紺碧Konpeki
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喜びもまた悲しみも幾歳月・主として詩（詞）垢です。無言フォロー有り。即DM❌政治・金銭・営業・エロ❌無断使用・無断転載❌・アイコン @g2fuuko24 ＃ふーこ賦夘さん作成です。 ＃YouTuber登録チャンネル
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紺碧の詩【雪の声に思う】にゆきかさんが返詩した【切なき恋よ】をチューハイPさんが合作して【雪の声】の題名でYouTubeに公開して下さいました。
情緒ある曲となっています。
是非お聴きして頂きたく思います。
チューハイPさん、この度も本当に有難うございました。
284
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詩先コラボ「雪の声」1万回超再生記念として、チューハイPさんが
紺碧×ゆきかの詩から「八重に咲く」の題名で歌初音ミクで楽曲を制作してYouTuberに公開して下さいました。
素敵な楽曲動画となっていますので是非聴いて頂きたく思います。
チューハイPさん有難うございます。
171
3K
4K
紺碧＆ゆきかの詞に
音楽家・朗読家の
吉田菊子さんが皆様から提供して頂いた写真を添え、歌と朗読の動画を制作して下さいました。
是非聴いて頂きたいです。
「風便り」
「桜の花の頃・名残の桜」
「花のワルツ・春色纏い」
109
3K
4K
「さくら〜きみといた日々〜」
作曲・中谷幸代
歌詞・紺碧＆ゆきか
歌・ゆかり
MV編集・秋元英二
写真・たくさんの方々提供
中谷さんがYouTubeに公開したものです。
皆さんに聴いて頂くと嬉しいです。
69
2K
3K
「いつも笑顔を」
僕も貴方もそして皆
いつも笑顔で
居るように
腕を絡めて
肩寄せて
声を掛け合い助け合い
辛くなったら空見あげ
時に泣くのも
いいでしょう
陽光注ぐ
太陽が
今に笑顔を呉れるはず
今日も明日もその先も
キラキラ笑顔が
ある限り
必ず来るさ
青い鳥
幸せ連れて夢連れて
＃詞紺碧
22
1K
2K
「コスモス」
田舎の秋のことだけど
思い出します
懐かしく
初な少女の
恋もどき
コスモス畑を駆け巡り
肩をならべて眺めてた
コスモス畑の
初恋の
あの日の瞳は
消えやらず
未だに夢でキラキラと
さよなら残し嫁いだが
忘れはしない
いつまでも
遠くの町で
幸せに
母をしてると風がいう
＃詩紺碧
21
1K
2K
今年も貴方に逢えたから
そろそろ私は去りましょう
春に連れられ来たけれど
それほど長くは居られない
今年も貴方に見つめられ
頬をピンクに染めました
私を愛でる貴方の傍を
去って行くのは辛いけど
これも宿命なら仕方ない
風に吹かれ散りましょう
＃詩 紺碧
17
662
2K
「彼岸花」
君を探して空見上げ
声の限りに
呼ぶけれど
返事は無くて
木霊だけ
今年も彼岸はやって来た
あの日の君は安らいだ
長閑な顔して
目を閉じて
好きな空へと
旅立った
彼岸も間近な頃だった
今年も咲いた彼岸花
真っ赤に燃えて
色なして
君を迎える
道しるべ
田圃の畦道帰るかな
＃詩紺碧
23
835
2K
「小さな音楽」
あれはたしかに 君の声
五線譜たどる
歌の声
のどかに響く
清らかな
秋の牧歌の 村を駆け
僕は長調で 草笛を
音色優しく
吹きましょう
モミジの山野や
空高く
君の歌声 追いながら
時に聴こゆる 君の歌
奏でる水車の
昼の音
この美しき
村里に
ともに響けや 草笛も
詩紺碧
25
953
2K
エールコラボソング
「その先に輝きが」
皆様に聴いて頂いたおかげで、YouTuberでの再生回数が3000回超となりました。
・作曲・ムービー制作
即興ピアニスト中谷幸代さん
・詩 紺碧&ゆきか
・歌 夕鈴さん
・イラストseikoさん
です。
今後とも宜しくお願いします。
91
1K
2K
「秋の湖」
湖畔の夕べの 秋深く
煌めき淡き
水の綾
湖周は遠き
六十里
陽の影薄き 我が身かな
いつかの我も 乙女子も
歴史を汲みし
湖に
心残して
幾年や
水面で落葉 たゆたうと
つるべ落しや 秋の暮れ
町の灯ともり
月照れり
湖上をわたる
寒風は
千古の秋をも 偲ばせし
＃詩紺碧
21
959
2K
「晩秋」
季節外れの 温暖に
秋はいずこと
我問わば
山野は黙し
彩なして
この世の秋は 変わらじと
夕べのしじま 虫の音や
谷間の流れ
音静か
心の旅の
暗澹が
この世の秋に 忍び泣く
北に真白き 将軍の
南下か靴の
音のする
枯れ葉は高く
空を飛び
日の影長し 冬隣り
詩紺碧
23
937
2K
「師走」
今年も残り後わずか
愚痴って居ても
始まらぬ
空を仰いで
踏ん張って
胸張り歌おう高らかに
暮れを愉快に過ごすなら
酒の梯子も
時に良し
反省希望
抱きつつ
来る年見据え朗らかに
良きも悪しきも有った年
仕方がないさ
世の流れ
それでも無事に
暮れる年
頭を下げようふり返り
＃詞紺碧
18
920
2K
2023年12月27日
@YouTube
より
kuぼっちさんが
紺碧＆ゆきかの詩
恋の欠片＆欠片の想い
を素敵な動画作品として下さいました。
碧空のYouTubeチャンネルから公開しておりますので皆様に聴いて頂くと嬉しいです。
宜しくお願いします。
32
1K
2K
「過ぎた夏」
夏の暑さが 好きなのと
ヒマワリ畑を
眺めてた
古い農家の
女の子
頸に汗を にじませて
あの子の家の 縁側で
食べたスイカの
甘い味
涼しい音色の
風鈴が
教えてくれた 恋ごころ
みどりの山よ 故郷よ
幼稚な僕の
初恋は
燃えないままで
終わったが
思い出します 過ぎた夏
詩紺碧
25
850
2K
「郷愁の頃」
どなたが歌うか 秋の歌
錦の峰を
越える時
遠い都の
僕にまで
風が運んで 来るとかや
いつもの秋の 故郷は
ただ望郷の
夢の中
くれない頃の
初恋も
すでに薄れし 遠い日々
時にピアノで 弾き語り
ホロホロ枯れ葉が
散る前の
秋たけなわの
村里を
届けて欲しい 歌に乗せ
＃詩紺碧
15
884
2K
【雪の声に思う】
森も林も枯れ果てて
寂しさ奏でる雪の声
しんしん積る村里は
もはや一面絵の如し
凍える花も鳴く鳥も
自然の中に身を託し
白き深雪に包まれる
一夜の宿の軒明かり
侘しく灯り雪染めて
何方の跡を辿るのか
蕭蕭と沁みる雪の声
ああ虚しきは我が心
＃詩紺碧
11
704
2K
「笑顔の子」
脇目で僕は眺めてた
笑顔の可愛い
女の子
たった一言
好きさえも
言えない儘に居た時代
どうせ高嶺の花だから
諦めようと
決めた頃
丁度あの子は
町を出た
錦秋に燃える頃だった
あれから何年経ったとて
薄れぬあの子
あの笑顔
今頃何処で
和やかな
笑顔を魅せて居るのやら
＃詞紺碧
16
846
2K
「野辺の花」
君はポッリと野辺の花
気付かぬ人も
多いけど
不平不満も
言わないで
此処が我が家と草の中
風に煽られ倒れたり
雨に叩かれ
泣きもする
だけど挫けぬ
野辺の花
空を仰いでにこやかに
時に蝶々や蜜蜂と
戯れながら
笑顔する
飾らぬ儘の
可憐さよ
君は健気な野辺の花
＃詞紺碧
14
847
2K
「秋のお姫さま」
君は秋日の似合う人
心は澄んで
爽やかで
さんさん注ぐ
陽を浴びた
純真可憐なお姫さま
君にも時に秋の梅雨
嵐もありて
倒れるも
意地と気力で
立ち上がり
知らぬ顔して空見上げ
風が奏でる曲に乗り
爽やか君が
舞い踊る
手を差し伸べて
もしやもし
お伽の国のお姫さま
＃詩紺碧
21
817
2K
「幸不幸の人生」
人間生きてりゃ幸不幸
誰にもあるさ
多少なり
一喜一憂
程々で
日々の奮闘有るのみさ
僕の喜びは君のもの
君の悲しみは
僕のもの
真実ならば
いいけれど
手の平返しなさぬよう
旅行く先は果てしなく
悪路難路の
つづら折り
二人三脚
結び合い
転ばぬように肩組んで
＃詞紺碧
20
909
2K
「君の住む町」
四方が山の町だけど
遊びにおいでと
いう便り
地図を広げて
見たところ
ふたつも川が流れてた
田舎料理の数々も
あなたの好み
合うはずと
美味しい絵便り
届けられ
最早行く気で舌ずつみ
君が住んでる町だから
きっと優しい
町のはず
桜の花を
伴って
春日とともに君の町
＃詞紺碧
42
822
2K
「晩夏」
そろそろ秋ねヒグラシが
カナカナ朝夕
鳴いてると
瞳潤ませ
言った君
セミに肖りなぜ泣いた
酷暑の夏は夏なりに
僕らは共に
燃えたけど
やがて盆明け
処暑過ぎて
秋の風立ち別れ知る
さよなら何て言わないと
思っていたが
ついポロリ
秋めく空の
千切れ雲
去り行く夏よまた君よ
＃詩酷暑
19
782
2K
「紫陽花の歌」
雨の季節のこの時期が
何故に好みか
紫陽花は
シトシト雨に
濡れながら
高貴な彩の花で咲く
いつの年にも変りなく
七色衣裳
身に纏い
愛しいお方
待つように
路傍のわきに佇んで
花の命のはかなさを
知って咲くのか
紫陽花は
神秘な花と
言われても
気付かぬ儘に雨の中
＃詞紺碧
21
885
2K
「幸せの峠」
あの峠に 着いたなら
君にも来るよ
幸せが
汗も泪も
吹き飛ばす
嬉しい幸せ きっと来る
壊れ坂道 つづら折り
辛いだろうが
一歩二歩
先には見える
太陽も
沈まず君を 待っている
やがて峠に 着いたなら
飛んで来るよ
青い鳥
輝く光を
浴びながら
幸せ連れて 君のもと
＃詩紺碧
23
861
2K
「そんな昔」
いつの頃かは忘れたが
貴方の事が
好きなのと
言ってた君を
置き去りに
都会に経った馬鹿な僕
煌めく街に魅せられて
現を抜かし
幾年か
彼女はお嫁に
行くんだと
風に知らされ目が覚める
ビルの狭間で空見上げ
君に似た雲
眺めつつ
痛む心で
おめでとう
悔いる昔がありました
＃詞紺
18
853
2K
「君に春」
君が元気であったなら
一緒に行きたい
花見にも
僕が一人で
行ったとて
寂しいだけの春だもの
床伏す君よ窓際の
カーテン開けて
見てごらん
黄色い帽子の
菜の花が
群れなし君にエール中
花もやがては終わるけど
感傷的に
なるじゃない
再び巡る
花の春
二人で元気に花見だよ
＃詩紺碧
17
833
2K
「いつかの秋」
静かに連なる秋の山
空に白じら
いわし雲
あふれる陽射し
燦々と
降るは爽やか秋日和
二人で訪ねた花野には
ススキの群落
白穂波
君は寄り添い
微笑みて
花野の秋を謳うかや
化粧をなした照葉から
木漏れる陽差し
頬を撫で
朝も夕もと
待つ君に
秋風立ちて昏れなずむ
＃詩紺碧
19
798
2K
「顧みる夏」
あゝふるさとよ 碧空よ
幼き我の
友たちよ
時は流れて
果てなきも
変わらぬ思ひ 今なおも
山河の流れは 滔々と
みどりが岸の
幾曲り
夢も希望も
欲もなく
戯れたりた 我が身かな
炎天夏の 陽のひかり
むら雲分けて
いざ昇り
花も草木も
朝露も
煌々たるに 生を知る
詞紺碧
24
849
2K
チューハイPさんから、ゆきかの元詩&紺碧の返詩に秋バージョンとして
「花の名」
のタイトルで楽曲を付けて、YouTuber、公開して頂きました。
曲、歌、動画、画像共々素晴らしいですので、是非皆様に聴いて見て頂きたく思います。
チューハイPさん、有難うございます。
109
988
2K
「初夏の頃」
すでに晩春初夏の風
山野はもはや
衣替え
早緑映えて
爽やかに
君と相似て薫るかな
小さな暑さ夏ロード
注ぐ日差しの
通る道
行きつ戻りつ
繰り返し
立夏の頃と早なりて
さつきの花は空仰ぎ
春を名残りつ
旅に立つ
君ははつらつ
夏の人
朝日を浴びて花と咲く
＃詩紺碧
22
840
2K
「慕情」
君の優しさ朗らかさ
忘れはしない
いつまでも
逢いたい時は
名を呼んで
話し掛けるさ夢の中
君は遠くに行ったけど
僕は泪を
長さない
さようならだって
言ってない
いつでも君は僕のそば
僕に縋って付いて来い
そんな昔も
あったけど
今じゃ帰らぬ
絵空事
だけども君は永遠の人
＃詞紺碧
17
769
2K
「面影」
君の優しさ可愛いさを
忘れはしない
いつまでも
寂しくなったら
空見上げ
面影偲んでまた話そう
口笛吹けば駆けて来た
甘い香りの
長い髪
広げた僕の
腕の中
くれない色に頬染めて
繋いだ君の手温もりは
残っているさ
永遠に
さよならだって
言ってない
いつでも君は僕のそば
＃詞紺碧
17
737
2K
「君うらら」
南の島から春が来る
海越え山越え
谷越えて
幸せ連れて
夢連れて
君の元にも やって来る
春の息吹を身に感じ
君よ芽生えて
春になれ
日差し長閑な
時は今
心身萌えて 花と咲け
桜の花が咲いたなら
ピンクの衣に
身をつつみ
恋のひとつも
してごらん
春にお似合い 君だから
＃詞紺碧
16
803
2K
「君の夢」
夢を見ました君の夢
寒い最中の
雪の日や
長閑な春の
陽を浴びて
君の姿の 変わる夢
静かに雪が降り積もり
夢の中まで
銀世界
君も一気に
雪化粧
お下げの儘の 雪達磨
春やうららの山の里
解けてしまった
雪達磨
桜の花の
樹の下で
花嫁姿に様変わり
お嫁に行った 夢を見た
＃詩紺碧
10
805
2K
のどかな春の満月に
照らされ涙のひと雫
幼い僕の手を引いて
かぐや姫の住む月と
教えてくれたその昔
あなたは何処ぞ朧月
明かりは淡く仄々と
何とも切なき春今宵
言わずもがなの母上よ
いついつまでも我の上
＃詩 紺碧
10
512
2K
「君にエール」
人は時にはエラーして
泪を溢す
事もある
泣くなと言えば
なお泣いて
後悔ばかり引き摺って
日差しを注ぐ太陽が
今日も昇って
来たのさえ
気付かぬ儘に
泣濡れて
まるで雨だよその泪
悔しい時は空を見て
心の中で
叫びなよ
やがて日も差し
虹も出て
笑顔になるさ君ならば
＃詩紺碧
16
921
2K
「帰らざる夏」
あの夏の日は 帰らない
青い海原を
見るたびに
君が残した
想い出が
切なく揺れて 浮き沈む
海は陽射しに 煌めいて
君の瞳を
想わせる
ざわめき寄せる
潮騒は
一瞬の夏の 行く儘に
海は夕なぎ 音も無く
まるで油か
波の綾
やがて陽は落ち
ひと夏の
海の舞台に 下りる幕
#詩紺碧
15
628
2K
「お似合いの秋」
木の葉がそよぐ 秋の風
金木犀の
香り連れ
優しき君に
プレゼント
甘酸っぱさに 愛を込め
ころは長閑な 秋日和
君も相似る
麗しさ
日差し諸共
腕の中
愛を詠もうか 語ろうか
ふたりの里の 秋景色
見よ紅葉の
連なりを
夢も希��も
天高く
色褪せぬ儘 枯れぬ儘
＃詩紺碧
19
807
2K
【八重桜の思い】
染井吉野が去ったから
いよいよ私の出番です
ぽつぽつ花咲く八重桜
吉野の様な優美さにゃ
欠ける私であるけれど
艶やか色を絶やさずに
咲いてみせます丘の上
どうか愛でて下さいな
ゆらゆら揺れる花の下
ふたりの恋が実るなら
八重は嬉しい花ざかり
#詩紺碧
12
693
2K
「百花繚乱の頃」
百花繚乱の 春なれば
娘はほのぼの
恋をして
恥じらい隠す
可愛さよ
薄くれないの 頬の色
心ははずみ 気もそぞろ
もしや蝶に
なったなら
何方の肩に
留まるか
春の日差しの その中で
春の名残か 色褪せて
ことさら枯れぬ
花もある
爛漫春の
行く中で
娘の恋は 褪せぬやら
#詩紺碧
16
630
2K
「君に感謝」
凍て付く冬の寒さにも
心はいつも
春だった
優しい君が
側に居て
いつも温もりくれていた
行きつ戻りつ繰り返し
長閑な春が
やって来た
日頃の君に
感謝して
桜の下で酌み交わそ
喜びもまた悲しみも
生きてる限り
付き纏う
花は咲いても
散るけれど
君と手を取りいつまでも
＃詩紺碧
15
814
2K
体の弱いキミなのに
何故に芯は強いのか
北国育ちである故に
冬の寒さに鍛えられ
忍耐強くなったのか
さらに心の優しさは
冬の花から得たものか
いつの日までも美しく
健気な花のキミであれ
＃詩 紺碧
5
541
2K
「純な走馬灯」
里は真っ赤に夕焼けて
遊び疲れた
帰り径
あの子と互いに
指差して
真っ赤っかと頬見つめ
友らといつも遊んでた
小高い丘の
荒れ野原
あの子が齧った
青柿の
味は如何にと鳥に問ふ
瞼を閉じりゃ目に浮かぶ
イタズラ盛りの
友たちの
純な姿の
走馬灯
あの子も純で走馬灯
＃詩紺碧
21
885
2K
「恋の行方」
いつか誰かが言っていた
恋は魔物で
厄介と
楽しさなんて
脆いもの
時に苦しみあるんだと
現を抜かした恋ならば
何も言うまい
語るまい
どうせ聞く耳
持たぬだろ
蚊帳の外から眺めよう
もしも失恋したとても
愚痴を溢して
嘆くなよ
切れた縁だと
諦めて
笑顔で消しなその炎
＃詩紺碧
20
769
2K
「水平線の彼方には」
いつか二人で来た岬
水平線の
彼方には
故郷があると
言った君
そうかと僕は 背伸びした
青い海原青い空
君は故郷に
住むと言い
白い鴎に
連れられて
帰って行った さよならと
僕の必死の呼び声も
はるか彼方にゃ
届かない
白い灯台
沖見つめ
海鳴り聞いて 知らぬ顔
＃詩紺碧
12
768
2K
「花暦」
空梅雨ならばただ暑く
くすんで見ゆる
花暦
時には雨が
降ってこそ
色あざやさな花暦
水無月いわば梅雨の頃
シトシトシトと
傘を打つ
花の暦の
紫陽花が
思い出させる尼の寺
君と出逢った水無月は
そぼ降る雨の
石の段
ふたりの傘が
触れた日を
暦を見つめてまた辿る
＃詩紺碧
11
890
2K
「置き去った愛」
君が捧げてくれた愛
田舎の町に
置き去りで
都会に染まり
忘れてた
長い年月忘れてた
街の広場でふと気付き
空を見上げた
その時に
既にないよと
風の声
我が身を笑い又笑い
過去には最早戻れぬが
失くして知った
宝物
タイムマシンが
あったなら
持って来たいな君の愛
＃詩紺碧
8
792
2K
「七夕の夜・ロマン」
七夕祭りの夜だから
浴衣姿で
来てみたの
声に驚き
振り返る
君は天女か織り姫か
夜空のロマン天の川
ひこ星織り姫
逢えたなら
シグナル寄越せ
煌めいて
僕らも祝う巡り逢い
僕らが書いた願いごと
五色に秘めた
短冊は
夜空を焦がす
銀河まで
届いて見事叶うかな
＃詩紺碧
19
784
2K
「あの日は半夏生」
君は遠くに行ったけど
あの日の別れ
忘れない
夏至のひと枠
半夏生
暑さとともに思い出す
梅雨明け近い文月の
暑い日差しの
昼下り
内気な花を
脇に見て
日傘を差して行った君
後ろ姿がゆらゆらと
陽炎ともに
揺れていた
時にかえりみ
揺れていた
あの日は丁度半夏生
＃詩紺碧
14
864
2K
「常夏の人」
僕の知らない遠い島
ブーゲンビリアが
咲くという
寒さ知らない
常夏の
遥か南に在るという
君が生まれて今も住む
風光明媚な
青い島
珊瑚の海の
人魚姫
もしや君かと思いきや
白い砂浜海見つめ
ハイビスカスも
咲くという
リボン代わりに
付けたなら
お似合いだろう君の髪
＃詩紺碧
17
778
2K
「村のアイドル」
何年経っても忘れない
三つ編み長い
可愛い子
君はアイドル
輝いた
僕らのあこがれ村娘
時にアイドル歌ってた
小高い丘の
一里塚
梢が風に
サワサワと
リズムを奏で聞こえてた
僕が旅立つその日には
見送りくれた
アイドルの
潤んだ瞳
しょんぼりと
陽炎揺れて恋揺れて
＃詩紺碧
18
767
2K
「吉野の君」
サクラの花が咲く頃に
田舎の里に
越して来た
色彩兼備な
女の娘（こ）
その名が何と吉野とは
山の裾野のサクラ木の
ソメイヨシノは
開花して
春日を浴びて
咲き誇る
吉野の君も花さかり
ソメイヨシノの花吹雪
いざや別れと
風に散る
夢か現か
幻か
吉野も俄かに旅したく
＃詩紺碧
18
754
2K
「山吹」
時は流れてしまったが
忘れはしない
君のこと
陰で支えて
居てくれた
優しい気遣い忘れない
僕は遠くに旅立つと
告げたあの日の
昼下がり
シトシト雨の
降る中で
傘に隠れて泣いていた
別れの径で振り向けば
棚田の脇で
手を振った
山吹の花が
咲いていた
僕は忘れない別れさえ
＃詩紺碧
23
741
2K
「指切り拳万の桜」
春は長閑に陽を注ぎ
君はピンクの
桜色
恋に目覚めの
囁きが
未だに残るラブコール
桜の花の樹の下で
いつも一緒と
誓った日
指切り拳万
ほのぼのと
桜の花は見つめてた
春は幾度も移ろいて
桜の花も
咲いて散り
指切り拳万も
春霞
今ごろ君は何処で咲く
＃詩紺碧
＃フリー画像
15
752
2K
「カキアカネ」
君の艶ある前髪に
いつか止まった
カキアカネ
今年は何方に
止まるのか
君ははすでに居ぬものを
優しい声も微笑みも
もはや帰らぬ
遠い日々
仄かな恋の
時めきも
空の上だよアキアカネ
長閑な里の秋日和
君に似ている
爽やかさ
伝えておくれ
僕の事
空まで翔んでアキアカネ
＃詩酷暑
19
767
2K
「空想妄想の恋」
逢えない恋と知りながら
何でするのか
お��人は
空想妄想
飛び出さず
成せばその恋有りなのか
空想妄想の恋ならば
霞の中の
結びつき
僅かな文字に
込める愛
波動が脈うつ恋なるや
愛だ恋だはいつの世も
順風満帆
もの成らず
空想妄想
また然り
右往左往はするなかれ
＃詞紺碧
15
785
2K
「春の花���君」
旅の途上で見た 彩は
萌える山野の
花の彩
思えば君は
春生まれ
故郷で花と 咲いてやら
うららか春の 花の園
桜も桃も
菜の花も
まるで絵画の
春の中
花をいだきた 君も見ゆ
愛しき君の 情熱は
真っ赤に映える
薔薇の花
ひたすら燃えて
尽きぬ恋
事なき春を 謳うてや
＃紺碧
17
722
2K
もしも雲になれたなら
長閑に峰を越えながら
訪ねてみたいボクの里
風の便りに聞いたけど
今では過疎の村だとか
それはそれで構わない
空の上から見下ろして
帰らぬ昔を描きたい
父��も友も幼いボクも
ありのままいる古里を
＃詩 紺碧
11
508
2K
あのころの君が 恋しくて
今年も来たのさ この丘に
ながい黒髪を なびかせて
踊り回ったは いつのこと
トンボは空に 群れて飛び
さわやか日差しの 秋日和
今も想い出は キラキラと
丘にまぶしく よみがえる
君によく似た コスモスよ
いつの日までも 咲き誇れ
＃詩 紺碧
33
478
2K
「君がいた夏」
君がいた夏 遠く去り
もう戻っては
来ないけど
緑の梢の
サヤサヤは
君のささやき 呼び覚ます
日傘を差して 遠ざかる
夏の陽炎
揺れる中
蜻蛉が先で
露払い
君は然ながら 嫁御寮
別れは辛く 泣きもする
森も林も
蝉しぐれ
苔むすままの
道祖神
君を見送る 然り気なく
＃詩紺碧
21
769
2K
「野菊の花よ」
野菊の花よ岸辺でも
野でも山でも
咲いとくれ
可愛い花を
魅せるなら
朝露注ごう芳しい
野菊の花よ君を見る
僕の目線に
気付いたら
微笑みながら
目を合わせ
円らな瞳も魅せとくれ
野菊の花よなぜ泣くの
風に震えて
シクシクと
秋はたけなわ
まだ暮れぬ
君の側には僕が居る
#詩紺碧
15
679
2K
「吉野」
私は染井吉野です
今年もみごとに
咲きました
短かな命の
花だけど
貴方を待って 淑やかに
貴方が村を出てからは
今年で何度の
春か知ら
あれから貴方は
帰らない
私は今年も 咲いたのに
昨日も今日も春日和
山の麓の
駅を見て
貴方が帰って
来るのかと
花が満開で 待ってます
#歌詞紺碧
12
595
2K
「ポケット」
僕のポケットその中に
いつでも君が
潜んでる
僕に間違い
ないように
先読みしたり助言する
暑さ寒さも何の其の
ポケットからは
外に出ず
時に顔出し
空仰ぎ
僕と一緒に背伸びする
僕が脇目をしたならば
トントン胸を
叩いては
僕を見上げて
泪して
時に可愛いく拗ねたりと
＃詩紺碧
18
773
2K
「青春の縮図」
君よ嘆くな青春を
ただ純真で
あればいい
蒼穹の中
悠に翔ぶ
白鳥ごとく雲ごとく
怒りなくとも雷雲の
閃光天を
駆け抜ける
不知な青春
君故に
雷鳴ききつ微睡むか
必ずいつか戻るなら
雲の狭間を
翔びいでて
徒とはなりとも
此処に在れ
純なる君の青春よ
＃詩紺碧
11
761
2K
「不思議な日」
あの日は彼岸の 最終日
雑踏の中で
見た人に
はっと驚き
立ち止まる
昔の君に
瓜ふたつ
他人のそら似か 幻覚か
そんな筈ない あの君は
すでに夜空の
星だから
だけども不思議
この僕に
確かに気づいて
微笑んだ
そして消えた 人混みに
君の命日 彼岸の日
もしやもしや…
#詩紺碧
20
599
2K
「桜の花の頃」
桜の花の 咲く村で
君は夢もち
暮らしてた
のどかな春の
今頃は
思いだすのさ 君のこと
桜の花が 咲く頃に
僕はかならず
帰るから
待って居ろよと
言ったのに
君は嫁いで 何処いった
桜吹雪の 花の空
風に思いで
連れられて
霞の果てに
揺れて散る
残る桜も 悲しけれ
#歌詞紺碧
20
663
2K
「春から夏へ」
季節は常に 移ろいて
春から夏も
駆け足で
端午の節句
過ぎたなら
暦で立夏 最早初夏
五月の空に 風薫り
青葉若葉の
芽吹く頃
木立を撫でる
涼風に
木の葉が揺れて ソヨソヨと
清々しきは 野も山も
川も海もが
キラキラと
春の日名残る
五月雨は
降りつ止みつを 繰り返し
＃詩紺碧
23
695
2K
「五月雨」
春を名残りつ五月雨は
真夏を感じ
降りしきる
里の山間
滔滔と
川は流れて春を連れ
君の旅立ちシトシトと
傘に五月雨
涙雨
あのアジサイの
花たちも
小径で濡れて見つめてた
五月雨止んでセミの声
青葉若葉も
深みどり
ヒマワリだって
焦げる夏
夏至を跨いでなお燃えて
＃詩紺碧
14
874
2K
「晩春」
あれから随分過ぎたから
もう覚えては
いないだろ
広げた僕の
腕の中
駆けて来た頃深い春
長閑に春は行くけれど
僕は行けない
君おいて
そんな昔の
一言に
皐月の花も燃えていた
春を名残りて又惜しみ
あの日の君は
煌めいて
呼び名は はつな
漢字では
初夏 と書くのと急ぎ足
＃詩紺碧
20
741
2K
「山坂の径」
喜びもまた 悲しみも
人は有し���
生きている
泣きと笑いの
人生の
山坂の径を 上下して
あの人もまた この人も
手と手を繋ぎ
助け合い
山坂の径を
辿るなら
やがては峠 陽も昇る
嬉しかったら 手を叩き
悲しかったら
泣けばいい
気分転換
したならば
笑顔で歩こう 山坂の径
#詩紺碧
16
652
2K
「桜から」
花は咲き乱れ 小鳥鳴く
頃は長閑な
春うらら
あの子と出逢った
あの頃も
桜満開の花の下
あれから幾年 幾月も
君と過ごせる
その仲は
出逢いの頃の
桜から
純粋な色を 見たがため
風に吹かれて 花散れど
桜の精神
花の美は
いつの日までも
散りはせぬ
我が心の 中にあり
#詩紺碧
18
674
2K
「君が育まれた町」
君が育まれたその町に
行ってみたいな
是が非でも
今頃桜も
満開で
君を彷彿させてかな
君の暮らした幾年が
何処にあるのか
その町の
君の歴史の
走馬燈
回って見せて欲しいもの
君がいつか言っていた
鄙びた町が
故郷と
それはそれでも
構わない
君の面影あるのなら
＃詩紺碧
16
780
2K
「淡い花」
野辺に咲いてる 淡い花
貴女に似たのか
控え目で
健気な姿が
意地らしい
僕を見つめて 魅了して
僕の花壇に 咲いたとて
派手な色には
目もくれず
甘い香りを
漂わせ
蝶々や蜂を 誘ふやら
雨や風にも 耐え忍び
愚痴も言わず
淑やかに
花の命の
その限り
貴女のごとく 春ごとく
#詩紺碧
15
673
2K
「果てなき青春」
青春とはと問うならば
心に若さ
ある限り
幾年その身
重ねるも
青春なりと答うなり
めざす航海幾海里
青春名乗る
者ならば
血潮は滾り
湧きいでて
舵取り怒涛越えらるや
愛や恋やの青春は
一喜一憂の
夢語り
望み叶わず
潰えても
燃ゆる気迫は永遠なるや
＃詩紺碧
23
739
2K
「もしや妖精」
わたし寒さに強いから
凍てつく冬も
平気なの
言ってた君は
雪国の
山の麓に 住んでいた
梅が満開なるころに
北へ帰ると
聞いてたが
初春の日差し
受けながら
根雪を残し 行ったとか
日ましに寒さ緩むなか
怒涛も凪るか
日本海
真白き雲よ
春の雲
君はいずこと 空を見る
＃詩紺碧
13
758
2K
「幸せ探して」
君が旅立つ春だから
笑顔で送ろう
手を振って
離れ離れは
辛いけど
仕方がないさ君のため
苦難苦労に遭おうとも
きっと君なら
越えられる
いつの日にかは
届くだろ
幸せなのと言う便り
揺るがぬ幸せ掴んだら
帰っておいで
顔見せに
酌み交わそう
祝い酒
桜の花の咲く頃に
＃詩紺碧
16
804
2K
「君の人生」
君は独りで住むという
辛い別れが
あったから
知らない町で
ひっそりと
干渉されず住むという
小さな白い部屋探し
可愛い家具を
置くそうな
嫁いだ娘
思い出し
写真と語り暮らすとか
君の人生なんだけど
悔いはないかと
聞いたなら
決めた事だと
呟いた
彼方を見つめ呟いた
＃詞紺碧
18
759
2K
「恋の欠片」
いつか壊れた恋だけど
欠片がひとつ
残ってた
繋いだその手
温もりが
欠片の中に残ってた
欠片はぽつり呟いた
ほかの欠片に
会いたいと
そうかと僕は
目を閉じた
僕も逢いたいあの人に
二人の恋が戻らなきゃ
罪ない欠片が
可哀想
僕らに撚りが
戻ったら
欠片と僕に燃ゆる夏
＃詩紺碧
18
791
2K
「野辺の花」
春の名残りの五月雨に
別れを惜しむ野辺の花
やがては真夏日灼熱の
日照りの中に身を晒し
枯れるを覚悟で彩をなす…
暑さに強いヒマワリに
肖りながらと思うけど
それも叶わぬ運命ならば
せめて別れの五月雨に
咲いて魅せると意地をはる
私はしがない野辺の花
#詩紺碧
#写真ゆきか
6
569
2K
【笑顔だよ】
泣いてばかりじゃ幸せは
やって来ないよお嬢さん
たとえ失恋をしたとても
思い切り泣いたその後は
気持ちも新たに笑顔だよ
オミナエシにそっくりな
優しさ持ったあなたには
幸せ運んでブルービーが
飛んで来るさ舞いながら
暑さの厳しい夏真っ盛り
泪を捨ててさあ笑いなよ
#詩紺碧
12
435
2K
「夏が来て」
春が残した 花びらを
そぼ降る雨が
連れ流す
見つめる君の
瞼から
小粒の涙が こぼれてた
新緑香る 初夏なれば
皆が愛する
紫陽花は
小雨を受けて
濡れて咲く
瑞々しきは 君に似て
やがて盛夏の 山里は
見渡す限り
深みどり
君が去り行く
森蔭で
熊蝉時雨て 鳴くばかり
#歌詞紺碧
16
621
2K
「向日葵」
向日葵よ 君の恋は
分かるけど
太陽神の
アポロンは
君には恋せず 知らぬ顔
向日葵よ 君は神話じゃ
水の精
クリュティエと
いった姫
何故太陽に 恋をした
向日葵よ 君は誰をも
魅了する
燃えるが如き
夏の花
知れば切ない 花だけど
九日九晩のその泪
糧としながら
花なりて…
#詩紺碧
15
609
2K
「昔に戻れたら」
もしも昔に戻れたら
逢ってみたいな
お下げの子
僕の姿を
見掛けたら
初な顔して照れるかな
幼なじみの二人にも
仄かな恋も
あったやら
あれから何年
お下げの子
駆けて来るかな僕の側
共に語るも遊ぶのも
それも有りだが
春の夢
桜の花の
一枝を
飾って上げたいお下げ髪
＃詩紺碧
20
722
2K
「雨音の声」
軒端に細い 雨音が
あなた元気で
居ますかと
小さな声で
聞いて来る
そぼ降る雨の 優しさよ
体の弱い 君のこと
心配してか
負けちゃダメ
時に励ます
雨音が
軒端を叩き 鼓舞をする
静かな雨音 好きな君
耳を澄ませて
空あおぐ
濡れちゃダメダメ
雨音の
木霊が響いて 雨も止み
#詩紺碧
12
555
2K
「吉野」
あなたの家の 見える丘
今年も吉野は
咲きました
花満開をあなたには
是非とも眺めて
欲しいのに
明日は旅に
発つという
何と切ない 春でしょう
旅立つあなたに 餞を
細やかながら
贈ります
私の命の花びらを
優しい肩に
ヒラヒラと
受けて下さい
僅かでも
私あなたを忘れない
#詩紺碧
21
634
2K
「風の頼り」
風の便りで 知ったけど
あの子は里で
幸せと
すでに届かぬ
君だけど
心ほのぼの おめでとう
昔に戻れば いいものを
時は刻んで
戻れない
あの子の面影
連れてきた
風の便りに ありがとう
呼んでも届かぬ 僕の声
木霊さえも
戻らぬが
あの子の囁き
風の音
耳を澄ませて 空仰ぐ
#詩紺碧
13
619
2K
シトシト雨の降る小径
何方の袖を濡らすのか
ひとつの傘に身を寄せて
ふたりで歩いたその昔
小雨に打たれる紫陽花に
寄り添い傘を差し出した
あの日の君は居ないけど
優しさが残る梅雨の径
君へと紫陽花は雨に咲く
＃詩 紺碧
15
494
2K
「紫陽花の人」
あれは今時 梅雨の頃
紫陽花寺の
石段で
目を奪われた
雨の中
着物姿と 蛇の目傘
傘を畳んで 紫陽花を
見つめる女の
横顔を
小粒の雨が
叩いてた
なにを愁いた 花見やら
梅雨空晴れて 暑さ増し
紫陽花の色が
褪せる頃
蛇の目を置いて
行ったけど
あれは幻 だったのか
#詩紺碧
19
630
2K
「夏祭りの夜」
祭囃子の 笛太鼓
浴衣姿の
君と僕
恋人擬きの
夏祭り
あれから何年 経ったのか
金魚掬いも 綿菓子も
淡い初恋
過ぎた夏
君はどうして
居るだろう
竹竿提灯 見つめつつ
君が歌えば 人の寄る
にわか舞台の
のど自慢
櫓太鼓が
音頭とる
祭りの夜の 懐かしさ
＃詩紺碧
18
727
2K
「もう泣かない」
人間生きてりゃ
喜び悲しみ
色々あるけど
そんな事は 何の其の
悲しい過去は
引き摺らず
泪を溢さず
前向きな
今までたくさん
泣いたから
さよならするは
泪とは
もう弱音などは
吐きません
今日から私
変わります
それでいいんだ
その気力
雨も上がれば
陽射しもあるさ
#詩紺碧
17
623
2K
「春のように」
冷えた心に春が来て
桜の花も
咲きました
ネガティブ何か
もう捨てて
踊って魅せます春の舞
花を揺らしてそよぐ風
心の傷を
撫でながら
長閑な温もり
呉れたから
私なります春のよう
桜はやがて散るけれど
私の心は
散らないで
爛漫春に
輝いて
咲いていますよいつの日も
＃詞紺碧
19
749
2K
「緑の夏」
森の若葉の 輝きに
風が奏でる
夏の音
緑が織り成す
山里は
一面田畑も 夏の顔
緑溢れる 山脈の
上に湧き昇る
夏の雲
明日はいずこぞ
悠々と
我らも悠々 あの頃は
別れは常に 悲しけれ
帰らぬ恋を
夏が連れ
川は流れて
滔々と
緑の里を 脇に見て
#詩紺碧
18
641
2K
【別れ道】
裸で産まれ旅に発つ
瀬音を耳に岸辺行く
小鳥は囀ずり歌奏で
花は色濃く咲き誇る
平々凡々の道だけど
いつかともに幾年を
如何に歩み進んだか
やがて辺りは黄昏て
虫の鳴く音が心うつ
続く道にも限りあり
薄れて見える分岐点
戸惑う心に響く鐘音
諸行無常の道と知る
#詩紺碧
25
384
2K
「七夕の夜」
夜空に煌めく 天の川
星で架かるか
愛の橋
七夕祭りが
来たならば
願いを込めて 空仰ごう
天の川わたり 年一度
晴れた夜空で
逢える星
僕らも逢いたい
一夜でも
川の畔で 構わない
七夕祭りの 竹笹に
結んぶ短冊
願いごと
届いて行くかな
天の川
毎夜の夢が 叶うよに
#詩紺碧
13
499
2K
【知性の星】
知性の星の君なりき
青き島なるその夜空
孤独で瞬き何とする
望む明星ビーナスよ
銀河を渡りて満天の
紺青の夜空で青白く
未来永劫の星なるや
情熱うちに宿すなら
ルビーの色の輝きを
五線に奏で流れ来い
君が知性の星ならば
我が心まで辿り着け
＃詩紺碧
18
467
2K
「落葉松林」
僕に背を向け泣いた君
あの日は遠く
なったけど
瞼を閉じれば
見えてくる
落葉松林の別れの日
さよならだけの一言を
残して僕は
別れたが
落葉松林の
木漏れ日も
僕の後ろで泣いていた
幸せならばそれでいい
逢えない君よ
今一度
昔を見せて
くれないか
落葉松林の日溜まりに
#詩紺碧
17
594
2K
「星のエレジー」
夜空に煌めく 星を見て
君は何処と
探ぐる時
悲嘆の頃が
巡り来て
煌めき涙と 見えしかな
夜空の君は また哀れ
そこにも宿命
在る限り
すべての星も
また不憫
眺める我も 身に負いて
耳を澄ませば 幾億の
星の嘆きも
世の習い
森羅万象
夜空飛び
去り行く星も 悲しけれ
#詩紺碧
17
778
2K
「浴衣姿の夜」
八幡さまの お祭りは
浴衣姿で
いいかしら
上目遣いに
聞いた君
いいねと僕は頷いた
百合の絵柄の 麗しい
浴衣姿の
君を見て
二度惚れしたと
言ったなら
おだて上手と 袖をふる
夜の神社の 参道の
明かりの中で
見る君は
なおさら映えて
艶やかな
僕の自慢の 浴衣姫
#返詩紺碧
20
649
2K
「桜が散る頃」
爛漫の春に 逢えるなら
楽しいだろうが
それはなく
最早あの子は 空の上
桜の花の
散るころは
一際つらい 胸のうち
いつか描いた その夢も
もはや果たせぬ
絵空事
思い出さえも 古里の
桜の花と
散るごとく
風に揺れてる 花の影
桜の花は 散る時に
切なさ秘めて
空に舞う…
#詩紺碧
16
611
2K