ロッジア//tokisato
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時里二郎。森のことば、ことばの森に遊ぶ。詩集『星痕を巡る七つの異文』（第2回富田砕花賞）。『ジパング』（第37回晩翠賞）。『翅の伝記』（第22回現代詩人賞）。『名井島』（第49回高見順賞、第70回読売文学賞）。個人誌『loggia』1～16号。詩誌《カナリス》同人。 プロフィールは『翅の伝記』の装画＝勝本みつる。
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学生の頃は、もっぱら外国文学の翻訳から文学のすべてを学んだ。「翻訳」というものに〈二次的〉という意識は全くなかった。清水徹のビュトール、菅野昭正のクロード・シモン、川村二郎のムージル、池内紀のカフカ、古井由吉のブロッホ、篠田一士のボルヘス。吉田健一のシェイクスピア。→
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『現代詩文庫252 時里二郎詩集』が届きました。できたてです。5月19日の文学フリマ東京でもすこし並べられそう。《カナリス》せ-09 (第二展示場 Fホール)。
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明日から、神奈川県立近代美術館鎌倉館で『美しい本ー湯川書房の書物と版画』展が開かれます。ぼくも2時ごろに駆けつける予定。
もはやこのような書物を産み出すような文化が喪われてしまったことのかなしみも飲み込みながら、書物の、活字の、版画の、詩の行方に思いを馳せてみたい。
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今日は、岡山で日本詩人クラブの例会へ。山尾悠子さんのお話を聴きにゆく。お話の前に、初めてお目にかかった挨拶を。
40数年前に、高柳誠から、「ボルヘスのような小説を書く作家がいるよ」と教えられたのが、彼女を知るきっかけ。『夢の棲む街』に入っている「遠近法」という作品。→
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あまりあてにはならないが、アマゾンの詩集売れ筋ランキングで『現代詩文庫 時里二郎詩集』が3位に。1週間 前にも3位だったよと教えてもらって気になっていた。束の間だろうけど、売れている目印。SNSで心強い言葉ををいくつもいただいているからだろうか。
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リルケの『マルテの手記』を再読しようと思って本棚から取り出した集英社ギャラリー《世界の文学》。天には山本容子のカラーの楽しいイラスト。全1200頁に及ぶ分厚い本だが、奥付を見ると1990年の刊行。いかにもバブル期の文学全集。でも訳者も収録作品も文句なし。
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きょう、飼っていた老犬を見送った。次女が小学校の時に飼い始めた。17歳と6ヶ月。冬を越せるだろうかと思っていたが、よく桜の満開の日まで長らえてくれた。これは3年前。この頃はまだ、散歩の相手をしてくれた。
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尾崎まゆみさんの『ゴダールの悪夢』（書肆侃々房）の出版記念会。吉川宏志さんの講演に唸る。彼女のそれぞれの歌の本歌を解いて、尾崎さんの歌の現在を、そのうしろにある短歌の過去の豊饒な奥行きと重ね合わせるという、実にうっとりとする読み解き→
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昨日、雨が上がった午後、近くの植物園を歩いた。ちょうど、頃合いの橡の実がいくつか落ちていた。厚い果皮を割ると、なかからふたつ、つやつやとした橡の実が出てきた。
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丹波路をドライヴ。兵庫陶芸美術館で『丹波の茶道具』を見る。茶入（銘 生埜〈いくの〉）は小堀遠州が茶会で使用し、のちに松平不昧が所持した。その伝来が箱書きや仕覆や書付によって記されている。その由来の展示が圧巻。
陶芸美術館の庭で咲いていたホタルカズラ。
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昨日、郵便局でこんな切手シートを買った。『禽鏡』という鳥の図譜から。「滝沢馬琴が養子の画家渥美赫洲(あつみかくしゅう)に描かせ、自ら注記を加えたもの」という。（東洋文庫蔵)。全6軸、311図。東洋文庫の画像でも見ることができる。
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ノリウツギに次々とヒョウモンのチョウがやってくる。梅雨の中休み。氷ノ山の鳥取県側の氷ノ越登山口で。
これはミドリヒョウモン。
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啓蟄。きょうは牧草地でキタテハを見た。越冬していたのが目ざめたのだ。月は明日が満月。
フィールドの朝、カワラヒワがいきなり目の前の枝に止まった。すぐ目の前の枝。こんなこともあるんだ。
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昨夜はは夜９時頃から、アクロポリスにある野外音楽堂(ヘロディス・アッティコス音楽堂)で、ギリシア国立オペラの「トスカ」を観る。終わったのが夜中の１２時を回っていました。
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朝の仕事をしているうちに、青空が見えてきた。
一段落したので長倉池まで。
モンキチョウも同じことを考えていたらしい。右の白いのがメス。左の黄色いのがオス。
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ヒトリシズカ（一人静）。2021年4月19日但馬蘇武岳2合目。一人といふも、かくのごとき群落をなす。静とはいふまでもなく静御前のたたずまひ。なにゆゑか身体をいづれかに傾くる。明るい森の林床に楚楚と咲くもをかし。
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『現代詩手帖7月号』で、野村喜和夫さんが「戦後散文詩アンソロジー」を編んでいらっしゃる。その中に、時里の「ハーテビーストの縫合線」を採って下さっている。
この作品には忘れがたい思い出がある。
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彼らは、翻訳者というより、優れた批評家であり散文のスタイルを持ち、かつ詩を理解していた。これに澁澤龍彦、種村季弘を加えれば、あ、それから中村真一郎、福永武彦、加藤周一を加えれば、ぼくの文学的版図はすっぽり収まる。
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エナガ。いつもとは違う里山を歩いた。コバノミツバツツジがよく咲いている所。止まっているのは、そのツツジの枝。花芽が少し膨らんでいる。
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詩の批評の衰退は目を覆うばかりだ。各論はそれぞれにしなやかな眼差しをあてているが、それは批評ではない。時評に過ぎない。過去・現在・未来を貫く言説の眼差しを提示するような詩の批評を読みたいものだ。
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これは必見です。神戸・元町のギャラリー《ロイユ》。『アリスの夢』。建石修司、北見隆、深瀬優子、藤原舞子、水野恵里、横山夢。
建石さんなど、関西ではそう見られない作家の作品も豊富。この画廊の存在の大きさは、この画廊の狭さの密度をどこまでも上げて、息苦しいくらい。6月23日まで。ぜひ。
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