『コロナvs信心』観た ノーマスクを掲げる新興宗教団体の中にコロナ罹患者が。さぁそれでも信仰するか？というブラックコメディ。 病気になるのは信心が足らん！と各々が勝手な解釈で修行し、皆を導くはずの支部長がそれに困惑する。皆アホだが純粋ゆえに信心深い。そこからのドタバタ感が楽しかった。

『カウンセラー』観た 心理カウンセリングに来た女性の要領を得ない話を聞くにつれ、自身と他者が曖昧になる。 これは観たままに信じてはいけない。欺くように巧妙な展開で、妖怪に化かされたような気分になる。良い意味で気色の悪い怪作。 劇場という暗闇の中で観るからこそ不気味さが増す。怖い。

そして『フィクショナル』上映版も観た U-NEXT配信版の顛末から約8分追加された限定版。これが良い！ 主人公を取り巻く社会の様子へと視点が変わることで、終わりの無い悪夢のような光景が広がる。 どことなく『ウルトラQ dark fantasy』の「あなた誰ですか?」を思い出した。このオチはゾクッとした。

『フィクショナル』観た 先輩に誘われて始めた仕事は、ディープフェイク制作だった。 同じく酒井監督作『SIX HACK 検証』のような「目覚めた人」を丁寧に描いた大傑作。 序盤の居酒屋にて大声で政治批判するヤバい奴に、気付けば自分も成っていくという恐ろしさ。人が転げ落ちるリアルさが素晴らしい。

『WORKAHOLICS』2話 デスゲーム業界の現状を解説し、死を伴う興行が社会に組み込まれた不気味な世界観に一層深みが生まれる。 自分の仕事が誰かの死に繋がるという認識が欠落し、それでいて事故物件などの死を穢れとする考えだけはある。ここは倫理が崩れた世なのかと恐怖する。これはホラーだ��傑作。

『日本へようこそエルフさん。』5話 連携の取れていない敵集団に、ほぼ王蟲な怪竜とわりとすぐ助かる人質獣人ショタ。正直盛り上がるような戦闘ではなかった。 というか個人的には異世界で日本の飯食ってのんびり過ごす日常系アニメでも良かった。そのくらいの気楽さを求めていたかも。

『日本へようこそエルフさん。』4話 この作品に『江戸前エルフ』のような日本再発見的な展開を期待していた節があったが、案外そんな感じにならない。地震に驚く様などは普通に外国人という印象。あまり異文化交流という側面はない。 食事の様子も美味しそうではあるが、それ以上の感想が出てこない。

『日本へようこそエルフさん。』3話 餃子と白米と白ワインの組み合わせは微妙な気がするが、それはともかく。 夢で旅する異世界で出会った強敵を前に、一度攻撃を食らって夢から覚めて対策を練るのは面白い。思ったよりこのアニメって異世界パート多いね。

『日本へようこそエルフさん。』2話 異世界の住人にこちらの料理を振る舞って懐柔するという、ほぼ『とんでもスキルで異世界放浪メシ』で観た展開。でもそこが良い。欲を言うと、弁当の全体像が見れると完璧だった。 エルフに入浴剤を教える展開もあったが、カツ丼を紹介するだけで十分だとも思う。

『もめんたりー・リリィ』6話 SNSで人間であることを証明する方法とは。意外にも難しい哲学的な問題に対して、彼女らの出した答えは「水着で飯を作ること」 はぁ、へぇ…そうですか……。 そもそも敵機械生命体に知性があるのか、まるで描写されていないので、そこまで警戒する必要もよく分からない。

『もめんたりー・リリィ』5話 今までで唯一、割烹コーナーが物語に上手く組み込まれた回。料理対決で失敗した生煮え米と湯煎しただけの缶詰が、正しくアレンジ調理されて一品の料理となる。そこは凄く良い。 だからこそ!その飯を!食った感想を描けよ!! それが美味くて始めて物語が動くものだろうが。

『天久鷹央の推理カルテ』5話 陰陽師の呪い編第2弾。 人体発火！爆発炎上する棺桶！まだ呪いは終わっていなかった！ 傑作回。特に緩急の付け方が素晴らしい。謎が解けて一段落と思わせての畳み掛けと、目の前で怪奇現象が起こるとう衝撃。この勢いがとても良かった。 続きはどうなるのか。めちゃ期待。

『天久鷹央の推理カルテ』4話 墓荒らしを襲う陰陽師の呪いとは。 人が燃えるアバンが効果的で、事件が解決に向かう中でも常に不安が残る。この構成が上手い。 また、愛煙家な教授の体調不良という小さな謎から雪だるま式に物語が展開していくのも面白い。単純に見えた事件がどんどん複雑になる。傑作。

『天久鷹央の推理カルテ』3話 見たら死ぬ呪いの動画の謎を解け。 呪いの動画というミスリードが事件を複雑にしている。だとすれば、その動画は虹色のモヤのような抽象的な映像でなく、何か印象的な画が欲しかったかも。 だが今回は一話完結でテンポもよく面白い。改めてのキャラ紹介回として良かった。

というわけでアニメ版『ベルサイユのばら』観始める。いま20話 いきなりマリーがデュバリーをシカトして陰湿なバトルが始まるのにビビる。オスカルが意外と面白がっているのも良い。 映画はこういう陰気さが薄かった気がする。ダイジェストだったから気付かなかっただけかも。

『ベルサイユのばら』観た 今風な音楽と歌劇にもMVにも振り切らない映像が物語を分断しており、映画としては微妙なのだが、根幹にある恋愛劇が激烈に良い。大傑作!! ベルばらってこんなに面白いの?!原作読もうかな。 男装の麗人オスカルの、知見を広げて常に国を思う気高い心が美しい。カッコいいなぁ

ジュラシックパーク・シリーズは、人に管理された恐竜が「檻から解き放たれる」というイメージを挟んで怪獣へと進化する演出がどれも秀逸だった。新作もそこに期待出来る構図があって嬉しい。 別にキメラにせずとも既存の恐竜を怪獣として描けるとも思うが…。次はどうなるだろうか。ともかく楽しみ。

『WORKAHOLICS』1話 デスゲームを作る仕事に密着したモキュメンタリー。 企画立案してコンペを通すという過程を見せられることで、デスゲームが不思議なほど普通な仕事に見えてくる。 人を殺すことよりも徹夜残業のブラックな働き方を心配するほどに、この世界観に順応してしまう傑作。続きが楽しみ。

CGで大概は描ける時代だからこそ、伝統的な特撮は何故その技術に拘るのかという説明が必要となった。 良い意味でチープな手作り感から、地方PRに特撮が使われることも多い(例:ガサキングa)。 最近の特撮がその路線で花開く中『怪獣ヤロウ!』は特撮というモノ作りに誠実で素晴らしかった。良い時代だ。

『怪獣ヤロウ!』観た 題名こそ怪獣とあるが、巨大生物に対する情熱は感じられない。だがこれには特撮映画の魂があった。 技術が無くともアイデアで撮れ。爆破撮影が出来なくとも怪獣映画は撮れる！ 知恵を絞って作る特撮撮影と、地方PRが見事に融合した本年最高の特撮映画。感動した！素晴らしい！！