ヒロシヒロシコ
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#2024
年上半期映画ベスト10
偏愛。
1.DOGMANドッグマン
2.オールド・フォックス 11歳の選択
3.パストライブス／再会
4.夜明けのすべて
5.コット、はじまりの夏
6.アメリカン・フィクション
7.燈火（ネオン）は消えず
8. ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
9.ありふれた教室
10.瞳をとじて
→
2
8
252
『Gメン』見たよ。マジ面白いわ。ノリは昭和のヤンキー映画だけどアクションもギャグも大真面目にやってるから見ていて爽快。岸優太、人柄の良さがそのまま芝居に出てたし竜星涼と恒松祐里もほんとよかった。俺たちの吉岡里帆のキレっぷりは『ハケンアニメ』を凌駕する怪演。俺たちの高良健吾、最高！
2
518
2K
『アナログ』見たよ。女優さんをずっと見ていたい映画は数あれど、二宮和也をずっと見ていたくなる映画に出会うとは。彼の役者としての完成度というよりかは自然体の、まるでラフスケッチのような演技に惹かれた。それがまた波瑠の醸し出す透明感と相俟って実に心地よい2時間を過ごすことが出来た。→
1
178
1K
アカデミー賞に限らずだけど、賞なんて所詮スポンサーがいてユニオンがあって時流があり商業的価値云々と、大小様々な思惑が絡み合ってるものなんだよって貶したり腐したりするのは簡単だけど、こうやって頑張ってきた人が心から喜んでくれるシーンが見られるなら、それでも賞っていいなあと思うよね。
2
114
743
お休みで家にいて偶然ついてたテレビ『徹子の部屋』に出ていたジェジュンさんという方、とんでもなく日本語がきれいで上手なんだけど、徹子さんがそれを褒めると謙遜するわけでもなく、でもこのくらいがちょうどいいかなあ、これ以上上手くならないほうが、と言ったのとても感心した。#ジェジュン
0
231
584
『哀れなるものたち』見たよ。映画とか美術とかファッションとか音楽とか文学とか哲学とか科学とか医学とかまでも含めたまさに総合芸術という感じがして圧倒され目が回りそうになる。そして妙に長い。エロというより別の倫理観の問題でR18なんだろうな。面白いかと言われると正直僕はキツかった。→
1
30
535
『ルックバック』見たよ。僕は結局何者にもなれなかった人間だし夢を諦めた人間だし夢のために地道な努力を怠った人間だけれども、ここに出てくる2人はそうじゃなかったね。眩しかった。自分がなんだかとてもみすぼらしく思えた。
すべてのクリエイターへの讃歌と志半ばで倒れた者たちへの鎮魂と。→
1
14
439
『正欲』見たよ。居場所がない人たちが居場所を探す物語。脚本の出来が本当によくって、群像劇のひとつの見本のような作品だった。よもや惑星規模の話だとは思わなかったが、ズシリと重くて後引く面白さ、多様性という言葉の更に斜め上行く想像の及ばない世界観。俳優さんたちみんな素晴らしかった。→
1
67
357
#君たちはどう生きるか 見たよ。これは宮崎駿の『8 1/2』で、よく言えばとても示唆に富んだ、よく言わなければ妄想が炸裂しまくった支離滅裂で思わせぶりなシーンを繋ぎ合わせたような映画だった。いったい何を見せられているのかさっぱりわからないという。呆然とし過ぎてさすがに笑っちゃったw→
2
39
347
『あんのこと』見たよ。打ちひしがれて帰ってきた。この手の映画を見ると、世界中の映画が『ローマの休日』みたいなのばかりだといいのになあとすら思う。それでも後を絶たず『あんのこと』は作り続けられ、僕らはそれを見に行く。他人の不幸を見て自分はまだマシな方だと安心しに行くのだろうか。→
1
34
343
#2023
年映画ベスト10
＊レトリックはなし。今年は好きな順できちんと30位まで決めてみた。
1.PERFECT DAYS
2.愛にイナズマ
3.すべてうまくいきますように
4.福田村事件
5.悪い子バビー
6.星屑の片隅で
7.青いカフタンの仕立て屋
8.ベネデッタ
9.帰れない山
10.小説家の映画
2
8
326
『オッペンハイマー』見たよ。思ってたのとまるで違う映画だった。僕の個人的な印象もあるが、原爆のことより赤狩りの話、オッペンハイマーと宿敵ストローズの対決メインの見応えある会話劇だったね。誤解を恐れずに言えば、原爆はあくまでオッピーをパージするための材料のひとつに過ぎなかったと。→
1
32
317
『ボーはおそれている』見たよ。少し前に『カラオケ行こ！』見たとき、「ヤクザが中学生を連れ回すという道義的に絶対許されない危うさを孕んだ明らかに通報案件なファンタジー」と書きました。そうして今度は『夜明けのすべて』が大絶賛されている。聞きたい。本作をコメディだとしていいのかな？→
8
29
299
『PERFECT DAYS』見たよ。年の瀬にとんでもないものぶっこんできたなあw今年のベスト1あっさり更新しました。ひとはいろいろなことを思うだろう。美化し過ぎだとか。でも誰がなんと言おうと【僕の映画】だった。微笑みの中に深い孤独の悲しみを湛えた役所広司の顔が今でも瞼に焼き付いて離れない。→
1
16
241
U-NEXTで『コーポ・ア・コーポ』見たよ。特にどうということない映画なんだけど最初から最後までずーっと退屈しない。脱力感といい妖しさといい案外本質的な話に踏み込みながらそこまで深く掘り下げない、もはやこのテのジャンル映画としか称しようがない群像劇。役者さん次第でどうとでもなりそう。→
1
28
241
『メイ・ディセンバーゆれる真実』見たよ。これ中身は二の次というか、重要なのは映画の役作りのため、ナタリー・ポートマンがジュリアン・ムーア夫婦が暮らす小さな町へやってきて、彼女や周囲の一見穏やかに見えてその実危ういバランスの上に成立していた生活を掻き乱すという容れ物の方にある。→
1
6
232
『夜明けのすべて』見たよ。ほんといいもん見たなあ。やさしくって大好き。男女間でも異なる病気があっても助け合えることが出来るかもしれないって、断定ではなくあくまで可能性の話として松村北斗が彼のアパートの部屋で上白石萌音にするんだけど、それこそがまさに夜明けのすべてなんだと思った。→
1
12
214
『ミッシング』見たよ。ずっとしんどい（いい意味で）。石原さとみがほんとうにいやーな女を演じていて、彼女の周囲はまるで地獄絵図か何かのようだった。でも終盤それが覆される一瞬があって、彼女が彼女にとっての他人事で心の底から湧き上がるように喜んだ瞬間、石原さとみが聖母にも見えた。→
1
13
210
要するに舞台設定の細部や小道具にしても「手触り」の感覚をとても大事にしている映画だということ、短絡的に機器の問題ではないということだ。『アナログ』思った以上に面白かったです。泣きました。
0
13
199
『愛にイナズマ』我慢できなくてこれだけはどうしても言いたくなった。飛び降りを促す観衆も、プロデューサーと助監督も、路上飲酒で揉めてる人たちも、携帯ショップの女性も、フェリー乗り場の店にいた男たちも、僕らの高良健吾も、アレみんな類型的な人間の芝居を敢えてやってるんだよね。→
1
18
191
#2022
年映画ベスト10
1.三姉妹
2.流浪の月
3.窓辺にて
4.アネット
5.コーダ あいのうた
6.ザリガニの鳴くところ
7.ナイトメア・アリー
8.ベルファスト
9.君を想い、バスに乗る
10.ちょっと思い出しただけ
1
5
190
『カラオケ行こ！』見たよ。昔『セーラー服と機関銃』というぶっ飛んだ映画があってそれよりはマイルドだとしても、ヤクザが中学生を連れ回すという道義的に絶対許されない危うさを孕んだ明らかに通報案件なファンタジーだった。すみません野暮で無粋な物言いで。ということを押さえた上で言うと、→
1
10
189
AmazonPrimeで『アメリカン・フィクション』見たよ。面白い面白い面白すぎるー。何度も吹き出し最後の方はウルウルきた。満足感がとてつもない。他の作品のことはともかく僕はこれがアカデミー賞でもなんも異論がないな。というか本当に作品賞獲った時点ではじめてこの映画は完成するんだと思う。→
1
11
183
『ラストマイル』見たよ。ふつうって何？なんて言わないでね、でもふつうに面白かった。 “ラストワンマイル” の意味が深いなあ。関連ドラマは未見です。逆にカメオ出演者がことごとく豪華すぎて（ファンムービーとしてはいいが）なんか注意力が削がれる。散漫になる、というか正直鼻についた。→
2
7
181
『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』見たよ。こういうのが見たかったんだよな。全部ずっと好き。スカーレット・ヨハンソンめちゃめちゃチャーミング。チャニング・テイタムの堅物ぶりも堂に入って、オードリーの春日かってくらい笑える。2人のラブロマンスに加えアポロ計画とか何も言うことなし。→
1
5
176
『ツイスターズ』見たよ。いやあ面白い。手放しで面白い。劇中にも登場するロデオに因んで竜巻を手懐けるって言うのな。さしずめグレン・パウエルが見た目も自己申告でもカウボーイ役なんだけど、この映画の肝は最も勇敢なカウボーイば誰だったかって話で、それはもちろん、あ、ネタバレになる？→
2
10
174
『四月になれば彼女は』見たよ。精神科医とかジェンダーとかネグレクトとか親の離婚とかセラピーとか失踪とか世界の絶景とか銀塩カメラとかトリビアとか雨の匂いとか中島歩とか、それらしき雰囲気のもの全部ぶっ込んできてきっと薄っぺらいとか村上春樹的なんて批判されるんだろうなあと心配になるw→
1
11
173
『悪は存在しない』見たよ。まあまあ面白い。大自然には悪も善も存在しないが人間の心の中には悪はあるという寓意。それにしても酷く暴力的な映画だったなあ。主役の中年男が自分のことをオレは便利屋と名乗ったところで一気に背筋が凍った。何が怖いかをことごとく知り抜いた演出のなせるわざだ。→
1
8
169
『首』見たよ。遠藤憲一の村重をフックに、ズバリ芸人役でキム兄を狂言回しに仕立て、もはや使い古された「本能寺の変」ならぬ本物の「本能寺の（男色の）恋」に至るまでの諸大名たちの権謀術数を描くというアイデア自体は面白かった。が、期待が大き過ぎたのかなあ、少なからずがっかりでしたね。→
2
8
166
『関心領域』見たよ。地方の大工場のすぐ隣に住む所長さん一家の裕福だけどありふれた日常。奥さんのお母さんか訪ねてきたり旦那さんが出世して転勤になったり。退屈するどころか何故だかわからないがとてつもなく面白くってずっと魅入られた。奥さんが嫌がって旦那さん単身赴任なんだなあとかw→
2
6
167
某ピカデリーで映画2本見るのに間が10分しかなく、どちらも11階にあるスクリーンだったのね。1本め入場するとき「ここ（3階のメインフロア）に降りて来ないで11階に残ったままでいいですか？」と確認したら、上映時間を確認してくれてすんなり了承してもらえた。前に別のシネコンで断られたからね。→
1
5
164
この映画は新垣結衣や磯村勇斗に寄せた感想の方が共感を呼ぶだろうが、僕は結婚もして子どももいて仕事もあり休日には映画を見る楽しみもある。どう逆立ちしてもガッキー寄りの人間ではないが、映画の見方はそれこそさまざま。僕は稲垣吾郎に近い立場からこの映画を見て、泣いちゃった。→
1
33
158
瀬尾まいこ『夜明けのすべて』読んだよ。映画とはずいぶん印象が異なる。有り体に言うと、原作のが映画よりあっけらかんとしてユーモラス。病気に対しても人間関係にしても。それは小説（活字）と映像の違いもあるかもしれない。なんていうか、映像はやはり格段にインパクトある媒体だからね。→
1
6
156
彼の戸惑いと狼狽が痛いほどよくわかった。ラストカットで独り取り残された吾郎ちゃんのあの絶妙な表情に、どうあがいてもわかりあえない断絶を見るか、あるいは自分の家庭のことなども頭を掠め、何かを感じ取ったような一筋の光明を見るか、それは観客に委ねられているなあと思う。僕は後者でした。→
2
28
154
『リンダはチキンがたべたい！』見たよ。すっごく面白くって心底驚いてしまった。出だしはコダールの映画でも始まるのかと思ったが、後半に行くにつれとんだドタバタ劇になる（ゴダールもドタバタ劇だけど）。ちょっとしたボタンの掛け違いが次第にエスカレートしていくサマが最高に楽しい一本。→
2
12
155
『DOGMANドッグマン』見たよ。もう大好き。気が早いけど今年のベストでもいい。話に余計な飾りかないのがいいよね。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが2時間きっちりドッグマンになりきって彼の人生がそこにあるだけ。やさしいんだよね。ファーストシークエンスから震えてあとはずっと涙目だった。→
1
12
154
『春画先生』見たよ。面白いじゃないか。これやむを得ず劇場スルーしたの悔やまれる。あの暗闇の中で密かに笑うのこそ相応しい映画だった。前半の春画のレクチャーも参考になったし（何の？）まあ最後なんてその春画関係なくなってたけどアレはアレで安達祐実がそれっぽくって僕は全然よかったよ。→
2
9
148
『密輸 1970』見たよ。これは面白かった。昭和歌謡かカウリスマキのフィンランド歌謡かというくらい郷愁を誘う音楽が鳴りっぱなしなのもうるさ、元い、心地よかった。三つ巴四つ巴の争いは誰が最後に勝つのかだいたい想像できるのだが、争いそのものに血が滾るし、なんと言っても勝ち方が痛快！→
1
6
145
『PERFECT DAYS』平山が住んでいるのは古い木造アパートでメゾネットタイプだ。2階の間取りから想像すると、1階には狭いキッチンと奥に4畳半程度の和室があるはずで、姪っ子が泊まりに来たとき平山はキッチンにマットを敷いて寝起きしていたということは、奥の部屋は荷物で埋もれているのだろう。→
2
13
144
『フォールガイ』見たよ。極上のエンターテインメントで間違いなく今年のベストムービーのひとつ。すんごい面白い。終始溢れんばかりの映画愛に貫かれているのも好き。アクション・ラブコメ・サスペンス（←ちょい弱）どれもが丁度いいバランスの上で、一人の人間の再起をかけた闘いに胸が高鳴った。→
1
4
142
だって吾郎ちゃん、レンチンばかりの夕食を文句の一つも言わずに当たり前のように食べてたし、ガッキーが袋ごと地面に落としたコロッケの、袋からはみ出た方を旦那さんに食べさせてあなたは汚れなかった方を食べなさいと彼女にやさしくアドバイスする人だもの。→
1
20
138
『ゴジラ-1.0』見たよ。期待の遥か上行く圧倒的な暴力性、破壊力、絶望感、無慈悲にただただ怯え平伏すのみ。まあそれだけで十分元取れるんだけど、恨めしいのはドラマパートだなあ。逃げ惑う人々は当然絶叫するにしても、普段の会話でもオーバーアクションで怒鳴り合ってるのはさすがに辟易する。→
1
13
139
#2023
年上半期映画ベスト10
1.すべてうまくいきますように
2.青いカフタンの仕立て屋
3.ベネデッタ
4.帰れない山
5.アルマゲドン・タイム
6.バビロン
7.それでも私は生きていく
8.午前4時にパリの夜は明ける
9.別れる決心
10.少女は卒業しない
上半期は大好きな映画ばかりでした。下半期も楽しみー。
0
3
137
『異人たち』見たよ。こういう繊細なタッチの映画を褒めないのはなかなか勇気が要って難しいのだがw逆張りでもなんでもなく僕にはあまり響かなかった。もちろん悪い出来ではない。原作を見事に換骨奪胎しているし、大林宣彦版の『異人たちとの夏』ともまるでベクトルの違う映画になっていたと思う。→
1
5
136
『ありふれた教室』見たよ。途中から僕からだの震えが止まらなくなった。なんだろうこれ。規則正しい劇伴が心理的な圧をかけてくる。サスペンスを煽ってくる。予告で見たあの渡り廊下の印象的なシーンが、ああそういう意味があったのかと腑に落ちる。スタンダードサイズの画角が息苦しくなってきた。→
1
6
133
『窓際のトットちゃん』見たよ。すごいすごい！場面ごとに変化するアニメーション表現の豊かさにまず驚かされる。それからこれは紛れもない反戦映画だ。どうして今トットちゃん？と思ったがむしろ今だからこそ必要な映画だった。お葬式の後、町中を駆け抜けてゆくトットちゃんの背景に戦争が広がる。→
2
12
130
『落下の解剖学』見たよ。面白いと好きは僕の場合明確に違うくて、更に言えば共感できるというのもまた別。その伝でいけばこの映画は誰にも共感できないけど面白い、でも好きかどうか問われれば否という感想に落ち着くかなあ。短いスパンで2回見たんだけどね。いろいろ聞き漏らしあったらアレだし。→
1
7
128
『ディア・ファミリー』見たよ。菅野美穂のあの決め台詞は福本莉子に向けたものじゃないんだ、と軽く驚いてから後はもうずっと泣きっぱなし。想像を絶するほどきれいごとではない実話の、その上澄みを掬ったようなドラマだとわかっていてもやられた。まあ映画の教科書が見たいわけじゃないので。→
1
3
127
『52ヘルツのクジラたち』見たよ。原作積読。若干詰め込み過ぎなところもあったが丁寧で誠実でとってもいい映画だったと思う。こういう映画がもっと増えるといいなあと思う反面、ほんとうはDVとかネグレクトとかジェンダーがテーマやフックになる映画なんてなくなるのがいちばんだと思うんだよね。→
1
5
126
『ナポレオン』見たよ。さあ困った。スペクタクルだし面白くないことはないんだけど、やや平板というか駆け足というか教科書的というか。英雄譚を期待するとどこか肩透かし感はあるんだよなあ。むしろ英雄でも悪魔でもないジョセフィーヌに翻弄された一人の気弱な男としての面白さはあったけどね。→
2
9
126
『愛にイナズマ』見たよ。僕にとって今年いちばんの号泣案件でした。もう全部が愛おしい。松岡茉優、窪田正孝、佐藤浩市、池松壮亮、若葉竜也、MEGUMI、三浦貴大、益岡徹、北村有起哉、その他出演者全員とハグしたい。変化するアスペクト比までもが愛おしい。蛍光灯の意味不明な赤い紐まで愛おしい。→
1
7
124
『碁盤斬り』見たよ。面白い。清廉潔白で融通が利かない男が他人の人情の機微に触れ、清濁併せ持つ豊かな人間に変わっていく話。そういう意味でラストの草彅剛の選択は理解できるし鮮やかだと思った。その前のタイトル回収、斬ったのは碁盤だが杓子定規が過ぎた己の過去を絶ち切ったふうにも見える。→
1
1
124
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』見たよ。原作知らないんだけどタイムスリップする理由もなんとなく薄い感じだし、戦時下に放り込まれた氏素性のわからない言動も不自然な女子高生を誰も何も詮索せず黙って受け入れるとか、そういう筋書きの粗さがいくらファンタジーとはいえ気になる。→
3
11
124
『恋するプリテンダー』見たよ。面白いよ。段取りが上手いから安心して見ていられる。いろいろ笑っちゃった。元ネタはシェークスピアの『空騒ぎ』だろうし、それ自体手垢にまみれてるわけだけど、現代にアレンジしたアイデアの跡が見えて楽しいよね。ミュージカル風のカーテンコールも最高だった。→
1
8
124
『瞳をとじて』今度こそほんとに見たよw映画監督ミゲルというのはきっとビクトル・エリセ本人で、彼が最後の映画を撮ってから31年間新作を発表出来なかった間の募る想いがすべてこの作品に乗っかっているのだろうなあと、そんなふうなことを思ったらジーンときた。それを冗長とは僕は呼べない。→
1
6
124
『蛇の道』（セルフリメイク版）見たよ。同じシチュエーションで同じ台詞もありながらオリジナル版とはまったく別の代物。わかりにくさが解消されスッキリしたクライム・サスペンスとして成立している。良くも悪くも商業映画になっているのだが、そのことで逆に杜撰さが悪目立ちするようになった。→
1
9
123
『#怪物』見たよ。週刊誌や情報番組やSNSでは何か事が起こるたびに怪物探しに躍起になって、それを目にした僕らもその片棒を担ぐ。「怪物だーれだ」という惹句はそういう意味で秀逸だった。初日なのでネタバレは避けるが、先日見た『波紋』同様、実に丁寧に作り込まれた素晴らしいシナリオだった。→
2
14
119
あと多様性の話だけど、新垣結衣や磯村勇斗か稲垣吾郎か、という二択の話なんかじゃなく、東野絢香もいれば宇野祥平もいる、吾郎ちゃんの奥さんみたいな人もいる。触れたくもないけど卑劣なやつもいる（俳優さんは別ね）。特に東野絢香と宇野祥平のこの映画の中での存在意義って計り知れなく大きい。→
1
17
118
もちろん日本一の喫茶店のマスター役でお馴染みのリリー・フランキー、波瑠のお姉さん板谷由夏（菊地凛子だと勘違いしていたが）、ニノの友人として桐谷健太や浜野謙太らのアンサンブルも見事で、特に僕は浜野謙太がよかったなあ。ただしストーリーは既視感たっぷりでそこは目を瞑るしかないわけど。→
1
4
118
『インサイド・ヘッド2』見たよ。残念ながらあまりハマれず。『ソウルフル・ワールド』の時でも思ったことだが、デイズニー&ピクサーのこの手の観念的な話は、単純なエピソードに落とし込んではいるけれど案外難解で、僕の頭の中もちょっと整理が追いつかなかった。小学生とか大丈夫だったのかなあ？→
1
5
115
『#ヴィレッジ』見たよ。既視感がないわけではないが非常によくできたプロットで感心した。どこにも救いがないような話なのに案外後味は悪くなくってそこにも好感持てた。とても面白かったです。エンドロールの後の作間龍斗だけど、あれ絶対一縷の望みなんだと思ったんだよね。いやそう思いたい。→
1
3
116
いつもの悪い癖でダラダラ長くな���ました。ここまで深くなると読んでる人もいないだろうけど、独り回転寿司を食べる新垣結衣は、えっ、ガッキー？って顔してた。そしてそのガッキーの最後の台詞が「いなくならないから」。「待ってるから」じゃなく相手を理解し容認し思い遣るガッキーにぐっとくる。
0
9
112
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』見たよ。アメリカの負の歴史をギャング映画のごときエンタメに昇華したスコセッシの独壇場だった。重厚で骨太で弛みがない、どこかにクライマックスがあるわけでもない代わりに一瞬たりとも削るところが思いつかない3時間半を堪能する。掛け値なしに面白い。→
1
7
112
『THE MOON』見たよ。予想より遥かに面白い。これでもかこれでもかと押し寄せて来る困難に、解決策としてもはや正しいかどうかもよくわからないけどとにかく知恵や技術力や偶然や絵空事やヒューマニズムや脅迫や虚仮威しや泣き落としなんかを総動員して月まで往って還って来ようとするんだから。→
1
10
113
『侍タイムスリッパー』見たよ。侍というアイコンに仮託した時代に取り残されるものの悲哀と、それに抗う者の矜持に胸が熱くなった。インディーズらしいが一般公開作品と何ら遜色ない。低予算なのはロケーションと、エンドクレジットで監督のお名前が頻繁に出てくるwことから自ずと伝わってくる。→
1
6
113
『コット、はじまりの夏』見たよ。微かに死の匂いを纏ったファーストカットから、不穏な空気を醸すラストシーンまで、何ひとつ奇をてらったところがない、裏を返せば概ね想像どおりに展開するシンプルな話に、思いのほか胸が締めつけられる。それはもはや泣き腫らすことでしか解放されないのだった。→
1
6
111
エンバーとウェイドの声を吹き替えた
川口春奈と玉森裕太すごくよかったね。声優としてというかふだんの彼女彼らの、映画やテレビで見かける人柄（役柄）、川口春奈の勝ち気そうなところとか玉森裕太の優しそうなところとか、そのままの実写版でもイケるんじゃないかという雰囲気が滲み出ていて。
0
37
108
『枯れ葉』見たよ。無愛想な俳優。無愛想な映像。あ、カウリスマキだ、ってなる。煙草の吸殻の多さが待ちぼうけの時間とか、携帯があるのにすれ違う理由とか、デートで見る映画の選択とか、音楽とか、犬の名前とか、わざと古色蒼然とやって、でもそれが一周か二周回って妙に和むし心地よかった。→
1
4
109
『コンクリート・ユートピア』見たよ。めちゃくちゃ面白い。関係ないけど『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』で福原遥が最初からタイムスリップしていたところから映画が始まる、みたいなのが逆に潔い。イ・ビョンホンは凄い役者さんだよね。地位が人を作るを地で行くような鬼気迫る変貌ぶり。→
1
3
109
『アーガイル』見たよ。まあまあ面白かった。ブライス・ダラス・ハワードの体型について批判的な感想が目についていたが僕はまったくの逆。ボディポジティブの概念をここで持ち出すつもりはないが、彼女は絶賛魅力的だったし女性アクションがスリムで筋肉美な人だけのものということもないからね。→
1
2
109
『水深ゼロメートルから』見たよ。ちょっと期待はずれだったかな。登場人物全般の台詞回しと入退場の仕方が如何にも演劇っぽくて。あとさすがに引きの画ばかりなのも。まあ好みの問題っちゃあそうだけど僕は合わなかった。会話劇なのに肝心の会話に面白さもなかったし。全部独り言という感じがした。→
1
4
107
『デューン 砂の惑星 PART2』見たよ。物語の骨子は復讐譚なのでその佳境が今回にくるのは自明の理。加えてIMAXカメラが捉えた圧倒的映像美と心臓をも震わす重低音。ティモシー・シャラメやゼンデイヤに新顔のオースティン・バトラー他カメオ出演も含めた豪華な俳優たち。これが面白くないわけない。→
1
7
108
『青春18×2 君へと続く道』見たよ。よかった〜。特に台湾パートほんとよかった。青春の甘酸っぱさほろ苦さがぎっしり詰まって名前を存じ上げない俳優さんたちもみんなよくって。清原果耶のお姉さん演技はもちろん許光漢（33歳）が18歳の年下ボーイフレンドを見事に演じてそれが抜群に魅力的だった。→
1
2
108
『パストライブス／再会』見たよ。恋とか愛という言葉では計り知れない、もっと複雑でとても一筋縄ではいかない “忘れられない” という感情に悶絶した。大好きな映画。当人同士の関係に第三者（ノラの夫）の視点を入れることで、ともすれば独善的になりがちなテーマをオープンなものにしている。→
1
6
108
最近の映画を見ていても思うんだけど、何も100％の完成度を求めているつもりはなくって、どこか惹かれる部分があれば僕はそれで結構満足する。で『アナログ』にはそれが確かにあったと。あ、あとタイトルの “アナログ” というのにも実はそれほど拘る必要がないかもね。→
1
5
105
『違国日記』見たよ。こういうの大好き。「あなたを愛せるかどうかはわからない。でもわたしは、決してあなたを踏みにじらない」踏みにじるという言葉の強さよ。僕は一度も使ったことがないし、誰かが使うのを聞いたこともない。きっと踏みにじられたと感じたことがある人だけの言葉なんだろうな。→
1
4
105
つまり携帯を持たない設定にしてもそれほど意味があったとは思えないし、そもそもデジタルの対極としてのアナログとか、アナログの時代はよかったあの頃に戻りたいとか、そういうことをノスタルジックに主張する映画でもなかった。だって固定電話もあればパソコンメールだって使えるわけだからさ。→
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『アイアンクロー』見たよ。まあ作品としては可もなく不可もなくで、割と凡庸な部類なんだと思う。だけど僕個人としてはそこに強烈な思い出補正がかかってとても冷静には見ていられなかった。というか見る前から既に涙目だった。必殺のアイアンクロー（鉄の爪）、よくプロレスごっこで真似したなあ。→
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103
『ファースト・カウ』見たよ。『PERFECT DAYS』を見た同じ日だったので印象がやや薄れたがこれもとってもいい映画だった。牛の乳を持ち主の目を盗んて絞りそれでドーナツを作って売る、ただそれだけのことなのにハラハラもすればほっこりもする。驚くのはこれが西部開拓時代の話だっていうからね。→
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『時々、私は考える』見たよ。ルックは小さな映画かもしれないけどとんでもなく愛おしい。ちょっとユーモアがあってちょっと辛辣で。折々差し挟まれる港町の景観は（特に夜の）惚れ惚れするほど美しくって、主人公フランの伏し目がちな佇まいにはぎゅっと抱きしめたくなる衝動を抑えられなかった。→
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『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』見たよ。巨大宇宙母艦が何のメタファーかを論ずることがこの映画にとってはたして幸せなことだろうか。答えは否。あれは巨大母艦そのものでいい。その上で一見何事もないかのような女子高生たちの日常が映し出されることに価値がある。→
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『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』見たよ。若干苦手な絵柄にも拘らず、それを最後にはすっかり忘れさせるほどの画力に魅了された。物語もまあまあ面白い。これも終わってみると案外シンプルな友情話だが、そのことを感じさせない豊富で壮大な仕掛けがとにかく楽しかった。→
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『あまろっく』見たよ。これほんまオモロイ。冒頭すぐに「あまろっく」の意味を知り最後の江口のりこの決意に見事してやられる。あ、そこに繋がる話なのかと唸った瞬間じわーっと涙が溢れてきた。あざといなんて微塵も思わない。軽い人情コメディの顔して最初から一本筋が通った正真正銘骨太映画。→
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『チャレンジャーズ』見たよ。最初に謝っとくけどほんとごめんなさい。違うふうに解釈してたら。僕これずっと3Pセ◯クスしてるの見せられてるんだなあと思った。メタファーもなにもテニス関係ないじゃんって。女王さまのタシと従僕のアートとパトリック。で、最後オーガスムに達して「カモ～ン！」w→
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99
『福田村事件』見たよ。ちょうど100年前の今日これほど痛ましい事件があったことを初めて知った。あらためて哀悼の意を表します。さてその上でもしこういう言い方が許されるならば、映画は凄まじく面白かった。冒頭から結末に至るまで一分の隙もない出色の出来で、実に堂々とした風格の映画でした。→
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U-NEXTで『百円の恋』見たよ。初めて見たけど面白い。自分のこと百円程度の価値しかない女だと卑下していた安藤サクラが、ボクシングを通じて自立した見た目も中身も強く逞しく美しい女性へと成長してゆく感動のドラマ。の、はずが何故かラストで全部台無しにしちゃった感じが一周回って面白いw→
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『ゴールド・ボーイ』見たよ。凄いの見た。夢中になった。エンドクレジットで深い脱力感に襲われた。面白すぎる。サイコパス同士の果てない心理戦と知恵比べ。情け容赦ない殺人。同時にこれひと夏の恋物語なんだよね。ボーイミーツガールの、いや正しくはガールミーツボーイのそれはせつない恋物語。→
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Netflixで「#マスカレード・ホテル」。事件の謎とか犯人が誰かとかより、#キムタク と #長澤まさみ がお互いホテルマンと刑事の仕事や互いの人間性を理解していくプロセスがやはり面白かった。正直あまり期待してなかったぶんとても楽しめた。続編の「#マスカレード・ナイト」劇場で見るかな。
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『
#TAR
ター』見たよ。想像以上に難解でしたが、取り付く島がないかと言うと僕の場合それは映画の最終盤、『地獄の黙示録』というキーワードが明示的に使われた時、自分なりに合点がいった。つまりターことカーツ大佐がジャングルに王国を築くまでの物語であり、我々観客はウィラード大尉なのだと。→
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95
『コヴェナント約束の救出』見たよ。確かに面白いは面白いけど、ラストのテロップをどう解釈するかで印象はかなり変わるよなあと思った。タリバン政権の冷酷非道さをアピールして自国の正当性のプロパガンダとするか、これをアメリカの悔恨や自己批判、少なくとも苦しい言い訳と受け取るか。→
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95
『ほつれる』見たよ。えー、みんな芝居してないかのような自然な演技。不倫相手の奥さん後ろ姿しか見せないとか、お義母さんや子ども登場させないとか、セックスシーンはおろか一緒にベッドにいるシーンすら出さないとか、この手のドラマにしてはそうとう大胆な省略が見事。門脇麦いいよねえ。→
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『ブルーピリオド』見たよ。人が夢に向かって努力している姿は例外なく胸に迫ってくるものがある。まして天才と呼ばれる人であればなおのこと。眞栄田郷敦自身は自分が天才とは思ってないが傍目には紛れもなく天才で、そんな彼がクールな仮面をかなぐり捨て絵に埋没していくサマはずっと尊かった。→
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『キングダム 大将軍の帰還』見たよ。原作も知らず映画の第一作を見たとき、なにより驚いたのがアクションとかスケール感というより、大沢たかお演ずる王騎将軍のキャラクター造形の見事さ・面白さだった。いっぺんに虜になった。その王騎将軍がほぼ出ずっぱりの150分がつまらないわけがない。→
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フランスで『落下の解剖学』が生まれ、ドイツで『ありふれた教室』が生まれ、ルーマニアでは『ヨーロッパ新世紀』が生まれ、そして『悪は存在しない』が生まれたこの不寛容な時代に。
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『キリエのうた』のこの方向でのプロモなんか違和感ある。例えば彼彼女らの13年間を178分で理解できるわけではないにしても一瞬というのはどうなのか。そのためにあえて長い上映時間を要したわけだし僕らもそれを受け入れた。僕らの178分は一瞬ではないよ。まあ言いたいことはわかるんだけどさ。→
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『
#Winny
』見たよ。とっても面白かったです。期待以上。Winny事件とその裁判の客観性を担保する別件の県警の裏金事件とが付かず離れずの関係でバランスも絶妙だった。そして何より金子勇を演じた東出昌大と彼の弁護を担当した壇弁護士役の三浦貴大とのコンビが実に軽妙で息が合っててよかったなあ。
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映画『からかい上手の高木さん』見たよ。想像したより全然よかった。今泉作品では一番好きかも。ただ本題のからかい具合が映画単体では弱い気がしてドラマ連動で初めて成立する話。癪に障るがこれも新しい映画の形のひとつだと納得するほかない。忘れていたけど、恋って面倒くさいものだったなあと。→
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夫婦とはいえお互いはそれぞれの所有物ではない以上、少なくとも別々に居る時間くらいどこで何をしていようと本来自由であるはずなのに、嫉妬心や怒りの感情が湧いてくるのはなぜなのだろう。吾郎ちゃんのほうがむしろ当たり前で僕らのほうが……、なんてこと考えたりもしたよ。#窓辺にて
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これ明らかにヨブの受難の話だし、ユダヤ人の流浪の歴史の話であり、民族の迫害やわが子に対する親の過干渉やネグレクトあるいはいじめについての話だと思う。そのせいもあって精神疾患になった中年男ボウが日常生活で、あるいは旅の途中で、旅の終着地でさまざまな受難に耐え忍ぶのだ。→
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『12日の殺人』見たよ。未解決事件というのはあくまでもミスリードで、捜査のヘマを繰り返すうちに最後の最後にはフロスト警部のごとく、あれよあれよと事件は解決するのだろうと高を括っていた。さにあらず。前任の捜査班班長の送別会の際のにこやかな集合写真がじわじわ歪みながら解体されていく。→
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