではないと思う。楽しい時が多いな。しかし、歳にしては飲み過ぎかもしれん。オススメ映画『ピアニスト』

人生にも、磁石があるといいな、と君は思っただろう。そんなに都合よくいくかよ。迷ってなにかに出会うのが、人生だ。しかしあるぞ。生き方という磁石がな。

#81人生は煙。味は幻。うむ、真理に近づいているような気がするが、自分でも意味が説明できない。許せよ。煙が俺を焦げくさい男にしたのだ。オススメ映画『コリーニ事件』

#80人間は不思議だ。料理をすること自体、大変なことだが、煙まで遣ってしまうのだ。魚から猪まで、俺はどれほど煙にさらしてくっただろうか。オススメ映画『22年目の告白私が殺人犯です』

2024年6月10日に北方謙三さんの14年ぶりの現代小説『黄昏のために』が刊行されました。一人の画家の男を主人公にした掌篇集で、“究極の絵”を独り探求する画家の苦悶と愉悦が匂い立つ18篇が収録されて…

#71遅れてきたオジンドライバーと、みんなに嗤われた。若葉マーク付きのマセラーティを見て、あいつはいいやつだったと言いたくない、とも言われた。オススメ映画『太陽の誘い』

#76これまでに何頭の犬と親しんだだろうか。みんないいやつで、一頭一頭はっきりと思い出せるよ。オススメ映画『ルーム』

#45友だちがいる。友だちではないやつもいる。良いも悪いも、すべてイタリア人。世界中に数え切れないほどの知り合いがいるよ。オススメ映画『私の知らないわたしの素顔』

#73リスボンの坂を、登って降りる。それだけで、楽しい街だった。過去の栄華が、人の心ではなく、ただ石畳にしみこんでいる。そんな国だ。オススメ映画『過去を持つ愛情』

#78最初の本格的な料理は、山小屋で作ったオックステイルのシチューだった。いまも時々思い出すが、作ることはしない。昔のあの作品を超えられない気がするからだ。オススメ映画『真木栗ノ穴』

#79俺の、海での食生活。楽しんではいたが、あまり深く考えなかった。こう��て語ってみると豊かだな。まあ、狩の要素が入ってるが。オススメ映画『アフタースクール』

#58葉巻を求めてキューバへ行った。不思議な国だ。俺の人生最大のモテ期が立っているだけで訪れてきた。天国だったのか。オススメ映画『座頭市物語』

#77猫が家にいたことがある。犬のほうが、上に見えた。さすらいの狩猟者のようだったそいつは、しばしば獲ったネズミを持ってきた。そしてある日、いなくなった。オススメ映画『ワンダー君は太陽』

#65いまは幻のような、タクラマカン砂漠。もう一度行くことはできないのだろうな。地球上で、そんな土地が増えた。オススメ映画『プレイス・イン・ザ・ハート』

#75体は動かしている。鍛えるというほどではないが、居合抜きで息が乱れることはない。それ以上やると、死ぬかもな。オススメ映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』

#59なんであろうと、モテさえすれば俺はよかった。たとえ勝新太郎に間違われようと。あの国へ行けば、天国なんだ。オススメ映画『テルマ&ルイーズ』

#70歌をうたっていると、なぜか俺の血は騒ぐ。音痴だからって、文句があるか。オススメ映画『エール！』

#67生涯の友になれそうだった男。あの旅はいろんな物を俺に与え、なにかを奪った。でも、やってよかった。オススメ映画『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』

#34突っ走りはじめたぞ、俺は。ぶつかるものは、みんな蹴散らした。やがて月刊キタカタと呼ばれ、月に一冊本を書くようになるのだ。オススメ映画『ダンケルク』

#57はじめての葉巻は、国産だった。すぐにハバナシガーを知った。それからはもう、葉巻が口から離れなかった。中毒者だな。オススメ映画『アフター・ヤン』

#38かつてあった、あのチェックポイント・チャーリーを、ウイスキー一本抱いて突破した。ドイツが二つあった頃の話。オススメ映画『灯台守の恋』

#63ルチャ・リブレのリングサイド。たたずんでいた青年。ちょっとした縁だったが、数年後、沖縄のホテルであった。そんなこともある。オススメ映画『トーク・トゥ・ハー』

#66砂漠で、宙に舞った。とんでもない事故だったが、怪我はしなかった。まだ書けと、小説の神様言ったのだろう。オススメ映画『マイ・ボディガード』

#60もう少し葉巻の話をさせてくれ。俺の道楽のひとつだから。それで俺はキューバを去れるよ。オススメ映画『バトル・オブ・ライジング』

#31生意気だぞ、おまえ。おい、山田裕樹よ。老いこむなよ。俺はまた、新しいものを書く。つきあってくれよな。オススメ映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』

#55タンタンタン、と機関銃の音が聴こえそうな気がした。中米の乾いた空気。内戦の予感に襲われた。オススメ映画『闇の列車、光の旅』

#53シチリアの箱入り娘の父親は、もしかするとマフィアか。しかし、美人さんだった。話に熱中して、オススメ映画を忘れてしまった。面目ない。

週末介護23週目も無事終え、東武伊勢崎線武里駅から出社。介護ボケでぼんやりしてい...

#48ひどい目に遭っても、それを取り返すなにかがあるのが、旅だ。身ぐるみ剥がれて、ひとり砂漠を歩いた。その先に、人の善意はちゃんとあったぞ。オススメ映画『ミッドナイト・スワン』

唐津市出身の作家北方謙三さん（７５）が２９日、北方さんを４０年以上にわたって撮り続けている写真家の長濱治さん（８２）と福岡市の九大伊都蔦屋書店でトークイベントを開いた。２人と親交がある北九州市在住のイラストレーター黒田征太郎さん（８４）も駆けつけ、それぞれの立場から「表現」の在り方をめぐって意見を交わした。　黒田さんは「絵を描くのは、自分が見たいから。長濱さんの写真も、北方さんの小説も似てい...

#26どこで消えた、俺の純情。ボツ原稿の荒野を、走り続ける。オススメ映画『望郷／サンダカン八番娼館』

音声放送チャンネル「北方謙三」の「#1「幻の謙三通信」のチャンネル開設にあたって(2023年3月14日放送）」。Voicy - 音声プラットフォーム

#50リオのあの男、ひとかどの存在になったぞ。あいつに会いに行くのは、怖い場所だったけど。そんなのではなく、俺は酷い目にあった。助けてくれ。『ウォールフラワー』

#47モロッコから、俺のアフリカの旅ははじまった。鮮やかな光景が、いまも残っている。仕事に忙殺されていたからこそ、旅にも重さがあったよ。オススメ映画『チャオ・パンタン』

#12芝中学を受験。画家の叔父の家で、創造する行為に初めて触れた。オススメの映画は『最高の人生の見つけ方』

#37旅は、こういう出来事で、豊かな色彩に満ちる。その色の中に、死と生のありようさえ浮かび上がってくるのだ。オススメ映画『小さいおうち』

音声放送チャンネル「北方謙三」の「#19 乾坤一擲で臨んだ大学受験。肺結核という悪夢、ストレプトマイシンを投与される現実。オススメの映画「道」(2023年7月5日放送）」。Voicy - 音声プラットフォーム

#54初めて告白するが、俺は島フェチなのだ。それにしては、行った島は100ぐらいと少ない。オススメ映画『狼の死刑宣告』『シティ・オブ・ゴッド』

#56いつでも、という言葉が、風で吹き飛んだ。娼婦の、望郷の子守唄が切なすぎる。いつか行くよ、君の国、エルサルバドルへ。オススメ映画『ストレイト・ストーリー』

#62電話で原稿を送る。メキシコの田舎から。仕事さえなければ、のんびりした土地だった。花粉症の避難だから、仕事はついてくる。オススメ映画は、次回回し。

＃41地上からその名が消えたユーゴスラビアを、イタリア国境にむけて走った。検問で俺の臭いを嗅いだ犬め。オススメ映画『セント・オブ・ウーマン』

#46ナポレオンが3歳の時の頭蓋骨を、売りつけようとしたやつがいる。そんなところで、老いぼれ犬のライターを手に入れたのだ。旅はいいぜ、なにかが見つかる。オススメ映画『フォーエバー・フレンズ』

音声放送チャンネル「北方謙三」の「#7 横浜の海の上で、男と女の別れの哀切と逞しさを知った。オススメの映画は『大砂塵』(2023年4月12日放送）」。Voicy - 音声プラットフォーム

#56いつでも、という言葉が、風で吹き飛んだ。娼婦の、望郷の子守唄が切なすぎる。いつか行くよ、君の国、エルサルバドルへ。オススメ映画『ストレイト・ストーリー』

#61カリブ海には、小さな国や島が多くある。いつかそれを全部回ってみるのが、俺の夢の一つ。船で回りたいな。オススメ映画『ぼくのエリ200歳の少女』

作家 北方謙三による独白形式のVoicyチャンネル「幻の謙三通信」です。毎週水曜19時に配信予定です。 ◆北方謙三事務所公式Facebook: https://www.facebook.com/kenzo.kitakata ◆北方謙三事務所公式Twitter：https://twitter.com/kitakata_office

音声放送チャンネル「北方謙三」の「#17 高校時代に感じた旅の衝動、点から点に移動する旅の流儀。オススメの映画は『ローズメイカー 奇跡のバラ』(2023年6月21日放送）」。Voicy - 音声プラットフォーム

#64あの旅は、地球を半周したようなものだな。パリから北京までの、オフロード走行だったから。まだ、体力も気力もあったのだなあ。オススメ映画『レールズ&タイズ』

#51人生ではなにが起きるかわからんぞ。俺はなにかに憑かれていた。なんだったのだ。真剣に怖かった。まあ、お祓いをするほどではなかったが。俺の本。切なく美しかった。オススメ映画『ある愛の風景』

#52思い出の映画祭。フランスの大女優にあった。それでも、話したのはイタリアのことだった。オススメ映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』

#44色彩の国。魅了する色が、街のそこここにあった。これから行けば、私はそれを絵にしようとするだろう。オススメ映画『ラヴェンダーの咲く庭で』

#42国境の街で、宿無しになった。おかげで、最高の前菜にありついた。こんな出会いが、旅ってやつだよ。俺は、旅に関しては、なにか持っているみたいだ。オススメ映画『ブラックブック』

#22欠落したものを抱えたままの大学紛争を経験。暴力を描写した小説を書く文学青年だった。オススメの映画「パペットの晩餐会」

#36遥かなる旅路。スペインの光と影。ある闘牛士の死。オススメ映画『パフーシャの黒い瞳』

#32粘りだな、仕事は。そこに心意気が加われば、無敵だな。その無敵に守られて、俺は最初の本を出した。オススメ映画『暗い日曜日』