藍那@永遠の青春を夢見る中年
@aina0208pixiv
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30↑ の819夢読み書き。pixivでHQの日向愛されで活動(現在は休止中)。マロは
オフトゥン
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私のホームからポストが見れなくなっているようなので、完結していないお話の1話目を固定にぶら下げておきます。
完結したものは支部へ掲載します。
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最近奥さんの様子が怪しいから浮気を疑うてつろーの話していい？するね！(？)
#819
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最近🌸の様子がおかしい、とてつろーは怪しんでいる
だって前はどれだけ遅く帰っても玄関までお出迎えしてくれたのに、今はスマホから目を離すことなくおかえりって一言だけ
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画面にも会釈してｼｮ.ｳﾖｳの部屋を出た
kodzukenとのビデオ通話に驚いてドキドキする中、この一瞬の出会いが思わぬ方向に動き出すとはこの時の私は思いもよらなかった
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くろおに何度も好きって言っても流されちゃって、親の都合で転校しちゃうっていう何度も擦られた話してもいい？いいよ！ありがとう！(？)
#819
プラス
「好きです！」
「ハイハイ、今日もありがとネ〜」
「もー私本気なんですけど！」
「そうは言われましてもねぇ」
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ストレスが溜まるとくっつきたくなっちゃう🌸ちゃん
子どもっぽいから、てつろ〜と付き合ってからその癖を我慢してて、同棲を始めても我慢してた
でも仕事が忙しくてキャパオーバーになった時に、夜中に起きて寝ぼけながらうつ伏せで寝てるてつろ〜の腕をぺしぺし叩いて起こして、
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「おれはｸ.ﾛの代わりに🌸と一緒にいる時間を増やしただけ。刷り込みって怖いね？…それで、それだけの時間を無駄にしてｸ.ﾛは何してたの？」
そう言ってｹ.ﾝﾏは私の手を引き、目を見開いて固まったﾃ.ﾂﾛｳ先輩に背を向けた
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いつの間にか隣にしゃがんでいたｺ.ﾂﾞﾒくんがにんまりと笑いながら、私に提案した
「ｸ.ﾛに仕返し、しよっか」
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合コンで思わぬ再会する話もなんぼあってもいいですからね！！！(？？)
「🌸サンですよネ」
「イイエ、人違いデス」
てつろーと🌸は高校時代仲が良くて、周りからも付き合うまで秒読み！って言われてたのに、てつろーに彼女ができたって聞いた🌸はものすごい落ち込んだ。
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「じゃあ、荷物持ちにｸ.ﾛを連れていきなよ」
さらりとそう言ったｹ.ﾝﾏが、猫のように目を細めてにこりと笑った
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職場の同期や後輩と飲みに来てたてつろ〜
何の気無しに店の入り口を見てたら、嫁である🌸ちゃんが友達と一緒に入店してきてびっくりするね
そういえば、てつろ〜が飲み会なら私も友達とご飯に行ってくるとか言ってたな、なんて思い出したてつろ〜は🌸ちゃんを目で追う
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⤵︎の続き！
「アァン？？どちらさんですかァ？」
「ウチのマネに何の用や」
🌸を呼び止めたくろおにオラオラ威嚇する双子は絶対いるし、すなも🌸を守るようにすっと隣に立ってるといいよね！
「🌸、知り合いか？」
ｷﾀさんにそう聞かれて頷くけど、🌸はくろおをもう諦めてるし、少し気まずい
くろおに何度も好きって言っても流されちゃって、親の都合で転校しちゃうっていう何度も擦られた話してもいい？いいよ！ありがとう！(？)
#819
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「好きです！」
「ハイハイ、今日もありがとネ〜」
「もー私本気なんですけど！」
「そうは言われましてもねぇ」
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「でもｸ.ﾛが大事にできないんだったら、おれがもらってもいいよね」
ｹ.ﾝﾏがそう言った瞬間、ﾃ.ﾂﾛｳ先輩から表情が抜け落ちた
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JVAのｸ.ﾛｵの後輩ちゃん、基本あんまり表情出ないけど重度の声フェチが故にｸ.ﾛｵさんから指示をもらうと
「(スゥーーーーーーーッ)承知しました(合掌)」
「ねえなに今の？なんで指示出すたびに俺拝まれんの？」
ってな感じでお仕事完璧にやってるんだけど、
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ﾃ.ﾂﾛｳは興奮状態なのか真っ赤な顔で私に言った
「俺は！！🌸としか結婚する気はねーよ！」
溢れていた涙はいつの間にか止まっていた
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普段甘えるのが苦手な🌸ちゃん
毎月のアレの日になるとちょっと独占欲？が強くなって
「てつろ〜は私のだもん」
ってぎゅってくっついてるといい。付き合いたての頃はなんで急にそんな可愛くなんの？って天を仰いで悶絶するてつろ〜だけど、一緒にいる時間が長くなって分かってくるから、
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そんな頃、ﾃﾂﾛｳと🌷さんが付き合っていると噂が流れ始めた
そんなことだろうと思ってたけどね、まあもうどっちでもいいよ
私とはきっと随分前に終わっているんだろうからさ
続きます
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「今開けます」
そう言ってその人はインターホンを切った
どきどきしながら待っていると、目の前に現れたのはまさかの人物だった
「え、ｶ.ｹﾞﾔﾏくん…？」
「やっぱり、🌸さんだったんすね」
高校時代の後輩で、私とｱ.ﾂﾑを繋げた人
ｶ.ｹﾞﾔﾏﾄ.ﾋﾞｵ、その人が立っていた
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「頑張ってくれて、ありがとな」
ここにいるはずのない人の涙声に顔を上げると、ぼろぼろと涙を流すｸ.ﾛｵが私の手を握って立っていた
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ｹｰﾀｲに残る🌸への最後の連絡が3ヶ月も前だったのに気づいて血の気が引いた
…まじで、何やってんのよ、俺は
自らの失態に頭を抱えるしかなかった
続きます
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足の小指をぶつけて痛すぎて泣きながら蹲ってる🌸ちゃん
丁度帰ってきたてつろ〜がそんな🌸ちゃんを発見して慌てて駆け寄ってきて、しゃがんで顔を覗き込んでくる
「どーした！？！？」
痛みのせいで上手く言葉が出てこないぽろぽろ涙があふれちゃって、衝動的にてつろ〜にぎゅって抱きつく
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最後の方が特設会場を出られたのを見届けて、推したちは誘導係の後ろに続いて、ﾊﾞｯｸﾔｰﾄﾞに消えて行く
次、生で見れるとしたらﾗｲﾌﾞかぁ…あー楽しみ！
と思っていると後ろからなｧ、と声がした
「おね～さん、あん時の迷子ﾁｬﾝっしょ？」「ﾋｪ」
ぶっ倒れなかった自分を誰か褒めて欲しい
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朝が弱い🌸ちゃん
枕に顔を突っ伏してうーうー唸ってる
先に起きてるつろ〜は毎朝その姿を写真に収めて専用フォルダを作ってるといいね
「🌸さーん、そろそろ起きねーと遅刻しますよー」
「ぅぬん…」
「それは返事なの？」
いつもならぐずりながらものそのそベッドから降りるのに、
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ホテルのお部屋ブッキングネタはなんぼあってもいいですからね(？)
「あれ、もしかしてくろお？」
「えっ、🌸？」
お互い出張で地方に来て、ホテルのフロントで再会するんだけど、くろおは高校時代、🌸のことが好きだったし、より綺麗になってる🌸にどきっとするよね。
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そしてからすのとの試合、くろおはベンチにいる🌸に気づくよね。
「……🌸？」
「え、うそ」
いなりざきのコートにボールが落ちて、泣き崩れる🌸がいる。かいに荷物を預けて慌てていなりざきの集団を探すくろお。
ーーそして、ずっと恋焦がれた愛しい存在を見つける。
「…っ🌸！！」
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顔面蒼白になっているﾐ.ﾔ選手をじっと見ていた
「なので今度はプロポーズする予定です」
ｶ.ｹﾞﾔﾏくんさ、それはちょっと気が早いんでない？
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結局段々我慢できなくなってきた🌸ちゃんの癖がてつろ〜にバレちゃうからによによしながら
「おいで？」
って言うのを合図にくっつきタイムが定期的に開催されてるといいよね！
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指を絡めた手をぐいっと引っ張っられて、ﾃﾂ.ﾛｳと顔が近づく
「推しより俺の方が好きって言わせてやるからな！」
いつも余裕そうなﾃﾂ.ﾛｳが、見たことないくらいすごく必死な顔をしてそんなことを言うから、思わず笑ってしまった
続きます
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仕事が繁忙期で忙殺されてる🌸ちゃん
今日はお昼休憩も取れないくらい忙しくて、いつもしてる残業するって連絡をてつろ〜にするのを忘れちゃってた
やっと終わった〜！と思ってスマホを見ると、てつろ〜からの不在着信がたくさん入っててびっくりするよね
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涙が止まらない、なんか今日泣いてばっかりだ
そんな私をﾃ.ﾂﾛｳは優しくそっと抱きしめてくれた
好き、好きだよ、愛してるよﾃ.ﾂﾛｳ
そう伝えたくてﾃ.ﾂﾛｳにぎゅっとしがみついた
終
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「あれからずっと、お前の事忘れられなかった」
じっと真剣な目で見つめられる
拗れた恋心が勘違いしてしまうから、そんなこと言わないでよ
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⤵︎のいなりざきでの日常をちょこちょこっと。
◯みや家に到着
双子が家に帰ると、どこか見覚えのある女の子が家にいる。
「わー！久しぶりだね、あつむ、おさむ！」
「あ、あんたらに言うの忘れとったけどな、🌸ちゃん今日からしばらくうちに住むことになってん」
「ハア！？お前、🌸か！？」
くろおに何度も好きって言っても流されちゃって、親の都合で転校しちゃうっていう何度も擦られた話してもいい？いいよ！ありがとう！(？)
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プラス
「好きです！」
「ハイハイ、今日もありがとネ〜」
「もー私本気なんですけど！」
「そうは言われましてもねぇ」
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「何がですか？」
「イエ、こっちの話」
私の手を引いて、寄り道しよーぜなんて笑った先輩に元気よく返事をして笑い返す
きっともう物分かりのいい彼女を演じる必要はない
繋がれた手のように、私たちの気持ちもちゃんと繋がっているのだと分かったから
温かな幸せを胸に私たちは並んで歩き出した
終
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「すぐ終わりますので」
引っ込み思案…？結構圧強めな感じですけど…？
場所を変えるらしく、私をｷｯと睨んだ後こっちですと誘導された
ええ…怖、なにこの子
お弁当食べる時間ほんとにあるかな
結局連れて来られたのは少し離れた空き教室で、ﾄﾞｱを閉めるや否や強い口調で私に言った
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でも今日はそんな気分ではなくなってしまった
優しいﾃ.ﾂﾛｳは私の傍に寄ってきて私のお腹を擦りながら、大丈夫かと聞いてくる
結婚が絶対じゃない、私はﾃ.ﾂﾛｳと一緒にいれるだけで幸せ
分かっているけど少しショックだった、私だって結婚には夢があったから
…もう忘れよう、目をぎゅっと閉じる
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ちらりと画面を見ると、そこにはあのkodzukenの姿があった
流石ｼｮ.ｳﾖｳ、交友関係が広すぎる
「じゃあまた後で。邪魔してごめんね」
「おーありがとな！」
「……今の人って」
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そのまま足音を立てずに寝室に行ってベッドに潜り込む
付き合って約6年、所謂結婚適齢期というやつで、周りの友達は次々と結婚していく
ﾃ.ﾂﾛｳが仕事に夢中になっているのを知っていたし、あまりプレッシャーをかけたくなくて、なんとなく結婚というワードが禁句になっていた
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「今日からお世話になります！」
「おう！よろしくな！」
家はｼｮ.ｳﾖｳが一緒に住めばいいじゃんと言ってくれたので、素直にその言葉に甘えることにした
それから紆余曲折あったが、ブラジルに来て1年が経とうとしていた
ｱｰiｻﾞiｽ・ｻiﾝ・ﾊﾟiｳiﾛの皆さんはとてもいい人たちばかりで、
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てつろーに言われるがまま連れてかれた関係者控え室で詰問されて、それでも笑顔なのに目が笑ってないてつろーにその夜分からせられちゃうよねって妄想でした！
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ブラジルにいる太陽のような従弟からの連絡だった
今そっちは明け方だと思うんだけど、朝っぱらから元気だ
ｼｮ.ｳﾖｳと会話していると落ち込んだ気持ちが吹き飛ぶようだった
そして思いついた
「ｼｮ.ｳﾖｳのチームってフードアドバイザーって募集してない？」
「エッ」
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ﾃ.ﾂﾛｳの家庭事情はなんとなく聞いている
だから結婚に対してあまりいい印象がないのかもしれない
そうだよね、それなら仕方ない
「🌸？もう寝んの？」
「…うん、ごめん。生理来ちゃってお腹痛いからもう寝ようかなって」
嘘、生理なんか来てない
お泊りの日は大体そういうことになる、
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今ではｼｮ.ｳﾖｳ同様に可愛がってもらっている
私の作る料理も気に入ってくれたらしい
「ｼｮ.ｳﾖ…あ、ごめん。通話中だったね」
「大丈夫！なんだった？」
「ご飯できたよって呼びに来たん、だ、けど…？」
ｼｮ.ｳﾖｳはこうして定期的に誰かと通話してる
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そうだ、ブラジルに行こう
思い立ったら即行動しなければ決心は鈍る
今の会社とは今月契約が切れるし、アパートもちょうど更新時期
ｼｮ.ｳﾖｳのチームもｼｮ.ｳﾖｳの親族なら試用期間はあるが受け入れてくれた
そんなこんなでﾃ.ﾂﾛｳに別れを告げて2週間後、私はブラジルの地へ降り立った
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もう帰ろう、彼らに背を向けて帰路につく
帰宅してすぐ、ﾃ.ﾂﾛｳにありがとうとお幸せにと送ってブロックした
呆気ない終わりに涙は出なかった
これからどうしようかと思っているとスマホがぶるぶると震えた
「🌸ー！元気かー！」
「久しぶりだね、ｼｮ.ｳﾖｳ」
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そこは、私が先程見ていた広告のジュエリーショップ
…ああ、なんだそういうことか
私と、結婚する気がないってことか
倦怠期、マンネリとは無縁の6年だと思っていた、でもそう思っていたのは私だけ
ﾃ.ﾂﾛｳはとっくに私に飽きていたのだ
もういいよ、じゃあ解放してあげる
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思わぬ発言に、笑いがこみ上げてきてくすくす笑っていると、ぶすっとした顔のﾄ.ﾋﾞｵくんに唇を奪われた
ゆっくり目を閉じて、彼に体を委ねる
そうして、ﾄ.ﾋﾞｵくんは初めて私の部屋に泊まることになるのだった
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⤵︎の続き！
#819
プラス
きたさんに怒られて、🌸が部屋に戻るとケータイにメールが来てた、くろおだった
恐る恐る開いてみると、明日の試合を見に来てほしいって一言
元々🌸の両親が明日一時帰国するので、🌸は少しの間東京にいる予定だ
だから観に行けないこともない
でも🌸は返信しなかった
⤵︎の続き！
「アァン？？どちらさんですかァ？」
「ウチのマネに何の用や」
🌸を呼び止めたくろおにオラオラ威嚇する双子は絶対いるし、すなも🌸を守るようにすっと隣に立ってるといいよね！
「🌸、知り合いか？」
ｷﾀさんにそう聞かれて頷くけど、🌸はくろおをもう諦めてるし、少し気まずい
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おやすみと呟けば、大きな手で頭を撫でられた
「来週の日曜日って空いてるんだよね？どっか行く？」
「…あー、わりぃ。ちょっと用事入れちゃいまして」
「そっか」
「その後1週間くらいイタリア行くことになったから」
「そうなんだ、気をつけてね」
そんな会話をしたのが先週の金曜の夜
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そろそろ夏物の服が欲しいなと思って街に出ると、目に飛び込んできたのはジュエリーショップの広告
ジューンブライド、ねえ
先日、結婚はないという事実を突きつけられた私には複雑すぎる広告である
…変なこと考えるのやめよ
ふと視線を外すと、私の数メートル前をﾃ.ﾂﾛｳが歩いているのが見えた
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用事があるって言ってたけど、この辺だったのか
声をかけようか迷っていると、ﾃ.ﾂﾛｳに向かって綺麗な女の人が近づいた
まさに美男美女、お似合いのカップルのようだ
女の人はﾃ.ﾂﾛｳの手を引いて、ﾃ.ﾂﾛｳもまんざらではない様子でとあるお店に入っていく
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「な、んでも、ないよ」
誰もいないと思っていた校舎裏の隅
ゲーム片手に驚いた顔でしゃがんでいる私を見るｺ.ﾂﾞﾒくんにへらりと笑う
でも結局一度溢れ出した涙は止まらなくて、ぽたりぽたりと地面を濡らしていく
大丈夫、大丈夫でいなきゃダメなのに
「ねえ」
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友達に慌ててﾃ.ﾂﾛｳだよ！と伝えると、目の前のﾃ.ﾂﾛｳを二度見した
「どうもｸ.ﾛｵです」
戯けたようにそう言ったﾃ.ﾂﾛｳに友達は声にならない悲鳴をあげた
次でラストです
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819
***
その日はいつもより少し体調が悪くて、でも冷蔵庫に何もなかったのですぐ帰るつもりで買い物に出た
夕方に差し掛かる時間なのに、炎天下の灼熱地獄を日傘を差してゆっくりと歩く
途中でくらりとして、手で持っていた荷物をぶちまけてしまった
なんとか拾おうとお腹を抱えてしゃがんだら、
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浮気がバレた時の言い訳にしか聞こえないよ、先輩
へらりと笑って走ってその場を立ち去る
泣くな、泣くな
大丈夫、大丈夫だから
好きだから、嫌われたくないから、物分かりのいい彼女でいるって決めたの私なんだから
「えっ、🌸？」
「…っ、あ、ｺ.ﾂﾞﾒ、くん？」
「なんで、泣いてるの」
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これでいい、これが嫌われないための最善策
ずき、と心臓が痛んだ気がした
「…それだけ？」
ｺ.ﾂﾞﾒくんが先輩を見て言った
急に不穏な空気が漂って、思わず口を閉ざした
「ｸ.ﾛは何にもわかってないんだね」
「…どういう意味だよ、ｹ.ﾝﾏ」
「はやく気づかないと、大事なものも失くすよ」
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優しい彼のことだ、友達を心配してくれたのだろう
そう思ったら、心のモヤモヤが少しだけ解消された様な気がした
***
「聞いた？男バ.レと女バ.レの主将同士で付き合ってるらしいよ」
ある日、そんな噂が流れ始めた
別れた覚えはないんだけど、もうすぐ振られるってことなのかな
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「はあ？どういう意味だよ」
「だからｸ.ﾛが女バレの人と帰るのはよくて、🌸がおれと帰るのはどうしてだめなの」
「…っ別に俺は仕方なくあいつと帰ってるだけで…！」
「🌸だって、ｸ.ﾛに予定をキャンセルされて仕方なくおれと帰るだけだよ」
ね、同じでしょとｹ.ﾝﾏはにんまり笑う
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さっきまでの不穏な空気はなく、いつも通りの気怠げな様子に思わず笑ってしまった
「…ありがと」
「なにが」
「色々」
「…いみわかんない」
多くは語らないが、ｺ.ﾂﾞﾒくんも思うところがあったのだろう
去年からの付き合いだけど、割と仲がいい方だと勝手に思っている
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じっと見つめるｺ.ﾂﾞﾒくんにﾃ.ﾂﾛｳ先輩がたじろぐ
チャイム鳴ったよ、とﾃ.ﾂﾛｳ先輩を教室から追い出して自分の席に行ってしまった
慌ててｺ.ﾂﾞﾒくんを追いかけると、彼は机の上で突っ伏している
「ｺ.ﾂﾞﾒくん…？」
「朝から疲れる」
「なにそれ」
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