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喜多郁代さんが特に好きだと思っている おだいばこ→
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元々が動きたがりで、落ち着きがないことは自覚している私だけど、今日は尚更だと思う。いけないいけないと思って白い壁に打ち付けられたカレンダーを眺めると、却って気持ちが前に前に進みそうになるからもう手遅れかも。 そんな私は示し合わせたつもりはなかったんだけど、たまたまお仕事もオフだっ...
今日先に帰宅したのは私の方。 ひとりちゃんは夕飯までには帰って来れると思うって言ってたから、それを信じて2人分をちゃっちゃと準備する。 ハンバーグ、付け合せの茹でた人参とブロッコリー、レタスとトマトのサラダ、……コーンスープはインスタントで許して欲しい。 あとは7時半にタイマーを...
放課後カラオケに行くのは結構好き。ウチは特別流行りの曲を歌うのが趣味って訳ではないけど、そこまで金もかからないし、気兼ねなく声を出して盛り上がれるし、なによりインディーズのボーカリストの美声を追加料金無しで堪能できるし。 ということで今日も、テキトーに声をかけてテキトーに集まった...
・・・・・・あつい。 暑すぎる。暑いと言うか熱い。そろそろ神経の何かしらがおかしくなってきそう。 なんとなくつけてるテレビの音ですら鬱陶しくなってきたので、リモコンを取ろうとする。うっかりエアコンのリモコンを掴んでしまい、その理不尽さに温厚な私も頭に血が上る。 直に主電源の方を乱...
喜多ちゃんという女の子は、妙にロマンチストというか理想主義者というか……まあ、言語化しにくいけどそういうところがあると思う。 「ねえ、ひとりちゃん」 「あっ、はい?」 「お空、飛んでみたくない?」 ……こんな具合に。 今のシチュエーションは傾きかけた陽が射し込む、放課後の二人きり...
「ねえ、ひとりちゃんの手って意外と大きいわよね」 「あっそうですかね?」 「ちょっと手出してみて!……ほら、私と合わせてみたら結構大きいでしょう?」 「あっそんな、私の手汗が喜多ちゃんに沁みちゃいますよ」 「そんなの気にならないわ!頑張ってる人の汗は美しいもの!」 「喜多ちゃん……」 ...
お弁当の必需品といえばなんだろう。 私の好物である唐揚げやハンバーグは立派な主役だけど、そんなキラキラした主役はコストもかかるので毎日は登場してくれない。お野菜を煮つけたものも甘くて好きだけど、お父さんが夜のうちに平らげちゃうからお弁当までは大抵辿りつかない。お米? 一回お母さん...
喜多ちゃんは細いと思う。 この前の身体測定の時に結果を見せ合いっこしたけど、身長は私よりも2cm高いのに体重は私の方がちょっと......いやだいぶ重かった。......これあれか、私の体型がだらしないだけだったりするか。最近なんか急に体重増えてきたし...... ま、まあそれは...
恋というものがよく分からない。 ……いや、「好き」という感情くらいは当然分かるけど、言ってしまえばライクとラブの違いを自覚できるほど成熟した人生を、ここまでの十七年では送れてはいないということだ。 だからかけがえのない親友だと思っていた私にとっての太陽に『好きです! 付き合ってく...
褒められたもんじゃないが、タバコを口にし始めたのは法律が許してくれる前だった。でもまあ、周囲に聞いてみてもみんなそんな感じだったので世界であたしだけが極悪人ってことはない、と言い訳はしておく。 最初はお姉ちゃんが吸っていたピアニッシモのメンソール。確か掃除のために部屋に入った時、...
五月二十九日の誕生石はエメラルドらしい。 ……いや、知ってた。知ってたよ、うん。いくら普段テキトーにしてても、一番の存在が産まれてきてくれた日のことくらいはなんでも知ってる。ほんとに。こんにゃくの日だし、与謝野晶子が死んだ日だし、秀吉が水攻めした日。それくらい常識。だからエメラル...
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ネタバレにワンクッション。伏せ字や長文をツイートできるfusetter(ふせったー)
陽キャがよくやるけど私には分からないことランキングの上位として「なんでもかんでも写真を撮りたがる」がある。 いや、それも所謂「映えスポット」的なところに行ってSNSにアップするためのものを撮るならまだ分かるんだ。でも彼(女)らはそんなスポットじゃなくとも、日常のどーでもいいワンシー...
「よっ、リョウ身長伸びてた〜?」 「伸びてた。1センチ」 「勝った。あたし3センチ」 「それでもまだ140センチ台でしょ、ちっちゃくてかよわいな虹夏は」 「154あるわい!」 適当すぎるリョウのお尻を一発はたく。身長の割に華奢な彼女の身体からは意外といい音が鳴った。これが草食動物...
「きっ喜多ちゃん、ど、どうしましょう」 「……どうしましょうかね」 揃って仲良く虚空を見つめ、情けなく息を吐く。不快な蒸し暑さが私たちを包み込む。 ベンチ代わりの縁石に腰かけた浴衣姿の二人には、何かが足りない。足りない……足だけに。うわあ、全然面白くないわ。 履けなくなった一足分...
それはそれは美味しい幼馴染のお弁当をいただいたあとの現代文の授業は、夜更かし傾向にあるとされる最近の高校生に睡眠をとらせるために存在しているのではないかと疑いたくなる。 ということで私も本能のまま机に突っ伏したいんだけど、それを許してくれない人間がこの教室の中に一人存在しているの...
ただのなんでもない私が正真正銘の主役になれる日だから、4月21日は好き。幸い友人や仲間に恵まれた人生を送れている私は、今年も土曜日にも関わらず多くの人にお祝いをしてもらっちゃった。 『喜多おめでとー』 『喜多ちゃん、おめでとう!』 『おめでとう、これみんなで選んだプレゼント!』 ...
「ほらもー、しっかりしなっての」 「......うぇっ」 「あーもー!なんでお酒ダメなの分かってるくせにこんなになるまで飲んじゃうかな!」 「......にじか、むかえにきてくれるし、いいかなって」 「あたしはタクシーじゃないから!ほらしっかり歩いて!」 リョウのことは昔からの付...
「何作ってんの、虹夏」 「んー?晩ごはんだよー?」 「概念じゃなくて品名を聞いてる」 「ビーフストロガノフ」 「ビーストガノンドロフ?」 「真面目に聞き取れなかったのかボケてるのか分かりにくいんだけど」 何も手伝わないくせに、リョウはあたしが料理してる最中よくキッチンに突撃してく...
「……これ、見てる?」 「うん」 テレビ画面に映し出されているそれ──NHKでやってるプロ野球中継が、あまりにも普段のリョウの嗜好と一致しなさすぎて、思わずあたしは間抜けな問いかけをしてしまう。 ペキッ。 「あ、バット折れた」 内蔵スピーカー越しに聞こえてくるお世辞にも快音と言え...
公衆浴場はあまり得意な空間ではない。 お風呂に入ること自体は好きだけど、それはあくまで自宅のバスタブでゆっくり足を伸ばすことに限る。39℃のお湯の中で手足をパタパタ動かしながら、なんでもない考えごとをする。これは間違いなく至福の時間だ。 でも──今ちょうどみんなと来てる、スーパー...