永野三智
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水俣病センター相思社／水俣病歴史考証館職員。相思社HP 好きな魚は、しろご、たちうお、イワシ、アジ、きびなご。貝はビナ。山の実は、野いちご、桑の実、うんべ、ぐみの実。 著書『みな、やっとの思いで坂をのぼる―水俣病患者相談のいま』
熊本県水俣市（月浦の出月）
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今日22時からのテレビ朝日の報道ステーションで松﨑重光さんが取材を受けました。環境大臣への陳情で、重光さんが水俣病でのたうち回って死んでいった妻のことを話している最中、環境省がマイクを切ったことに関して。この50年以上、何があっても前を向き、夫婦で水俣病をたたかってきた松﨑さん→
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失わないように、何度でも書く。水俣病における認定制度のやばさ再確認。自分が患者であることを訴える人へ、認める条件として「60年前に食べた魚の領収書」を求める政府。誰も持ってないから棄却の嵐。この状況に慣れたら大事なものを失う。慣れないために、この状況のやばさ再確認。明日は我が身だ。
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環境大臣は、「マイクを切ったという認識はない」といいました。「認識はない」と聞いて、あぁこの人は、重光さんの話を話を聞いていなかったんだと、それで私は気が付きました。
そのときの映像はここから観ることができます。
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重光さんは、「あなた方にとっては、たいしたことではないのでしょう。
でもね、患者はみんなこうやって死んでいく。腹が立つを通り越して、情けがない。
自民党の皆さんは私らを棄てることばかり考えず、我々を見て、償う道を考えてください」と言ったけど、その声は大臣に届かず中に浮きました→
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水俣病における認定制度のやばさ再確認。自分が患者であることを訴える人へ、認める条件として「60年前に食べた魚の領収書」を求める政府。誰も持ってないから棄却の嵐。この状況に慣れてきた気がする。慣れたら大事なものを失う気がする。慣れないために、この状況のやばさの再確認。明日は我が身だ。
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たった、それだけの言葉です。1970年代はじめから、重光さんと悦子さんは戦い続けてきました。ともに闘ってきた同志を亡くし、悲しみに打ちひしがれている重光さんの痛みを、３分経ったからマイクを切る、という対応。
時間ですと言われた瞬間の、重光さんの絶句の顔が頭から離れ忘れません→
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いっている途中で環境省は「３分です」と言って、マイクのスイッチを切りました。松﨑さんは絶句しました。その顔が、今も頭から離れません。
私は重光さんからマイクを受け取って、叩いてみてオフになっていることがわかりました。「マイクはないけど最後までしゃべっていいんですよと言って、→
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妻の悦子さんは昨年４月に、痛みの中でのたうち回って亡くなりました
患者がどんなふうにして死んでいくのか、自分はそれをどんな思いで看取ったか、チッソに、国に県に市に伝えたいと、その機を待っていました。
そして５月１日、環境大臣への陳情の場が設けられ、そこに、松﨑さんと向かいました→
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全員が話を終える間際に、後ろの官僚が次々と手渡したメモ。伊藤環境大臣は「胸が締め付けられる思いです」と言いながら、そのメモを数秒凝視し、話し始めた言葉があんなに空虚だったのは、彼自身の言葉ではなかったからでしょう。
環境省の職員はマイクを切ったことを「不手際だった」といい→
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夫のおしりを叩き、運動を牽引する悦子さんの存在がなければ、きっと、私の景色は変わっていたでしょう。そして実際に、悦子さん亡き後、私の景色は変わりました。悦子さんの存在は偉大でした。本当にありがとうございました。
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一団体３分と定められた、その枠を前、何度も何度も練習をしたことすら、今では悲しく感じます
伊藤環境大臣は５分遅れて到着。そのあいだ、穴を埋めるようにして、木村熊本県知事が、患者に名刺を渡してまわり、時間稼ぎをしました。
大臣は冒頭「現地に来て皆さんの話を聞くことができてうれしい」
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我々は毒と知らずに魚を目いっぱい獲って市場に卸し、魚は熊本県中に売られていった。水銀漬けの魚を食べるだけ食べて、水銀で全身焼けきった。
悦子が痛いよ、痛いよとのたうち回っても、私は何もしてやれなかった。海に生まれ、海に生き、その海で苦しみながら、浄土へ行った、と言っている途中→
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「一人一人の話を丁寧に聞く」と言いました。
一人ひとり、言葉を述べます。３分が経ったとき、マイクがプツリと切れました。次の人のときも、そうでした。私は何が起きているのか分かりませんでした。
そして重光さんがどんな思いで連れ合いであり戦友であった悦子さんを亡くされたかを訴えました→
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おばあさんが私に「水俣に住み、日本人労働者の半分の給料で働いた、チッソ勤めの朝鮮人」のことを教えた。屠場で働いた、観光地を拓いた、線路を作った、魚を売った朝鮮人。同じ町に確かに生きた人たちのことを、生まれてこの方知らずにおった。記録もない。おばあさんの記憶を記録をしようと計画中。
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悦子さんは海に生まれ、9才から大人の中で働いた女漁師だった。父を早くに亡くした妻は、長子として、多くのきょうだいの親代わりとなり、結婚後も漁をして、そのきょうだいを、そして３人のこどもを育て上げた。
チッソと国と熊本県、多くの科学者が嘘をつき、メチル水銀という毒を流しつづける中→
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私は、網元気質、誰でも迎え入れ、与え、豪快な笑顔で空気を変えてくれる悦子さんが大好きでした。大きな苦難に、彼女の工夫でもって立ち向かっていました。いつも私たちに感謝の言葉と態度を示してくれたけど、周りを、私を支えてくれていたのは悦子さんでした→
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森永ヒ素ミルク事件の認定患者は1万3,451人。患者の半分が施設や親元で療養中。今年赤ちゃんたちは65歳を迎えた。旧厚生省は事件発生直後に「赤ちゃんに後遺症なし」として補償を打ち切った。15年後、親と保健師の調査で知的・身体・精神障害、視覚・聴覚障害、寝たきりなどの障害が残ったことが判明。
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昨日、水俣病患者と環境大臣の懇談の席で行われた、マイクオフの件を受けて新たに環境省に誕生した「タスク・フォース」の調整役の環境大臣官房審議官と患者さんが面会をした。
ふだんはあたたかみのある方言で、朴訥としゃべる患者さんが、相手に分かるように東京の言葉で丁寧に話すのがすごい→
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「MINAMATA」を撮ったアイリーン・美緒子・スミスさんが9年前に発信した【10の手口】から
１、誰も責任を取らない／縦割り組織を利用する
２、被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む
３、被害者同士を対立させる
４、データを取らない／証拠を残さない
５、ひたすら時間稼ぎをする
続く
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今朝、陸の水俣病の患者たちと船に乗って、島の患者たちに会いに行った。
お魚三昧のお昼ご飯、女性の患者が口々に「昨日の『虎ちゃん』にな水俣病がでたもんな」「おら、うれしゅしてうれしゅして」と言った。1923年、漁師が海を汚染するチッソを初めて訴えて100年、不知火の人たちはまだ闘っている。
#虎に翼 、水俣病をはじめ公害被害を訴える人々のことに触れていた。時代は1970年。でも水俣で漁民たちが声をあげはじめたのは、それよりはるか前の1923年。そして100年経ってなお、声をあげなければならない被害者がいる。それなのにマイクがぷつりと切られた。不条理を押し付けている側によって。
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「MINAMATA」を撮ったアイリーン・美緒子・スミスさんが発信した【10の手口】続き
６、被害を過小評価するような調査をする
７、被害者を疲弊させ、あきらめさせる
８、認定制度を作り、被害者数を絞り込む
９、海外に情報を発信しない
１０、御用学者を呼び、国際会議を開く
続く
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起きたことを羅列で「なぜ」への答えではなかった。再度尋ねると、「シナリオにマイクを切るとあったから」「昨年も同じシナリオを使った」「昨年は切る必要が偶然なかった」「今年は発表が長引いたから」と言う。「発表」という言葉に心が引いた。あの場はおゆうぎ会でも研究発表の場でもない→
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それでも、また大臣に、国に、親に棄てられたら、患者は誰に救いを求めたらい��のかという恐怖がある。
何度踏みつけられ、傷つけられ、口を塞がれても、どうして「親」と言えるのか。そう思えるのか。
そのことを今考えているし、きっとこれからも、ずっと考えていく。
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松﨑重光さんが、妻を思って絞り出した言葉を丸ごと綴り、それを３分以内にするため一緒に削ったときの心の痛み。重光さんが悦子さんとの66年にわたる被害を、自分が、そして国が悶え苦しむ悦子さんに何もしてやれなかったことを知らせるため、感情があふれるのを抑えて必死に口にした言葉は→
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「水俣と福島にかかわっていて私自身、被害者と同じ世界にいると錯覚しそうになるけれど、でも違う。被害者の苦しみは、その立場に立たない限り分からない。分かっていないことを自覚しながら、被害者と向かい合い、発言するのは怖いです」という心。大切に肝に銘じたい。私もこうなりたい、と思う。
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「発表」なんかじゃない。 国はこの間、「持ち時間が近づいた場合、手短に… ＜3分でマイクオフ＞」「しゃべらせろと言われた場合の対応」などと書かれたシナリオを使い続けていた。血の滲む人生を必死でまとめる患者の3分だけど、「大臣の発言は8分確保、発言は最低でも3分はほしいところ」とある。→
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原因→品質の悪い粉ミルクをお湯に溶かすと分離する。対策として乳化安定剤の「第二リン酸ソーダ」を混ぜた。食用ではなくコスパ重視でヒ素が含まれた工業用を。小児科医は原因に気づきながら、森永がスポンサーであったために原因を限定することができなかった。究明期が長引き、患者が急増した。
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→懇談の日に隣りにいて、重光さんを守れなかったことの罪悪感に、さいなまれていた。これからは後悔しないようにと、全ての患者のためになるようにと、スタッフの力を得て、計画を立て臨んだ審議官との面会。あとは21日の回答を得ることで、少しでも重光さんが安心し、体調が回復しますように。
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患者さんと面会の打ち合わせをしたときに「なーして国、マイクば打ち切ったっかな」と聞かれたので、面会の冒頭に、審議官に尋ねることになった。「タスク・フォース」も分からないという。被害者に分かる言葉を使うという発想は、国にはないのかもしれない。マイクに関する審議官の答えは→
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→諸々の要望をしたが、懇談会の日程だけは、体調を崩した重光さんの「命あるうち一刻も早く再懇談の席を」の願いを受けて、早く確定させ安心させてほしいと伝え、21日に回答、ほかは24日に回答となった。
重光さんは、とても疲れている。亡くなった悦子さんをきっととても語るのはつらいことで→
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→本当ならば、ゆっくりと時間をかけて聞くことだ。大臣に伝えるため、少しずつ、長い時間をかけて、語れない時間も経て、言葉を絞り出した。 それを重光さんが「うったちの親方」「国は国民の親ばい」と言ってはばからない国から切り棄てられた。傍目にもショッキングな出来事は人々の共感を呼び、→
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書いたことの半分は、梨の木舎のピースアカデミーで研究者の宇田和子さんが語ったこと。半分は、それで興味をもって調べたこと。水俣に暮らすのでさえ、たくさんのひとが苦しんでいることを実感するが、森永ヒ素ミルク中毒事件も。そしてまだまだ被害を生み出し続ける社会にわたしはいま、生きている。
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→重光さんは出会ったことのない沢山の報道陣から、悦子さんと歩んだ長い人生を、長い時間を経なければ語れない思い出を、短い時間で聞かれることになった。 重光さんは、心労がたたり体調を崩した。
それでも、その体を押してどうしたって大臣に会いたいという。→
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水俣病では、役場や漁協が「患者を出さないため」認定申請をしないよう住民に圧力をかけた。住民は地域経済を支えるチッソに忖度し、漁民の「原因物質を含んだ廃水を止めてくれ」という要求の抑え込みに成功した。結果、メチル水銀を含んだ廃水は流され続け、現在多くの住民が水俣病に苦しんでいる。
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水俣病が公式確認された2年後の1958年、水俣市周辺では多くの公害患者が発生していた。原因企業チッソはメチル水銀を含んだ排水の希釈効果が期待し、水俣湾よりずっと広い不知火海へと排水口を変えた。貝や魚の食物連鎖で、毒は人間の体に入る頃には数十万倍の濃さまで濃縮し、患者は爆発的に増えた。
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現場で疫学調査が行われる際に、環境省から委託を受けた熊本・鹿児島両県の職員が、患者に対して尋ねる文言が、「60年前に食べた魚の領収書はありますか」です。唖然としましたが、この状況に慣れていく自分の危うさを確認するため、またこうした声が社会に届かないもどかしさに対してTweetしました。
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日本は水俣病に限らず、いたるところでこの失敗を重ねてる。小さな声の人たちの命がけの訴えに耳を向けず、失敗を活かす機会を積極的に潰して生き延びてきた。私を含む国民の無関心が国を支え、さらなる犠牲を生み出してきた。その結果が今。おそれずに、小さな声とつながろう。
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水俣病公式確認から65年、多くの患者が弱り死に、小さな声が消えゆく中で、同じことが繰り返される。患者の坂本フジエは被害者が声をあげるのは権利ではなく義務だと言った。水俣で生まれ彼女に触れ育った私も、権利ではなく義務として、今声をあげる。福島の汚染水はきっと、水俣の排水の二の舞になる
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この件の根拠である、2014年3月の環境省の「公害健康被害の補償等に関する法律に基づく水俣病の認定における総合的検討について（通知）」を以下に掲載しておきますね。
「客観的資料により裏付けされる必要があること」という文言によって、患者は苦しめられています。
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現在、この件にちなんだ１０の裁判が係争中です。私の恩師のお母様は、保留のまま長年に渡って放置され、亡くなられました。結局棄却され、納得のいかない息子さん（恩師）が裁判を提訴。ここでも「客観的証拠」を求められました。最高裁で勝訴しましたが、認定までに４０年もかかりました。
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5月29日（水）朝7時、NHKの「おはよう日本」で、環境大臣と水俣病患者連合の再懇談会の報道があります。詳細はこちらです
環境大臣の謝罪から20日、本当に長い時間でした。環境省が作ったタスクフォースとは、Zoomや電話やメールで、数え切れないやり取りをしました。
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環境省の「客観的資料により裏付けされる必要があること」の文言。現場では、環境省から委託を受けた熊本・鹿児島両県の職員が、患者に対して「60年前に食べた魚の領収書を提出下さい」というが、魚の領収書＝客観的資料。証拠になってしまう公文書に、この「具体」を残さないのが、国の上手なところ。
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今日の熊日新聞を読んで、棄却されたあの人たちを思う。
4期16年の蒲島政権下では、多くの人が水俣病の認定を求めて申請をした。
彼の任期中の認定は、わずか13人。一方の棄却は1,954人。 客観的証明＝60年前に食べた魚の領収書を求める熊本県。この問題の無視、そして放置。
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多くの不知火海周辺漁民が原因企業チッソ（現JNC）を訴えた。この事態を受けて通産省は、チッソに排水口を元に戻すよう、浄化装置を設置するよう指導。装置設置式で社長は排水を飲んでみせたが、後にそれはただの水であり、装置には水銀を除去する機能はないことがわかった。その後9年間排水は流れる。
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選挙行って、おおもと変えよう。水俣病裁判の判決、25人の原告は水俣病と認められた。なのに、被害��ら時間が経ったから、時効が来てるから、患者に補償しなくていいって判決だよ。行政が認めないから、最後の砦の裁判に訴えてるのに、司法が泣き寝入りしろって言ってる。じゃあ誰が患者を救うんだよ。
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水俣病公式確認の翌年、1957年、熊本県は当時の厚生省に食品衛生法の適用を促した。厚生省「水俣湾内全ての魚が有毒化しているという明らかな根拠はないため食品衛生法の適用はできない」と返し、以降今現在に至るまで、法律によって水俣湾及び不知火海内の漁獲と魚の摂取の規制がなされたことはない。
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今日は「医師としてというより人として」水俣病に関わった原田正純さんのお命日。例年と同じく2011年のインタビューを紹介。自分にとっての初めてのインタビューで怖いもの知らず。「水俣病に関わるメリットとは？」の質問が、我ながら好きだ。原田さんが好きだ。合掌。
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安田菜津紀さんが水俣病センター相思社の甘夏を買ったことが、安田さんが5月1日という水俣にとって忘れ得ない日（水俣病公式確認＝慰霊の日）に患者の口を塞いだ環境省の対応にちゃんと怒ったことが、それを大切な沖縄で記事にしたことが、今とてもうれしい。ああ、うれしい。
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日に何度も水俣市のコロナ放送を聞くと、戦時中のような気になる。挙げ句の「緊急事態宣言」検討は、相当危うい。コロナ疑いの人が検査されない事態は、政府や漁協の水俣病患者隠しを、データ収集のためカネミ油症患者を増やし危険を周知しなかった九州大学を、彷彿とさせる。惑うな私、惑うな社会。
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今日は胎児性水俣病を発見した医師、原田正純さんのお命日。
例年と同じく2011年の原田正純インタビューを紹介。私にとって生まれて初めての「インタビュー」で、怖いもの知らず。「水俣病に関わるメリットとは？」の質問が、我ながら好きです。原田さんが好きです。合掌。
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【猫の写真を募集中】
水俣病歴史考証館では「猫実験の小屋」を展示しています。
水俣病の原因究明のため、実験で犠牲になった猫は、800匹以上。しかし結果は活かされることなく、被害は拡大し続けました。
この夏、みなさんからいただいた、800匹の猫の写真を考証館の壁一面に貼ってみたいと思います
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この地との重なりを感じて水俣に来る人たちと会って、香害や沖縄や国籍や同性愛や原発やハンセン病や野宿者や障害者や暗黙的に差別される人や、他にもいろいろな彼らが公共性の名のもとで我慢を強いられることを知り、公共の犠牲になった水俣が、いまだ繰り返されていることを知る。公共性を、疑おう。
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むかしのチッソ（現JNC）の話になると、まちの人の顔は華やぐ。昨日も商店のおじさんが、チッソが都会ば連れてきた、昔のチッソマンは文化的、同級生にいた東大卒のチッソマンのこどもは皆優秀、とほくほくしながら教えてくれた。私の中にも、こども時代のチッソへの憧れが、まだ少しある。切ない。
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TBSラジオ「荻上チキsession」で、環境省交渉やマイクオフ後の水俣病患者の様子、木村敬熊本県知事の発言について話しました。小池百合子の当時のことも。こちらから聴けます↓
当日は、水俣病患者と環境大臣との懇談を前に環境省交渉へ行きました。
通された部屋は、→
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私は昔、こどもとふたり、野宿者だった。お腹の空いたとき、凍える夜、助けてくれたのは野宿者、道行く人、それにビッグイシューだった。
食べるもの、住むところがない方へ―ゴールデンウィーク中の支援情報→
ビッグイシュー基金
@Big_Issue_7th
で東京と大阪の支援情報。
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水俣病第一次訴訟提訴から55年の今日、原告患者の聞書集『豊穣の浜辺から』を出版します。1,300円（税込）です。自身と家族の経験を語らなかった、語れなかった、私たちが目を向けてこなかった原告家族たちの記録。アーユス仏教国際協力ネットワークと協働しました
→
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今日大阪から水俣病歴史考証館に来た専門学校生に、どうしてここを知ったのと聞いた。「小さな本屋さんで『みな、坂』を手にした。初めて読んだ水俣病の本で、私でも触れていいって思えた」と返事。HUNKAさんの絵、装丁の安藤さん、小さな本屋さん、そして若いあなたに乾杯。
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関東の大学生が「『水俣曼荼羅』を二回観て来ました！」と我が水俣病歴史考証館へご来訪。帰り際に出くわしたお魚の行商さんから、タチウオの刺し身を買って「魚が眠る水俣湾埋立地で食べる」という。お醤油と割り箸を持たせて送り出した。8月6日も来てくれるかな。
※写真は原監督のページから拝借。
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水俣病歴史考証館より【猫の写真を募集しています】→
考証館には、「猫実験の小屋」が展示されています。
この小屋では水俣病の原因究明のための実験が行われ、800匹以上の猫が使われました。
しかも、その実験の結果は活かされることなく、被害は拡大し続けました →
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水俣出身であることで嫌な思いをしたトラウマで、鹿児島出身と嘘ついて暮らした10代の自分のことを小学校で話した。後日ひとりから「私と似ている」と手紙がきた。外国がルーツである自分を明かせない苦しみと「私も永野さんみたく前向きになれるでしょうか？ｗ」と手紙をもらう。こんなに小さなひとが
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「水俣病患者だけが、助かればよかわけじゃなか」
昨日が命日だった故 川本輝夫(患者、元相思社理事長)の言葉
1971年、チッソ本社前に座り込む川本を応援した、カネミ油症や土呂久の患者へ向けて発した言葉。
めっちゃいい。
私もその意気で。
2月22日丸亀で、23日は高松で水俣病と社会を重ね、伝える
水俣病センター相思社職員永野三智さんと語る。「水俣病から見えてくるもの」2024年2月23日10:15〜高松市市民活動センター会議室公式確認から56年経ってもまだ完全解決していない。なぜこんなことになるのか？政治、社会、企業！一緒に考えてみませんか。
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『水俣曼荼羅』。大切な人が政府に、社会に蔑ろにされるあの瞬間に、映画を観るたび引き戻される。その度に平常心ではいられない。
水俣での上映会を、祈りの気持ちで準備してきた。明日、多くの人たちに、私の大切な人が、誇り高く闘い、そして豊かに生きたことを伝えられる。
私の映画『水俣曼荼羅』
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12月11日(土)18時～「水俣から琵琶湖へ」講演会が滋賀県守山であります。
水俣病の原因企業チッソの工場や、チッソが母体の旭化成の工場があって、水俣の人たちも多く暮らす、遠くて近い守山で。
より丁寧に誠実に、大切な話ができますように。
※講演タイトルは細谷卓爾さんの書籍より頂戴しました。
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21時から、MC：安田菜津紀さんと佐藤慧さんの「水俣取材報告」始まっています。一緒に聞きましょう。終わってからも、タイムフリーで聞けます。
松﨑重光さんへのインタビュー、漁のことや食べること、夫婦のことなど、暮らしを丁寧に拾い上げる進行で、お勉強になりました
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県知事選挙中の熊本。
水俣病事件は、チッソはもちろんのこと、この国が、熊本県が共同して起こした事件です。
いまも傷を負い生きる県民を、60年前に食べた魚の領収書の提出を求めた上で切り棄て続ける
現蒲島政治。
今日改めてお話し、小さな声を聞く幸山政史さんがこの政治を変えると確信しました。
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最近の水俣は1956年の「公式確認から65年」で賑わった。それも今日で終わり。私は、公式とかお上が決めた分かりやすいことに頼って生きてきたけど、水俣に帰って日々慰霊のなかにある患者と出会い、疑問を抱いた。そもそもチッソは1925年から幾度となく海を汚染した。抗議する漁民をその都度ごまかし、
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今年の水俣病犠牲者慰霊式、熊本県知事の祈りの言葉。「水俣病の初動対応の遅れの反省を熊本県産アサリ偽装問題に活かした」… それを言うなら「関係者はみんな知っていたことなのに、メディアに叩かれるまで偽装を続け、水俣病と同じごまかしの文化を続けていることを反省いたします」ではないのか？
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『週刊金曜日』は社会で起きている他人事ではない出来事をリアルタイムで知れる雑誌、今回の特集は「水俣」。そこで「ある老漁師の話」と「水俣病センター相思社の日々」を書きました。特集のもうひとりの書き手の、木村友祐さんはすごい。優しさに溢れて、言葉が「理屈じゃない」説得力をもっている。
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＃2020立志 リモート授業で出会ったみなさんへ。先生の「永野さんは今まで会った人のように流暢な話はできない」の紹介、その通り。だけど私のような人も社会にはちゃんと存在していて、みんなが高い能力を持っていたり、頭の回転が早いわけではない。そうではない人たちが取り残されてきた社会や→
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奪われた人たちの決死の覚悟によって明らかにされ、守り続けられた歴史。一人死に、二人死に。歴史のひとつずつが、権力によって少しずつ塗り替えられ、潰されていく現場の只中にいる。その場に立たされ、経験して初めて知る姑息な手段。覚悟をもって臨まねばと改めて思う。水俣病事件も、他の歴史も。
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年収200万以上の高給取りではないが、このまえカライモブックスで本を買った。
買い物は選挙だ。生きてほしいお店から、候補者を見定めるように品物を探す。わたしが回せるお金は微々たるものだけど、そうして毎度選挙して、より良い社会を作りたい。
カライモブックスで買い物をしよう。のツイート。
カライモブックス閉店しました。夜ご飯は鍋。昨日と今日の売り上げはあわせて300円。みっちんとぼくの予想はゼロ円だったので300倍だ、とふたりで喜んでいる。家賃と光熱費と医療費で金はなくなる。本は後回しでよいです。年収200万円以上の高給取りはたまに本も買ってくださいね。
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幸山政史さん当選ならず。
幸山さんはそれを受けて、「謝りたくはない」と、「負けても語る」と挨拶をした。幸山さんの出馬は声を奪われた人を、私を勇気づけ、未来を照らした。
だから本当に、謝らなくていい。語ってほしい。
でもやっぱり、幸山さんを当選させられなかったことは、悔しい。悔しい。
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「石牟礼先生もいつか出らすどか」とヒロイン予想。水俣で石牟礼先生は、中学の国語教師だった「石牟礼弘さん（道子の夫）」だけど、芦北の人の間では道子さんを言うらしい。新鮮。
私は朝ドラを観たり観なかったりで、昨日は観なかった日…。
※1923年の漁民闘争の汚染原因は水銀ではなくカーバイド
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煮え湯を飲ませた。チッソは1932年からメチル水銀を海に流し、私の集落では41年に最初の患者が死んだ。チッソは尚もごまかした。この地域の人びとは100年もチッソ(現JNC)に苦しめられている。｢公式確認｣からの年をカウントすることに、いったい何の意味があるのか。5年前、10年前にも感じた虚しさ。
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6/1～9/1まで
琵琶湖周辺で水俣病の連続企画－「みっけ！水俣∞びわ湖～映画『水俣曼荼羅』滋賀連続上映会と特別イベント～」
・水俣病歴史考証館のパネルを展示しています。
・水俣のおいしいものが食べられます
・映画が観られます。
・水俣の人の話が聞けます。
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この国で、国籍によって苦しめられている。それを手紙に書いて届けてくれるなんて思わなかった。わたしはどうしたらいいんだろう。あの小さなひととつながって、この社会はあなたが思うより、ずっと豊かでずっと優しいって伝えたい。そう言えるよう、まずは自分がその「豊かで優しい」社会になろう。
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政府や原因企業の水俣病のひとたちへの対応に、隣にいて心が凍ったり、傷ついたりする。自分を保つことが大変な仕事をしているのだと自覚を持って、そんな時はいつもの倍、幸せなことをして寝て食べて、冷静な頭と心を取り戻す。患者はもっと大変だろう。「傷」を笑い飛ばすその姿に騙されてはいけない
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昨日、水俣病裁判の判決でした。悔しい。同じく裁判を闘った溝口秋生先生を、自分のこととして考えた幸山政史さん。溝口先生の通夜の日、呆然とする私の耳に届いた幸山さんのあたたかい言葉、忘れません。今も変わらず、被害を負わされた誰をも見棄てない幸山さんに、私の大切な一票を送りました
選挙戦16日目・3月22日の振り返り動画です。
いよいよ明日が最終日。
今日は何と朝から夜まで熊本市内の22ヶ所
街頭演説してきました。
一番印象に残ったのが街頭演説に来てくれた
政治に関心を持ってくれている12歳の男の子。
胸を張って伝えることができる政治をしなければ
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11/4（月・休）水俣病センター相思社50年記念－安田菜津紀さん講演会【写真で声を刻む－水俣という地に立って－】を開催します。
Peatixから、お申し込みいただけます。
相思社のHPに、2023年9月1日安田さんと初めて会った日のことを書きました。
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水俣病患者相談。こどもの頃から悩まされてきたという多種多様な症状を聞く。何が一番気になりますかと尋ねると、「妻が食事中に『おいしい？』と聞くけれど、味覚がないと言えなくて『まあまあ』としか答えられないこと」という。30年続いてきたであろう二人のやり取りを想像し、鼻の奥がツンとなる。
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もうすぐ、昨年亡くなったフジエさんのお命日。たくさん人たちが自身の水俣病を隠すなか、「水俣病を隠そうと思ったことはない」とフジエさんは言った。「うったち（私たち）は何も悪かことはしとらん」と。その信念と、それを表に出したことに、どれだけの人が勇気づけられ、社会が動いたか。
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被災された患者さん方のところを回って、親類や家をなくした方の存在を知る。水銀汚染によって海を追われた人たちが50年かけて育ててきたみかん山が土砂でなくなった姿に呆然とする。呆然としながら動く私の話を友が聞いて「永野さん、あかんよ、休まな」と言って、休めた。潰れる前に休みましょう。
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1959年12月30日、チッソ���水俣病患者を騙し、見舞金契約を結んだ。前の月、患者78人が「水俣病が貴工場の排水によって発病したことは社会的事実」としてチッソに補償要求をした。チッソは「水俣病の原因が工場排水かは確認されていないため補償は出せない」と回答。患者はチッソ正門前に座り込む。
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いろんなことがありすぎた昨日（というか私の中ではまだ今日）。患者からの症状を苦にする「死にたい」の電話や長いながい相思社の方針会議や友だちとの散歩。そして9/1は関東大震災の日。日本の私たちが朝鮮の人たちを悪者に仕立て上げ、自警団と名乗り、朝鮮の人びとを虐殺した日。私は忘れない。
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ご支援ください。水俣病患者支援で始まった低農薬みかん販売は「被害者が加害者にならない」を旗印に、今は、水俣を知って・感じてもらうことも目的に、販売を続けています。 活動は寄付や農産物の販売益に支えられており、大事な活動資金として使わせていただいております。
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水俣病歴史考証館の展示図録、｢図解水俣病｣完成！目次から｢不知火海−豊かな海と人びとの暮らし/加害企業−チッソ/原因究明期/患者運動の盛り上がり/｢救済｣されたのは誰か/健康被害/社会的・精神的な被害/汚染された海/もやい直しの意味」。価格は800円、HPからどうぞ
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【水俣曼荼羅】
私の「ふつう」に照らすとあまりに非道な状況の中で、切り棄てられ、人としての尊厳を奪われそうになりながら、それでも心までもは侵されず、「自分」を生きる人たち。彼らと、または水俣病事件と出会い、「ともに生きる」を実践する人たちの映画。私は、二部と三部だけ、水俣で観た。
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朴沙羅さん×永野対談が、筑摩書房のWebサイトで→
朴さんの話は語りの記録や記憶、分けることわけないこと、継承への疑問、持続可能な運動の話とともに、情熱と冷静さをもって水俣や私たちの活動を分析し、言語化してくれて、それが心に刺さり、別れてからが長いのです。
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今日13:30-15:00は、大阪の国立民族学博物館で開催の「水俣病を伝える展」で、私たちの仕事を紹介します。
平井京之介教授の20年の水俣地域のフィールドワークが、どんな展示になったのか、いまからすごく楽しみです。
当日参加もできますので、ぜひお運び下さいね。
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→事前に準備した言葉を、ああでもない、こうでもないと、全身使って変換するのに、ものすごく時間がかかった。
みんなは音を立てず、ただじっと、一緒に時間を過ごしてくれた。
のさりまつりは、そういう「無駄」を、みんなで守り、大切にしてくれるまつりだった。あたたかくて、素晴らしかった。
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水俣病患者相談。頻繁に来られて、毎回ほとんど同じ話をして帰られる、患者のAさん。今日も暮らしと海と症状を聞いている途中、Aさんがぽつんと「私のような人がいたということが残ってくれれば、分かってもらえればよかとです」と言った。Aさんが相思社へ来られる理由が、少しだけ分かった気がした。
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考証館のお客さんが教えてくれた先週のdenkikan（熊本市の映画館）のこと。『水俣曼荼羅』の上映を待ってたら、お客さんが次々に来て、90以上の客席が満杯になったって。90人の悶え神が一緒に水俣を思ってくれたなんて。泣いた。
3月25日（金）からまた上映。観終わったら、水俣にも来てね。語らおう。
🎬再上映のお知らせ🎬
『水俣曼荼羅』
3月25日（金）よりアンコール上映が
決定いたしました！！！✨
上映時間は決まり次第お知らせいたします！
詳しくはこちら↓
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放置が許された経験は、川辺川ダムやTSMCによる自然破壊につながり、公害やその被害者が再び生み出されたときに、被害の切り棄てが繰り返される。
被害者切り棄てを引き継ぐ木村候補。
今後の公害発生を見据え、防止対策を練る幸山政史候補。
再び公害を引き起こさないために、首長の選択は重要です。
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苦しく辛い経験を笑いながら語る人。笑顔の裏に何があるのか考える。高齢のその人が笑う。私が妹に魚ば食べさせたもね。毒が入っとるち知らずに、体が弱れば、栄養ばとらにゃちゆうて、せっせと毒ば運んで。仕方なかもね。旨かったもね。わっはっは。
年末に、笑いのなかの出来事が逆の感情で語られた
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例年お上が決めた公式確認日の５月１日、水俣は一気に賑やかになる。そして翌日、みんなが通常運転に戻り、一気に静けさを取り戻す。そんなとき、患者の田上義春さんの「慰霊とは日々の暮らしの中にある」という言葉を思い出す。誰のための、何のための慰霊かを、頭を垂れて考えてみる。
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9年前に水俣病の相談でいらした兵庫の方。落ち着かれていたが、つい今しがた「兄弟の水俣病のことで」電話。「体裁を気にする弟だから、水俣病の話はしないで来たけれど、久しぶりに会ったら症状が重くなっていていて」という。近いうちにお会いすることになった。「体裁」という言葉が胸に残る。
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昨日自分が人生の半分以上、子育てしてきたことに気づいて呆然とした。
自律することや迷惑をかけないことが美徳とされる世の中で、17歳の私はよく産むぞと決めたし、周りの人たちに「産みたいから助けて」と言えたし、周りの人たちはよく助けたし、そうして育て続けたし、そしてもうすぐ二十歳だし。
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