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玉手 慎太郎

@Tama_Goldheart

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東京のとある私立大学で研究と教育にいそしむ倫理学者です。著書に『公衆衛生の倫理学』(筑摩選書2022年)、『今を生きる思想 ジョン•ロールズ』(講談社現代新書2024年)など。◆読書ノートブログ「とある教授の読書手帖」を運営しています→

東京都文京区
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玉手 慎太郎
24 days
子どもたちと海へ。ありがちな構図ですが、ありがちなりに良い写真が撮れたかなと思っています。 目に映るものみな遠し夏の海
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玉手 慎太郎
4 years
差別というほどではないのですが、僕が昔からモヤモヤを感じていることについて書きます。それは、東北弁が「非洗練」や「後進性」のアイコンとして使用されている」ことです。率直に言えば、僕は、自分のふるさとの言葉を「恥ずかしく」「公共の場では隠すべき」ものだと感じて生きてきました。(続)
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玉手 慎太郎
2 months
一般に誤解されがちな点ですが、選挙というのは「優秀な人を選ぶためのシステム」では「ない」。もし政治に関して優秀な人をトップに選びたいなら、たとえば政治学修士号を候補者の必須条件にすべきです。でも多くの人はそれを良いとは思わないでしょう。エリート主義的すぎるからです。(続)
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玉手 慎太郎
2 months
丁寧に読書ノートをつける習慣は、大学院生の頃に「東大の人たちには逆立ちしてもかなわないわけだし、凡人な僕はせめてコツコツやろう」と思って始めたものです。でも今になって、それを300冊まで淡々と続けるというのは、これはこれで非凡なのかも?と思えてきました。いやそんなこともないか。
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玉手 慎太郎
1 year
少しだけ僕の印象論を語ります。普通の人間にとって「本気でがんばる」ことはとても難しい。それは大抵の人はだらしがない、といった意味ではなく、へとへとになるまで自分を酷使する、という行為にはリミッターがかかるので、現代社会で普通に生きている限りそういうことはできないのです。(続)
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玉手 慎太郎
4 months
先週のNumberのインタビューで、武豊がダノンデサイルの皐月賞の競走除外の判断について、ノリさんをとても高く評価していたんですよね。その結果としての今日のダービーの勝利。「騎手の仕事を全うする」って、まさしくこういうことなんだなと思いました。#横山典弘
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玉手 慎太郎
6 years
思うに、文系研究(特に思想研究)というのは、「これまでわからなかったことがわかった!」という、一般的な「研究」のイメージとは、別の営みをしているのではないでしょうか。それはむしろ、「これまでわかっていたつもりだったのに実はわかってなかった!」という営みであるように思います。
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玉手 慎太郎
4 years
もちろん、これは言葉を理由に就職で不利な扱いを受けるとか公的サービスが受けられないとかいったこととはレベルが違います。その意味で日本における「差別」だと思っているわけではなく、あくまで些細なわだかまりなのですが、ちょっとでも理解してもらえたら嬉しく思います。(了)
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玉手 慎太郎
4 years
学会でも関西弁で報告する人はそれなりにいて、僕はいつも、自分が東北弁で研究報告したら同じようには受け入れられないだろうな、と考えてしまいます。「なしてそいなロールズ理解ばり広まってまったか、今日はそごんとこ論じてぇとおもいまス」(←これはひどすぎるけれど笑)。(続)
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玉手 慎太郎
4 years
古坂大魔王さんもサンドウィッチマンさんも、とても面白くて個人的にも応援しているのですが、彼らは全国波のテレビでは標準語で話すわけです。僕はそこに(大げさに言えば)関西との「地位格差」を感じます。関西の芸人さんは当然のように、ふるさとの言葉を公共の場で話すことができるのです。(続)
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玉手 慎太郎
4 years
例を挙げれば、僕はHUNTER×HUNTERのキメラアント編は漫画史に残る名作だと確信し、死ぬまであと一万回は読み直すつもりですが、なぜコムギが東北弁を話すのか、そこはいつもひっかかります。あれは「所作において洗練されていないこと」を示すキャラクター付けなのではないでしょうか。(続)
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玉手 慎太郎
2 months
(承前)ではどんなシステムかといえば、「市民の意見を政治に反映させるためのシステム」です。エリートだけで政治をすると市民が望んでいることがわからなくなりがちだから。よって候補者は基本的に、どんな馬鹿馬鹿しいことであれ、それが市民の意見だと思うなら主張してよいし、すべきです。(続)
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玉手 慎太郎
4 years
ですが、「東北弁(東北人)=粗野」は偏見だと思います。東北弁が純粋さ・純朴さのイメージで使用されることもあり、常にマイナスだとは思いません(たとえば連続テレビ小説の「ひよっこ」とか)。でも、そのプラスイメージも田舎者・遅れている者であることに付随したものに思えます。(続)
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玉手 慎太郎
2 months
(承前)だからこそ、情報公開と「公正なメディア」による検証とがものすごく大事になってくるわけです。逆にいえば、メディアがバカ騒ぎに加担してはいけない。もしかすると、ここがSNS時代の民主主義の最も難しいところかもしれません。・・・以上、民主主義について少しまとめまてみました。
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玉手 慎太郎
2 months
(承前)じゃあ民主主義はバカがトップに立てるシステムなのか?というと、その通りです。ここで大事な点は、政治に携わるすべての人を選挙で選ぶわけではないということ。あまりに愚かなことは官僚がストップするし、場合によっては司法も待ったをかけるでしょう。これが権力分立の効果です。(続)
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玉手 慎太郎
1 year
これはちょっと自慢なんですけども、今年のうちのゼミは雰囲気がとても素敵な教室をあてがわれまして、こんな部屋で毎週、哲学の議論をしています。この空間で「パルメニデスがどうのこうの」って話したりしていると、哲学って楽しい!という気持ちが高まる気がします(笑)。
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玉手 慎太郎
2 months
(承前)もう一つ大事な点は、選んでみてうまくいかなかった人は落とせるということです。優秀とは限らない人を選ぶ以上は、ダメだったらやり直せることが大事。これが任期制の効果です。やばい人が一度選ばれるのは仕方ない。でもその人が落とせなくなれば、独裁者となる懸念が高まります。(続)
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玉手 慎太郎
2 months
(承前)とはいえ、たいていの場合、市民は優秀な人に選挙に勝ってほしいと考えるため、愚かにふるまう候補者が選ばれることはありません。しかしそれは付随的な話で、本質的には、自分たちの意見を代表していると多くの市民に認められるなら、どんなバカでも選挙に勝ってよいし、勝つべきです。(続)
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玉手 慎太郎
2 months
(承前)選挙のある種の馬鹿馬鹿しさというのは、それとして適切なものです。市民の意見を政治に反映させようと思ったら、現実の難しい問題を無視した、荒唐無稽な理想像を掲げる人物も時として必要でしょう。そして市民はその人を選んでも良い。大切なのは、その人を暴走させないことです。(続)
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玉手 慎太郎
6 years
文系の大学院で学ぶことの一番の効果は、(他人のではなく)自分の知識や自分の意見をこそ疑ってかかる態度を身につけることだと、僕は思います。勉強すればするほど、自分の知識が一面的である可能性に敏感になり、独善的になる危険性に常に気をつけるようになるはずです。これはとても大事なこと。
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玉手 慎太郎
4 months
児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書2023)を読みました。安楽死の合法化が意味することを、諸外国の実情から考える一冊です。ルールがなし崩し的に無視されていくのはよくあることですが、それが人の死に関わることであるとこれほどまでに恐ろしいのかとぞっとします。(続)
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玉手 慎太郎
4 years
これは教育哲学の問題かもしれませんが、最近気になっているのは「ある分野での真摯な努力は人格的成長につながる」という言説です。これは確実にあると思っています。たとえば学校の部活なんか典型的で、プロを育てるためではなく生徒の人格的成長のためにやるわけです(原則としては)。
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玉手 慎太郎
6 years
よくネタになる、その道の一流の先生が「素人なので教えていただきたいのですが…」との前置きできつい質問をするという話、あれ、別に皮肉なのではなくて(皮肉で言う人もいるかもしれませんがw)、勉強すればするほど本気で自分は素人だと思えてくるというのが、文系にはままあるように思います。
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玉手 慎太郎
1 year
今朝つぶやいた「なぜ道頓堀に飛び込んではいけないのか」の件、そこそこ反響があったので、ちょっとした気晴らしにイントロだけ書いてみました(プロット作りは楽しいです)。もし続きを読みたいという奇特な方が一定数いらっしゃるようでしたら書きます(笑)。
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玉手 慎太郎
6 years
哲学史ど素人ながら思うのですが、「自分のありのままの欲求にただ従うのは自由でもなんでもない」という話は古代ギリシャからあって、カントやヘーゲルの一大テーマでもあったはずなのに、現代社会は「わたしのやりたいことができないのはおかしい」でガンガン進んでいるのはなぜなんでしょう。
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玉手 慎太郎
6 years
この点が理解されなければ、文系は「いつまでたっても結論が出ず」「直接にはなんの役にも立たない」などと批判されてしまうのも致し方ありません。しかし文系は、確定的な知識を増やそうとするより、むしろ、確定的な知識とされているものが実は一面的なんじゃないか、という批判をなすものでしょう。
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玉手 慎太郎
1 year
池田喬『ハイデガー『存在と時間』を解き明かす』(NHK出版2021)を読みました。あくまで私見ですが、ハイデガーは結論が面白いというより思考の過程が面白いタイプの哲学者なので、この本のように問いを立てて議論を追っていく解説はわかりやすく、またその魅力がよく伝わると思いました。(続)
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玉手 慎太郎
1 year
(承前)しかし、研究者のように(アスリートもそうかな)本気でがんばることが求められる生き方を目指すのであれば、どこかでそのリミッターを外す訓練をしなければいけない。それがかつては(非常に問題含みの)「しごき」や「学会でボコボコにされる経験」とかだったのだと思います。(続)
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玉手 慎太郎
6 months
三年前から100分de名著シリーズのファンなのですが、これまで読んだ当該シリーズの本がちょうど40冊になりました。恥ずかしながら元々あまり教養がないので、専門外のことについていつも楽しく入門させてもらっています。
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玉手 慎太郎
1 year
(承前)だから、「死ぬ気でがんばれ」とアドバイスをするというのは、指導者側からするとひとつの祈りだと思うのですよね。自分にできるのはそこまでだ、という無力感がある。無理やりに、死ぬ気でがんばらせるわけにはいかない。でも、それが君には必要なのだということだけは伝えたい。(続)
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玉手 慎太郎
1 year
(承前)もし、このリミッターが心地よく生きるためにあるものだとするならば、これを外部から外すというのは、端的に「暴力」になるわけです。だから根本的に問題がある。指導する側はそこに悩むわけです。なぜなら、そこでがんばれなければ、挫折して苦しむのは本人だからです。(続)
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玉手 慎太郎
3 years
野家啓一『科学哲学への招待』(ちくま学芸文庫)を読みました。「科学哲学」と聞いてすぐに思いつくポパー、クワイン、クーンらの哲学だけでなく、科学の歴史および科学社会学の議論も組み合わせられていて、「科学とは何か」について考える上でたいへん優れた入門書だと思います。(続)
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玉手 慎太郎
10 months
國分功一郎(著)『近代政治哲学:自然・主権・行政』(ちくま新書2015)を読みました。ホッブズからカントまでを章ごとに論じる、標準的な政治思想史のテキストかと思いきや、思想史ではあまり注目されない行政権の位置付けが一つのテーマとなっており、独自性のある入門書となっています。(続)
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玉手 慎太郎
3 years
ホフスタッターのAnti-intellectualismを「反知性主義」と訳したのはうまくない、という話題を久しぶりに見かけましたが、これ僕としては「反知的権威主義」でどうでしょう、と前から思っています。かなり意味が通ると思うんですけども。単なる反エリートでも反知的エリートでもなく、権威性への抵抗。
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玉手 慎太郎
3 years
今日、授業で「うっせぇうっせぇうっせぇわ」と「ペンパイナッポーアッポーペン」ってリズムが同じですよね、面白くないですか?って話をしたら面白くなかったらしく死ぬほど受けなくて死にたくなりました。思い返すに、自分でも最初、何が面白いと思ったのかわからなくなってきました。
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玉手 慎太郎
3 years
マイケル・フリーデン『リベラリズムとは何か』(山岡龍一監訳、寺尾範野・森達也訳、ちくま学芸文庫2021)を読ました。オックスフォードのVery Short Introductionシリーズの一冊。骨太な本ですが、リベラリズムの意味のつかみづらさは本書の議論によって決定的に改善されるように思います。(続)
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玉手 慎太郎
2 years
宇野重規『保守主義とは何か:反フランス革命から現代日本まで』(中公新書)を読みました。保守主義とは何か、というのはとても難しい問題だと思うのですが、バークに始まり英米日をカバーして、新書サイズでここまですっきりと整理してしまう宇野先生の力量に圧倒されます。(続)
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玉手 慎太郎
1 year
今年の1月から少しずつ読み進めていたロールズ『正義論』を、約半年かけて読み終えました。最初に通読したのは大学院生の時で、それから部分的には何度も読み返してきたわけですが、改めての通読です。研究が深まった今の頭で読むと、実にたくさんの発見があって、本当に勉強になりました。
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玉手 慎太郎
1 year
古田徹也(著)『このゲームには��ールがない:ひとの心の哲学』(筑摩書房2022)を読みました。タイトルからはちょっと内容を判別しづらいですが、後期ウィトゲンシュタインの哲学を足がかりに、「他人の心の中は見ることができない」という誰もがもつ苦しみの意味について論じる書籍です。(続)
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玉手 慎太郎
1 year
(承前)同じ目標に向かう友人と切磋琢磨するとか、ある人に強烈に憧れるとか、プラスの方向にリミッターをはずせることもあります。親の教育がうまくはまって、最初からリミッターなしで生きている超人もたまにいます。でもそれらは稀有な例です。難しいのです。(続)
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玉手 慎太郎
6 years
雑にいろいろ書きましたが、これがつまりは、文系の始まりである「哲学」のさらにその始まりとしての、ソクラテスの「無知の知」の意味なのかな、と僕は考えていたりします。ソクラテスは問いかける人であって「答え」を与える人ではありませんでした。僕はそのことを大事にしたいと思っています。
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玉手 慎太郎
3 months
玉野和志(著)『町内会:コミュニティからみる日本近代』(ちくま新書2024)を読みました。衰退の一途をたどる町内会の実情を明らかにする本…ではなく、町内会という謎の仕組みが近代日本の中でどのようにして生まれ、いかなる機能を果たしてきたのかを探る、ごりごりの歴史社会学の本です。(続)
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玉手 慎太郎
3 years
ウェンディ・ブラウン『いかにして民主主義は失われていくのか:新自由主義の見えざる攻撃』(中井亜佐子訳、みすず書房2017)を読みました。サッチャーやレーガンの政策方針とは異なる、この現代の「新自由主義」がいかなるものであるのかを、フーコーを用いて細かく論じている本です。(続)
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玉手 慎太郎
3 years
著者の池田喬さん、堀田義太郎さんより新著『差別の哲学入門』(アルパカ)をご恵投いただきました。ざっと見ただけでもかなりの範囲をカバーした充実の内容で、今後このテーマを学んでいく人の必読書になるのではないでしょうか。勉強させていただきます!
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玉手 慎太郎
1 year
柄谷行人『哲学の起源』(岩波現代文庫2020)を再読しました。今年の学部ゼミの前期のテキストです。著者の主著『世界史の構造』の補論という位置付けなのですが、その交換様式論を知らなくても興味深く読むことができると思います。古代ギリシアの地図や年表もついていて、結構親切な一冊です。(続)
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玉手 慎太郎
2 years
【研究資料】researchmap上に研究資料として「アマルティア・セン邦訳論文リスト」を公開しました。日本語で読めるセンの単体の論文や講演録をリストアップしています。ご関心のある方はぜひご利用ください。また漏れがありましたらご指摘いただけると大変ありがたく思います。
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玉手 慎太郎
1 year
(承前)ちなみに僕の場合は高校の部活動がガチ系で、そこで全国大会に行きたいという強い思いを持った結果、リミッターが外れたと思います。その頃の努力にくらべれば大学入試はもちろん博論さえ大した努力ではなかったと思うほどに、めちゃくちゃ頑張りました。貴重な経験だったと思います。(了)
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玉手 慎太郎
2 years
今年一年かけて準備してきた公衆衛生倫理学の単著ですが、本日やっと校了いたしました。来月半ばに発売されます。どうぞよろしくお願いいたします! 玉手慎太郎『公衆衛生の倫理学:国家は健康にどこまで介入すべきか』筑摩選書
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玉手 慎太郎
9 months
というわけで、講談社現代新書の「今を生きる思想」シリーズ(=現代新書100シリーズ)の既刊10冊を読破しました。自身にとっても手軽ながら非常に勉強になりますし、また学生たちに勧められる手頃な入門書としても重宝しますので、これからもぜひ、ラインナップを拡大していってほしいと思います!
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玉手 慎太郎
2 years
池田喬&堀田義太郎『差別の哲学入門』(アルパカ)を読みました。差別の問題はセンシティブで、「それって本当に差別なの?」と率直に尋ねたりできない難しい雰囲気があると思うのですが、差別について丁寧に論じていくための入り口を示してくれる、非常に有益かつ優れた入門書だと思います。(続)
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玉手 慎太郎
2 years
宮本真也「フランクフルト社会研究所の現在」を読んでいたら、70年代から運営資金が安定しないプロジェクト型予算になったために短期で成果を上げる圧力がかかって哲学的関心が後退した、という旨のことが書いてあり、フランクフルト社会研究所ですらそうなのか…とさみしい気持ちになりました。
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玉手 慎太郎
2 years
監訳の橋本努先生より、ダニエル・ハウスマン『経済学の哲学入門:選好、価値、選択、および厚生』(勁草書房)をご恵投いただきました!経済学の哲学は昔すこし研究して論文も書いたのですが、今やすっかり離れてしまった領域です。改めて勉強し直すには最適の本かもしれません。読むのが楽しみです!
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玉手 慎太郎
10 days
松本卓也(著)『創造と狂気の歴史:プラトンからドゥルーズまで』(講談社選書メチエ2019)を読みました。狂気と芸術をめぐる壮大な思想史であり、狂気を否定する「近代的主体」の限界をめぐる徹底した考察でもあります。と、こう書くとえらい難しそうですが、文章はものすごく読みやすいです。(続)
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玉手 慎太郎
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南川文里(著)『アファーマティブ・アクション:平等への切り札か、逆差別か』(中公新書2024)を読みました。アメリカのアファーマティブ・アクションについて、誕生から現在までの歴史を解説する一冊です。過去の政策や制度、そして訴訟と判決が丁寧に整理されていて、大変勉強になります。(続)
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玉手 慎太郎
2 years
大谷弘『入門講義 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』』(筑摩書房2022)を読みました。僕はウィトゲンシュタイン研究者ではないので詳しい評価はできないのですが、ものすごい本なんじゃないでしょうか。論争のある「ナンセンス」の意味がきわめて説得的に解決されて、圧倒されました。(続)
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玉手 慎太郎
1 month
この年齢になってゼミ生や大学院生を指導するにつけ、彼らよりも遥かに無礼で教養がなく、品格なしに自分勝手にふるまっていた20代前半の自分、ヤバすぎであり、どうやってここまで生き残れたんだろうと不思議でしかないのですよね…周囲の先生方がどう思ってたのかと思うとぞっとします(笑)。
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玉手 慎太郎
7 months
渡名喜庸哲『現代フランス哲学』(ちくま新書2023年)を読みました。戦後フランスの哲学の全体像を俯瞰する、という無茶な企画を博覧強記で押し通す、驚きの一冊です。フーコー・デリダ・ドゥルーズの先にフランス哲学がどれだけ豊かに広がっていったのか、その幅広さが存分に描かれています。(続)
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玉手 慎太郎
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たぶんみんな思ってること ・タイトルホルダー:あの逃げ方はキタサンブラック産駒だろ→ドゥラ産駒 ・イクイノックス:あの差し足はドゥラメンテ産駒だろ→キタサン産駒 ・ソールオリエンス:思いっきりヨレたのにゴリ押しで勝つのドゥラ産駒だろ→キタサン産駒(NEW!)
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玉手 慎太郎
11 months
拙著『公衆衛生の倫理学:国家は健康にどこまで介入すべきか』(筑摩書房)をもって、日本医学哲学・倫理学会の第17回学会賞を受賞いたしました!学会の賞をいただけるというのは、もちろん嬉しさもありますが、同時に気が引き締まるものでもあります。これからも一層、研究に精進したいと思います。
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玉手 慎太郎
2 months
末木新(著)『自殺学入門:幸せな生と死とは何か』(金剛出版2020)を読みました。「自殺学」の名の下に自殺をめぐる様々なトピックを縦横無尽に論じていく本です。とはいえ単なる関連トピックのごった煮ではなく、「自殺対策」が本全体の軸となって、多彩でありながら理路整然としています。(続)
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玉手 慎太郎
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齋藤純一&谷澤正嗣『公共哲学入門:自由と複数性のある社会のために』(NHK出版2023)を読みました。「公共哲学」のコンパクトかつ網羅的な教科書です。政治学・哲学・政策論などいろいろ重なっていていまひとつわかりづらかった当該学問の全体像が、この一冊でかなり明瞭になったと思います。(続)
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玉手 慎太郎
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森政稔『戦後「社会科学」の思想:丸山眞男から新保守主義まで』(NHK出版2020)を読みました。ニューレフトあたりの思想をざっくり知りたくて手に取ったのですが、すごく中身の濃い本で、たいへん勉強になりました。社会思想史と政治史(&社会運動史)を足して2で割ってない感じ。(続)
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玉手 慎太郎
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本日、初めての単著が発売となりました! ▶︎玉手慎太郎『公衆衛生の倫理学:国家は健康にどこまで介入すべきか』(筑摩選書) これまでの僕の研究の集大成となります。どうぞよろしくお願いいたします。
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玉手 慎太郎
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重田園江『社会契約論:ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』(ちくま新書2013年)を読みました。「社会契約論」という言葉だけなら誰もが学校で習うところですが、統治の正しさは契約に由来する、というのはよく考えるとわからない。この有名で不思議な主張を、根本から解説してくれます。(続)
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玉手 慎太郎
3 years
年内の公共哲学ゼミの授業が終了。後期は4ヶ月かけてマーサ・ヌスバウム『感情と法:現代アメリカ社会の政治的リベラリズム』を読みきりました。これだけ分厚い専門書をじっくり時間をかけて読む経験は、今とても得難いものだと思います。学生のみんな、よく食いついてくれました。素晴らしいです。
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玉手 慎太郎
5 years
研究者にとって、研究に対するモチベーションと論文を書くモチベーションは別物である、というのは常識なようで意外と誤解されているところかもしれない、と最近思います。前者のモチベが非常に高いにも関わらず後者のモチベが低い、という人(あるいは時期)は決して珍しくありません。
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玉手 慎太郎
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小林敏明(著)『柄谷行人論:〈他者〉のゆくえ』(筑摩選書2015)を読みました。柄谷行人の思想を、初期の文芸批評から最近の交換様式論まで通して解説してくれる本です。文章はとても読みやすく、また議論のどこに面白さがあるのかがはっきり論じられていて、読者に優しい本だと思いました。(続)
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大谷弘(著)『道徳的に考えるとはどういうことか』(ちくま新書2023)を読みました。道徳とは何かではなく、道徳的思考とは何かを考える本です。「思考の仕方について思考する」という主題は一見のみこみづらそうですが、説明は明快でまた例も豊富であり、非常にわかりやすく書かれています。(続)
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玉手 慎太郎
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執筆者のお一人である瀧澤弘和先生より、岸政彦・梶谷懐(編著)『所有とは何か:ヒト・社会・資本主義の根源』(中公選書)をご恵投いただきました!まったく別の学問分野を突き詰めている6人の著者による論集で、読み応えばつぐんの予感です。勉強させていただきます!(続)
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@Tama_Goldheart
玉手 慎太郎
3 years
納富信留『哲学の誕生:ソクラテスとは何者か』(ちくま学芸文庫)を読みました。哲学書というより、古代ギリシア哲学に関する文献学の本というべきでしょう。残された資料を偏見のない目で丁寧に精査していくことを通じて、新しいソクラテス(およびプラトン)の姿が浮かび上がってきます。(続)
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玉手 慎太郎
11 years
今日の驚きのニュース。富士山のユネスコ世界遺産の登録の影に隠れてまったく取り上げられていませんが、同じタイミングでマルクスの『共産党宣言』と『資本論』第一巻が、ユネスコの世界記憶遺産に登録されたとのこと。僕はマルクス主義者ではありませんが、一人の経済学者として嬉しく思います。
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@Tama_Goldheart
玉手 慎太郎
1 year
柄谷行人『力と交換様式』(岩波書店2022)を読みました。柄谷は交換様式論について繰り返し語っていますが、交換様式論そのものを体系的に論じた著作としては『トランスクリティーク』『世界史の構造』につづく三冊目という位置付けになるでしょう。さまざまな点で議論が深められています。(続)
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玉手 慎太郎
5 months
院生の頃から、自分の書いた文章が大学入試の問題になるのが夢だったのですが、2024年度入試において5つの大学が拙著『公衆衛生の倫理学』を問題文に使用してくださったようです。夢、かなってた…(笑)。国語の問題文に使えるほど論理が明晰な文章だと認めてもらえている、というのは嬉しいですね。
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玉手 慎太郎
1 year
著者の松井暁先生より、新著『ここにある社会主義:今日から始めるコミュニズム入門』(大月書店)をご恵投いただきました。マルクス主義の解説にとどまらず、ソ連が失敗した理由や現代の資本主義の問題点、さらに近年の社会主義的な運動まで論じた、射程の広い入門書となっているようです。(続)
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玉手 慎太郎
2 years
【お知らせ】これまでTwitter上で続けてきた読書ノートですが、それなりの量が蓄積されましたので、新しい試みとして、ブログの形でまとめて公開することにしました。 → ひとまず50冊分のデータをアーカイブしています。今後様子をみつつ適宜追加していきます。
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玉手 慎太郎
1 year
こんなふうに一冊ずつ要約ノートを作って丁寧に理解しようという努力を続けるよりも、もっと量を優先した方がいいとか、むしろ英語の論文だけ読めとか、いろいろ判断はありえて、正しい勉強法なんてわからないんですよね。それでもできることを積み重ねていくしかない。努力とは無力感の裏返し。
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玉手 慎太郎
3 months
永吉希久子(著)『移民と日本社会:データで読み解く実態と将来像』(中公新書2020)を読みました。情報量に圧倒されるタイプの新書で、移民受け入れをめぐる多様な問題についてまんべんなく「こんなデータがあるよ」と教えてくれます。一般的な疑問のほとんどに言及がなされています。(続)
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玉手 慎太郎
3 years
(承前)みんな「新自由主義」とか「新自由主義的改革」とかさらっと言っているけど、それって結局なんなの?たんなる市場原理主義とどう違うの?みたいな疑問がそれなりに氷解します(記述がちょっと回りくどいけれど)。特に6章の大学改革の分析は、大学関係者はすごく興味深く読めると思います。
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玉手 慎太郎
6 months
情報がオープンになったようですが、講談社現代新書さんの「今を生きる思想」シリーズにて『ジョン・ロールズ:誰もが「生きづらくない社会」へ』を公刊いたします。約100ページで『正義論』を解説するのはもちろん簡単ではありませんでしたが、自信作に仕上がりました!よろしくお願いします!
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玉手 慎太郎
11 months
イヴァン・イリイチ『コンヴィヴィアリティのための道具』(ちくま学芸文庫2015)を読みました。産業の過度の発展は人間を幸福にしないのであり、私たちは成長に自発的に制限を課すべきだ、という「脱成長」論が最近また支持を増やしているように見えますが、そのような議論の古典の一つです。(続)
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玉手 慎太郎
4 years
新村聡・田上孝一編『平等の哲学入門』(社会評論社)、もうまもなく販売開始です。執筆者分が先に届いたので、シリーズ3部作を並べてみました。どれも内容の割に価格手頃なので(今回のが特にそうですが)ぜひ手にとってみてください!
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玉手 慎太郎
6 months
なおゲラチェックの方も順調かつ大詰めです。最後まで抜かりなく頑張りたいと思います。
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玉手 慎太郎
11 months
南後由和『ひとり空間の都市論』(ちくま新書2018)を読みました。牛丼チェーン店やカプセルホテルといった「ひとり」の空間が、日本の都市においてどのように成立しまた利用されているのかを分析していく一冊です。写真も豊富に載っていて、「へー!」という感じでするすると読み進められます。(続)
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玉手 慎太郎
2 years
児玉聡『実践・倫理学:現代の問題を考えるために』(勁草書房)を読みました。規範倫理学および応用倫理学の入門書。個々のトピックの解説ももちろん興味深いのですが、頭から順に読んでいくことで英米系の倫理学の議論の仕方が感覚的に掴めるように構成されているところがすごいと思いました。(続)
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玉手 慎太郎
11 months
古田徹也『謝罪論:謝るとは何をすることなのか』(柏書房2023)を読みました。謝罪しろとか、謝罪になっていないとか、謝罪をめぐる衝突が広く見られる昨今ですが、謝罪とはそもそもどういう行為なのかを丁寧に見ていくことこの本は、入り組んだ対立を解きほぐす助けになると思います。(続)
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玉手 慎太郎
6 years
ヤン・エルスター著『酸っぱい葡萄:合理性の転覆について』(勁草書房)の見本が届きました!配本は来週木曜(27日)になるそうです。草書現代倫理学シリーズの一冊ですが、哲学・倫理学・経済学・政治学すべてに関連する、欲張りで読みごたえのある本です!どうぞよろしくお願いいたします。
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玉手 慎太郎
2 years
ジェイソン・ブキャナン『アゲインスト・デモクラシー』(勁草書房2022)を読みました。政治哲学におけるデモクラシーの理論的批判は古代ギリシアに遡る長い歴史をもちますが、その現代版として、議論の深化のためにとても重要な研究ではないかと思います(たとえ賛成しないにせよ)。(続)
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玉手 慎太郎
3 months
友原章典『移民の経済学:雇用、経済成長から治安まで、日本は変わるか』(中公新書2020)を読みました。外国人労働者が増えていることは誰もが実感するところですが、それが実際のところ経済にどんな影響をもたらすのかを、主にアメリカにおける経済学の研究成果に基づいて検討する一冊です。(続)
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玉手 慎太郎
4 years
百木漠(著)『アーレントのマルクス:労働と全体主義』(人文書院2018)を読みました。アーレントによるマルクスの誤読は有名な話だと思いますが、どこをどう誤読していたのか整理し、そこから逆に「労働」についてのアーレントの思想を再構成していくという、面白い切り口の研究書です。(続)
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玉手 慎太郎
9 months
児玉聡『予防の倫理学:事故・病気・犯罪・災害の対策を哲学する』(ミネルヴァ書房2023)を読みました。副題にあるような実に様々な予防活動について、倫理的な観点から検討していく本です(自由を過度に制約しないか、被害にあった人の非難に繋がらないか等々)。情報量に圧倒されます。(続)
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玉手 慎太郎
7 months
小松理虔『地方を生きる』(ちくまプリマー新書2021年)を読みました。地方都市で生きること、より広くいえば「周縁的なコミュニティに生きる」ことの実態と魅力を、実体験を踏まえたやわらかい筆致で伝えてくれます。魅力と課題は常にセットだ、というのは非常に的を射た指摘だと思います。
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玉手 慎太郎
6 months
四年生の卒論を添削していると、全体としての水準はあくまで学部生レベルでも、唐突に「うわーめちゃくちゃ頭いい…!!」ってびっくりする一節に出会うことがしばしばあって、その輝きに感動します。20代前半の伸び代って本当にすごいと思います。就活も大事だけど、それだけじゃやはりもったいない!
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玉手 慎太郎
9 months
箱田徹(著)『今を生きる思想 ミシェル・フーコー:権力の言いなりにならない生き方』(講談社現代新書2022)を読みました。著作だけでなく講義集成もふまえて、「生権力」や「統治性」、さらには「自己への配慮」や「パレーシア」といった概念を解説していく、後期フーコーの入門書です。(続)
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玉手 慎太郎
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古田徹也(著)『それは私がしたことなのか:行為の哲学入門』(新曜社2013)を読みました。前半では「行為の哲学」の入門的な解説の上に、心は脳にあるとする唯物論的・科学主義的な理解が批判されますが、後半では一転して「過失」などの非意図的行為をめぐる倫理が論じられます。(続)
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玉手 慎太郎
3 months
辻田真佐憲『「戦前」の正体:愛国と神話の日本近現代史』(講談社現代新書2023)を読みました。明治維新から戦前までの日本における「古代」賛美の実態を、軍歌や史跡を頼りに明らかにしていく一冊。メディア論とナショナリズム論と文化論が重なり合うような、不思議でそして面白い本です。(続)
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玉手 慎太郎
2 months
たとえ行為そのものは「誰にでもできること」であっても、それを長く続けることは誰にでもできることではない、という場合があるのは、至極当たり前のことです。でも、何事もやり直しがきかなくなってくるアラフォーになってはじめて、その重さに気づけることでもあるように思います。
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玉手 慎太郎
2 years
田中拓道(著)『リベラルとは何か:17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)を読みました。いわゆる「リベラル」という政治的立場が、どのような理念のもとにどのような政策を要求するのか、また現在どういった問題を抱えているのかについて、非常に明瞭な理解を与えてくれる一冊です。(続)
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玉手 慎太郎
3 months
森本あんり『不寛容論:アメリカが生んだ「共存」の哲学』(新潮選書2020)を読みました。植民地として新しい社会のかたちを試行錯誤していたアメリカにおいて、宗教的な寛容および政教分離の考え方がどのように生まれていったのかを描く、思想的にも歴史的にもとても面白い一冊です。(続)
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玉手 慎太郎
4 months
加藤節『ジョン・ロック:神と人間との間』(岩波新書2018)を読みました。近年の研究成果をふまえた形で、ロック思想の全体像を描き直す一冊です。ロックの一連の著作の相互関係がきわめて明瞭な形で整理されていて、ロックってこういう思想家だったのか!と視界が開ける感じがしました。(続)
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玉手 慎太郎
2 months
城戸淳(著)『ニーチェ:道徳批判の哲学』(講談社選書メチエ2021)を読みました。道徳をめぐるニーチェの思想を解説する一冊です。『道徳の系譜学』の読解がメインですが、『ツァラトゥストラ』など他の本についても丁寧に論じられていて、ニーチェ道徳論の全体像を見ることができます。(続)
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