放課後、容姿を貶され苛められている少女は電車に揺られ、どこか分からない無人駅の夕闇と雪光の中で願った かわいくなりたい、と。 目を開けると黒くてとても可愛らしいうさぎになっていた 他のうさぎと友達になりたかったのに、黒いから嫌われる だからもう一度願った 白い氷になりたい、と。 #呟怖

RT @Sasaquet: #このお題で呟怖をください #お題 呟怖や140字小説など創作にご利用ください 投稿の際は引用でポストしてもらえたら気づきやすいので嬉しいです

おや、可愛いお嬢さん 何か困ってるの？ …え？街がおかしい？ 知らない曲が流れてる？小麦色の奇抜な化粧のギャルがいる？ 俺からしたら君の方がおかしいよ 君が持ってるその光る板はなんだ？ …あー、もしかして君は存在しない時代の子だったか 俺？俺は「恐怖の大王」だよ 空の上から来たのさ #呟怖

「貴方、友達がいないのね。公園の花が全部散るまでは私が一緒にいてあげる」 学校に馴染めない一人っ子の僕は毎日公園に通った。明日は何して遊ぼうか。 花の季節が過ぎた頃少女は現れなくなった。彼女の事を母に話すとこう言われた 「春の終わりに死産した貴方のお姉ちゃんを思い出した」 #呟怖

これ家庭内の問題でお母さんが首吊ったとかいろんな説が出てるけど、お母さんを自殺で亡くしたお父さんが精神的におかしくなったとも取れるな…

昔、伴侶に先立たれ、残命を孤独に生きる者達が喪った伴侶の遺髪を藁束に巻き付けて山に埋め、そこを「人形山」と名付けた。 すると命日、黎明の刻に日が昇り切るまでの間、伴侶は障子の外に影となって現れ、懐かしい声で語りかけたという。 これは、北陸地方に今尚語り継がれる伝承である #怪談奇譚

ハイキングで見つけた秘密の道 ストリートビューはおろか、地図に表記すらない 突き当りの山肌に暗い洞窟 光一つない通路を進む 出口が見えた時にはもう全てが手遅れだった 走馬灯で聞いたのはこの地域のある集落に伝わる食人習慣の噂 地図から消された場所には、必ず理由があるということ #呟怖

飲んで帰る一等地 絢爛豪華な屋敷の群れの中 蛍光灯が鈍く黄ばんだ光を放つ 古ぼけた建物が一つ 何だあれ 指差し笑うと あそこだけ更地だ！ 同期も笑った 決して酩酊が見せる幻ではない スマホで住所を検索 〇〇区　アパート放火事件　親子死亡 見上げる、建物が湛えるのは燃えるように赤い灯 #呟怖

時は19世紀、西洋に一人の売れない画家がいた。彼は一つひとつ丹念に絵を描いたが、嘲笑われるだけだった。やがて、貧困と劣等感から命を絶った。現在はそれなりに評価を得て生前最後の作品が美術館に展示されている。その絵には無念の色をした無数の目が表面に現れて涙を流すという噂がある。　#呟怖

親を殺した私を庇い捕まってしまった貴方。面会を許された日、満開の桜と宵月の下で静かに私を抱き締めて去った貴方。小さくなる背中を見送ることしかできなかった私は例の桜の木を見る度にあの別れと己の罪への罪悪感に苛まれる。 現在でも宵の時刻には刑場跡近くの桜の下から慟哭が聞こえるという。

…逃げr 翌日、地蔵は七つになっていた。新たに加えられた地蔵はあいつが好きな紫色の目をしていた。

@714459kuno なってないです笑なんとなくリズミカルにいってみたくなったんです

俺は酒に酔った勢いで悪戯ばかりする鬱陶しい飼い猫の右目を抉り、とある怪しい教会に生贄として差出した。 ある日家族は俺を車に乗せた。向かった先はあの協会。煩わしく思われていたのは俺の方だった。 教会の前に佇む独眼の猫は俺を嘲笑って言った。 おめでとう　これにて君も　神の子だ #呟怖

日本で安楽死が認められる。やっと命を自己決定できる時代が来た。 末期癌を患った老人がいた。 周囲は当然のように「安楽死はいつにするの？」 事故に遭って働けない人がいた。 世間も家族も揃って「なんで死なないの？」 風潮とは怖いものだ。自由や権利を時に義務へと変えてしまうのだから。 #呟怖

ねぇ、知ってる？明け方ね、近所の裏山に行くと小屋があって、もし見つけちゃったら呪われるんだって！でも、小屋の中のにょらいぞう？の顔を3回撫でると助かるって！ え、わたし見たことあるかも…やってみる、ありがとう！ あーあ、あの子信じちゃった、あいつもう帰って来ないよ！あはは！ #呟怖

@714459kuno 初めて知りました！ありがとうございます！

@714459kuno @meiko714459 ありがとうございます！