関係を切るまでにHSS型は人一倍、相手に尽くしている。何度もチャンスを与え、理解しようとし、寄り添おうと努力する。その結果「無理だ」と思ったときにはすでにすべての情を使い果たしている。 だからこそ、離れる決断は一瞬で下される。HSS型HSPが縁を切るのは情が薄いからではない。誰よりも情が深いからこそ、関係に終止符を打つ。それまでにどれだけの時間をかけどれだけ心を注いできたか。それを知っているのはHSS型HSP本人だけ。 情をかけられた側はそんな背景に気づかない。突然、冷たくなったように感じ、驚き、戸惑う。「どうして？」と問いかけられてもHSS型HSPはもう何も言わない。すでに心は決まっていて説明する気力すら残っていない。 結果として、相手には「裏切られた」と映る。