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ロザリア、完全に配信or後方の客向けのライブをやっていて、今のコーチェラにおいてはそれが正解なのだろう。彼女のファン層の大半を占めるラテン系の人々は高額なチケット代を払うことができない。現場の最前にいるオーディエンスはインフルエンサーばかり。どちらを向くべきかは明白。
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『Barbie』、めちゃくちゃ面白かった。単なるpatriarchy批判とself acceptanceの話に収まらず、あらゆるポップカルチャーの引用と批評性の連続で終始笑い転げた。そしてそれ以上に映画館にあらゆる年代あらゆるsexualityの人がピンクの服を着て押し寄せる光景を目にして映画館という体験の価値を再認識
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カニエ・ウェストがSunday Serviceを配信。一昨日のAstroworldの犠牲者（中には14歳や16歳の子どももいた）へ捧げました。走り回る子どもたちも含めて全てが美しい。亡くなられた方とその家族のことを思うと本当にどうしようもない気持ちになる。
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『真夜中のミサ』製作に至るまでのマイク・フラナガンの自伝的エッセイ、彼の作家性を語る上でも必読案件だったので簡単にですが全文和訳しました。鑑賞前に読んでもいいと思いますが、鑑賞後に読めば欠けていたピースが埋まり何かが見えてくるような、そんな文章だと思います
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『CODA』観た。大大大傑作。耳の聞こえない両親、唯一聞こえる自分。支えなきゃいけない家族、歌うという自分の夢。家族とは「絆」であると同時に「縛り」なのだ。プロット自体はシンプルだけどそれを補って余りある演出の上手さ、聞こえない父親が娘の歌をどう感じ取るのかの表現が上手すぎて震えた。
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昨日のバッド・バニーも良かったのだけれど、政治的であろうとする姿勢よりも「結果的に政治的になってしまう」ことの方がメッセージとしてはより強固な気がする。ロザリアとラウ・アレハンドロを見て。
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『Station Eleven』完走。2022年、これを超えるドラマが現れるのか心配になっちゃうほど大傑作だった。パンデミックで人類も文明も大半が消滅した世界、人はそれでも創作に夢を見る。シェイクスピアの戯曲と一冊の本を巡って過去が現在と繋がり虚構が現実と重なる演出、そして美しい撮影に魅せられた。
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『真夜中のミサ』完走。大大大傑作。下半期のベストは今のところこれかな。閉じた空間での光の取り込み方、どこを切り取っても美しい構図。惚れ惚れする映像美とは裏腹に押し寄せる恐怖と募る違和感。宗教絡みのイシューも交えながら人の「罪」や「赦し」について描く脚本の素晴らしさにも脱帽。圧巻。
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『イン・ザ・ハイツ』、ヤバすぎて放心状態。ヒスパニックたちの存在証明。「アメリカ映画」というフォーマットの中に彼らが確実に存在しているこの高揚。ジェントリフィケーションで変わりゆく町、変わらない何か。故郷とは「どこか」ではなく「誰か」なのだ。これは絶対映画館で観なきゃダメなやつ。
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パラサイトといえばやっぱりこのポン・ジュノの絵コンテですよね。色々なタイプの監督がいるけどこんなにも完璧主義な人はなかなかいない。絵コンテと寸分違わぬショットを撮り続け、それぞれの俳優の演技で良かったものを選んで合成し理想の映像に近づける。The most personal is the most creative.
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『舞妓さんちのまかないさん』。舞妓の世界と仕込み(見習い)の子たちはまるでK-POPの世界と練習生。華やかだが不条理な世界、搾取の構造、児童労働。システムへの批判的な視点を内包しながらそれでもその世界で夢を見る彼女たちの姿は否定しない、肯定もしない。問題は解決しない。それでも人生は続く
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やっぱり自由意志については『ウエストワールド』の描き方が一番好きだな。システムに対する「バグ」が決定論に対する「自由意志」なわけで、本来不要で無駄なものこそ自由への鍵であり運命に逆らう術なのだという素晴らしさ。今日もいっぱいドラマ観て無駄な時間過ごして運命に抗っていこうな。
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『Mare of Easttown』完走。紛うことなき今年ベスト級の大傑作。大筋は王道の刑事ドラマだが小さな町の中で起きる事件の謎が主人公の内面に居座るトラウマと深く絡み合っていくナラティブ、それが牽引するのは「犯人が誰か」よりも「この事件の解決はどこに向かうのか」の物語。見事な脚本にあっぱれ。
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『呪術廻戦』がデヴィッド・グレーバーの『ブルシット・ジョブ』を引用したり『進撃の巨人』がカルロ・ロヴェッリの『時間は存在しない』を参照したり、少年漫画というジャンルは少しずつでも確実に10年前より進化していると思いますよ。『NARUTO -ナルト-』とかもう大昔の漫画のような気さえする。
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『窓辺にて』。久々に邦画を映画館で観た。結構人が入っていたと思う。「正直でいること」というのが劇中においても一つのキーワードとなっているが稲垣吾郎を筆頭とする役者の演技も長回しの撮影の中でこぼれ落ちる瞬間の演出も、まさに正直。今泉力哉の作品に特別な思い入れはないが今作は良かった。
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今日2021年5月31日は白人暴徒によって黒人が虐殺され300人以上が犠牲となったタルサ人種虐殺からちょうど100年。教科書からも消されたこの事件がたった100年前であるという事実。100年経って変わったこと、今も変わらないこと。今日はタルサを想いましょう。そしてドラマ『ウォッチメン』を観ましょう
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『ベター・コール・ソウル』S6 E12、ツラすぎて何度も目を背けたくなりながらも極上のショットを1秒たりとも見逃したくはなく心が引きちぎれそうになりながらなんとか観終えた。オフィスの柱はハリボテだった。中身のない、取り繕っただけの誰かのように。来週の最終話、生きて帰れる気がしない
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IMAXで『The Beatles: Get Back - The Rooftop Concert』鑑賞。家のテレビで観たものとはまったくの別物、IMAXの大画面と音響、何より満員の客席から漏れ出る声と一曲が終わる毎に巻き起こる拍手で特別な空間が生まれていた。映画館の存在意義を改めて感じた1時間。特典のポスターも超かっこいい。
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『ガンニバル』最終話から帰還。やっぱ凄いわこれ。同一ショット内での光の反射を駆使した画の切り替え、ガラスに映る照明、自動ドアの開閉… おそらくそこまで潤沢ではないはずの予算の中、できる演出は全てやっている。儀式のシーンも不気味で素晴らしい。伝統という呪い、血縁という鎖。S2を早く…
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『トップガン マーヴェリック』IMAXで。今年ベスト。廃れゆく映画という文化、もう要らなくなる日がくるのだと言われ彼は“Maybe”と答える。それでも“Not today”と足掻き、踠き、後の世代へと言葉ではなくその生き様で語る姿、それを具象化したかのような撮影と編集に打ちのめされた。映画は、死なない
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『ベター・コール・ソウル』フィナーレから帰還。この作品を奇跡と呼ばずして何と呼ぶのか。プリクエルであ���シークエルという未曾有の境地へ登り詰めたS6、『ブレイキング・バッド』を再訪し、補完し、より洗練されたものへ昇華される様、冠絶。紛うことなき我が人生のベストドラマ。今はただ感謝を。
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『エターナルズ』、キット・ハリントンとリチャード・マッデンが向かい合うだけで爆笑し出すオーディエンスの反応が最高すぎた。一般教養としてのGOT
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セレーナ・ゴメス主演『Only Murders in the Building』、スルー案件かと思っていたがEP1からヤバい。構成上手すぎ。ミステリーオタクの主人公が殺人事件に足を突っ込んで解決を目論むプロット自体はめぼしくないがその主人公側もミステリーを内包している、いわば信頼できない語り手的手法が面白い…
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DUNEじゃん…
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Apple TV+『ファウンデーション』早速EP2まで。主人公の武器は「力」ではなく「知識」であること、今死にゆく我々ではなく次の世代が生きる未来のための戦いであること、本当の意味で「救う」ためにはそのためのシステムと基盤＝ファウンデーションが必要なこと… 2021年のSFとして申し分ない設定だ。
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『ボーンズ アンド オール』、一見雑にも見える絶妙なカット割りが心地良く、あらゆる美しいショットに酔いしれた130分。カニバリズムはただの設定にすぎず、このクソみたいな世界であと60年は生きなきゃいけない我々の絶望と、それでもそれを分かち合うことができる希望と。ホラーとしても一級品。
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『Station Eleven』、ヒロ・ムライ監督回のEP1も良かったけどEP4がヤバすぎ。過去と現在、虚構と現実を巧みに行き来する編集、少しずつ積み上げたものが最後に全て爆ける演出に度肝抜かれた。ポストパンデミックのディストピアで主人公はシェイクスピアの劇団の一人なんだけど設定から何から面白すぎる
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『The Creator』、大傑作。こんなにもバキバキの映像美が予算たった$80 百万という事実に驚きを隠せず。AIの暴走と人類との戦争、普遍的なSFストーリーでありながもアジアの表象を始めとした細かい捻りが効いていて2023年ど真ん中のナラティブに。映画だってAIと手を取り合っていける未来がきっと。。
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『Challengers』、最高。IMAXに鳴り響くトレント・レズナー& アッティカス・ロスの音楽にラケットがボールを打つ破裂音が重なり昇天。観客席の視線&顔の動きを捉える構図も面白く、終始テニスという題材でこんなにも演出に幅を持たせられるものなのかと驚嘆。一生ついていきます、ルカ・グァダニーノ。
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『The Last of Us』Ep3、大傑作。早くも2023年ベストドラマは確定。80分という長めの尺の中での抑揚の付け方、丁寧だが間延びしない語り口、美しいショット、抜群の演出… 銃と引き換えに手にした苺。80分に人生が詰まってる
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『Shōgun』Ep3まで。完全に日本版GOTなOPにリッチな演出の数々、当たり前のレベルがあまりにも高い。日本人が日本を下げて海外にばかり目を向けている間に海外投資家は日本株を買い日経平均は4万付近、海外プロダクションは大金をはたいて日本舞台のTVシリーズをつくる、そんな2024年。良くも悪くも…
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あと、予告で流れた『Blue Beetle』に観客めちゃ沸いてた。これアメリカで、特にラティーノが多い地域なんかじゃ絶対流行るでしょう。アメリカ・チャベスとかはいたけど、ラテン系ヒーローで映画一本撮れてないマーベルの完全敗北だよ
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『ザ・チェア』面白くて全6話一気に観た。今や人気が低迷した英文学科、学生たちは『白鯨』に対して作者のメルヴィルは暴力夫だったのではと指摘し作品から学ぼうとしない。でもそれって本当に文学と向き合う正しい姿勢なの？という問題提起、キャンセルカルチャーと生きる2020年代にふさわしい。
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『ベター・コール・ソウル』の余韻が未だ抜けず今日もS6を再見。極上の撮影と的確な編集、至高の演技が揃えば台詞なんていらないのだという映像作品の何たるかを見せつけられてしまった。現時点でBCSより優れた作品は存在していないので、世界中のクリエイターはこの作品を今後の創作の糧にしてほしい
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『After Yang』鑑賞。今年の暫定ベストこれに決定。人種の異なる子を養子として迎える際に子が直面するルーツの国の文化や歴史と関わる機会の欠如、というイシューを前提としながらAIロボットの記憶を巡るSF劇として素晴らしかった。コゴナダ監督の色彩感覚やガラスの反射等を利用した映像美にも圧倒。
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私は『ドント・ルック・アップ』良い映画だと思っていたんですがアメリカの赤い州に住む保守派すらこの映画を面白いと言っている人がいることにはモヤっていて、この指摘は一理あるなと思いました。反体制的な話だった『天気の子』が日本のいわゆるネトウヨからも賞賛されていたことにも通じる
『ドント・ルック・アップ』を観て感化される人のヤバさについて
この作品はマスメディアやSNSの狂騒や愚かさを扱っているようだが、個人が愚かしい大統領とつながって世界の行く末を左右するポジションにつく展開は、州議会レベルの反応や中間的な社会的反応を無視している。
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#2021
年映画ベスト10
1. DUNE
2. The Green Knight
3. ザ・スーサイド・スクワッド
4. イン・ザ・ハイツ
5. CODA
6. ミッチェル家とマシンの反乱
7. プロミシング・ヤング・ウーマン
8. パワー・オブ・ザ・ドッグ
9. Titane
10. ベルファスト
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『Furiosa: A Mad Max Saga』。削ぎ落とされたセリフとそれを補う完璧なショットの連続、こんなにも映画の暴力に2時間半晒され続けたら正気じゃいられない。時代の波に呑まれ消えゆく���画という文化。奪われたのなら取り返そう。もう取り返せないのなら、新しい物語を始めよう。こんなの泣いちゃうよ。
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BLMを支持することが暴動を支持することだと思っている人はこれを読んでください。
日本人がまだ知らないBLMプロテストの実相 – 集英社新書プラス
@Shueishashinsho
より
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『ベター・コール・ソウル』S6E3まで。大傑作すぎて震え止まらず。構図も照明も全てが完璧すぎる撮影の連続、寸分の狂いもない編集。演出の足し引きの塩梅が素晴らしい作品こそ優れた作品だと思うのだが、『BCS』はその「引き算」が上手すぎる。削ぎ落とすべきものをわかっている。無駄が、1秒も、ない
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テキサスに住んでいるとヒスパニックがアメリカでどんな扱いをされてるか痛いほどわかるので2時間20分ずっと胸がいっぱいだった。ゴリゴリのラテン音楽ではなくミュージカルに合う曲調になっていて、彼らのことを見ようとしない白人にもきっとこれは届く。invisibleでもpowerlessでも、この声は届く。
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Paramount+『Mayor of Kingstown』鑑賞開始。テイラー・シェリダン×ジェレミー・レナーということでほぼ『ウインド・リバー』なのだが、刑務所とそれがもたらすビジネスの存在によって人々が食っていけている小さな町が舞台ということで今作もまた“境界”の内と外の話。刑務所は社会の縮図。面白い…
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一話一話が重くて少しずつ観てた『I May Destroy You』ついに完走。圧巻。レイプ被害を受けた主人公がその事実と対峙しながら自分には無関心に過ぎていく日常へのフラストレーションを抱えていく過程の演出が音楽と映像すべて一体となって表現されていて震える。これ、日本で配信しなきなダメでしょ…
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42
アジズ・アンサリのショー行ってきた。本当に最高だったし一生忘れない体験。内容はここには書けないけれど彼の私生活のことでびっくり＆面白い話を色々聞けたのでこの話で『マスター・オブ・ゼロ』S2の続きつくればいいじゃんと期待する一方、それが叶わぬ夢であることはわかっているので哀しくもなり
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『ナイブズ・アウト: グラスオニオン』。気候変動への対策は必須である反面、脱炭素のアイデアを声高に提示する者たちの多くは環境のことなど微塵も考えておらずただ投資家へのアピールと金のためにやっているだけ。ライアン・ジョンソンらしい機知に富んだ脚本と力強いショット。良い年末映画を観た。
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『真夜中のミサ』、どうやって撮ってんの？なショットの連続とカットの切り返しの上手さ、長回しで撮る対話、何よりしっかり怖いホラーであること… マイク・フラナガンの引き出しの多さに震える。どこまで行っちゃうのよこの人。「信仰」というテーマをここまで多角的にホラーに落とし込むの凄いよ。
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『ベター・コール・ソウル』S6 E8から帰還。初手でベストエピソード更新してきた。今年観たどの映画よりも圧倒的映画な49分間。もうさ、こんなの観たらほんとMCUなんてどうでもいいやってなっちゃうよね
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そんなわけで『サクセッション』S3完走。大大大傑作。相変わらず圧倒的な脚本なのだがそれに加え今シーズンは最初の2話と最後の2話はいつも通りマーク・マイロッドが監督しつつ中間のエピソードでキャシー・ヤンやローリーン・スカファリアなど個性的な監督を起用し、演出面でも大いに楽しませてくれた
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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』EP5。監督は引き続きクレア・キルナー。ショットの美しさ以上にGOTの伝統芸能ともいえるウェディングシーンの演出が抜群。視線の交錯と表情の機微で構築されるダイナミクス、積もり積もって弾けるラストに震えた。アリセントの服はgreen lightではなく宣戦布告の翠…
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Netflix『1899』完走。船上で起こるミステリー、ホラー、SF。多様なジャンルと多様な言語が交錯する演出が面白く、不気味なスコアと暗く美しい撮影が印象的。タイミングをズレした編集も面白い。あっという間に全8話ビンジ。People are oblivious to reality. They only see what they want to see.
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『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』EP4、ヤバい。この作品が内包するテーマを考えればワカンダの黒人たちが絡んでくるのは必然か。民主主義の象徴であるキャプテン・アメリカの盾が血に染まるショット、“The Whole World Is Watching”というエピソードタイトル。この皮肉は『ザ・ボーイズ』超え。
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#2021
年ドラマベスト10
1. 真夜中のミサ
2. Succession S3
3. 地下鉄道
4. Reservation Dogs
5. メア・オブ・イーストタウン
6. フォー・オール・マンカインド S2
7. ワンダヴィジョン
8. It's a Sin
9. マスター・オブ・ゼロ S3
10. ペーパー・ハウス S5
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なるほど『今際の国のアリス』も『イカゲーム』も大衆受けしそうな同じデスゲームものなのに後者だけが世界的に大ヒットしている現状、日本や韓国だけでなく欧米でも「韓国ドラマだから観よう」の思考が働くくらい韓国ドラマの地道なブランディングがここにきて一つの到達点を迎えている証左かも
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ここ最近、とある中東の国出身の友人とイスラエルの話をしている。友人は生まれ育った国の情勢と宗教的な背景からパレスチナ人をひどく嫌っており、イスラエルを支持している。そんな当事者に近い友人に外野の安全圏にいる私が「もっと視野を広くしよう」「パレスチナの被害にも目を向けよう」なんて→
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HBO Maxで『アメリカン・ユートピア』鑑賞。めちゃくちゃ良かった。60代の白人がジャネール・モネイを歌う意味、切り離せるわけがない音楽と政治、まだちょっとだけマシになるかもしれないこの世界。クソみたいな世の中だけど、この1時間45分だけはユートピア。これを映画館で観れるなんて羨ましい…
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とりあえず四半期も終わるのでメモがてら暫定の2022年ベストドラマです
1. ステーション・イレブン
---越えられない壁---
2. ピースメイカー
3. ユーフォリア S2
4. コブラ会 S4
5. Mayor of Kingstown S1
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『The Beatles: Get Back』の1日限定IMAX上映、チケット確保。もうかなり席が埋まっていてびっくり。配信でいつでもどこでも観れるからこそ逆説的に映画館で観るべき作品が浮かび上がること、大衆もそれを感じ取って映画館へ足を運んでいること、希望でしかないよ。映画館は死なない
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今日も最高で最悪な『ベター・コール・ソウル』体験を世界中の人々と共有できる奇跡に感謝を。（『ゲーム・オブ・スローンズ』には乗り遅れてリアルタイムで追えてなかったので…）
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『キャンディマン』鑑賞。開始5分で傑作を確信。白人視点の物語でしかなかったキャンディマン(1992)を黒人主人公で語り直すこと、95年から始まったカブリーニ＝グリーンの解体とその先で進んだジェントリフィケーションの背景、BLM以降の“名前を言う”という行為の意味… 2021年のホラーとして完璧。
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33
『ナルコの神』鑑賞開始。めちゃくちゃ面白い。序盤のカラオケ店でのカメラワークから引き込まれ、全体通して撮影のレベルも非常に高い。韓国人の主人公が南米のスリナムでBreaking Badしていく過程に目が離せず。そしてここにもチューブマン。What's the point of living if you're barely surviving?
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『Dune: Part Two』、ヤッバ。撮影と演出が最高だった一方で展開的には序盤も序盤すぎていまいち盛り上がりきらなかった前作とは異なり今回は全てがフルスロットル、侵略と植民の物語としてもど真ん中。グリーグ・フレイザーの撮影、神の域なのでは。何よりこれを満員の映画館で観る快楽、たまらない…
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『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』EP1。Amazon Prime史上最も制作費のかかった大層なVFXは洪水のように押し寄せる過剰な説明台詞を補助する風景画としてしか機能せず、ショットは確かに美しいのだがどこか無機質で血の通ってない画が1時間続くだけ。HOTDの画にはちゃんと通ってるんですよ。血。
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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』EP3、ヤバすぎ。原作タイトル『炎と血』をそのまま具象化したかのような画の連続、アクションも申し分なし。矜持を踏み躙られたレイニラとデイモンから吹き出した感情、降り掛かる炎、飛び散る血。この二人、どこまでいってもターガリエン。最高だぜマット・スミス。
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『The Green Knight』観た。ヤバすぎる。人の弱さ、代償と誘惑、抽象的なテーマが台詞を排除した「画」で体現され視覚に問いかける。聖歌を基調としたスコアによって神話的は雰囲気も。回転するカメラワークなども印象的。影と木漏れ日、黄色い霧と赤い血。緑の騎士。映像作品としての格が違う…
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『The Last of Us』最新話がヤバすぎて昼間観た『バビロン』の記憶が吹っ飛んだ。援護射撃とはこうやって演出するんですよと言わんばかりの高低差を活かした撮影、極限まで伸びた緊張の糸が千切れる瞬間のカタルシス。ヘンリーとサムはジョエルとエリーの鏡。失いたくないものがまた出来てしまう恐怖。
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というわけで『サクセッション』S3 EP1から帰還。ヤバすぎ。あのS2のラストの直後からの話なわけなので当然ではあるが初っ端からアクセル全開、波のように押し寄せる笑いと衝撃の連続に飲み込まれて放心状態… 今すぐにでもmemeになりそうなシーンとセリフばかりで面白すぎた。これから毎週頼みます。
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毎週微塵も予想不可能な展開に阿鼻叫喚し心を抉られ揺さぶられ、その衝撃と感動と苦痛をこんなにも世界中の人々と共有できた体験、きっともう二度とない。乗り遅れた皆さん、今『ブレイキング・バッド』から1日1話観ていけば『ベター・コール・ソウル』最終話までの125話、年末までに観終わりますよ。
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『Station Eleven』、創作とは作り手のものであると同時に一度作り手の元を離れたらもうそれは我々のもの、それを体現した素晴らしい作品だった。我々は知っている。死が間近に迫った世界でただ命があるだけで幸運なのに、生きているだけでは不十分なことを。Culture makes the future worth surviving
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ジョーダン・ピール『NOPE』フルサイズIMAXで。超面白かった。空を見上げる彼らの姿はスクリーンを見上げる我々と一心同体であり、1.43:1の“空”に広がるホラー映画を全身全霊で浴びる経験、極上。ハリウッドが今まで“見ようとしてこなかった”黒人たちの歴史を踏まえたスリラーとしても素晴らしい脚本。
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『ドクター・ストレンジ MoM』のようなしょうもない「ドラマ」を映画館で観なければならず『ベター・コール・ソウル』のような素晴らしい「映画」は家のテレビで観るしかないこの2022年に鬱々としていましたが、『トップガン マーヴェリック』という圧倒的な映画を圧倒的なIMAXで鑑賞できて大満足です
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『イニシェリン島の精霊』。ヤッバいなこれ。親友からの拒絶から始まる物語、あまりにも全てが唐突に起こるが美しいショットと完璧な構図が我々を置いていくことはない。画は雄弁。いや、雄弁な画をこんなにも撮れるマーティン・マクドナー。コリン・ファレルのベストアクトでもある。笑って震えた。
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『1883』とりあえずEp2まで。超面白い。白人家族と先住民、テイラー・シェリダンらしい題材と共に今回は南北戦争以後の移民問題も背景にあり1883年という時代設定にも納得。草原と夕陽、駆け抜ける馬、カウボーイと銃。やっぱりVFXで塗り固められたどこぞの映画なんかよりこういうのが観たいのよ
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『シャン・チー』鑑賞。13年間、これを待ってた。東洋の武術を参照した繊細な動きからVFXゴリゴリの大味なアクション、シリアスな展開からそれに負けじと繰り出されるユーモア、リングが象徴する円環のごとく様々なジャンルを巡り巡って最後はMCUのど真ん中へ「繋がる」ラストに震え止まらず。大傑作。
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元記事はこちら。やはり彼自身がカトリックの家庭で育ったこと、アルコール依存症だったことは重要ですね。これは完全に私見ですが、だいぶ前から構想自体はあったというこの罪と赦しの物語がキャンセルカルチャー以後の時代に形となったことは偶然じゃないんじゃないかなと。
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『サクセッション』S4E7。ヤバすぎ。シヴとトムの「言葉」という弾丸の撃ち合い、この5分間に全てを持っていかれた。dirtyな真実を紡いでいくこと、これこそAIには書けない脚本。
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『Mayor of Kingstown』完走。刑務所ビジネスに蔓延る汚職、人権を蹂躙される囚人。内と外のパイプ役である市長と刑事が超えてしまった「一線」と重ねた「罪」が全て跳ね返ってくるラスト2話の展開が凄まじかった。一貫して土地の呪いを描いてきたテイラー・シェリダンだが今回はそれが刑務所という。
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『Peacemaker』EP3まで。期待を裏切らない出来。ジェームズ・ガンがただやりたいことをやってるだけだし、そういう意味では映画よりもドラマという自由度の高いフォーマットの方が適しているんだろうな。飛び散る臓物も下品なジョークも痛々しいアクションも、全部MCUのドラマにはできないものばかり。
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スマホ握りしめたベッドの上からじゃわからない。友人は先週行ったコンサートであるアーティストがパレスチナ支持を発言した際、ひどく怯えたという。その発言で逆上したオーディエンスに自分が被害を受けるかもしれないと。対話すること、声を上げること、それは100%「正しい」のか。今日も苦しもう。
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『ベター・コール・ソウル』最終話、今回何度も言及されるタイムマシーンの話。タイムマシーンがあれば過去に戻って何を。You are not talking about a time machine, which is both a real and theoretical impossibility. You are talking about REGRETS. このシリーズの全てが詰まったような台詞。
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HBO Max『ピースメイカー』完走。大傑作。平和のためなら誰でも殺すという矛盾を抱えるヒーローを中心に「正しい」「正しくない」で二分なんてできないこの世界を下品にかつ美しく描きながら、過ちを犯してしまった者たちが「正しさ」よりも先にある「何か」のために戦い歩み寄る姿が素晴らしかった。
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“I May Destroy You”はレイプ被害に遭った自身の経験をもとにミカエラ・コール演じる主人公が周囲の男、そして自分自身すらも軽視していた様々な被害と向き合う過程においてこれはレイプである、これ「も」レイプであると力強く語る傑作。あとダフト・パンクの使い方No.1ドラマはこれです
#Emmys2021
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『サクセッション』S4完走。「それ」は一度手にしてまったが最後、手放すことなどできるはずもなく。悪魔が差し出してきた手を我々は握り返さずにいられるのか。この旅路の最後がこうなることはわかっていたはずなのに、それでも幸せな瞬間はあった、なんて自分に言い聞かすことすら罪に思えてならない
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『サクセッション』、世界は分断され、経済が崩壊していき、映画という文化も衰退していくこの2023年にこの作品の終わ���に立ち会えたこと、きっと一生忘れない。彼が見つめる視線の先に、彼女の手が掴めなかったものに、祈りながら明日も生きる。
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しかしエターナルズ観て改めて思ったがMCU（というかディズニー）はそろそろ決まったフォーミュラに則って作品をつくることの是非を問うべきじゃないか。彼らにとっての成功の方程式があってそれに沿って作品をつくるから失敗はしないけど外れ値的な大傑作が生まれることもない。
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『舞妓さんちのまかないさん』、撮影と編集の“当たり前”のレベルが非常に高く、祇園の街は美しい。諦めなければ夢は絶対叶う、なんて残酷で無責任なことをこの街は言わない。何が正しくて何が正しくないのか、この作品は語らない。舞妓という保守と伝統が残る世界で、それでも色濃く浮かび上がる何か。
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『ラヴクラフトカントリー』第5話は1950年代のアメリカで黒人女性のルビーがある朝目覚めたら白人になっていたというぶっ飛んだ設定。初めて垣間見た白人としての人生、堂々と道を歩ける幸せ。ジョーダン・ピールらしさ全開で面白い。50年代が舞台なのにFrank OceanやCardi Bを流す演出もキマってる。
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言えるわけもなく、それでもどうにかして伝えられないものかと悩んでいる。どんな優しい言葉で導こうとしてもそれは友人への攻撃になる。ソーシャルメディアのリベラルがいとも簡単に、それがまるで全てを解決する魔法かのように言う「対話」というものが、いかに難しく、そしていかに「怖い」ものか→
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