@rinreki
主にシブヤニアファミリー、スタジオパルプ等久米田先生の作品についてツイートします。久米田先生大大大好き。なんちゃってですが時折絵も描いてます。グラブルという乙女ゲーを日々攻略中。成人済み 小説&絵の倉庫はピクシブへどうぞ。ホムペは休止中です。
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寝室の扉をノックする。 「グリュック様、お茶をお持ちしました」 「ああ」 グリュックは奥で椅子に座って、届いた私的な手紙の返信をしたためていた。テーブルに手紙がいくつも重ねられている。グリュックがこうして寝室に持ってくるような手紙は帝都時代の友人から送られてくるものが多かった。グ...
第46回講談社漫画賞受賞作発表! 少年部門『転生したらスライムだった件』、少女部門『星降る王国のニナ』、総合部門『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』に決定しました。選評、受賞のことばを公開中!
馬車でヴァイゼの街から出かけた当主が夜になっても戻らなかったため、グリュック家邸内では不安感が漂っていた。ヴァイゼの貴族には不幸が多発する。グリュック家においても御子息、奥方の不幸もさることながら、御息女の健康問題も抱えている。御当主自身にも、なにか不幸が降りかかるのではないか、...
肩越しに突き刺さるような視線を感じる。今日はこれで5度目だろうか。バルコニーから庭を眺めていたグリュックは傍らのマハトに問いかける。 「マハト、何があった?」これを訊くのは今日で二度目。 「いえ何も」 マハトは丁寧に紅茶を淹れる。 「機嫌が悪いのが顔に出ているぞ」 「普段通りの顔...
フラーゼと名乗った査察官は、執務室に通されグリュックと二人きりになってすぐに、微笑みながら終焉を告げた。 「グリュック様、あなたの逃げ道はどこにもございません。私はそのご報告に参りました」 文官のような事務的な口調。冬空のような薄青の虹彩。唇にひいた口紅は薄い紫。女の下がった目尻...
遠くの潮騒、そして海鳥の声だけが響いてくる。 あまりにも不便な場所だ。この地に来るまでに街道を外れ、森の中をひたすら歩いたことを考えても、周囲に人が住んでいるとは思えない。人に出会いにくい、という点では魔族の彼女にとって不都合も多いはずだが、目の前の少女はそれを苦にしている様子は...