梶わら
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『現代思想入門』（千葉雅也）がすばらしいのは、読者がその知識に到るまでの道をしっかり確保しているところだった。巻末には丁寧に読み方の実践までのっけてくれている。自分はドゥルーズに興味が出たので、いつかは『差異と反復』『批評と臨床』を読んでみたいな
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今年はこの本から。乗代雄介『本物の読書家』(講談社文庫)。チャーミングな書影と、文芸誌で拝読した鋭くかつ丁寧な筆致に惹かれている。あと、本物の読書家になるという、おれ自身の抱負を重なったりして買ったのだな
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岡田利規『ブロッコリー・レボリューション』#読了
ストーリーに関わらない細部の彫り方が直感的ですごいな、と思った。表題作は問題提起も多く特に良かった。仮想的な語りをもつ二人称小説ながら「ぼく」も時々動くという、浮動的な感じがあって新しかった。
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北村匡平さんの椎名林檎論第一回読んだけどこれはすごい
作品の細部（時には音節）から椎名を読んでいく手際が美しかった。これだけのために文學界蒐集したいわ…
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岸政彦さんの文章がとても好きだ。我々は街に住むけど、街自体生成変化しながら生きていて、そこから私たち自身が捉え直されるのではないかという視線が透徹している気がする。それは物語にさえならない、断片的な私たちの実像であると。
来年は初任給で『東京の生活史』買います。
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2 小林秀雄「骨董」
骨董をいじるという経験の消失、そこから浮かび上がるのは、現代に於ける美的体験の喪失である。生活の中に美術を失ったわれわれの、片手落ちの審美眼と、観念的で何となく美しいものを美とする美的衆愚を撃っていて、鋭いなあと思う #読了
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門外漢乍らも、宮台真司・石原英樹・大塚明子『サブカルチャー神話解体』を読み始める。クロニクルで世相を解体しながらも隙のない論理と明晰さ。20代でこの本に出会えて、勉強し始めることができるのは僥倖かもしれない。。
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高校のときとか漠然と自分の不足を補うための他者として恋人を求めるものと思ってたけど、最近は、はじめから完結している自分に何かを示してくれる存在なのではないか、と思考がシフトしてきた
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平家物語、壇ノ浦を見終わった。映像としての美と物語としての落としどころが素晴らしかった。びわは「未来が見える」から、現在に関与できない、見て、語り継ぐしかないというところに歴史物語の��り直しの難しさがあるなぁと思った。あと悠木碧さんの琵琶歌すごかった。
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3 新海誠「すずめの戸締り～環さんものがたり～」
描写も甘く、表現も重複していたりするが、それでも良かったのは、鈴芽が理解できない他者として描かれているところだ。母娘のようでもあるが母娘にはなれない機微をとらえている #読了
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二年のK先生の詩の授業で、なるとくんが先生に「詩って何が必要なの？」って聞かれて「感受性ですかね・・・」と答えていた場面を急に思い出した。「本当に感受性だと思ってるの？」と詰められて、ぼくも何て不条理な人だと思ったもので、ずっとその問いの真意について考えていました。
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院試の勉強してほんと良かった、研究の視座というか、これからの道が見えてくる
面接で考えさせられることも多かったけど、外部と内部で院試受けて、学ぶことは非常に多かったようにおもう。
今日からまた文章を書いていきたい
読んでいただけると嬉しいです
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群像四月号よみはじめる。金原ひとみ「ヨギー・イン・ザ・ボックス」から至高。編集職の世界になじめない異物感が、箱のなかの不思議な出会いと時間にほぐされる。現実と折り合いをどうつけるか、というのは現在形の問題意識だなあ
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父も母も兄も、殺人鬼。〈汝よ永遠なれ〉記憶から消えるという死の形、ダムナティオ・メモリアエ。魅力的なモチーフに溢れる。
人を殺すことについて描くたびに、人間の条件が浮かぶ。アイデンティティと〈境界〉を撹乱されながら、少女が見たもの、なったものは。#読了
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私どもは時々、不具な子供のやうないぢらしい心で、部屋の暗い片隅にすすり泣きをする。さういふ時、ぴつたりと肩により添ひながら、ふるへる自分の心臓の上に、やさしい手をおいてくれる乙女がある。その看護婦の乙女が詩である。（朔太郎『月に吠える』自序）
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少し達観したことを言って、「人生何周目？」みたいに言われると、さまざまな小説の中で過ごした景色と人生たちが思い起こされる。
多くの時間を生きたいろいろな自分が多声的に自分の中にいることの喜ばしさ。
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今日歯医者に行ったとき、先生がこれで大丈夫やなって言ってくれた。大丈夫、心強い言葉だとおもう。なんか関係ない自分の側面が肯定されたみたいに感じた。知識と経験が裏付ける「大丈夫」は強い。
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きょう買った本...
『中原中也全訳詩集』
石川達三『生きてゐる兵隊』
古川真人『背高泡立草』
ヴァレリー『精神の危機』
ル・クレジオ『物質的恍惚』
ベルクソン『笑い』
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風寄せを歌う会を発足した（三人）
風寄せ以外にもいろいろな曲やるつもりです
今んとこリモートで考えてます
時期が合えば対面で行きたいと考えてます！
やりたい人連絡ください
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ほら、見てみなさい。これがオンライン授業。たくさんの黒い四角と、一つの明るい部屋。1人の言語が虚空に響いているよ。彼が存在するかどうかは分からないように、画面を凝視する僕も、存在しているのかわからない。僕の眼球に映るたくさんの名前。一つの部屋。オンライン授業。
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.......
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サリンジャー「シーモア序章」
カフカ「訴訟」
大江健三郎「新しい人よ眼覚めよ」
伊藤亜紗「手の倫理」
原研哉「白」
カミュ「不条理の推論」
舞城王太郎「煙か土か食い物」
バタイユ「魔法使いの弟子」
高山宏「近代文化史入門」
千葉雅也「デッドライン」
併読しすぎて読了が無理すぎる
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感受性は確かに必要だけど、詩というより「詩人」たるために必要な要素であって、たとえば原/爆文学では一回性の強烈な体験が、人に詩を書かせるという、経験的側面が強いといえる。だから一概に「感受性」と括るのは生得的な価値観信仰に依存するってことになるんだろうなぁ。って
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井戸川射子「この世の喜びよ」を読む。
内面描写の巧さ。われわれのぼんやりした思考をぼんやりしたままに、揺蕩うように言語化する詩人の手つきが見える。やさしい小説でとても良かった。
ひとつ歳をとる今日に背中を押されるような言葉たちだった🕊️
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