仕事ができる人のパワポはなぜ２色なのか?。ビジネス書でこんなに笑ったのは初めて。「名もなきムダ仕事」を明らかにして気付いてもらおうという仕掛け。仕事が遅いのは「保身」「過度な忖度」「心理的安全性のなさ」「自己中心主義」「ゴールを共有しない」というところからきている。確かに今は大分少なくなっているが、昔は「サラリーマン道」といって忖度してたわ。会社あるある...

むき出し。教育書でした。暴力などが許される訳ではないけれど。人によって違うだろうけど。教育関係者ではない、本人が内面を書いている本はなかなか見ないので、兼近さんが書かれたのは大きいように思います。「自分が嫌だと思う場所からは、すぐに抜け出せ！そこでは求められてないから。求められる場所ぜってぇあるから」「目の前に乗り越えられ...

ヒノマル。戦時下の日本を描いた古市憲寿さんによる恋愛長編小説。古市さんの小説は全部読んでいて、これまではサブカルネタ満載の現代小説だったが、今作はサブカルネタは封印。戦時下の少年と少女の恋模様を描いた作品だが、ストーリが滅茶苦茶練られていて、最初と最後が美しく繋がっている。読んでいくうちに戦時下は今のコロナ禍になんとなく似...

浮世絵猫、おどる! バーにいる保護猫トリオの日常。読み友様からのご紹介本です📚気になっていました！熱海の泥猫＝マッディーキャットというバーにいる3人の保護猫にゃんたちの踊り！真ん中の猫はミチルちゃんって女の子だったんですね！Twitterで見て男子だと思っていましたｗ顔が面白すぎます！それに写真の撮り方がうまくてよくスマホでこんな躍動感があるのが撮影出来るなぁと...

ピンクとグレー。NEWSの加藤シゲアキさんを初読み。芸能人だという先入観を持たずに読んだつもりだけど、芸能界を舞台にした話を読む進めると、人を演じることでなされる鎮魂というのはたしかに彼にしか書けないものなんだなと。

フリーダム: 国家の命運を外国に委ねるな。江崎さんの著書の中で比較的読みやすい本という事で購入しました。日本中の人がひとつの考えになる事はないと思いますがロシアによるウクライナ侵攻が行われている今、事実や歴史を踏まえこれから日本をどうするべきか国民一人ひとりが真剣に考え政治に反映させるべきだと思いました。 現近代史に興味を持たせてくれた江崎さんに感謝。

料理と利他。利他という言葉が難しくて、良いことなのか悪いことなのか迷い込んでしまう中で、土井善晴先生の、日本の家庭料理を通してみると、すとんと落ちてくる。社会のため、仕事のため、地球環境のためと言う大きな圧迫感から解き放たれて、家族のため、暮らしのためという、自然にやってくる愛情。つくり出す不自然なちからより、やってくる自然...

オルタネート。青春群像劇。若者の心情を繊細に描いている。「ワンポーション」は料理の鉄人のようで、臨場感が素晴らしかったです。

ちびすけmeetsおおきい猫さんたち (単行本)。☆☆☆☆ ちびすけがご飯を食べている後ろ姿が今は別のお家で幸せに暮らしているあの子と重なって切なくなった。ちびすけもあの子も安心できるお家で暮らせて良かった。

やさしさの贈り物: 日々に寄り添う言葉366。楽しいことも嬉しいことも、突っ走り続けてしまうと疲弊してきたり自分らしさをなくしてしまうんじゃないかと不安になったり、、、そんなときこそ、立ち止まって深呼吸したいな。。と思って再読。今日、3/5の言葉は「自分らしい成長」。今のわたしにぴったりなテーマです。そして明日の言葉は「愛で包み込む」。自分らしくあればこその...

【限定絵文字】で盛り上げよう！メンバーシップ会員受付中！https://www.youtube.com/channel/UCoRP3zFpOrbq8WZrPIkdHaQ/join当チャンネルでは【2ちゃんねる】の面白いスレ・伝説のスレなどをまとめてご紹介しています！動画化をしてほしいスレがありましたらコメント欄へ...

BLANKEY JET CITY BARRACUDA TOKYO SIX DAYSat SHIBUYA KOUKAIDO,AKASAKA BLITZ,HIBIYA YAGAIONGAKUDO

食の戦争 米国の罠に落ちる日本。授業でも回覧して、今日の授業でも使いました。かなり日本の食事情は危ういです。鈴木先生からはPowerPoint資料も121枚にも及ぶ資料を賜りました。深謝です。堤未果さんの本と合わせておすすめです。

スペクトルマン　１。何となく覚えてる。テレビ放映されてましたよね？しみじみとやめる。巨人の星に見えなくも無い^_^

機械仕掛けの太陽。新型コロナと闘う医療関係者の皆さんのほぼドキュメンタリーじゃないのかしら。まだまだ終わりは見えないけれど、始まりからもう３年、前線でコロナと対峙されている方には感謝しかありません。何年か後にこんな厳しい状況で立ち向かった人々がいたんだと振り返ってみる事が出来れはいいなって思う。

ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか?。著者の本を書店で買ったのは初めてでした。今回は、政経の授業で、アクティブラーニングのグループワークで必要です。キーワードは、人工と天然。それから、培養肉、培養魚。そして、給食、だと思っています。著書からは、土壌の重要性も学びました。やはり、自然を破壊する、低レベル放射能を土壌に埋め込む、環境省の政策には反対したい。

機械仕掛けの太陽。大学病院の呼吸器内科に勤めるシングルマザーの医師、結婚間近の看護師と、70代の開業医の3人の視点でコロナのアウトブレイクから2022年6月までを振り返る。医療従事者の使命感、献身に胸が詰まる。こういう方たちがたくさんいて、日本のコロナの被害は諸外国よりも少なかったんだろうなと思う。コロナパンデミックの記録書として良書。

私の推しは悪役令嬢。 2巻。クレアの家のメイドになったレイ。前巻よりもさらに二人の距離が近づく。 推しだと思っていたら、ガチ恋なのか。いきなり同性愛の話が入ってきてびっくりした。それでクレアとセイン王子の恋に協力するのか。 戦闘で残った赤ちゃんウンディーネを拾い、従魔に。 次巻は実技試験で模擬戦。

カウンセラーは何を見ているか。信田さよ子氏は、戦士だ。軍隊所属の兵士ではない。自分の腕をひたすらに磨く傭兵のような。医者も教師もカウンセラーも、「これが大正解モデルです」というのは無い。確かに、どの職業にも「名医・ヤブ」はあるだろう。いろんな人間がそれぞれの価値観で生きているから、マッチする（役に立つ）相手もそれぞれに違う。ただし、専門職とし...

時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。。フリーランスのライターである和田さんが副業の労働条件やコロナ禍の苦しさを、政治のステージに載せた。弱者の生活に寄り���い、日本の現状への疑問や怒りを国会議員小川淳也氏に面談してぶつける。小川議員の誠実さ、クールな頭脳に驚いた。和田さんの考えや思いや行動が、生活と政治を結びつけて読者を引き込む。和田さんぐらいの年代の...

硝子の塔の殺人。献本で頂いた本です。とても面白かったです❕特に、本格推理・クローズドサークルものが好きな方にはお勧めです❕何を書いてもネタバレになってしまいそうなので詳しいことは書けませんが、４９５ページを一気読みしてしまいました❕本格推理の醍醐味を味わえる一冊です❕

あなたの悩みにおこたえしましょう。主に家族のことで悩んだ時に開く本。信田さんの冷静さ確かな言葉選びに安心します。酒井順子さんの解説、占いと過去の話が良かった。自分の中の沼地を見つめる勇気が希望になる。

機械仕掛けの太陽。TV等で報道された内容プラス医療従事者目線のリアルな状況。これは小説というより記録であり再確認を促す作者のメッセージと捉えた。意思を持たない機械仕掛けの増殖体に真っ向から立ち向かい、命懸けで奔走して頂いた方たちにただただ尊敬の念を抱く。

東京五輪の大罪 ――政府・電通・メディア・IOC。いやはや驚きましたね。かかった総経費3兆円超え。実際にはもっとかかっているとの話しも。それにしても、招致段階での美辞麗句には呆れます。「予算7400億円、史上最もコンパクト、7月は温暖、アンダーコントロール」 。想定外のコロナ騒動もありましたが、不祥事が多発。当たり前ですが、皆さん自分の目の前の損得しか考えていな...

男性ですが『例のニット』を着てみました カリスマ「男の娘」が教える最強の恋愛指南。元祖「男の娘」、大島薫さんのエッセイ。前作も読んで、すごく良かったので。ジャンルとしては、恋愛指南書的な感じなのかもしれないけど、私のように恋愛は関係ない既婚者でもとても勉強になります。絶対みんな読むべき！特に、男性には読んでほしい！すごーく良い事を書いてます！この人、めちゃくちゃ頭いいんだろうなと思います。尊...

感覚過敏の僕が感じる世界。長男が日本の中学で困っているのは、休み時間の声が大きすぎて頭が痛くなること。私も感覚過敏だけれど、もっと知りたいと思い、十代の少年が書いた本を読む。感覚は人それぞれだから、相手の感覚を知るのは難しい。世界の刺激が強すぎて、困っている人がいることが少しずつ浸透しつつあるのは、自分たちを含めてありがたい。「わがまま」...

今日はお休みをもらって、舞台「巌流島」を観てきました。座席は指定できなかったので、2階の前から9番目。顔なんか全然見えません（笑）元祖二刀流の宮本武蔵と佐々木小次郎の経緯が丁寧に描かれていました。20代から70代まで幅広い年代の客層ですが、90％女性でした。

機械仕掛けの太陽。太陽に例えられるコロナウイルス。命懸けで戦場のような医療現場で戦い続ける医療従事者の物語。家族から離れ最前線で治療に当たる呼吸器内科の医師梓。心身がギリギリの状態で患者に献身に寄り添う看護師の瑠璃子。地域医療に使命を感じ戦うことを決めた町医者の長峰。次々に変異するコロナウイルスと戦う医療現場と医療従事者の心情がリ...

マン��� ぼけ日和　矢部太郎が認知症患者と家族の日常を描いた、初の単行本書下ろし作品！。新刊。矢部太郎さんが手掛ける本やコミックエッセイは間違いなく癒されるのでつい手に取ってしまいます。認知症の長谷川先生(長谷川式認知症スケール等で有名な長谷川和夫さんとは何のご関係もない方なのかしら？？)が見た実際のケースや認知症介護のことなどが、矢部さんの優しく柔らかいタッチで描かれています。認知症ってそう...

ウマと話すための７つのひみつ。馬と暮らすために与那国島に移住した作者。これまでも何冊か本が出版されているけれど、この本は初めての子供に向けての本。乾いた土に雨が降るように、絵も文章も心に染み込んでくる。この気持ちを言葉で上手く伝えられないのがもどかしい。とても良かったです。是非^_^🐴

ひどい民話を語る会。キンドル。京極夏彦ら4人が、数ある民話の中からとびきりの「ひどい民話」を語り合う！／いやあ、笑った笑った。教訓も整合性もなく、ウケ狙いに特化したのが民話。とかくウンコネタ・オナラネタの多いこと。桃太郎の導入が肥溜め落下とは。爺さん婆さんが子供相手に語ったとなれば、シモに走るのは自然な流れ。自分が小さい頃の子供向け...

わたしのごちそう365: レシピとよぶほどのものでもない。気付いたらドッグイヤーばかり。私の乏しいレパートリーが豊かになりそうな予感。焼き海苔と柚子こしょうのパスタ、しらすのきつね丼、トウモロコシのすり流し、豚ばらとゴーヤのおかか煮、桜海老の里芋ポテサラ、マッシュ里芋。ぜひ作ってみよっと。

お姫様と名建築。世界のお城、宮殿などの建築物とゆかりのあるお姫さまを紹介した本。野ばらさんの著書は初めて読むけど乙女な文章にオシャレな野ばら情報も盛り込まれ、ガールズトークみたいですごく楽しい。姫路城の体当たりレポートなんかもうっ。これらの建築物もお姫さまたちもだいたい知ってるしなぁと思っていたけどすごくよく調べてあって知識も豊...

爆弾。うわああ、呉さん、待ってた！すごいよ、これすごい！予想は吹き飛ばす。肌は粟立つ。心拍数は上がっていく。爆弾魔に翻弄され、善悪の境を縫い進む群像心理劇。警察小説における「古い革袋に新しい葡萄酒」いや、この強烈な匂いと独特のスパイス使いは新しい蒸留酒というべきか。喉越しがよく、断章でくるくると切り替わる視点とカットバ...

にっぽんのスズメ。最近すずめを見かけることが少なくなった気がして。写真集でじっくりと生態を見られて、チャーミングで可愛い様子に癒されました。すずめは急に止まれない、の突っ込む姿、貴重なショット！

１３歳からの地政学―カイゾクとの地球儀航海。帯で糸井重里さんが「一気に読了、たくさんの人におすすめしたい」と書いているように、サクッと読了。地球儀というモノを仲立ちにして、中学生にも解るように現代の各国が抱える地理的条件や政治の課題を解き明かす。海の重要性を様々な角度から論じるなど、初見の事柄も多く参考になった。日本近代史の解釈には異論がないわけではないが...

土竜。元俳優・高知東生さんの自伝的小説デビュー作で「アロエの葉」「シクラメン」「喧嘩草」「昼咲月見草」「リラ」「梔子」の６編で実名を変えてこれまでの人生に関わって来た人々の生きざまを花に例えて描かれています。私は先入観で任侠道のおっかない話だろうかと思っていたら全然そんな事はなく生きるのに不器用な人々を哀愁とユーモアで...

平安女子の楽しい!生活。芦田愛菜ちゃんの『まなの本棚』で紹介されていた一冊。ジュニア新書は中学生前後がターゲットのようだけど、大人の古典文学入門にもちょうどよかった。『蜻蛉日記』はいわゆるブログで、『和泉式部日記』は恋愛指南本。時代は違っても好きな人を想う気持ちは同じなのね。いろいろな古典文学の一節が現代語訳されていて、とても分かりやす...

ムゲンのi(下)。上巻に続き重なる謎は複雑で、現実すら不思議の国のアリスのように混沌としてきて、全く推理出来なかったです 最後まで本を手放せませんでした。 優しさが溢れていて、少年Xすら包み込む。包み込まれて少年Xが最後には罪悪感を感じられたらいいな。 本屋大賞にノミネートされるはずです。

硝子の塔の殺人。★★★★☆全てのミステリーファンにお勧めの本！信州山奥の硝子館に、十名が集まった。作家・編集者・刑事・医師・霊能力者・そして名探偵と、如何にもそれらしい職業ばかりだ。館の主人が殺された。雪崩が起きて外界との音信不通。そして第二の事件が。典型的なクローズドサークルで、ワクワクドキドキの展開。しかも読者への挑戦状が二...

映画「Winny」観てきました。始めは警戒心０の開発者と、とっ捕まえたがる警察の者共。エンドロールで流れた金子氏本人と、演じる東出が雰囲気が似ていたのはやっぱり役者！サイバー犯罪を取り締まる側がまたまぁ…。支援者側は悔しかっただろうな。

しかしラージャンと聞いてスーパーサイヤな大猿を思い出してしまうのは、もはやハンターの性。マハラージャン氏もモンハン経験者に違いない！…たぶん。 https://youtu.be/Ee64ia8zYgI

「正しさ」の商人　情報災害を広める風評加害者は誰か。《正当な怒り以て罪を穿つ声に耳傾けよ》まさしくプロテストの書。福島県出身かつ福島にＵターンしたライターが、津波による福島第一原発（以後、“福一”）事故以来、放射線被害に関連づけてメディアや政治勢力、外国政府などが拡散し続けてきた風評被害について筆鋒鋭く加害者責任を問います。3.11から11年間福島に住む人々とその...

ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検。ゲッチョ先生こと森口満氏による沖縄の自然解説。沖縄本島、与那国島、石垣島、西表島、宮古島を中心に様々な生き物や植物、漂着物について緻密なイラストとともにわかりやすく書かれている。私は昔から行きたいと考えているうちに行きそびれてしまっている。現状のコロナ禍ではいっそう行きづらい。そしてなにより脳内の沖縄周辺地図が無...

恋の蛍 山崎富栄と太宰治。ノンフィクション？一度発信した情報って　なかなか消えないっていうのがよくわかる。私自身、山崎冨栄さんが、こういう人だと知らなかった。ともかく、残されたご両親が　気の毒。読んでいて���つらくなる。

東京幻風景。風雨にさらされつつも現代にかろうじてその異形を残す個性的な建築物をめぐる旅絵巻。カラーフィルターを駆使した独特の色使いは好みが分かれるところですが、それぞれの建物の歴史的経緯を超えた「芸術」を追求することもまた一興なのかも。小説やドラマをどのように楽しむかも、受け手の自由とも思えますので。普段着の街とは異なる幻想...

有機農業大全: 持続可能な農の技術と思想。この前、鈴木宣弘教授の本や講演資料を拝読し、有機給食の可能性と意義を新たにした。この本は総合的に有機農業を学ぶことができる好著だ。ヲヤジ死んでから、遊休農地、耕作放棄地となるが、自分で何が栽培できるか、考えておかないといけない。義務では続かないので、森永卓郎教授のマイクロ農業を見習うといいかも。

デジタル・ファシズム: 日本の資産と主権が消える。『貧困大国 アメリカ』など、数冊まとめて読んだのはもう10年以上前か。相変わらずの堤節は読んでいて気持ちがいい。テーマにもよるのかも知れないが、過去のシリーズよりも主張が明確な気がした。何にせよ自分の頭で考えることが大事。その点、考える時間と力を奪い取るデジタル推進がヤバいだろうことも、道理。「今だけカネだけ自...

めんそーれ!化学――おばあと学んだ理科授業。とても良かった。化学知識が豊富なおばあが海や山へ連れ出して身の回りの化学を解説してくれる? と思いきや、夜間中学でおばあたちに化学を教える先生の授業記録でした。戦争などが原因で学校に通えなかったおばあたちは生活経験が豊か。一つの例を挙げると昔話があちらこちらから飛び出す。「ああー！」と実体験と重なる授業、70歳を...

「エッシャー通りの赤いポスト」劇場パンフレット。大好きな園子温監督作品。子温節は健在であった。物語はなくても人は生きて行ける。しかし喜怒哀楽を感じることができなければ心の病に陥ることになる。実験で夢を見せないでいると段々情緒不安定になることは証明されている。夢＝物語の創造とすれば、よりよく生きるためには必要なものが物語なのだ。物語は無意識の自分が作る夢、人から...

時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。。まずは著者と小川純也議員に拍手。政治を一人一人の我が手にへの貴重な試み。読み手としては異なる見解や疑問もあるが、こういう営みこそが未来を担う人々への真摯な態度なのだろうと思う。にしても、巻末の参考文献のリストの多さにはびっくり。政治を論ずるということは、そういうことなのだろうが…、やっぱり読書や人の知見を広く聞く...

硝子の塔の殺人。本屋大賞8冊目。初の知念実希人さん。めっちゃおもしろかったー！王道中の王道ともいえる展開の中でキャラクターがそれぞれ自分の役割を果たそうとしているように感じられていたのが、後半になってなるほどそういうことだったのかー！と驚き。真犯人の動機は、一般人には理解し難く、芸術性が高くてとても好みだった。犯人はこうでなくち...

歌集 滑走路。図書館本。 TwitterでNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」はこの作品が下敷きなのではという噂を聴いて。 ドラマにずっと漂っていた閉塞感とかがとても舞いあがれでした。 生きてイギリス行ってフィッシュアンドチップスいくらでも食べたらいいじゃない。あまりに悲しい。

農業消滅。６日に現社では食料問題出るので。うってつけ。内橋克人さんの文庫も取り上げたい。地域の多様な種（たね）を守り、活用、循環。食文化、食の安保。シードバンク、参加型認証システム、有機給食。育種家・種採り農家・栽培農家・消費者共栄の公的支援を（４８頁）。３だけ主義のいまだけ、カネだけ、自分だけと対極なのは、命と暮らしを核...

「めん奏心」に12:40着。外待ち１０人ほど。私の後に列に着いた長身の男性、見覚えがあるなと考えていて、学年主任をした学年の卒業生で、音楽部でファゴットを吹いていたＳクンだと判った。店に入ったところで、彼の方から「もしかして･･･」と話しかけてくれたので、「Ｓさんだよね」と応える。卒業は１０年前で久しぶり。さて、そういうラッキーな出会いの上に、「鶏そばclassic　京小麦ヴァージョン」の今...

翻訳書簡 『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅。《図書館本》タイトルのとおり、俳優の上白石萌音と翻訳家河野万里子との『赤毛のアン』翻訳試行の手紙のやり取り。『赤毛のアン』は私にとって原書・翻訳ともに今までに何度も繰り返し読んでいる愛読書のひとつ。今回、二人の往復書簡を通じてまた新たなアプローチで『赤毛のアン』の世界に浸ることができた。綴られていく言葉の美しさは...

歌集 滑走路。ストレートな感情が読めば読むほど溢れる。日々の生活に対する葛藤と、まっすぐに生きていこうという決意。それを歌で発信しつづけていたのかな。[叩け、叩け、吾がキーボード。放りだせ、悲しみ全部。放りだせ、歌。(P98)]

映画の中の奇妙なニッポン。ステレオタイプというものがある。例えばアメリカ人ならすぐ銃を撃つ、イギリス人は腹黒、イタリア人なら女を口説く等。本書を読むと映画という基本エンターティメントの世界でもそれが拡大再生産されている事が良くわかるなあ。本書は数ある映画の中から、出っ歯眼鏡の日本人からヤクザにゲイシャ、エコノミックアニマルにニンジャサムラ...

姉川忠義 北近江合戦心得 (〈一〉)。姉川の戦い、浅井家滅亡で始まる一人の徒武者の物語である。史実に沿いながら、一人の若者の成長談である。特別にすごい秘話が語られるわけではないが、テンポよく進行する話は、読みやすい。今後、どのような虚構を混ぜながら、展開していくのか、楽しみである。

天下大乱。そりゃあ、関ヶ原です。レジェンドな面々に何度も描かれてきた天下の分け目。それを名人伊東氏が描く。あたかも盤上の駒を動かすかのような視点で。指手は徳川家康、毛利輝元。時に慎重に、時に大胆に…相手がこう動けば自軍はこう動く。開戦に至るまでの彼らの野心と思惑がドキュメンタリーのように臨場感を放ち続ける。いやぁ、面白いな...

夜叉の都。前作『修羅の都』よりも面白かった。まさに夜叉と形容するのがピッタリな北条政子が堪能出来る。言い訳のしようがない鬼畜の所業だらけのはずが、さらに腹黒い義時を配し、どこか優柔不断な人物として政子を描いたことが良い方向に作用して、ヒロインとして成立した。承久の乱に向けての流れなでどは、なかなかに胸熱。武士の府を守るため...

魚食え！コノヤロー！！！。図書館新刊本。届いて「あっ、さかなクンのTVに出ている魚屋さんだ！」と気がつきました。NHKの「超ギョギョッとサカナ★スター」等へ出演し、水産庁お魚かたりべ、枕崎かつお節大使なども務め、浦安の鮮魚泉銀三代目であり、フィッシュロック・バンドのVocalでもある森田釣竿さん初著書とのこと。強面の森田さんですがTVの中...

インフォーマ最新話更新！いやー今回もめちゃくちゃ面白かった。V6って岡田くんに注目しがちだけど、森田剛やっぱり上手いなー。

田中圭一の「ペンと箸」: -漫画家の好物-。田中圭一先生の画力(イタコ筆致)ハンパないなあ♪が読後の第一声♪漫画家本人じゃなくて、その子供さんからの親の話集。漫画の神様の娘さん溺愛は有名でしたよね？ピノコ(モデル？)がるみ子さんに似てるのは有名な話ですよね。やっぱりなんだあ♪「あの有名な漫画家の子息」であったことの思い出だったり、苦労だったりが、その漫画家...

チッソは私であった: 水俣病の思想。衝撃的なタイトルだ。水俣病により父を亡くし、自身も患者である緒方正人が「チッソは私であった」と言うのだから。ただ、緒方がその境地に至るまでの道程を本書を読むことで知ると、タイトルは嘘ではないことがわかるし、タイトル以上の衝撃を受ける。チッソを憎み、闘争に燃え、しかし裁判という制度化された戦いの中で相手の姿が見えな...

星を継ぐもの (創元SF文庫)。頭は飽和状態の一冊。月面で発見された宇宙服を纏った死体は５万年前の死体という衝撃。彼は何者？それぞれの領域においてのスペシャリスト達がその英知を結集して彼の謎に、宇宙空間に迫るSF浪漫ストーリー。専門用語てんこ盛り。数学、物理学と多角的に攻め込み宇宙服から順番に身ぐるみ剥いでいくかの過程に既に頭は飽和状態。なのに...

ルポ 日本の土葬――99.97％の遺体が火葬されるこの国の0.03％の世界。土葬希望者が絶滅危惧種の日本におけるムスリムなど土葬を望む人との衝突を取材したルポだが、むしろ繁栄する都市に対して衰退が続く日本の田舎のプロテストが見えてくる。地方にしがみつく住民は都会への公言できない不満や見捨てられたとの感情をため込んでいたところへ、主に外国人のための土葬墓地を作る話が来て「都会の連中は国際化...

よみぐすり。目に見える病気、目に見えない病気、何となく気付いてもらえる病気、まったく気付かれず外見からも言動からもわかってもらえない病気、さまざまな苦しみを抱えて、それでも何とか生きている、そんな人が実はたくさんいて・・・。「よみぐすり」は、世の中で処方されているどんな薬よりも効くと思った。それは、著者である坂口恭平さん自身...

SOCKS & DJ RYOW - Osanpo (Official Music Video)　https://youtu.be/KOpE_fUHpO4　

今日見た映画『愛なのに』が面白くて、もう一度観に行きたい。もうすぐ始まる『猫は逃げた』も観に行きたい。でも、もうすぐ終わりそうな『偶然と想像』も観ておきたい。『猫は逃げた』って、離婚したい夫婦が、飼っている猫をどっちが引き取るかで揉めて離婚できない夫婦の話し。それだけでめっちゃ面白そう。でも、とりあえず『愛なのに』はもう一度観とかないとな。

歌集 滑走路。32歳で命を絶った若き歌人の叫びが詰まった歌集。男子部名門の武蔵中学校に入学するも、苛烈で陰湿な苛めを受け、その中で短歌に出会った。気に入った短歌を幾つか。「いろいろと書いてあるのだ看護師のあなたの腕はメモ帳なのだ」「今日という日もまた栞　読みさしの人生という書物にすれば」「うしろ手に携帯電話抜くときにガンマンに...

カカ・ムラド~ナカムラのおじさん。2019年に亡くなられた中村哲さんをアフガニスタンの人が書いた2冊の絵本に解説を加えた本。ひとつは子供向けのファンタジーになっていて、もうひとつは中村さんが用水路をひくまでの話。用水路をひいて緑に変わった砂漠の写真を見て本当に感動した。銃弾に倒れられたのが本当に惜しまれる。

継続するコツ (単行本)。「好き」は最強。それがなくても生きていけるけど、あったらご機嫌になれる時間がどんどん増える。4月16日まで著者の地元熊本で「坂口恭平日記」が開催されている。遠いし、熊本市現代美術館のHPで紹介されてる絵を見ればいいやっ思って眺めてたけど、この本読んだら、やっぱりこの人が送り出した生の絵を直に観たくなった。