ぶちお
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#名刺代わりの小説10選
中上健次『奇蹟』
筒井康隆『夢の木坂分岐点』
〃『歌と饒舌の戦記』
〃『虚航船団』
井上ひさし『一週間』
井上光晴『虚構のクレーン』
〃『地の群れ』
佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』
丸谷才一『笹まくら』
〃『裏声で歌へ君が代』
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「マドレーヌを紅茶に浸して食う」までしないと過去を呼び出せない語り手は雑魚。俺レベルになるともうしょっちゅう過去の記憶や感覚と対峙してメンタル狂わされちゃうンだから……
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『國文學 解釈と教材の研究』'80・3の中上＋春樹対談で、春樹が、「『羊……』を書いたときは、村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』と、中上さんの『枯木灘』と『岬』を読んで刺激を受けたところはありますね」と語っており、あまりにも『小説から遠く離れて』の裏付けすぎる。
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蓮實重彦のテクスト「『ポスト』をめぐって ――『後期印象派』から『ポスト・トゥルース』まで」は『増補版 ゴダール マネ フーコー -思考と感性とをめぐる断片的な考察-』(青土社)に、筒井康隆の短篇「ニューシネマ『バブルの塔』」は『ジャックポット』(新潮社)にそれぞれ収録されています
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『洪水はわが魂に及び』は、核シェルターに閉じこもって、最後、国家権力と対峙するという物語なんですけど、僕は七三年に出たときに読んで、ショックと苦々しい思いがありました。つまり、あれをどうして、僕が、というか、僕たちの世代の誰かが書けなかったのかって。(略)下巻の攻防戦が、もう→
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新潮文庫版『城』の解説をチラッとめくって見ると「世界文学上おそらく『カラマーゾフの兄弟』に匹敵する唯一の作品とおもわれる」などとあり、なかなかのぶち上げっぷり。
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#名刺代わりの積んでる小説10選
マシアス・ギリの失脚
同時代ゲーム
百年の孤独
族長の秋
ブリキの太鼓
夜のみだらな鳥
地の果て 至上の時
重力の虹
八月の光
仮往生伝試文
なんでこんな重量級に偏るのか
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モンスター？ レッドブル？ ハッ。ていうこのスタンス。あなたたちはエナドリを飲んではしゃいでいるみたいですけど（苦笑）、私はちょっと遠慮しておく、だってもう高校生だし。ま、あなたたちを見ながらコーヒーでも啜ってます���、気怠く。っていうこのスタンス。
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吉田健一『文学の楽しみ』を読んだ。蓋し名著というべし。健全を説き文学=人生を肯定する。
《何か一つの観念に取り憑かれるのは観念というものが確かにそこにあることを認める点で立派であるが、その為に言葉にその言葉にはない意味を与え、事実を無視して掛るのはその観念に負けたので、
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声出た。あんなん文芸文庫で出したら六千円とか行くだろ。
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大江健三郎『取り替え子』を読んだ。遠からず読む心積りの『水死』と結んで、つまり小説家の「晩年の仕事」の始点として読んでみたのだが、この一冊だけでじゅうぶん独立して傑作である。何たって文章がいい……読めばとおる。
「大きな喪失を新生の希望へと繋ぐ」たあ、うまく表したもんだと思う。
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大江健三郎『洪水はわが魂に及び』を読んだ。とんだ小説だなあ…… 文章は『万延元年』とはまた異なったシカツメラシサを持っているように思えるし、「縮む男」裁判で如実にその断面が露出する暴力の陰惨ぶりにも息が詰まる。それをおびき寄せるのは核時代に対する大江自身の恐怖だったろうか。
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三点リーダーを多用してしまうたびに、早稲田文学での蓮實重彦×川上未映子の対談（pdfで公開されてるものだったと思う）で蓮實重彦が「三点リーダーはちょっとなあ……ダッシュだったら分からんでもないんですけどね」みたいなこと言ってたのを思い出す。
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#思い出の小説10選
村松友視・文『モンテ・クリスト伯』
乙一『The Book』
筒井康隆『銀齢の果て』
井上ひさし『一週間』
丸谷才一『笹まくら』
森見登美彦『太陽の塔』
井上光晴『虚構のクレーン』
高橋和巳『憂鬱なる党派』
中上健次『奇蹟』
大江健三郎『懐かしい年への手紙』
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『細雪』が「牢屋に入った時しか読めない長篇小説」だとか喧伝されてるのを目の端に入れてしまったが、じゃあ『細雪』チャレンジ中だった昨夏の俺は要するに何だったっていうんだ。
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芥川賞を受賞していて、丸眼鏡をかけていて、仏文に通じていて、ある土地に根ざした作品がある、というところまで絞り込んでも大江健三郎、堀江敏幸、小野正嗣と三人も残るんだよな。
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皆さんどんな堀江敏幸がお好きですか。やっぱりぼかあ「自身の作品「送り火」（『雪沼とその周辺』所収）がセンター試験国語の問題に出題された際に、試験監督としてその様子を見守っていた」堀江敏幸ですね。
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平凡社から良さげな単行本新刊が出てても「どうせ増補したうえでライブラリーに入っちゃうんだ！！」というよくない買い控えをしそうになるな。でも本って何によらず、書店で売られてるいま応援しといたほうが絶対絶対良いからな。ライブラリー入りは読者を広げうるし。
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#最初に意識して読んだ有名作家の小説
安部公房『方舟さくら丸』
大江健三��『日常生活の冒険』
川端康成『山の音』
太宰治『人間失格』
筒井康隆『笑うな』
夏目漱石『三四郎』
三島由紀夫『沈める滝』
村上春樹『海辺のカフカ』
有名と言われると教科書感が。
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堀江敏幸『未見坂』を読んだ。やはり巧い。凄いなあ。人の生活と感情のスケッチを端正に、陰影たっぷりに描き上げることにかけては当代随一の書き手であろう。作中の人々や風景はへんに力んでいないし、へんな細工を施されていない、少なくともそう思えて、たいへんな魅力がある。
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