『新装版 大江健三郎同時代論集』全10巻（岩波書店）
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読みつづけ、考えつづける── 大江健三郎、自選自編エッセイ評論集成を復刊！ 8月25日より刊行開始の『新装版 大江健三郎同時代論集』全10巻（岩波書店）についての話題を中心にツイートしてゆきます。
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読みつづけ、考えつづける──
大江健三郎、自選自編エッセイ評論集成を復刊
大江健三郎さんが自ら選び、自ら編んだ、『大江健三郎同時代論集』（全10巻）を、新装版として復刊いたします。8月25日刊行開始です。
ご期待ください。
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11月11日（土）午後11時からのNHK「ETV特集
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」は、「個人的な大江健三郎」が放送予定です！
今年3月、大江健三郎が亡くなった。危機の時代に、なぜ人々は大江文学を開くのか。8人が語る大江健三郎。
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第7巻『書く行為』は、大江先生による創作論、創作術をまとめた巻です。『洪水はわが魂に及び』執筆時の経験や方法論が、おそろしいほど綿密に書き記されています。小説を書く人、批評する人、それらを志す人はぜひ。
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第8巻『未来の文学者』では、未来に向けての文学が語られます。『カラマーゾフの兄弟』『戦争と平和』論、ソルジェニーツィン論といったロシア文学論のほか、メキシコ滞在時の記録などが収録。表現の手段が奪われてもどう生きるか。
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今月11月号の『図書』は大江先生の追悼号。
筒井康隆さんによる巻頭言のほか、山内久明さん、新川明さん、田村久美子さん、山登義明さん、カンタン・コリーヌさんによるエッセイ、そして尾崎真理子さんによるエッセイ・評論（単著）の全著作ガイドが掲載。ぜひご覧ください！
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読みつづけ、考えつづける──
大江健三郎、自選自編エッセイ評論集成を復刊
大江健三郎さんが自ら選び、自ら編んだ、『大江健三郎同時代論集』（全10巻）が完結！
全巻に解説「未来に向けて回想する──自己解釈」が附され、各巻帯に新装版刊行に際しての推薦文を掲載
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『新装版 大江健三郎同時代論集』（全10巻）の刊行が始まりました。
大江先生が時代や状況にたいして戦後精神と想像力によって紡いだ言葉の数々。大切に受け継いでいきます。
第1回は3冊同時発売です。
第1巻 出発点
第2巻 ヒロシマの光
第3巻 想像力と状況
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第3巻『想像力と状況』は、想像力によって状況にたちむかうための論集。「首相が「みずからの国を守るという決心」という時の、その「国」とは、われわれの認識する「国」とはちがう」。60年後の現在にも突き刺さる言葉が満載です。
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「幸いなことに、私たちの前には、未読の作品が膨大に残っている」
11/11読売新聞オンラインで、『親密な手紙』（ ）や、『新装版 大江健三郎同時代論集』（ ）、『大江健三郎自選短篇』（ ）などをご紹介いただきました。
今年３月に８８歳で亡くなった作家、#大江健三郎 さんの話題がこの秋、続いています。
母校の東京大に開設された「大江健三郎文庫」や９月のお別れの会。注目を集める『新装版 #大江健三郎同時代論集』や『#親密な手紙』（#岩波新書）など最近の動きを紹介しました。
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装丁は旧版とおなじく渡辺一夫先生の画を用いていますが、今回はパチカという表紙が透ける特別な紙を使用しています。
光にかざすと画が輝いて見えるのも素敵。デザインは鈴木成一デザイン室さん、加工はコスモテックさんです。
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「その晩年と初期のエッセー・評論の神髄に触れられる二つの新刊」
10/21朝日新聞「本の舞台裏」で、今月刊行の大江健三郎『親密な手紙』（岩波新書 ）と、好評刊行中の『新装版 大江健三郎同時代論集』（ ）が紹介。
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第1巻『出発点』は、大江先生のデビューまも��くのお仕事。「自分の生涯の仕事の、小説とともにふたつの根本の構造材をなす、出発点をきざむものであった」。鉄道弘済会のルポルタージュや、クラナッハ論など多彩な作品が収められています。
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第5巻『読む行為』は、大江先生にとって読むことがいかに生きることと深く結びついた行為であったかがわかる一冊です。故郷の谷間の森について初めて正面から描いたのがここに収録された自伝的作品で、その意味でも重要な巻です。
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井上ひさしさん（1980年10月初刊内容見本より）
「戦後にとっての新憲法、少年野球にとっての健康ボール……大江健三郎氏にとってのエッセイ・評論の仕事、みんななくてかなわぬ大事なものだ。そして大江健三郎氏のエッセイ・評論は、僕にとり、戦後にとっての新憲法……」
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坂本義和さん
「……われわれの想像力は何とみじめに萎靡していることか。
「ぼくは核時代に、想像力を頼りに生きています」と大江さんは記している。同時代の世界の意味を読みとろうとする時、私はいつも大江さんのみずみずしい想像力に学ぶ」（初刊内容見本より）
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先日、大江健三郎文庫の発足式にお邪魔してきました。この文庫ほんとにすごいんです。『新しい人よ眼ざめよ』のタイトル元々こうだったのか！とか、『憂い顔の童子』は最初こんなラストだったんだ！とか興奮することしきり。ぜひみなさん足を運んでくださいね（要事前申請）。
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9/1（金）には大江健三郎文庫発足記念式典が開催されるとのこと！
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「大江さんがデビューからの自身のエッセーや評論を選び、編んだもの」
「みずみずしい言葉を通して、戦後を生きた作家の体温が感じられる」
9/6（水）読売新聞で『新装版 大江健三郎同時代論集』全10巻（ ）の刊行開始が紹介されました。
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～web岩波 たねをまく～
【追悼 大江健三郎さん】
「「「悲しみ」のクリエイティヴィティー」と題して書かれたこの文章はいま、深い祈りのように響いてくるのです」
田村久美子さんによる大江光さんとのピアノレッスンの日々の回想「水曜日のレッスン」を掲載。
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～web岩波 たねをまく～
【追悼 大江健三郎さん】
「たしかに、「大江さんからの手紙」と大書した封筒に入れたのだが、その封筒がどこへ行ったかわからないのである。」
筒井康隆さんによる巻頭エッセイ「大江さんからの手紙」を掲載
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加藤周一さん（1980年10月初刊内容見本より）
「大江は何故抗議をするのか。……体制を支える価値の体系に、彼ははっきした拒否の意思を示す。その拒否は、どういう積極的な価値に由来するのか。それはおそらく平和であり、樹木であり、生命の優しさでもあるだろう。」
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「2023年3月3日未明、大江健三郎さんが亡くなったラジオ・ニュースを聞きました。私が台所で朝食のみそ汁に卵を落とそうとしているとき。私は、卵をガスレンジに落としてしまい、みそ汁が煮こぼれて湯気をあげるまで、茫然としていました。…」
司修さんの大江健三郎さん追悼寄稿ぜひお読みください。
～web岩波 たねをまく～
大江健三郎さんの著作の装幀を多く手がけてきた司修さん。その交流のなかで見えた、大江さんの「道化」としての一面。
司修 追悼・大江健三郎──『クマのプーさん』を読みながら［『図書』2023年8月号より］
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～web岩波 たねをまく～
【追悼 大江健三郎さん】
「大江さんの書く行為は、創作よりも創造ということばがふさわしい。現実をもとに創造された大江作品は、現実以上に広大で、現実以上に真実である」
大学時代からのご友人、山内久明さんによる「光り輝く緑の大樹」を掲載
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～web岩波 たねをまく～
【追悼 大江健三郎さん】
「私は末尾の「思い出すと悔いの残る本になりました」という言葉の「謎」を、どうしても解くことができないでいる」
『沖縄ノート』において重要な役割を担った沖縄タイムス元記者、新川明さんによる「出会い」を掲載。
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大江健三郎『親密な手紙』！
【岩波新書2023年10月の新刊と復刊】
大江健三郎『親密な手紙』
伊藤宣広『ケインズ 危機の時代の実践家』
野矢茂樹『言語哲学がはじまる』
岡田温司『キリストと性――西洋美術の想像力と多様性』
［限定復刊］松浪信三郎『実存主義』1962年刊
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～web岩波 たねをまく～
【追悼 大江健三郎さん】
「被爆地長崎で勤務していた私にとって、大江健三郎の『ヒロシマ・ノート』はバイブルだった」
「響きあう父と子」など様々な番組を制作されたテレビプロデューサー、山登義明さんによる「ラスト・ピースまで」を掲載
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「大江健三郎さんがデビュー以来発表してきたエッセーや評論から自身で選び編んだ企画」
9/15沖縄タイムス、9/18山陰中央新報ほか、共同通信社配信で『新装版 大江健三郎同時代論集』全10巻（ ）の刊行開始が紹介。
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李恢成さん
「大江健三郎氏の省察に富む文学精神は、このような凶々しい日に対峙すべく、……ア・プリオリに存在していた。それは戦後民主主義の守護兵として文学の最前線に立ちつづけ、人間の想像力を守ってきた彼の一貫した姿によって示される。」（初刊内容見本より）
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「想像力的に考えるという態度は、つねにその根幹にあった。僕の作家としての仕事がそういう性格のものであるから。」
「僕の批評的な文章はすべて、作家としての肉体と精神のレンズに、同時代を写しつづけた記録にほかならない。」
大江健三郎「同時代論集とする理由」より
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小田実さん（1980年10月初刊内容見本より）
「私には、……ああ彼ならこの問題をどんなふうに考えるのか、どう解いて行くのか、と考える人がいる……彼が今この世界で考えていること、解こうとしていることそれ自体がおもしのように私には感じとられて、それが力をあたえる」
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第4巻『沖縄経験』は、『沖縄ノート』を中心とした一冊です。『沖縄ノート』に描かれる「怒り」や「拒絶の多様性」「このような日本人ではないところの日本人」といったテーマは、いまなお読む者の倫理に燃える棘のように突き刺さってきます。
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第1巻の推薦は、池澤夏樹さんと高橋源一郎さん。
この波瀾の時代に立つ一基の灯台として彼は日本の世論を導いた。 ── 池澤夏樹
大江健三郎のことばがほんとうに輝く時代が、これからやって来る。 ── 高橋源一郎
それぞれの推薦文全文は、帯表4をぜひご覧ください。
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埴谷雄高さん
「はじめからいまにいたるまでたもちつづけてきたその精神の姿勢の不屈な持続性は、私達を鼓舞しつづけてやまなかった。そして、その不屈な姿勢はまた、後代にも絶ゆることのない一筋の光を手渡し、さらになお鼓舞しつづけるであろう。」（初刊内容見本より）
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第8巻の推薦は、千葉雅也さんと中村文則さん。
僕は少しずつ大江と出会い直している。（…）その文業は、現代日本語の「無意識」なのだ。 ──千葉雅也
私達には、まだこんなにも多くの大江さんの言葉が残されている。 ── 中村文則
それぞれの推薦文全文は、帯表4をぜひご覧ください。
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第6巻『戦後文学者』は、著者が敬愛し影響を受けてきた戦後作家たち──野間宏、大岡昇平、埴谷雄高、武田泰淳、堀田善衞、木下順二、椎名麟三、長谷川四郎、島尾敏雄、森有正、原民喜、梅崎春生らについての連作評論・作家論です。
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第二巻『ヒロシマの光』は、『ヒロシマ・ノート』を中心とした評論集。『ヒロシマ・ノート』のその後の作品「被爆者の自己救済運動」「原民喜と若い人々との橋のために」なども併録されており、同書の愛読者は必携の一冊です。
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大岡昇平さん
「作品群と連動しつつ、状況の中にありながら、状況について、作品とは違った次元の説得の言葉で、書き続けて来た。「状況内で書く」ことの意味を考え続けて来た。「書き続け」「考え続けた」のが、氏の文学活動の重要な側面である」（初刊内容見本より）
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第9巻の推薦は、桐野夏生さんと若松英輔さん。
大江健三郎は言葉で闘った。その恐るべき熱量は驚くに値しない。真の文学者に備わったものだからである。 ── 桐野夏生
彼が直面した終わることなき混乱とともにある同時代とは、朽ちることなき永遠への扉でもあった。 ── 若松英輔
全文は帯表4に。
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～web岩波 たねをまく～
【追悼 大江健三郎さん】
「すぐに頭に浮かんだのは彼のお茶目な笑顔」
フランス著作権事務所の顧問で、池澤夏樹さんや谷口ジローさんの作品のフランス語訳者でもある、カンタン・コリーヌさんによる「大江さんの笑顔」を掲載。
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直接訪問は、主に研究者や学生向けで、事前申請が必要ですが、直接行けない方にも朗報が。書誌情報データベースが公開されていて、これを見ているだけでも時を忘れます。とくに書籍の情報は至れり尽くせりで、帯文までばっちり記載されているのです。これはありがたい……！
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第2巻の推薦は、梯久美子さんと野崎歓さんです。
生まれてくる子供たちを絶望から引きはがすために何ができるか
── 梯 久美子
大江文学は揺るぎなく現実を踏みしめ、鋭敏に倫理性を発揮する。
── 野崎 歓
それぞれの推薦文全文は、帯表4をぜひご覧ください。
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第7巻の推薦は、長嶋有さんと町田康さん。
「と書く、と書く……」という鼓動までたどり着くころには必ず励まされもするはずだ。 ──長嶋有
プロアマ問わずこれを読め。俺はムチャクチャ反省して半泣き。 ── 町田康
推薦文全文は、ぜひ実際に本をお手に取っていただいて、帯表4をご覧ください。
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第10巻『青年へ』は、「架空の青年に向かって語りかける手紙」の体裁で語られる連作エッセイです。
存在のピンチに陥ったとき、どうやって生き延びるか。著者と一緒に考えていきます。
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「私は窮境を自分に乗り超えさせてくれる「親密な手紙」を、確かに書物にこそ見出して来たのだった」
大江健三郎『親密な手紙』「不思議な少年」より
【10月新刊予告４ 20日発売】
大江健三郎『親密な手紙』
渡辺一夫、サイード、井上ひさし��武満徹、オーデンなどを思い出とともに語る魅力的な読書案内。自身の作品とともに日常や社会の様々なできごとを描き、初めて大江作品に出会う人への誘いにもなっている。『図書』好評連載を収録。
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第3巻の推薦は、蓮實重彥さんとヤマザキマリさん。
奇跡というべき事態（…）誰もがこの書物を読まねばなるまい。
── 蓮實重彥
人間と社会の普遍的事態を映し出す鏡となって容赦なく迫ってくる。
── ヤマザキマリ
それぞれの推薦文全文は、帯表4をぜひご覧ください。
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「存在は社会の深いところにある重り」「弱い立場の側に立ちヒーローのよう」 大江健三郎さんお別れの会：朝日新聞デジタル
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第9巻『言葉と状況』は、���現実」を語る言葉についてヒントに満ちた一冊です。
「現実を直視せよ」と、今ある現状に従うよう迫る圧力に抗い、違う現実をあらたに構想するにはどうしたらいいのか。
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「大江さんがそのような仕事をしていたことを思い出して感心しました。非常によいものだった。」
12/13朝日新聞「私の謎 柄谷行人回想録」で、柄谷行人さんが『戦後文学者 新装版 大江健三郎同時代論集6』（ ）をご紹介くださいました。
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尾崎真理子さんは「大江健三郎全小説」のすべての解説を担われた方ですが、今回大江さんのエッセイ・評論（単著）の総解説をしてくださいました。『世界の若者たち』から『親密な手紙』まで全42作の歴史をたどる画期的な評論です。
『図書』2023年11月号
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カンタン・コリーヌさんは著作権事務所の顧問であるとともに、池澤夏樹さんや谷口ジローさんの作品のフランス語訳者でもあります。1995年以降、大江さんとフランスの間をつないだ様子が描かれます。
『図書』2023年11月号
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筒井康隆さんによる「大江さんからの手紙」。
大江さんからの手紙をまとめて入れてあった封筒があるはずが……。
『図書』2023年11月号
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第10巻の推薦は、谷川俊太郎さんと筒井康隆さん。
大江さんの言葉には体温がある。公的な理が私的な情に支えられている。── 谷川俊太郎
嫉妬する人もいたようであるが、嫉妬しなさい。嫉妬しなさい。いくらでも。── 筒井康隆
それぞれの推薦文全文は、ぜひ帯表4をご覧ください。
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『沖縄ノート』でもとくに忌まわしい印象を残すのが、集団自決を強制した軍の人間による「おりがきたら」の発言。同書の集団自決の記述についてはのちに裁判となりました。裁判記録の詳細はこちらの本で読むことができます。
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（現在品切れ中です。申し訳ありません。）
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田村久美子さんは大江光さんにピアノのレッスンをされた方で、編集者・装丁家である田村義也さんのお連れ合いです。水曜日におこなわれていたピアノレッスンの日々が回想されます。
『図書』2023年11月号
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また、本巻は次の一文から始まります。
「新しい「戦前」が、重く、制禦しがたく、苦しく、時代によって懐胎されていると告げる声がおこっている」。
これらの言葉を現在と二重写しにして噛みしめながら、この巻に込められた戦後の精神を継いでいきたいと思います。
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Ｔｏｐｉｃｓ：大江健三郎さんお別れの会 作品で挑んだ知的闘争 島田雅彦さんらあいさつ 290人が献花 | 毎日新聞
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第5巻の推薦は、小野正嗣さんと堀江敏幸さん。
大江健三郎という〈作家＝生き方〉を知りたい者たちにとって最良の入門書 ── 小野正嗣
同時代というよりこれからを生きるための方法を示唆する ── 堀江敏幸
それぞれの推薦文全文は、ぜひ実際に本をお手に取っていただいて、帯表4をご覧ください。
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第4巻に推薦文をお寄せいただいた平野啓一郎さんがナビゲーターを務められる「文学の森」のダイジェスト、「平野啓一郎が語る大江健三郎 政治と文学──『セヴンティーン』『ヒロシマ・ノート』『沖縄ノート』ほか」もweb岩波たねをまくで掲載中です。
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第6巻の推薦は、柄谷行人さんと島田雅彦さん。
新たな世界「戦争」が始まった今日でこそ、読むに値する。 ──柄谷行人
知性にとっての冬の時代にこそ、大江文学は必修となる。 ── 島田雅彦
それぞれの推薦文全文は、ぜひ実際に本をお手に取っていただいて、帯表4をご覧ください。
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冒頭の「沖縄の戦後世代」は『沖縄ノート』の数年前に書かれた前日譚のようなものですが、そこで描かれた琉球少年院・鑑別所への訪問の印象は、その後訂正され、多様な現実に開かれていきます。『沖縄ノート』の意味がこの一巻を通して読むことで、より深く理解できるはずです。
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『沖縄ノート』冒頭でその死が描かれた古堅宗憲さんについては、昨年、伊江小学校で舞台にもなりました。
一節を引用します。
「死者よ、怒りをこめてわれわれのうちに生きつづけてください、怯懦なる生者われわれのうちに怒りをかきたてつづけてください」。
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山登義明さんはNHKのテレビプロデューサーで、「響きあう父と子」など様々な番組を制作された方。第五福竜丸の乗組員だった大石又七さんと大江さんとの対話番組に至る軌跡が記されます。
『図書』2023年11月号
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新川明さんは沖縄タイムスの元記者で、『沖縄ノート』において重要な役割を担った方です。大江さんとの初めての対面から、対話を深めていく様子など、『沖縄ノート』をめぐる記憶や思いが綴られます。
『図書』2023年11月号
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前の文章の結論のキーワードを次の文章の冒頭に置いてつないでいく面白い仕掛けも用いられています。たとえば、野間宏と「水」→「水」と大岡昇平……というように。そのようにして戦後文学者たちの「本質的なつながりの輪」を表現したと著者は語ります。その輪は私たちにまで連なるものでしょう。
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本巻には「パール・ハーバーにむかって」が収録されています。しばしば著者が「中国の核実験を賛美した」との虚偽の情報が流されていますが、出典のこの文章を読めば、事実は全くの反対であることがわかります。まさに「読む行為」を大事にして、核のもたらす人間的悲惨を共に考えましょう。
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山内久明さんは大江さんの大学時代からのご友人で、「あいまいな日本の私」を英訳された方です。最初に目にした若き大江さんがリンゴを囓る印象的な姿から、大江文学の世界的な意味まで語られます。
『図書』2023年11月号
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第4巻の推薦は、尾崎真理子さんと平野啓一郎さん。
若き日の大江はいつも、死んだ友人に宛てた手紙のように書いた。 ── 尾崎真理子
文学と政治という、大江氏の二つの活動の結節点を見るべき論考集。 ── 平野啓一郎
それぞれの推薦文全文は、帯表4をぜひご覧ください。
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毎回大反響の長期連載「私の謎 柄谷行人回想録」のより詳細な内容は、人文書の専門サイト「じんぶん堂」でもお読みいただけます。
批評家・思想家の柄谷行人さんが自らの歩みを振り返り、ときにユーモアを交えて語る連載「私の謎 柄谷行人回想録」の9回目をお届けします。新人批評家時代の話。「あの頃、文学というのは、永遠だと思っていた」
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