aiwilled Profile Banner
〜 Profile

@aiwilled

Followers
6K
Following
460
Media
13
Statuses
106

Joined May 2023
Don't wanna be here? Send us removal request.
@aiwilled
3 months
スピッツの「さよなら、君の声を抱いて歩いていく」という歌詞、人が五感の中で一番最初に忘れてしまうのが聴覚なので、声をおぼえているという約束は、あなたの声も顔も仕草も匂いも触れた感触も、ずっと何ひとつ忘れませんという意味になるのだと教えてもらった、そういう曲の解釈をたくさん知りたい.
508
21K
218K
@aiwilled
16 days
私は本当は文学部に入りたかった法学部生だったけど、人が何を許せなくて、誰を守りたくて、どんな事件を起こして、法廷でどんな言葉を話して、そして人が人をどんな価値のもとで裁くのかということは、もうほとんど物語を読むのと同じことで、四年間少しも退屈しなかった.
67
4K
79K
@aiwilled
2 months
どんなに無傷に見える人でも、後悔があって、会えなくなった人がいて、眠れない夜があって、救われている芸術があって、日々飲み込んでいる言葉があって、たくさんの我慢と優しさがその人を無傷に見せているだけで、人は誰もがその人だけの地獄の上に立っていることを忘れたくない.
33
9K
64K
@aiwilled
3 months
今はもう消えてしまった投稿なのだけど、物語を書く理由について川上未映子が以前こう言っていて、なんて鋭くて美しい動機なんだろうと思った
Tweet media one
6
3K
27K
@aiwilled
3 months
とても無口な友達が、日記アカウントみたいな彼女のInstagramを教えてくれて、最新の投稿が「もう少し空気が冷たくなったら、私はもっと世界を好きになり、もっとさみ��くなり、もっと逃げ出したくなるんだろうな、と思いながら眠った」と結ばれていてとてもよかった、この世界には文豪が多すぎる.
4
667
16K
@aiwilled
2 months
柄にもなく会社の採用面接をさせられたのだけど、とても優秀だった女の子が「聞こえのいいことを言う会社ばかりの中で、騙されてもいいと思えるような人に会えた会社に入ろうと思っています」と言っていて即合格で上申した、年収でも世間体でもなく、誰と出会って何を話すかがあなたの人生の質になるよ.
0
664
14K
@aiwilled
2 months
偶然乗ったタクシーの運転手に誰にも言えない悩みが話せたり、久しぶりに会った元恋人とあの頃できなかった話ができたり、旅先で出会う人と身の上話をしたり、そういうのなぜなのだろうと思っていたのだけれど、川上未映子が「あなたが私の人生の登場人物ではないから」と言っていて、なるほどと思った.
2
893
11K
@aiwilled
2 months
本当に些細なことで人と人は会えなくなってしまうこと、もらった恩や愛は返せないことの方が多いこと、「最後」はいつも「最後」みたいな顔をしないでやってくること、人はすぐに忘れてしまうから何度でも思い出して、書き留めて、伝え合って、いつかする後悔を減らしていかないといけないのだと思う.
6
1K
9K
@aiwilled
1 month
恋愛しなければと思いつつ、年々慎重になってしまう自分に焦っていたのだけど、ある本のあとがきに「普段から十分気をつけているのですが、それでもふいに、人を好きになってしまうことがあります」と書いてあって、その警戒すらあっさりすり抜けてきてしまう人に出会うことが恋愛だった、と思い出した.
4
533
8K
@aiwilled
1 month
最近気付いたのだけど、私が好きなのは「帰省」というより「脱出」だし、「旅行」というより「逃走」なのかもしれない.
1
479
7K
@aiwilled
3 months
何かを書いたり作ったりするとき、「私の感性が私だけのものでありますように、誰にも理解なんてされませんように」という気持ちと、「誰かにきちんと見つけてもらえますように、何ならたくさんの人に届いて世界から拾い上げてもらえますように」という気持ちが、絶妙に混ざりあっていて手に負えない.
2
911
6K
@aiwilled
2 months
「人生には一夜だけ、永遠に思い出に残るような夜がある」とブラッドベリが書いていてたのを昔読んで、それ以来、ただその一夜を待ち続けるような心持ちで生きている.
0
307
4K
@aiwilled
8 days
「喪失の予感」のことを「号泣する準備はできていた」と物語にひらいてしまう、江國香織の言葉の柔らかさよ、「喪失するためには所有が必要で、あなたはたしかにそれを持っていたから失えたのだ」と結んでいくのが、ほとんど祈りみたいでよかった
Tweet media one
0
361
3K
@aiwilled
1 month
無類の旅行好きの友人がいるのだけれど、年末に会ったときに、「これまでたくさんの場所に行って気付いたことは、『どこにいるか』ではなく『誰といるか』によってしか、根本的な退屈は解決されないということ」と言っていて、説得力が凄かった.
1
250
3K
@aiwilled
2 months
あの時あなたが怒ったのは諦めたくなかったからで、笑ったのは寂しかったからで、泣いていたのは怯えていたからで、無口だったのは私を傷つけないためで、褒めてくれた言葉は本当はあなたが欲しかった言葉で、いつも通り過ぎた後で答えがわかって、貰った愛と返せなかった後悔だけが微熱みたいに残って.
2
192
2K
@aiwilled
2 months
「覚えている」と「思い出す」、どちらが強い記憶なのだろうと考えていて、ひと時も忘れずずっと胸の中に抱えている「覚えている」が強いと思っていたけど、すっかり忘れていたはずの記憶が実は深くに根付いていて、ふいに解凍されたように鮮やかに意識に上ってくる「思い出す」もなかなかだな、などと.
1
260
2K
@aiwilled
24 days
誰かとすれ違い続けるしかない人生の中で、それでも心が重なったと確信できる一瞬の記憶に人は守られていくはず、朝方の海辺でした会話とか、逃げるように出掛けた共犯みたいな旅行とか、つまらない映画の同じシーンで泣いたこととか、そういうささやかだけど決定的な瞬間の記憶たち.
0
204
2K
@aiwilled
2 months
「物語」とは、私たちが選ばなかった世界の可能性のことだと思う.
2
190
2K
@aiwilled
12 days
嫌いな同僚が道端の猫を撫でているのを見たり、悪人の幼少期の無邪気な写真が流れてきたり、酷い別れ方をした恋人に救われた記憶が残っていたり、人の好ましい部分をたった一つでも知ってしまったなら、その人を完全に嫌いになることは難しい気がしていて、それはほんとうに残酷なことだなと思う.
1
129
1K
@aiwilled
1 month
良くも悪くも、人はみんなひとりぼっちだから、「あなたがいないと生きていけない」なんてことはきっとあり得なくて、でも「あなたがいないとさみしい」とか「あなたがいないと日々がつまらない」とかはきっとあるはずで、そういう気持ちたちがそれぞれ愛として、きちんと報われていったらいいなと思う.
0
152
1K
@aiwilled
2 months
ありのままの自分でいることが賞賛される世の中だけど、誰かに認められるために、愛されるために、必要とされるために、思いつく限りのことをして自分を飾ろうとする人の努力も、私は同じくらい尊敬したい.
2
89
1K
@aiwilled
2 months
高校生の頃に聴いていた曲の歌詞に「春を音にしたような声で」という綺麗な比喩があって、全然意味が分からなかった私に、それがどんな声なのかは何も言わずに「好きだった人の声のことなんじゃない?」とだけ言った当時の恋人の感性の透明さを今でもたまに思い出す.
0
41
683
@aiwilled
2 months
友人が書いた詩集なのだけれど、あらゆる愛に関する表現が世界でされ尽くされている中で、隣で眠っている恋人の「呼吸の音を覚えてしまおうとする」と、まっすぐに愛を表現する彼女の透き通った感性とまなざしが、私は本当に羨ましかった
Tweet media one
Tweet media two
Tweet media three
Tweet media four
0
48
662
@aiwilled
18 days
隠岐諸島、とてもよかった、昔何かで読んだ「世界はなぜか美しく作られてある」という言葉が私は好きだけど、きっと私たちはしなやかで大きな光の中にいて、言葉や意味では届かない、世界そのものの美しい腕に守られている
Tweet media one
Tweet media two
Tweet media three
Tweet media four
0
47
560
@aiwilled
1 month
大切なひとがいなくなった時に思い出すのは、用意した仰々しい出来事ではなくて、なぜか取るに足らないささやかな瞬間のことばかりで、変なマフラーの巻き方とか、静電気ではねた髪の形とか、駅前のダサいイルミネーションとか、温かいお茶を抱えて電車を待つ横顔とか、そういうものは冬に多い気がする.
0
56
504
@aiwilled
3 months
言葉を交わすことは互いの見えている世界を交換することだと思っているし、時間を割いて相手と過ごすことはその人の感性や構成要素を引き受けたいという意思な気がするし、「話したいから飲みに行きませんか?」はもうほとんど私にとって愛の告白と言って差し支えない.
1
38
431
@aiwilled
3 months
昔なにかのドラマで「私はペンを買ったその日から、そのペンが書けなくなってしまう日のことを考えてしまう人間です」っていう手紙の一節があって、あまりに綺麗で��ない比喩だったから、今でもたまに思い出してはいろんなペンが買えなくなっている.
1
16
341
@aiwilled
1 year
「ねえ、戻れない場所がいっせいに咲くときが、世界にはあるね。」という一文、どうしたらこんなに鮮烈で切ない愛の表現に辿り着けるのだろう
Tweet media one
Tweet media two
0
22
322
@aiwilled
1 year
旅行先の古本屋で買った詩集、前の持ち主からの手紙が挟まれていて、なんだかさみしくてよかった、彼女がこの本を手放した日の日付書きも、好きだと嘘をついた理由が明かされないことも、星座と年齢だけの自己紹介もすべて
Tweet media one
Tweet media two
0
16
290
@aiwilled
2 months
世の中のすべてが嫌になって、周りの全員が敵に思えて、正しいことも分からなくなって、世界が許せなくて、何かを否定したくて、憎くて、自分の大切な彼女がそういう気持ちを抱えて「みんな死ね」と叫んだとして、彼氏の答えの正解は、「ふたりで生き残ろうね」です、PEDROの「生活革命」という曲です.
0
18
251
@aiwilled
2 months
美容院で隣のお客さんが美容師さんに、年末観るものにエヴァを勧めていて、「一人の男がもう会えない人にもう一度会うために世界まるごと破滅させる話」と紹介していたのだけれど、あまりに解像度が高すぎて、果たして興味を持ってくれたのかとても気になる.
0
16
250
@aiwilled
22 days
シルヴィア・プラスという詩人が好きで、大学時代によく読んでいたのだけど、「死ぬことは一つの技術に過ぎないの。人生の他の全てと同じこと。私はそれをすばらしく上手にやるだけ」という言葉の軽やかさが、狡くて切なくて羨ましくて仕方なかった、本当にその通りにいなくなってしまった人だったから.
0
14
243
@aiwilled
1 month
何かを作るとき、どうしても大きな対象や打算的なことばかりを考えてしまうけど、「私は時代や社会に向けてではなく、常に部屋でひとりでヘッドホンをつけている『誰か』に向けて歌っている」と言っていた宇多田ヒカルの濁らないまなざしを私もずっと大切にしたい、創作も表現も本質は愛のはずだから.
0
19
208
@aiwilled
3 months
ずっと前に更新が止まっていて、残り続けているサイトの中に「物事を一括りにする容易さによろめかないことを、勇敢な分かりにくさだと私は思う」という編集者さんの言葉があって、一月くらい前に見てからそれをずっとおぼえている、どこで聖書に出会うか分からないように人生は設計されているらしい.
0
12
176
@aiwilled
1 year
たった一行のせいで捨てられない本とか、たった一言のせいで別れられない恋人とか、たった一面のせいで嫌いになれない悪人とか、たった一瞬のせいで生かされてしまう人生とか、不合理で無意味で無責任なものほど、それはあなたが愛すべきものだと思うよ.
0
13
160
@aiwilled
1 year
連絡がつかなくなった友人も、今はもう遠くにいってしまった大切な人もいるけれど、彼らに教えてもらった本の中で、好きだと言っていた曲の中で、移っていた口癖の中で、生活の中で、記憶の中で、私たちは今も何度でも再会し続けているのだと思っているよ、一度出会ったら人は人を永遠に失えないので.
0
14
161
@aiwilled
5 months
10年以上ぶりに観た千と千尋、カオナシが差し出した大量の金を見て「私が欲しいものは、あなたには絶対出せないわ」と言い切る千尋の気高さに泣いた、憧れるひとに自分が差し出せる1番のものをあげようとして拒絶されるカオナシの切なさにもっと泣いた.
0
7
157
@aiwilled
1 year
「よくわからないけど好き」がいちばん愛だと思っている、言語化できないということは唯一であるということでもあるから.
0
13
149
@aiwilled
1 year
「たくさんの人と話して、たくさんの物事に触れて、たくさんの考えを知って、たくさんの価値を見つけなさい。あなたが好きになれるものを、たくさん誰かから教えてもらいなさい。でも、あなたが本当に大好きになるものは、あなたがきちんと一人きりで見つけたものだと思うよ」.
0
11
141
@aiwilled
4 months
「本当」は事象で「嘘」は意思だとするならば、「あなただけが本当だと分かる話」よりも「世界中できみしか嘘だと分からない話」の方が愛に近いんじゃないか、とか考えていたら1日が終わった.
0
13
146
@aiwilled
9 months
居場所がほしいのか、今いる場所から連れ出してほしいのか、よく分からなくなる時があるけど、宇多田ヒカルの「退屈な毎日が急に輝きだした あなたが現れたあの日から」という歌詞と、江國香織の「人の居場所なんて誰かの胸のうちにしかないのよ」という台詞を見て、そういうことだよな、と思っている.
0
12
137
@aiwilled
2 years
どこで観た何なのかは忘れてしまったのだけれど、恋人と別れるシーンで「いいなあ、私と別れられて。私は私と別れられない」と泣く台詞だけをおぼえている、そういう人たちの心にさわれるものを作りたいとずっと思っているよ.
1
8
126
@aiwilled
1 year
ずっと一緒にはいられなくても、ずっと一緒だと思わせることが愛だよ.
0
8
110
@aiwilled
4 months
「後悔なんて、他に選びようがあった人の言葉でしょう?私はずっと、そうするしかなかったんだから」と言って少女が笑って飛び降りるシーンからはじまる映画の話.
1
5
106
@aiwilled
1 year
どこで何をしてたかなんて、何を思ってたのかに比べたら、全然大したことじゃないんだよ、あなたが何を美しいと思って、どう人を好きになって、何が許せなくて、何に絶望していて、どんな風に世界が見えているのか聞きたくて、私はあなたを誘ったんだよ、金曜日の夜だよ、ほんとうの言葉だけで話そうよ.
0
5
104
@aiwilled
1 year
高校生の椎名林檎が、「たとえば猫1匹でも愛して愛して愛しすぎてしまったら、最後はもう殺すしかなくないですか」って言っていたインタビューのこと、たまに思い出す、愛に余白を許さなくて、2人きりの閉じた世界に住みたくて、相手のすべてを自分の輪郭に重ねたくなってしまうような愛の在り方のこと.
0
8
95
@aiwilled
1 year
受験国語ではない、たくさんの言葉と物語を教えてくれるひとだった中学の国語の先生が、最後の授業の結びに「たくさんの言葉を知っているのは豊かなことだけれど、音楽でも美術でも、『あなたのことを正しく話せる言語』が他にあれば、それでいいんだからね」と言ったこと、今思えば愛だった.
0
7
94
@aiwilled
5 months
「例えばあなたがずっと壊れていても」という歌詞がとても美しかった、その仮定をする時点で後に続く言葉がわかってしまうから.
0
3
90
@aiwilled
1 year
誰にも読まれない本も、聴かれない曲も、誰かが誰かに言いたかったことのはずで、振り向かれない広告も、YouTubeも、本当はたった一人に宛てたものかもしれなくて、結局何が言いたいのかっていうと、世界には「あなたのためにつくられたもの」が必ずあって、あなたはそれを見つけるべきだということ.
1
6
84
@aiwilled
7 months
「尊敬できる」と「共感できない」がすごく近い場所にあるせいで人間関係が難しい、尊敬できていたはずの違いが、なんにも変わっていないのに、そのまま共感できない嫌悪感に変わってしまったりすることがあるから.
0
8
83
@aiwilled
2 years
退屈な毎日は急に輝き出さないし、ここは退屈でも誰も迎えに来てはくれないけど、全部諦めた頃に訪れる出会いが風のように私を攫っていくこともあるし、気まぐれに落ちた星みたいに美しいものに思いがけず遭遇することもあるし、人生には一夜だけ永遠に思い出に残る夜があるのだから、生きてる限り祝祭.
0
5
81
@aiwilled
1 year
目黒通りの美しいものをおいているお店たちが、閉店後の深夜になっても灯りを落とさないこと、すごくいいなと思っている、洋服とか花とか家具とか、ひとが魂を裂いてつくったものがきちんと光を放っていて、地上に堕ちた星みたいで
Tweet media one
Tweet media two
Tweet media three
Tweet media four
0
0
79
@aiwilled
6 months
世界が光る瞬間はほんとうに一瞬だから、きちんと目を開いていなければいけないと思っている、世界はきらきらなんて光らなくて、ほんとうに一瞬の、見落とされてしまうほどの微かさで、すすり泣きみたいに光るはずだから.
0
5
81
@aiwilled
1 year
破滅的で狂気的で堕落的で、ぶっ壊れたように人にのめり込んで、宗教みたいに相手を正義にして、嘘みたいに裏切られて傷ついて、でも嫌いになれなくて、みたいな絶望的な恋愛をしている人だけが、愛を諦めていない目をしている不思議、諦めないも諦められないも色気だと思っている.
0
7
72
@aiwilled
5 months
あんなに夏が憎かったのに「30度を超える最後の週末かもしれない」といつ文字面を見るだけでなぜか切なくなってしまうから人間って単純.
0
0
68
@aiwilled
2 years
接続詞でできたトランプが切なくてよかった、「もし」と「たとえば」がジョーカーでしょ
Tweet media one
0
4
66
@aiwilled
13 days
ジム・ジャームッシュの「パターソン」を今更ながら観たのだけれど、好きな人の隣で眠る以上の幸福は存在しないのではないかと本気で思う.
0
3
69
@aiwilled
2 years
「世界は美しいよ」なんて歌詞はどうしたって嘘っぽくて苦手だけど「それを君が諦めないからだよ」と続ける羊文学は好き、きちんと絶望した上で、事実ではなく願いとして歌っているから.
0
2
56
@aiwilled
1 year
「破滅的に、でもご機嫌に生きる」という友人の座右の銘、世界一よかった.
0
7
53
@aiwilled
2 years
「読んだら捨ててください。書いた言葉よりも捨てた事実の方が、きっと長い時間あなたのことを拘束できるから」で結ぶ、完璧な暴力性のラブレター.
0
3
54
@aiwilled
1 year
金曜夜に開くバッドエンドの映画だけ上映する映画館をつくりたい、退屈している人だけが見つけられる屋台をつくって夏祭りに出店したい、午前2時に不定期でどこか遠くの海に向かう特急電車を走らせたい、誰かが誰かに出せなかった手紙たちを集めて文字数自由の短編集として出版したい、私の夏の夢です.
1
0
57
@aiwilled
2 years
愛は持続で「ずっと愛してる」だけが正しいとされがちだけど、これが愛か愛じゃないのか自分でもわからなくなって、執着やら依存やら厄介極まりない感情のグラデーションの中でこれは愛なのだと何度も言い聞かせて、誰にも気付かれず絶えず「愛し直し続けようとする」努力だって、愛と呼ばれて然るべき.
0
2
56
@aiwilled
2 years
星の王子さまの「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみがバラのために費やした時間だったんだよ」という言葉はたしかに真実なのだろうけど、一目見た瞬間から大切に思うしかないようなバラとの出会いがごく稀にこの世界にはあって、そういう動物的な感覚を私は絶対的に信頼している.
0
3
54
@aiwilled
2 years
成人式後の中学の同窓会で、記憶よりずっと老いていた国語の先生に「どんなに小さくてもいいから自分の言葉で船を浮かべて、その上で人と出会いなさいね」と言われたこと、今でもよく思い出すし、これからもずっとおぼえていると思う.
0
0
52
@aiwilled
9 months
この世のすべてが詰まってるみたいな夕焼けの色、温いのに祈りみたいに清潔だった風、すぐそこまで来ている夜の気配、少し早くのぼった一番星を見て「みんな幸せになったらいいのにね」って少しの邪気もなく言ったあなたの声色、聖書みたいなハイライトが人生にはたまにあるはずで.
0
2
54
@aiwilled
1 year
「妻と死に別れてからの僕の作品は、その殆どすべてが、それぞれ遺書だったような気がします」という原民喜の遺書の一節が、あまりにも静かで美しくて、与えられた愛をすべて使い切って死ねることの幸せを思った、澄みきったものに触れて絶望したら九月.
0
0
52
@aiwilled
8 months
お話を読むための本とその中に出てくる誰かに会いにいく本の2種類があると思っていて、後者だけがずっと捨てられずに、今は会えなくなった人の墓標みたいな顔をして本棚に重なっている.
0
1
51
@aiwilled
2 years
コピーライターになりたかった頃、志望動機の欄に「誰かにとっての聖書をたった一文で作りたいし、作れると思う」とだけ書いて提出したこと.
0
1
47
@aiwilled
2 years
退屈や絶望から救われたくて、でもどうやっても救われなくて、それならせめて自分に似たさみしさを抱える誰かのことを救ってやろうと思って作られた芸術があるということ、そういうものにだけ宿る切実さが、天涯孤独な私たちをかろうじてこの世界に繋ぎ留めてくれているということ.
0
1
46
@aiwilled
2 years
先日お店で居合わせた人、歩く栞と書くお名前と「出会う人の人生に栞を挟むように生きられるように」という素敵すぎる由来を帰り際に教えてくれて、単純な私はまんまと栞を挟まれてしまった.
0
4
46
@aiwilled
2 years
「ああ、ただ増えてゆくようで減ってゆく日々を、使い果たさず出会えたこと自体ありがたいのに」という女王蜂の詞の切実さよ、傷ついてすり減って緩やかにゲームオーバーに向かっていくしかない人生の中で、砂時計が落ち切る前に会うべきひとに出会えることなんて、いったいどれほどの祝福だろう.
0
0
44
@aiwilled
1 year
何者かになりたかったことも、ここではないどこかに行きたかったことも、退屈から連れ出してくれる誰かに会いたかったことも、全部忘れて諦めて、盲目になることが幸せになるってことなら、一生不幸なままで、何ひとつ許さずに怒り続けていたいよ.
0
2
43
@aiwilled
2 years
気まぐれに旅に出たり、会う度に仕事恋人が変わっていたりする友人がいるのだけれど、彼女は人生のどこかの地点において、ひとつの場所になじむことの安心を捨てたのだと思い当たって、能動的に生きることは切ないことなのかもしれないと思いはじめた、泣くことと笑うことがとてもよく似ているみたいに.
0
0
41
@aiwilled
2 years
問. 物語のつくりかた.答. 誰か1人を思い浮かべて、その人に手紙を書くように書きましょう.
0
2
40
@aiwilled
2 years
映像をつくっている友人と、将来退職したら何をしたいか話していたときに、「反芻される記憶を美しく整理していく時間に余生を使いたい、死ぬときに流れる走馬灯は自分で編集したものであってほしいから」と言っていて、この先一生売れなくても君は映画を撮るために生まれてきたひとだよと羨ましかった.
0
2
43
@aiwilled
1 year
7年ぶりに昔好きだったバンドのライブに行ったのだけれど、曲も歌もMCも、全部があの頃とは違っていて、らしくなかったねって笑いながらそれでも嬉しかったよ、人は一度救われたものに触れなくなっても、響かなくなっても、救われたことすら忘れてしまっても、永遠に救われ続けているものだと思うので.
0
3
37
@aiwilled
2 years
なくして大切だったことに気づくことよりも、なくして「ああやっぱり私にはいらなかったんだ」とわかることの方が多くないですか.
0
1
35
@aiwilled
2 years
「三月のライオン(1991)」、どのタイミングで一時停止しても写真作品として成り立つようなカットの美しさ、語られる言葉の少なさと極限まで研ぎ澄まされたその純度、「愛が動機なら やってはいけないことなんて 何ひとつ、ない」というコピーの狂気、すべてが圧倒的に最高
Tweet media one
Tweet media two
Tweet media three
Tweet media four
0
0
32
@aiwilled
1 year
自分が人生の中で何を問題にしてどういう答えに賭け続けてきたのか、はっきりと思い浮かべて死んでいけたらいいなと思っている、人生には意味も答えもないからこそ.
0
0
35
@aiwilled
2 years
「どこにも行けなくていいよ。誰にも見つからなくていいよ。写真なんていらないし、思い出さなくたっていいよ。二度と振り返られない密度のままで、いつまでもそこにいようよ。ほんとうのことなんて、世界中で私たちだけが知っていればそれでいいよ」という恋文.
0
2
31
@aiwilled
2 years
何かを選ぶことは確実にあったはずの他の何かを捨てることなんだから、入社3日で会社を辞めた話にだって、5年付き合った恋人と結婚せずに別れた話にだって、世界を変えると息巻いていた元恋人がありふれたサラリーマンになっていた話にだって、かける言葉は「よくがんばったね」しかあり得ないでしょ.
0
0
34
@aiwilled
2 years
かなり本格的にパルクールをやっている友人、居合わせた人に「あんなに危ないこと、死にたくてはじめたの?」と茶化されたときに、「死にたくも死にそうでもなかったけど、死ぬほど退屈だったので」と言っていて最高にロックだった.
0
0
29
@aiwilled
2 years
「そういえばあのときさ」から始まる、会話に挟んだ栞をひらくような電話をした.
0
2
28
@aiwilled
2 years
浅漬け、ずっと朝漬けだと思ってた、夜のことを思って朝から漬けておいてくれた人がいるんだと思ってた、世界から愛がひとつ消えました.
0
2
24
@aiwilled
1 year
『劇場』に出てくる「まだ死んでないよ」っていう劇団の名前、めちゃくちゃいいな.
0
0
28
@aiwilled
2 years
笑うときと泣くときの感情の根っこは同じだということ、幸せな気持ちとかなしい気持ちはほんとうによく似ていること、雨が降りながら晴れている空がこの世界にはありえるということ.
0
0
26
@aiwilled
2 years
写真を撮ることも日記を書くこともそれは私たちにとって愛の発露なのに、表現を尽くせば尽くすほど、一度きりであるからこその密度や鮮やかさがゆっくりとすり減っていってしまうこと、不可逆的な何かを留め置くために芸術は生まれたのに、そうすることで失われてしまうものも確かにあるのだという絶望.
0
1
25
@aiwilled
2 years
全く道理に合わない狂気的な愛情のさまが表われている文章がとても好きなのだけれど、一番好きなのは、自分の恋人を奪って、そのうえ勝手に家に転がり込んできて、あげく自殺した恋敵の女に対する、「お風呂のお湯はどんなに真っ赤になっただろう。華子には赤が似合ったから」です、「落下する夕方」ね.
0
1
28
@aiwilled
2 years
ほらね、さみしい場所でしょ
Tweet media one
Tweet media two
Tweet media three
Tweet media four
0
0
24
@aiwilled
2 years
カート・コバーンの遺書の「I’ll be at your altar.(僕はずっと君達の祭壇にいるよ)」の一節、愛する人に向けた別れの言葉として完璧な表現だな.
0
0
26
@aiwilled
2 years
もし、たったひとつの言葉だけが先にあって、その周りに広がるように何百ページもの言葉を使って一篇の物語ができていったとするならば、他と紛れたその一節は、それでも確かにそれとわかる色で光っているのだと思うよ、切実な動機で生み出されたものだけが持つ夜空みたいな純度を私は信じているから.
0
2
23