成馬零一（なりまれいいち）『テレビドラマクロニクル 1990→2020』発売中。
@nariyamada
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フリーライター、ドラマ評論家。単著『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ！』（宝島社新書）『キャラクタードラマの誕生: テレビドラマを更新する6人の脚本家』（河出書房新社）。 『テレビドラマクロニクル 1990→2020』発売中。 お仕事募集中。ご用件のある方はnarima01 @gmail .comまで気軽にどうぞ。
千葉県船橋市
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坂元裕二が『問題のレストラン』ではなく『カルテット』の方向に行ったのは岡田惠和さんが『銭ゲバ』ではなく『ひよっこ』の方向に行ったのと同じ理由なんだろうな。表向きは明るく楽しいやりとりを延々と見せて、背後にチラチラと言いたいことが見えるくらいの方が日本のドラマでは評価されるわけで。
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鎌倉殿の13人 平家のエピソードがほとんど描かれてないから、結果的にアニメ版『平家物語』がサイドBとして機能してる。どっちも自分達の一族の物語しか描いてなくて、敵である外部に対する想像力が欠落しているんだけど、その両者の断絶の行き着く先が戦争ってことなんだろうなぁと、逆に思う。
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おむすび 一方に『木更津キャッツアイ』、『下妻物語』的なギャルの世界があって、一方に『ウォーターボーイズ』、『スイングガールズ』的な学校の部活動の青春があって、その間にいるのが結なんだってのがはっきりわかる回だった。これも00年代カルチャーの総括としてすごく面白い構図だと思う。
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なつぞら 染谷将太すごい。他の役者がアニメのキャラクターの作画に見える中で一人だけ生々しいと言うか、次元の違う生物がいるような演技になってる。彼だけ演技の方向性が違うのが、そのまま演技による宮崎駿の解釈になってる。しかもチャーミング。『バクマン。』の新妻エイジ・ポジションだよな。
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風間太樹の過去作の演出を確認したくて『チェリまほ』を見返してるけど、脚本に吉田恵里香が参加していて、ここから『silent』『海のはじまり』と『恋せぬふたり』『虎に翼』に分岐したと考えると、2020年のテレビドラマはここから始まったとも言える。
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去年、解散騒動があった時に、一番そうなって欲しい（けど、絶対できないだろうなぁ）って思ってたシナリオを体現してくれそうなのが「新しい地図」。残念ながら５人じゃなくて３人だけど、どういう形であれ、概念としてのSMAPが生き残るなら、大歓迎だな。
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リアルサウンド映画部で『大豆田とわ子と三人の元夫』のレビューを毎週書いてるけど、4話で凄いところに行ったなぁと思った。今の世の中ってどちらかというと『問題のあるレストラン』や『いつ恋』の雰囲気だけど、坂元裕二としては、そんなの昔やったから、こっちは先に行くよって感じなんだろうな。
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最近のミュージックステーションを見てると、若い子のポップカルチャーの関心って、確実に歌からダンスに移ってるって気がする。多分、カラオケがうまい奴よりダンスのできる奴の方がモテそう。だから、みんなが踊りたくなるヒットダンスをいかに生み出すのかが、ヒット曲の入り口なのかも。
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「アイデア」は音楽評論やってる人にとっては、色々問われるものになると思うので、誰がどういう発言をするのか楽しみ。メディア展開も含めて、全てのクリエイターはまず嫉妬しろって思う。自分はすごく悔しいのと爽快感が同時にある。星野源、凄い椅子に座ったなぁ。
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役者のインタビューってぼんやりしてることが多いんだけど、唐沢寿明の話は具体的で面白いなぁ。二宮和也が視聴率が低いと途中で見切りをつける俳優がいるって言ってるのも面白かった。それを言うってことは、自分は違うってことなんだろうなぁ。他の嵐・メンバーも頷いてた。
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夕暮れに手をつなぐ 最終話が異常に面白かったから、遡って観返してるけど、恋愛ってよりは才能の話だったんだなぁ。『半分、青い。』の漫画家編を思い出した。全カット、映像がよくて動く写真集みたいな感じ。
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トドメの接吻 菅田将暉、何やってもうまいから、ロバート秋山のドラマみたいに一人で登場人物全員を演じるドラマとかやればいいんじゃないかと思う。
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おげんさんといっしょ 旬のミュージシャンがここぞとばかりに金と手間をかけて贅沢かつラフな感じでライブやってるのはすごいな。民放のバラエティや歌番組ができなくなってることをやってるなぁと思う。笑顔で平成を終わらせに来てる。圧倒的。
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全部、言葉で説明しないと視聴者が理解できなくなってるって言われてる中で、連続テレビ小説の『おかえりモネ』が映像で語る方向で作ってるのは面白いなぁ。あくまで一部の作品だけど、わかりやすさの極致みたいに思われてるテレビドラマで映像で語る複雑な作品がポツポツ出てきてるのは興味深い。
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『不能犯』について書きました。
松坂桃李が殺人犯を演じる映画『不能犯』が好調。前日譚となるｄTV配信のオリジナルドラマも見応えあり。(成馬零一) - Y!ニュース
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ゆるくて優しい部分を前面に出しておかないと、お客さんが耐えられないんだと思う。だから市場の要請なんだろうな。そもそもドラマって企画が通らないと作れないわけだから。
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初恋の悪魔 社会派と陰謀論と考察オタクが喧嘩してるみたいな話。SNSの反応を過剰に意識して先読みする姿勢が物語に軋みを与えてる感じが藤本タツキのマンガっぽい。初恋の悪魔ってタイトルもチェンソーマンに出てきてもおかしくない名前だし。あと警察の外にいるモブキャラを主役にしたいのかな。
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坂元裕二脚本『リモートドラマ Living』がファンタジーになった理由 制作統括・訓覇圭に聞く
@realsound_m
より
急遽、インタビューさせていただきました。今夜11時30分NHKで1〜２話が放送です。
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SMAP元メンバー3人の所属次第だけど、しばらくテレビに出れないなら、のんといっしょにLINE限定配信のドラマとか作ればいいのにな。テレビに出れない元有名人だけ集めたドラマとかやれば盛り上がるし、今ならできると思う。その意味で一年前とはかなり状況は変化してる。
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昨日、ドラマ『君に捧げるエンブレム』の完成披露試写会にお邪魔したんですが、ここ数日、下手すればこの一年考えてた男の子の話そのものだったんで、驚いた。脚本は安達奈緒子さんで『リッチマン、プアウーマン』のチームだったんだけど、やっぱこの人凄い。車椅子バスケの試合の見せ方もカッコいい。
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今年はテレビドラマの当たり年で凄い作品が多いけど、ずっとドラマを見てきた人以外には敷居が高いと思うので、何か一作見たいという人は、とりあえず『おかえりモネ』だけ見ておけばいいと思う。朝ドラとしての評価とは別に、今後、現代日本を舞台にしたドラマを作る上での基準になる作品だと思う。
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『君に捧げるエンブレム』は、そのバランスが絶妙で、ともすれば感動系の重たい話になるものを、ポップに仕上げた上で、どんどんテーマが深くなっていくから凄まじいなぁと思った。あとはこういう負荷の強い作品を視聴者がどう受け止めるかだろうな。作り手はこのままでいいと思う。
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『ひよっこ』の美しい所って、真剣に話そうとする人の話をちゃんと聞こうとする人が必ずいるところだと思う。と同時にこの場面が一番フィクションめいて見えるのは、今は多くの人が相手の話を自分の都合のいいように解釈して、聞きたいことだけを聞く時代だからなんだろうなぁと思った。
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坂元裕二は今後、村上春樹みたいな作家（脚本家）として海外では認識されるようになるんじゃないかなぁと思う。本当は国内でも、すでにそういう地位にいておかしくないんだけど、テレビドラマが主戦場だったことで、評価がだいぶ遅れてしまった感じはする。だからこそ、ここまで先鋭化できたんだけど。
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『花にけだもの』について書きました。
視聴熱一位を獲得。ｄTV配信ドラマ『花にけだもの』は若者向けドラマのプラットフォームとなりえるのか？(成馬零一) - Y!ニュース
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かつて存在した「SMAPらしさ」みたいなものが生き残るとすれば、それはもう、日本では無理なんじゃないかと思うってのが、あの動画からはビシビシ伝わってくる。だから「新しい地図」を持って「逃げよう」「外に出よう」なんだと思う。なんか『ワンピース』みたいでドキドキするね。
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坂元裕二脚本『Mother』リメイク版がトルコでヒット、SNSで話題の世界トップ10ドラマに(長谷川朋子) - Y!ニュース
こういう時代が来たんだな。
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『パラサイト』と比較して、日本には社会派作品が少ないみたいな意見もよく見るけど、社会派作品として作っていても表立ってちゃんと宣伝しないと、お客さんがその文脈を読み込めなくなってるって方が正解なんじゃないかと思う。『天気の子』も海外の人の方が貧困と環境問題の話だと読み込めてるし。
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現代ビジネスで、坂元裕二について書きました。『大豆田とわ子と三人の元夫』に至る坂元裕二の作風の変遷についてまとめています。
@gendai_biz
#現代ビジネス
＃テレビドラマクロニクル
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40代未婚の状態でフリーランスの仕事をしてると、自分でテーマを見つけて動けるようにしないと心の隙間に入り込んでくる不安を埋めるためにおこなった行動に飲み込まれてしまう。そこで一番怖いのが酒とギャンブルと色事なんじゃないかなぁって思う。だからTOKIO山口の崩れ方はリアルだ。
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A LIFE～愛しき人～ 第一話 40代の木村拓哉の中にあるストイックな職人性が際立つ作品となっていた。ここ何年かのキムタクドラマの中ではかなり好き。まぁ、昼に見たドキュメンタリーの影響もあるんだろうけど。多くは語らず仕事で見せる職人型のヒーロー像が高倉健みたいだなぁとか思った。
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ああいう人任せにしないで、自分たちでSNSを勉強してからやってきます。ってアプローチは正しいと思うな。裏に広告代理店的な仕掛け人がいてやってると思われるのが一番危ないわけだし。
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アンナチュラル 創作というか表現が投げっぱなしだと許されない時代になった時に、理性的に対応して作り��の側が自分たちにとっての正しさや倫理感をちゃんと描いていて、かつそれが説教臭くなってないのが、すごいなぁと思う。異常なバランス感覚。
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トドメの接吻 堤幸彦が『ケイゾク』に行かずに土9にずっと残って撮り続けてた場合のもう一つの可能性を精密にシュミレーションした結果、生まれたドラマって感じすらする。『anone』も『アンナチュラル』もいいけど、こういうドラマがふつうに楽しまれてたら、ドラマシーンも豊かなのになぁと思う。
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安達奈緒子さんの脚本って意味の塊で、一部の隙もなくて、いわゆるクドカン以降の小ネタを細かく入れるタイプのうまい脚本じゃない。良くも悪くも言いたいこととが明確でしっかりしてしてて嘘がないから、他の部分でどれだけ軽くするかが大事で。その意味で西浦正記さんの演出とは凄く相性がいい。
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MIU404 いないことにされてる人たちの物語だから４０４（not found）なんだなぁ。『万引き家族』についてケイト・ブランシェットが語ってたインビジブル・ピープル（見えない人々）の話を刑事ドラマでやっているというか。
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初恋の悪魔 坂元裕二も藤本タツキも自分の作品がSNSで考察されることに自覚的で、お客さんの考察欲求を最大限に利用してるんだけど、同じくらいうんざりしていて、それが作品に表れてるのは面白いなぁと思う。まぁ、なんでも個人の恋愛感情にオチを求められると、それは違うんじゃねーかと思うけど。
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トドメの接吻 山﨑賢人に変なエンジンかかってきたなぁ。ガチャガチャした演出が大好き。こういうドラマが実は一番楽しめる。心の故郷って感じ。
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爆笑問題カーボーイ 太田さん吉本の騒動楽しんでるな。瀧逮捕の時もそうだったけど、あくまで芸人として事件と向き合うのは好感もつ。悪ふざけと真面目な意見のバランスが個人的には一番しっくり来る。芸人怒らすとこわいよ。って話をずっとしてる。
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いちばんすきな花 感性で書いてる部分が最初は印象的だったけど、一方ですごく計算された構成になってて、数式みたいなドラマだなぁと思ってたけど、４つの点を結んだら美鳥ちゃんの物語が浮かび上がりました。それは角度によって見え方が違いますって構造は、凄く美しい。
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おむすび 細かい部分がどれだけ正確かはわからないし、そこまで興味はないんだけど、00年代の福岡（糸島〜天神）の風景の切り取り方とか小道具の見せ方はため息が出るくらい引き込まれてる。結が田舎道を自転車で移動してるロングショット見てるだけで泣ける。『リリイ・シュシュのすべて』っぽい。
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フェンス 仕事の関係で全話観たけど、大傑作だった。
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いだてん 史実を丁寧になぞった結果、2019年の現実を写す鏡になってるってのが、面白いなぁと思う。寄席の場面で、志ん生と五りんが笑いにならないことをなんとか笑いに繋げようとしてる姿が、そのまま現実をどう物語として語るかと言う現実と虚構の衝突になってるのが、作り手の葛藤を写してる。
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なつぞら あぁ、これが天才ってやつかっていう、すごく暴力的で残酷なシーンだったな。最終的にお前一人いればいいじゃんって言われちゃう感じというか。
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坂元裕二脚本『Mother』リメイク版がトルコでヒット、SNSで話題の世界トップ10ドラマに(長谷川朋子) - Y!ニュース
テレビドラマに限らず、日本のエンタメは、国境を超えて K・POPみたいになるしかないと思うんだよね。
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今の少年漫画の面白い作品読んでると西尾維新が00年代に書いてた楽しい日常を送ってた女の子がページをめくるとあっさり生首になってるっていう感覚がデフォルトのものになってるんだなぁと思う。萌え（今は言わないか）と暴力の振り幅が極端というか。あれは完全に自分より下の世代の感覚だと思う。
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俺の家の話 ドラマはもうSNSで話題になることを無理に意識して作らなくてもいいんじゃねーのって、暗に語ってる感じですよね。固有名詞でつながるコミュニケーションとうまく距離をとってるというか。だから物語がちゃんと際立ってる。
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ただ、『大豆田とわ子』もちゃんと理解されるのは5年後とかかもしれないって気はする。経済的に恵まれた人たちの優雅な戯れみたいに見えてしまうのが勿体無いところ。そのあたりは『カルテット』や『スイッチ』もそうで視点が変わってきてることが視聴者のリアリティとズレていってるのは難しいトコ。
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「アイデア」 ダウンロードして聴いてるけど、二番以降、やっぱりすごいな。一回地獄見た人の歌詞というか、光と闇のコントラストがすごい。
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あとネットフリックスの嵐のドキュメンタリーが面白かった。日本のテレビでやるとベタベタした感じになるから、それが嫌だったんだろうな。乾いた映像にすることで、客観的に嵐がどういうグループだったかがわかる作りになってる。多分、そういう客観的な視点がメンバーは一番欲しいんだろうな。
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俺の家の話 劇中にガンガン固有名詞出して情報量の多さで見せるタイプのドラマは、これで古くなっちゃったかもな。あとマスクに対するアプローチもここまで自然にやれるのはすごいな。逆に『天国と地獄』がなんであんなことになっちゃったのかと考えてしまう。やっぱこのドラマチーム凄いな。
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ちょっと前に『シン・ゴジラ』の話題で、足をひっぱるキャラが物語に出るのが苦手って話が盛り上がってたけど、クドカンドラマは基本全員バカで余計なことして足ひっぱるけど、逆に予想外の活躍もしたりしてそこにグルーヴ感が生まれるんだよね。人間の愚かさと弱さに絶大な信頼があるんだよな。多分。
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石原さとみとかガッキーの非現実的な可愛さを見ていると、テレビドラマにリアリティがあるとないとか言ってもしょうがねぇなぁって思うな。
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わたし、定時で帰ります。 会社の人間関係と労働環境の問題が一番スリルとサスペンスに溢れてるんだから、日本のドラマってここ数年でほんと変わったんだなぁって思う。ゆとり→けもなれ→わた定って流れで見えてくるものが怖すぎる。
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半分、青い。 星野源の「アイデア」聴き直してるけど、Trapをやるんじゃなくて、Trapの方法論を自分なりに咀嚼してJ-POP にしちゃってるのがすごいな。結構、魔改造的な曲だと思う。これを毎朝聴けるんだ。すげぇ。
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カルテット ビジネスジャーナルでも書いたけど、見た人が作品の隙間（真紀さんというドーナツの穴）に自分の願望を投影して、自分の見たい物語を思い描いちゃうのが、この作品の面白さだったんだなぁって改めて思った。人によって見てる場所が全然違うんで面白い仕組みを考えたものだなぁと感心する。
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『Woman』で「あぁ星が綺麗だなとか言いながら、足元の花踏みまくってる人のパターンでしょ」って台詞が印象に残ってたけど、坂元裕二は、ああいう感動的な話をしながら、それ自体が違う人を傷つけているっていう、無自覚な権力構造から起こる暴力にすごく過敏なんだろうなぁ。
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今年は『フェンス』と『THE DAYS』があって、映画は坂元裕二脚本の『怪物』があるし、配信ドラマの宮藤官九郎&大石静の『離婚しようよ』、宮藤官九郎監督の『季節のない街』も控えてるから、日本のテレビドラマから出てきた才能が一気に世界水準で届くようになるのかもしれないなぁ。
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なつぞら 染谷将太の登場で、演技のリアリティラインが大きく更新されちゃう感じが、ちょうど、駿の登場によってアニメーションが変わっちゃうこととリンクしてるんだよな。
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『ひよっこ』は面白いけど、ここまであらゆるところに丁寧に配慮したものを作らないといけないっていう切迫感があって、今の時代に物語を作るのはすごくしんどいんだなぁって逆説的に思わされる。何か凄く誤読されることを心配しながら作ってるように見えるんだよなぁ。
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スカーレット やっと最新話に追いついた。上級国民って言葉が定着して、大臣が身の丈って発言する時代に作られた朝ドラって印象。『あさが来た』以降の「誰も傷つかない優しい世界」を裏返したようなグロテスクな描写が染みる。実は社会の階層を描いてる脚本がテクニカルな意味ですごくうまい。
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『逃げるは恥だが役に立つ』論（後編）『逃げ恥』が描く「男らしさ」の罠と、星野源について(成馬零一) - Y!ニュース
後編、書きました。
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いつ恋 予告すごいな。。震災以前と以降の二部構成なんだ。しかも練が福島に戻ったところで震災が起こるのか。後半もしかしたら、全然違う話になるのかも。
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『いつ恋』第一話で“男女の機微”はどう描かれた？ 脚本家・坂元裕二の作家性に迫る
@realsound_m
さんから
『いつ恋』について書きました。この作品に関しては全話レビューをする予定です。
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コード・ブルー こういうドラマが評論してる身としては一番見応えがあるんだよね。作り手が、お客さんの求めるもの以上のものを撮ろうと勝負してるのがわかるから。だから、賛否あることも含めて良い作品。
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にじいろカルテ 岡田惠和さんの脚本にある、みんな表向き楽しそうにしてるけど、本音は絶対言わない感じが凄くこわいな。小さい共同体を舞台にすると惨劇が始まる前のホラー映画みたいな気まずさが終始続く。言葉とかコミュニケーションを完全には信じてないけど仕方ないやという明るい諦めを感じる。
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MIU404 たぶん、久住を拳銃で撃った方の世界ではオリンピックを開催してるんだよな。あそこで現実が分岐して、コロナ禍の世界に私たちがいるってことか（深読み）。
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「iRONNA」記事を書きました。
「おっさんアイドル」山口達也の悲哀は私にも分かる
前につぶやいたことの発展形みたいな感じです。ここではSMAPの時も書いたんですけど、同じように同世代男性的な切り口で書いてますので、自分もメンタルをかなりやられて辛かったです。
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『逃げるは恥だが役に立つ』論（前編） 原作モノの名手・野木亜紀子は『逃げ恥』をいかに読み解いたのか。(成馬零一) - Y!ニュース
書かせていただきました。途中で原作のネタバレがありますので、未読の方はご了承ください。
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最近考えるのはフィクションやドキュメンタリーが持つ負荷の問題で、踏み込んだ表現になるほど、観る人に対する圧というか暴力性は増してしまうわけで。それって観てる側の心身が健康なら成立するけど、それを受け止める体力がない時は届かないし下手をすると毒になるから、難しいなぁと思う。
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トドメの接吻 チーフ演出は『泣くな、はらちゃん』や『ど根性ガエル
』の菅原伸太郎さんなんだな。ここ数年の『日暮旅人』とか『レンタル救世主』の流れではあるけど、ここまで思い切ったものではなかったから、何があったのか？
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失恋ショコラティエ 上手いと思ったのは、写メでサエコが顔半分隠してる所。あと帽子をかぶって現れたサエコの怪我に気づかないのもそうで、爽太がサエコの現実が見てないことが強調されてる。結局、ショコラティエとしての爽太が求めてるのは妖精さんとしてのサエコなんだよな。
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監獄のお姫さま 今までのクドカンドラマも一つ一つの言葉を誰がどう言うかで意味が全く変わるってことを繰り返し書いてたけど、今回はそれがすごく徹底されてる。一番わかりやすいのは「おばさん」って言葉で、誰がどう言うかで、ポジティブにもネガティブにも聞こえるってのが繰り返し描かれてる。
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かぐや姫の物語 新境地というよりは、『アルプスの少女ハイジ』、『赤毛のアン』ぐらいから高畑勲が描いてきたヒロインの系譜をかぐや姫に総まとめした感じがした。その総まとめが全部、宮崎駿作品とジブリヒロインに対する辛辣な批評になっているという。だから人によっては不快だろうなと思う。
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アンナチュラル ずっと気になってた犯人の内面に踏み込まない理由が最後の法廷でのやりとりに全部出てるなぁと思った。それ自体がテーマに組み込まれてるのが見事で最後の敵が、殺人を物語化することそれ自体みたいになってくるというか。最後まで隙がないしっかりした作品だったなぁと思う。
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おむすび 楽しくて馬鹿馬鹿しいやりとりを描いてるはずなのに、ふとした瞬間に誰とも共有することができない寂しい空気が漂ってくる感じが好みなんだよね。個人的には『木更津キャッツアイ』に感じてた空気を思い出させる。
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『日曜の夜ぐらいは…』のことずっと考えてる。比較するために『想い出づくり。』を観て、今『彼女たちの時代』を見始めた（FODにあった）けど、時代の空気がここまで変わったのかと驚いた。『彼女たち〜』の時はまだモラトリアムで自分探し的な気分が残ってたんだな。『日曜』はもう余裕がない。
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アンナチュラル 中堂さんの印象、終盤に向かっていく中でどんどん変わったな。後半は『ケイゾク』みたいな物語とキャラクターが暴走してぶん投げる方向に行くかと思ってたけど、理性と倫理が前に来てるのが面白いなぁと思う。その意味で終始一貫してるというか、多分これが今の気分なんだろうな。
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坂元裕二が書いてきた母子の問題の背後にはずっと、鈍感な男たちの問題があったんだよね。そこに切り込まずに母子の美談で話が終わってたから、毎回不満があったけど、『最高の離婚』のスペシャルと『モザイクジャパン』で本格的に切り込んできて、『問題のあるレストラン』でいよいよ来たかって感じ。
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http://t.co/txfy9tu6Ln
「ライブのスポーツ化」はアイドルのライブでも去年くらいから感じる。盛り上がることが目的化して音楽が置き去りになりつつあるというか。このまま行くとバンドブームの末期みたいになって、ライブハウスの締め付けが厳しくなってくんだろうな。
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リーガルハイ 古沢良太のヒューマニズムに対する微妙な距離感が、わりとストレートに出た回だったなぁ。いつもはもっと感動的な場面を何度もひっくり返して茶化してたんだけど。脚本がすごく論理的で、文字通り科学の人だと思う。こういう人が『寄生獣』の脚本を書いてるってのはすごく面白い。
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バイプレイヤーズ 俳優が本人役で出てるドラマって、現実の影響をこんなにも受けるもんなんだな。大杉漣が出てるカットに別の意味が生まれていて、違うドラマを見てるみたいな気持ちになる。奇妙な映像体験だ。
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第一章終幕『カルテット』前半戦を読み解く。夢の沼であがくキリギリスたちの「ONCE AGAIN」(成馬零一) - Y!ニュース
『カルテット』について書きました。
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最近、学生運動やオウム事件の本を読み直しているけど、あそこで芽生えていた疑似家族がテロ組織になってしまう問題と向き合えてないから、同じことが形を変えて延々と起き続けてるんだなと思う。だから共同体の内側に芽生えた暴力性と向き合ってない疑似家族を描いた作品は、評価できないんだよな。
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ど根性ガエル スカイツリーと対比されるボロボロのぴょん吉。ぴょん吉の言う根性ってのが戦後の経済成長の推進力みたいなものなんだろうな。そのぴょん吉が死にかけてて、だらだら大人になってしまったひろしと対になってる。『銭ゲバ』の時から、こういう風景の使い方はどんどん洗練されてる。
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ハイロー語りが独特なのは、元々EXILEが好きじゃなかった（むしろ苦手だった）人が多いことだと思う。『シン・ゴジラ』や『君の名は。』は元々、庵野秀明や新海誠が好きだった人が語って、そこから外に広がっていってるけど、ハイローはEXILEにオタクが呑みこまれていってる感じ。
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再現ドラマで観ると、凄いよなぁ。オウム事件って。ただ、当時の感覚でいうと、こんなにシリアスじゃなかった気がするんだよな。視聴者の側も半分ネタ的に消費してたし。そういう悪い冗談みたいな空気と、実際に人が殺されたっていう洒落にならない空気が同時に存在してたってのが当時の印象。
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失恋ショコラティエ サエコから爽太が離れられないのは、彼女がショコラティエとしての爽太にとってのミューズだってことなんだろうな。薫子さんは仕事に集中しろって言うけど、むしろサエコとの関係がこじれるほど、チョコレート作りに対する創造性は際立っていく。ああいう関係はよくわかる。
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海月姫 2008年に連載スタート作品を2018年にドラマ化したら、いろんなズレは出るよなぁと思って見てる。オタク、童貞、処女といったコンプレックスでキャラクターの特徴を作ってコメディにするっていう00年代手法自体が曲がり角に来てる中で、今これを映像化すると結構めんどくさいことになりそう。
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逃げ恥 心のベストテン第一位はブギーバックの引用なのかな。今の星野源ってLIFEの頃の小沢健二みたいであると同時に、福山の椅子にも座ってるから、恐ろしいわ。「恋」は個人的にはラブリーを思い出させる。
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おむすび ストーリーがゆっくりな分だけ、毎話観るところが多い。ロケの映像がすごく良くて、引きの画で驚く瞬間が毎回ある。今は断片的な情報を小出しにしてる状態だけど、それでも米田家の被災経験を想像させる作りにはなっていて、その余白が想像できるかどうかで作品の印象が変わるんだと思う。
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俺の家の話 いろんな立場の人の気持ちを描くって、今のドラマでは必須科目になってて、それを踏まえた上で作者がどういうメッセージを発するかが問われるので、今の時代に物語を作るのはホント大変だと思う。
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ただ、男の鈍感さの問題を描くのは本当に難しいと思う。まずは「わかってないことにわかってない」ことから始めないといけないわけで、多くの脚本家がそこを避けるのはよくわかる。いかに自分には内面が欠落してるかってところからはじめないといけないから、しんどいんだよね。
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