もちら
@wir_mochies
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全体の幸福のために自分のことを傷つけながら諦めてしまう少年に主任の「優しいね」という言葉がトドメを刺すの最も美しい歪な構造という感じだった あく太に対する周囲の想いがあく太自身に傷をつけることを肯定してしまう
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あく太にとって主任って特別な存在……なのは公式がそう言ってるからその通りなんだけどでも主任ってあく太が諦めることを否定してるんだよね 昼班のテーマとして極めて正しい激励だと思うけどプレイヤーの私は後ろを向くことを許す救済があって欲しいなと願ってしまうから八方塞がりを感じてつらい
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あく太が心を手折って決めたことをDay2のみんなは気づいて悲しんだり怒ったりしてくれるけど、あく太がまさに感情を諦める瞬間は誰も止められないんだよね 誰も見てないところで、短い葛藤で静かに諦めてしまうから
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苦しみのある場所にしか訪れないから救済が大好きなんですけど五十竹あく太は全人類を救済してくれるのに人類は五十竹あく太のことを救済しない、見向きもしない、存在にすら気づかない 我々はこのことを知っているのに彼に何もしてあげられないの部外者の無力さを突きつけられるようだ
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究極の救済には必ず誰かの感情やかけがえのない何かの喪失が待っている それって背徳ですね そういうことなんです ご静聴ありがとうございました
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諦めることも死ぬことも苦しみから逃れるという意味で私は人間に許された究極の救済だと思ってるんですけどレジスタンスを掲げる彼らにそういう概念って許されないんだよね 構造として 諦めてはならない、負けてはならない、トゥルーエンドの分岐を信じなくてはならない
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停滞・死・背徳を掲げているのにこんなこと言うのっておかしいと思うんですけど救済がなさすぎるな、と思って 目の前が真っ暗 という気分にもなる というか停滞・死・背徳って救済ですからね人生の 特に死の部分
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Day2のみんなって本編を通して新しい目標を持ったりしてるわけじゃなくて元々持ってるこれをどうしてもなんとかして世界にぶつけてやりたいんだっていう 人間に必要な部分の担当なんだけど一番苦しいところだよそれって う〜
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人間が世界の輪郭の歪さに気づく時期のことをレッテルで呼びたくないけど……でも���生の全てを描こうとする18TRIPがその宿命を誰に課すのかと言われたらやっぱり16歳の彼らしかいないんだよね 新しい目標を持ったり諦めたり安寧を求めたりする人たちでは表現できない 挫ける事でしか描けないもの
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朝が始まり、夕が熟れ、夜が結末なのだとしたら、昼ってまさに、人生をこれから生きようとする時に直面する苦しみを担当していることになるわけで、16歳の男の子たちにあまりに酷な宿命だと思うけれども、でも人間が人生の苦しみに気づくのって「思春期」「反抗期」と呼ばれる年齢なんだよね
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負けるな と傲慢にも思ってしまうけど でも我々が観測者であるということはつまりあく太に苦しみを要求する側なんだよねと思うと 何も言えなくなってしまう
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あく太らしさって別にあく太自身が何かを諦めたり挫折したりしなくても表現できるもののはずなのに、挫折した後により一層輝いてしまう性質を持つからこそ、五十竹あく太は世界に心を折られ続けるのかと思うと
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イベストめちゃくちゃ面白かったけどきつかったな 五十竹あく太が五十竹あく太というキャラクターである限り彼は物語に挫折を強いられ続けて、その報いも決して挫折に見合ったものとは言えない、ただ彼が素晴らしい人格を持っているからオチがついているだけの歪で苦しい構造が解消されることはない
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