Masashi Kasaki Profile
Masashi Kasaki

@kasa12345

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Philosopher. Blog (in Japanese)

Nagoya, Japan
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
ダンカン・プリチャード(笠木雅史訳)『知識とは何だろうか:認識論入門』勁草書房、本日11/1に発売されました。これまでの哲学入門書にはなかった初学者への配慮がいきとどいた本になっています。よろしくお願いします。
@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
ダンカン・プリチャード(笠木雅史訳)『知識とは何だろうか:認識論入門』勁草書房、「けいそうビブリオフィル」で訳者解説がすべて公開されました。本書の特徴や著者の紹介をしています。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
英語で論文とかレポート書く場合、まずいろいろ便利な言い方を知っているのと知らないので、かなり違う。マンチェスター大学が提供している、このフレーズバンク非常にいいな。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
BBCが提供している英語学習サイト、 は無料なのに、超充実していてすごいよな。ビデオ、そのトランスクリプト、説明、課題まで含まれている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
大学院レベル(学部生でもok)で非ネイテイブへの配慮もある論文の書き方本としては、今でもJohn M. Swales & C. Feak (2012) Academic Writing for Graduate Students, 3rd Ed. を超えるものがないかなあ。自分が大学院のライティングを英語で教えるなら、これをテキストにするしかない。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
哲学の授業やっていて、「哲学は(いろいろな人がそれぞれの意見をいうだけの)答えがない学問」というのを新入生からけっこう聞くのだけど、これはやはり高校までの教育のどこかでそう聞かされているようだ。これはほんと困るなあ。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
1 year
怖すぎる。日本の哲学アカデミアは格差もかなりあって、極端な学閥社会なのだけど、エリート大学以外の人が、「死ぬ気でやっていないから、成功しなかった」というストーリーに回収されないことを祈る。あと、死ぬ気でやるの反対語は、緩く頑張るじゃないですよ。普通にやればいい。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
このような哲学観を持った哲学者は過去に(一部の極端な相対主義者をのぞいて)ほとんどいないはずだし、哲学者たちが実際にやっていることを反映してもいない。それなのに���ぜ、こんな哲学観が普及しているのかがむしろ興味深い。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
英語圏でも今ようやく哲学の西洋中心主義がまともな批判の対象になったわけだけど、この本は本当その先駆として偉大な本。復刊されるので、学生にもこれまで以上に薦めたい。
@Iwanami_Shinsho
岩波新書編集部
2 years
★9月の限定復刊 L・ハンケ/佐々木昭夫訳『アリストテレスとアメリカン・インディアン』 「劣者は優者に支配される」。このアリストテレスの論理が、新大陸「原住民」の奴隷化を正当化した。ラス・カサスは生涯をかけてこの論理に抗う。16世紀における人間の平等をめぐる闘いを描く。(1974年刊)
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
哲学者サールが学生を含む多くの人に長年セクハラを行っていて、そのうちの一人が訴訟していたのだけど、ようやくある程度ケリが付いたようだ。大学も動いて、サールはカルフォルニア大学バークレー校の名誉教授位剥奪、研究、教育のための大学への立ち入り禁止。
@JacksonKernion
Jackson Kernion
5 years
Looks like the internal investigation into John Searle, launched after the harassment lawsuit, has concluded. (After getting this email, I looked for other news of what happened, but found nothing.)
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
学振の副業禁止条件の緩和、素晴らしい。自分の研究・教育に資する活動でなら可で、TA、RAも可能になった、非常勤週5時間の制限も撤廃、講演料も受給可。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
すごい、トロント大、留学生の学費、国内出身学生の学費同じに下げるんだ(今までカナダでは2倍くらい、英語圏の他国に比べればそれでもかなりまし)。どうやったら、こんなことできるんだろう。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
主演の一人が哲学の大学教員(倫理専門)で、主人公が良い人間になれるように毎回倫理の講義を行なうという設定のあるNetflixのドラマ、グッドプレイス、英語圏の哲学業界で話題なので見始めたけど、めちゃ面白いな。第6話では主人公にScanlonとWhat we owe to each otherを紹介したりする。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
若手研究者を相変わらず年齢で区切るのをやめてほしい。学振PDはすでに博士取得後の年数へと移行しているので。そうでないと、研究業界、教育業界にとっても意味があるはずの、留学や社会人経験などの複雑なキャリアを持つ人が排除されてしまう。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
論文、レポートの書き方はもちろん、学問には「型」があるみたいなことを聞くと、何十年遅れてんだよと思ってしまう。Thaiss & Zawacki (2006) Engaged Writers and Dynamic Disciplinesが、すでにそれを強調するのはよくないって、あれだけ言ってるじゃんと思うんだよね。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
「武漢ウィルス」などという言葉が、その使用者が差別的意図はないと言ったとしても(そしてそれが正しかったとしても)、差別的含みを持ってしまうのかを言語哲学を使って解説した記事。言語哲学の授業をとった学生が学生新聞に書いた記事なのだけど、すごく良い記事。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
名古屋大学生のためのアカデミック・スキルズ・ガイドに従来の入門編に加え、追加分としてアカデミック・ライティング編を作成しました。Web上でも見れますし、PDFとしてDLもできます。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
25 days
認識論は難しい分野だけど、1ミリも知らない人が「哲学をかじり始めの若い子もすぐコントリビュートできる分野なんです。ちょっと面白い反例を考えついたり、ちょっと頭が切れる子だったら、その哲学のプロがやっている哲学の産業の中に入ってすぐ参加できる」と貶める。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
新しく高校で導入される「論理国語」の指導要領読んでるけど、これは…。通俗的に理解されたトゥールミンモデルがあきらかに前提にされて、しかも繰り返し強調されていて、何十年前だよと思ってしまう。なぜもっと新しい研究の蓄積をちゃんととりいれないんだ。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
日本哲学会の出版助成金、「若手・中堅会員」が対象なのに、40歳以下という年齢制限があるの、ほんと意味不明なので撤廃してほしい。社会人を経て大学院入ったり、産休をとったりといった理由で、キャリアと年齢が平行でないという点くらい考慮できないのだろうか。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
昨日の衆議院文部科学委員会はちょっとだけ聞いていたのだけど、大学ファンドに参加するためには外部有識者を入れた合議体にガバナンスを任せ、年3%の事業成長が求められるのに、成長できなかったときの責任は合議体ではなく大学が負うという答弁があって、戦慄しましたね。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
Mick Healey, Kelly E. Matthews, and Alison Cook-Sather (2020) Writing about Learning and Teaching in Higher Education. アカデミックライティングの教科書としては、この本がかなり良い。ライティング研究の過去の蓄積に基づいた内容になっている。オープンアクセス。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
(分析)哲学の入門書ならば、金杉武司 (2022) 『哲学するってどんなこと?』のあとがきで紹介されているリストがなかなか良いと思う。自分が挙げても、ほとんど同じになる。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
11 months
最近は哲学史の見直し運動で、過小評価や無視されてきた女性哲学者に焦点を当てた、ある程度まとまったハンドブックや論文集が続々と出ていてよい。今までも紹介してきたけど、最近のちょっと紹介しておこう。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
1 year
後かねて疑問なのだけど、昔の人はなぜか、その程度は哲学じゃないとか、なぞの哲学本質論を持ち出すのだよな。21世紀に哲学業界のさまざまな格差、偏見が海外で論じられるようになっても日本ではなぜかこういう物言いで放言してしまう人が多い。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
中山裕木子(2018) 英語論文ライティング教本、実践的な教本。修正前後の例文が豊富で、修正理由がちゃんと示されているのが良い。今まで公式にも非公式にも日本人の英語論文を直すというのをかなりやってきたんだけど、そうなんだよなーと言うところがいろいろ書かれている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
哲学史が男性中心、西欧中心に描かれてきたことを反省して、どのように研究、教育するかを考えるかは、北米ではもう何十年もまじめに取り組んできて、ここ10年くらいは非常に大きなものになっている。確かに、日本ではそういう流れがほとんど紹介されていないのが問題。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
レポートの書き方のやつオンラインで僕も聞いてたのだけど、提出時のメールの文面で、授業を褒めたりして好感度を上げるというアドバイスしていて、ひええとなった。これはFDとかで採点の匿名化をもっと強調しないといけないなあ。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
アカデミアの就職については、英語圏でさかんにやられているように、むしろ体系的にデータを採集して、バイアスコントロールに役立てるという動きが日本では全く起こらずに、生存バイアスの強い意見や自己責任論が主流であるというのは非常に奇妙に思える。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
ハーバードのライティング支援サイトも超充実しているな。学生向けに分野どころか、(全部じゃないけど)授業別のレポートの書き方ガイドまで作っている。教員向けにも、レポート課題の作り方、フィードバックの仕方のガイドなどもある。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
英語を母国語としない院生が、学術的な場面でコミュニケーションしたり、教えたりする際の語学以外のアドバイスをまとめたこの本、なかなか良いな。今の僕にはあまり必要ないかもだけど、留学1,2年目にこういうのがあれば、重宝しただろうな。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
アメリカはレポートの採点が自動化されつつあるので、機械から見てよいレポートを書けるようにという教科書まで出ている。序文にそんな本を書かざるを得なかった状況に対する複雑な思いが書かれている。A. Lamoreaux, Writing Instruction Tips For Automated Essay Graders
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
前に高学歴ワーキングプアの新聞記事が出たとき、記者の友人で、貧困状態の研究者が「知識はあるのに論文がかけない」と記述されていたとき、何人かの常勤教員が、そんなひとは研究者にそもそも向いてないとか、所詮無理ということを言っていて、たいへん悲しくなったし怒りが湧いた。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
「論破」というのがどういう状態なのか、しかしよく分からない。アカデミアでさえ、普通に批判しても、「ボコボコにする」とか「噛み付く」とか、暴力にかかわる表現で置き換えられることが多々あるのは、ほんとうによくない。批判的というのは、生産的の対義語でもない。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
この本は(いちおう学部生にも対応とされているけど)大学院生以上で英語で論文を書きたいという人は、ぜひ読むといいと思う。これだけライティング研究の成果を取り組んで書かれた教科書は他にはなかなかない(Feak & Swalesと同系統だけど、あれはワークブックでこっちのほうが情報量が多い)。
@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
Mick Healey, Kelly E. Matthews, and Alison Cook-Sather (2020) Writing about Learning and Teaching in Higher Education. アカデミックライティングの教科書としては、この本がかなり良い。ライティング研究の過去の蓄積に基づいた内容になっている。オープンアクセス。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
僕は日本の私大に高い学費を10年(博士課程満期まで)払って、カナダの大学の博士課程に入り直して、生活費も貰える生活になったんだけど。給与ありの大学院は当然狭き門なのだよね。超有名大学だと、哲学で大学院の倍率、哲学で100倍とかになる、冗談でなく。僕の入った大学院は当時6倍くらいだった。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
この自分の論文「自動運転の応用倫理学の現状と課題:自動運転車とトロリー問題」が刊行から1年過ぎて、非学会員でも読めるようになりました。短いですが自動運転のトロリー問題について抑えるべき点は、ほぼ解説していると思います。
@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
トロッコ問題、トロリー問題と呼ばれる問題は、実のところいろいろ切り口があって、単一の問題ですらない。最近、自動運転でも問題になっていて、それも含めた研究のサーベイをロボット学会誌に書いたんだけど、残念ながら、非会員は1年間読めない仕様。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
え、これLost in Thought: The Hidden Pleasures of an Intellectual Lifeの翻訳なのか。すごく良い本で、学びたい、考えたいという学生や院生におすすめなのだけど、この邦題は本書の趣旨とだいぶ異なるのではないか。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
英語の哲学系のポッドキャストをまとめた、このサイトは非常に有益だなあ。トランスクリプトが付いているものもあるし、英語の勉強にも使えるのではないか。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
おや、もう広告が出ている。英語圏の認識論の入門書をほぼ全て読んでますが、これは初学者には間違いなく最強の入門書です!訳も相当工夫して読みやすくしたつもりですので、皆さんよろしくお願いします!
@keisoshobo
勁草書房
2 years
【近刊】11月1日(火)発売予定『知識とは何だろうか』(ダンカン・プリチャード著/笠木雅史訳)近刊情報を公開しました。 伝統的な難問から現代の問題に取り組む応用まで、明快な筆致で認識論の幅広い射程を紹介。用語集や文献ガイドも備えた最強の入門書!
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
今の科学史では、科学は一握りの天才や巨人がその進歩に寄与するのではなくて、後に反証される理論の支持者たちも含め多くの人々が関与するという歴史観のほうが普通だと思うのだけど、哲学史の専門家はどう考えているのだろうか。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
日本語で書かれたアカデミアのジェンダー比改善についての文章で、今まで読んだものの中で一番良い。前編、後編とも広く読まれて欲しいと思う。
@TNE
なんと今日Cu△
5 years
日本の教育・研究界の男女格差と女性限定公募を考える・前編【数字で見る現状と近年の傾向】
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
哲学の専門家でない人が、哲学について好き勝手に語るというClubhouse聞いてるのだけど、ナチュラルな蔑視がきついな。「哲学は教えるなら、教えても良い」とか「哲学者は500人いれば良い」とか、マウンティングはアカデミアの華ということかなあ。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
9 years
アメリカの大学教員の70%近くが非常勤で、常勤と比べて格段に給料が安く、公的扶助制度の助けで暮らしている人も大勢いることは同時に知っておいてもらいたい。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
公募するのが条件になっているので、内部の人を昇進させるときに公募するの、ほんとやめるべきだとしか思えないんだけどな。あれに合理的な理由を与えるのはどうやっても無理だもん。哲学、倫理系であれ見る度にげんなりする。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
難しいことではなくて、議論するときの心構えとして、ハッタリをかまさない、カッコつけない、偉そうにしないというのを意識するくらいで良いと思う。前も書いたけど、日本の哲学界はここ10年くらいでこれができる若い世代がすごく多くなって、ほんと、議論のやり方、質が上がったと感じている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
これは中央値を平均値にすれば、1907年にフランシス・ゴルドンが最初に発見したと言われる「群衆の叡智」と言われている現象と同じで、現在ではこの叡智を実現するには、どのように集団で議論をすればいいのかということについていろいろ研究がある。
@junsaito0529
斉藤 淳『小学生からの英語教育 親は一体何をすれば良いですか?』アルク 公表発売中💙💛
13 years
サンデル教授が日本で持て囃されていることをこちらの同僚と話した。同僚曰く「実験で、教壇に置いてあるカボチャの重量を議論した。すると声の大きな学生の意見に引きずられ、誤差が大きい。個々の学生の推計を紙に書いて集めたらその中央値がほぼ合っていた。議論すればいいってもんじゃないんだよ」
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
春学期に行ったアカデミックライティングの講習会(3回連続、単独でも受講可能)の資料と課題を公開しておきます。単独でも受講可だったので、一部重複しますが、第1回概論、第2回リーディングと要約、第3回パラグラフ・ライティングとなってます。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
偶然見つけたこの論文、日本の大学でアカデミック・イングリッシュを教えていた外国人教員が、面接から自分の体験を振り返りながら、日本の大学、そして英語教育の問題点をいろんな文献挙げながら論じている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
論文書けないには、いろいろ理由がある、なぜ一番に想定されるのが、「書き続ける資質がない」ないで、それを理由にばかにするんだろう。研究費がない、他の仕事で時間がない、貧困その他の状態で精神的余裕がないなど、いくらでも他の理由は考えられる。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
うう、イギリスではポスドク含む任期付き教員の首切りがもう始まってしまった。昨日も昇進、着任のお知らせに混じって任期が終わった知らせもあり、胸がざわついているのだけど、日本の先行きがこうならないように祈る。
@GuardianEdu
Guardian Education
4 years
Hundreds of university staff made redundant due to coronavirus
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
今日びっくりした話。うちの大学では科研などで買った本が図書館所属になるのだけど、私大に異動する場合はもっていけないらしい(国立は可)。めちゃくちゃ。研究の継続性にも影響が出るし、同じ本買うために同じような予算とれるはずもないし、やろうとすれば研究費の不正申請とも言われかねない。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
アカデミックライティングの入門書はものすごくたくさんあるけど、アーギュメントを意識してレポート、論文を書くという点をメインにしたものは少ない。その中で僕が読んだ中で一番いいのは、このWriting Analytically だな、すでに8版までいっている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
哲学史をギリシアから始まるものとするようになったのは18世紀末のドイツで、それはそれまで哲学に含まれていたそれ以外の哲学の伝統の排除を伴っていたということを丁寧に論証する、P. K. J. Park (2013) Africa, Asia, and the History of Philosophy、はすごい本だなあ。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
『科学哲学』51-2号にて近刊予定の論文「ケンブリッジ分析学派の興亡:「言語論的転回」はいつ起こったのか?」のドラフト公開しておきます。分析哲学とはなにか、これに答えるのはそう簡単じゃないよという論文です。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
英語圏の大学ライティング教育はWAC Clearinghouseのようなオープンアクセスの出版社が、100冊以上の研究書や参考書を無料で提供しているので、ぜひ日本語ライティングの研究者も参考にしたら良いと思う。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
9 months
そういえば、「哲学的」という用語はマジックワードで自分はまあ使わない。この用語はいろいろごまかしを含んでいて、やばいという発表を昔したことを思い出した。これはそのときのスライド。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
僕は今まで何人もの若い研究者が研究できなくなったり、論文書けなくなったり、消えていくのを見てきた。自分もまだそこにいる。でも、それは研究者になる資質がなかったからではないよ。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
いやーマジか、うちの大学、他の国立大に異動する場合のみ、科研費で買った本を移管できる(私学の場合無理)というめちゃくちゃな規則があるのだけど、さらにひどいことに間接経費、一般予算で買った本は無理なんだと…
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
英語圏の哲学界の女性の少なさの原因については。数多くの仮説が提示されて、その実証研究が今は幾つかある。一番減るのが学部初期なので、実証研究では大学環境や実際の哲学ではなく、高校時代や哲学についての一般的な考えが影響しているという結果になっている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
8 years
これRoutledgeが発行している高校レベルの哲学の教科書の教育支援サイトなんだけど、ハンドアウトやパワポも誰でもDLできて、すごい。そして、教科書も見たけど、普通にめちゃレベル高い。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
いろいろ証言が出てきたのだけど昔から有名だったらしい。でもサールの権威もあって表沙汰にならなかった。アカハラは学問的権威を前提にするので、学術的成果はそれとして認めつつ、ハラスメント行為だけ問題にするというのが難しい。今後サールの著作をどのように扱うかはよく考えなければいけない。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
Oxford大学出版は、各分野別のレポートの書き方本もちゃんとひと揃えだしていることに気づいた。とても偉い。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
名古屋大学教養教育院のサイトで、授業のオンライン化とオンライン用の教材開発についてのガイドが公開されています(日英対応)。海外出身の教員の方などはとくに情報が回らず混乱している方も少なくないと思いますが、参考になると思います。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
1 year
やー、自分も日本の大学院のとき毎週毎週自分がいかに駄目か小一時間説教受けてました。その後、海外の大学院に行った���ですが、それで思い知りました。一人で死ぬ気でやってわからないことが世界トップの研究者に聞いたら、即解決するんです。精神論より環境要因のほうがはるかに大きいです。
@Tocqueville_tan
トクヴィルたん@前進強速
1 year
う〜ん。 笠木先生のような切れる方は違うのかもしれないけど、私みたいな凡才は死ぬ気で自らを鼓舞しないと何にも出来ない時間のほうが長いんですよ。 「常に死ぬ気でやる」以外の選択肢を与えないのはダメですが、「死ぬ気でやる」タイミングはあってよいし、その選択肢は在るべきだとも思います。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
おすすめは、まず、アカデミックスキルを学ぶ、Go the Distanceのコース。アカデミックライティングも含まれている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
匿名で、すでにある程度のキャリアの職業的哲学者(書かれている業績はかなり優秀)が、哲学アカデミアを去ることに決めた理由を書いていて、今海外で話題になっている"Confessions of an Ex Philosopher"読んだ。僕もこれは何回も考えてきたので、共感する部分が多かった。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 months
日本の人文系の学術出版が商業出版社に支えられてきたというのは、良い点もあったにせよ、悪い点も相当ある。そういう点を反省することはやはり必要だよ。もっと前にやられるべきだったのに、今まで良いところもあるというだけでやってこなかったわけなので。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
僕は現在の一般的アカデミックライティング教育やクリティカルシンキング、論理的思考についての教育の(その授業外の)有効性にかなり懐疑的なんですよね。そういうデータもかなりあります。それが先日の学会の発表内容でした。スライド(PDF)を公開しておきます。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
『大学で学ぶ議論の技法』は訳が一部わかりにくいと思うけど、日本語で読めるargumentationの教科書としては今まで僕が読んだ中でベスト。クリティカルリーディングから入るし、argumentの目的の多様さが強調されているのも良い。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
日本の公募今まで150くらい出したかな。面接も2桁近く行った。時間と労力はもちろん、面接も遠い場合、自腹の上宿泊まで必要だったりする。あまりにも不合理かつ応募者の負担を考えない慣習は是非再考していく流れになってほしい。
@takebata
竹端寛(たけばたひろし)
5 years
50以上の大学に公募で落ちた経験がある人間としては、めちゃくちゃ頷きまくる文章。最初から書類一式を出させない、Zoom面接も検討する、とかもっと簡素化してほしいよね。→大学の公募人事に関しての一石|naruhisa nakane @naruhisa007 #note
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
今の哲学史研究は、昔は孤高の偉大な哲学者などとされていた人が、実は同時代や過去の他の哲学者の研究に大きく依拠や影響を受けているということがだいぶ明らかにされたことで、アップデートが必要になっている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 months
ライティングやライティング教育研究は、アメリカでは専門分野としてそれなりの歴史を持っていて、専門書、論文もたくさん出ている。WAC Clearinghouseという出版社が大量にオープンアクセスで研究書を出版しているので、関心がある人は一度見てみればよいと思う。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
「世界哲学史8」所収の「分析哲学の興亡」を読んだのだけど、用語の定義や哲学史理解、事実認識、そして議論の筋道について、かなり多くの問題があるな。問題を全部指摘する気もないけど、最低限、まず事実・価値の二元論とかその崩壊ということが何なのか明確にすべきだと思う。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
コロナで仕事がほとんどなくなった妹があいた時間になろうで小説を書くようになったら、なんと幸運なことにある編集者の方の目に止まり、書籍化していただけることになりました。妹から宣伝を頼まれたので書いておきます。僕もこれから買います。よろしくお願いいたします。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
自分もacknowledgementsの機能についてはこれに完全に賛成する。研究に貢献した人をcreditするのが目的で、主観的な感謝の表明の場ではない。貢献した人を挙げないのも、貢献してない人を挙げるのも駄目。前者はとくに研究不正の1種だと考えるので、学生にも言うのだけど聞いてもらえないこともある。
@korguchi
コルグチ
4 years
学位論文の謝辞でふざけようとしているそこの君へsgym先生のスライドを貼っておきます(外部の人に渡してよいという許可は取っている)
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
業績があっても人柄に問題があるから…という意見を、ごく当たり前に聞くのも非常に恐ろしくて、英語圏なら複数の推薦状(盛る推薦者のブラックリストなどもある)、食事なども含む長時間の面接、院生との交流などあってかなりそれを評価するシステムがあるけど、日本にはそれもないのにと思う。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
6 years
Twitterちょっと見ただけで、こんな人は絶対に採用しないとか言ったり、言われたりする業界というのは、ものすごく怖い業界としか思えないよ…こういうのを研究者を目指したい学生が目にしたとき、どう思うんだろう。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
ライティング教育の第一人者であり、80年代に学生のレポートへのフィードバックについての有名な論文を書いたN. Sommersが、2013年にフィードバックについて短い本を書いている。これ素晴らしい内容で、レポートを採点する教員は読んで損はないと思う。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
最近読んだ高等教育関連の本では、『大学における「学びの場」づくり』が段違いのレベルで良いな。心理学の実証研究を豊富に使いつつ、教育の失敗例などに触れてその応用方法を示しているし、デザインも読みやすいように工夫されている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
Jonathan Kvanvigが自分の「分析哲学の歴史」コースをYoutubeで公開している。原著を学生の読書課題にしつつ、これくらいのペースでこれくらいの量をカバーする授業ができると、だいぶ違うだろうな。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
カナダには毎年人文・社会科学系の学会を一箇所でまとめてやってるCongress of the Humanities and Social Sciencesという巨大な集まりがある。これはほんと祭りって感じで楽しいし、いろんな分野の話も聞きに行けるのでよい。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
学問分野で同じ言葉でも意味がまるで異なるということはよくあって、「論じる」、「分析する」、「論理的」とか、下手したら「考える」もそうだと思うのだけど、今「反省する」と書こうとして気になった。これを「自分を見つめ直して考える」程度の意味で理解する分野、哲学以外にあるのかな
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@kasa12345
Masashi Kasaki
8 years
日本語でも大学生の質問のなさについては、いくつか研究があって、たとえばこれとか。藤江利江、山口裕幸 (2013)「大学生の授業中の質問行動に関する研究 : 学生はなぜ授業中に質問しないのか?」
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
しかし、査読制度を絶対視しているような人は世界中に存在しないだろうけど、いたとしても、「哲学を分かってない」とか、査読論文書いていたら「動物園で飼いならされていて、自分で哲学していない」とか人格攻撃受けない業界がいいですね。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
同じかどうかわかりませんが、ある人やグループが非難されたり、責任を求められたりした場合に、自分たちこそ犠牲者だというレトリックを使って非難を無効化しようとすることなら、DARVO (Deny, Attack, and Reverse Victim and Offender)と呼ばれたりしています。
@okisayaka
おきさやか(Sayaka OKI)
3 years
多数派に対し少数派の傷つきの話をしていたら、相手が「あなたがそれを訴えることで私も傷ついている」「あなたも同じことをしてる」を言い出して、いつの間にか「どちらが正しいか」のバトルに引き摺り込まれる現象が繰り返されているのでそろそろ名前が欲しい。最初の問題はそして不問にされる
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@kasa12345
Masashi Kasaki
1 year
Kiesewetter (2017) The Normativity of Rationality は、ほんとにすごい本で、ここ20年ぐらいの認識論の本でもベストの1つだと思うけど、文献指示の詳細さもほんとすごい。膨大な文献が参照されるのだけど、ほとんど文献指示にその文献のどこを参照するのかページ番号が書かれている。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
7 years
野田直人(2015)『小論文・レポートの書き方』、日本語のレポートの書き方本では最上の1つかもしれない。僕も最も重要だと思っている、文章の構成にここまで重点を置いた本を他に知らない。これ以上は論証や研究内容まで踏み込む必要があるので、ギリギリをついている感じ。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
「真の哲学は…」、「本来の哲学は…」などと言いたがる人は、基本的に、自分の好ましい立場以外を哲学から追い出そうとしているだけなのだけど、それをはっきり言わないところがいやしいと思っている。この種の言動には怒りを感じてきたので、論文書いたこともある。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
自分もこの記事を見て、大学が調査してハラスメント認定まで受けているのに、「当然」とか「優しさ」などと擁護しようとする大学教員がTLにいて、アカデミアの生存バイアスと彼らの持つ優越感が再度よく分かって、暗澹たる思いだった。
@momentumyy
もむ
3 years
ここっすねやはり
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
僕は今「哲学」と言われる分野は古代にそう呼ばれたのとは相当異なっていると思う。18世紀末にのドイツ「哲学」の観点からギリシア起源として哲学史がまとめ直されて標準化されたときにすでにいろいろ切り落とされている。その哲学史観が今も続いているので、あまり変わってないように感じるのだろう。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
学振受かったとか受からなかったとかは研究者の資質とは関係ないことはもう常識の一部だと思います。問題はやはり経済的なものでしょうね。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
大学院生の論文個人指導をずっと担当していて、査読コメントへの返事、修正の仕方まで含めて指導をしている。それで気づいたんだけど、査読コメントにまともなことが書いてあっても(まともでない場合もある)、学生である執筆者側に伝わらないことが多いということに気づいた。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
日本の学部時代に古典を読む(しかも原語で)という授業ばかりで、同級生のほとんどが哲学に興味をなくしたのを体験したし、英語圏でそんな教育をしていないのもよく分かったので推薦することはないかな。哲学の入門の仕方というのは何通りもあるし興味も様々だから、画一的に推薦する本は特にないや。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
この本は類書が相当なくて、自分も今でも学生に勧めています。文体が流石に古くて読みにくいけど、内容は非常にいいと思います。
@sakinotk
Sakino Takahashi
3 years
角川ソフィア文庫版の『悪文 伝わる文章の作法』 も、増刷になるそうです。13刷とのこと。 なお、角川ソフィア文庫版は、『悪文』3版(日本評論社)の文庫版ということになります。 初版(1960)から60年余。古びないというか、今の時代にとってこそ示唆的な内容だと思います。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
2 years
Bad Ideas About Writing(オープンアクセス)をまたすすめておこう。多くの人がwritingについて、一度も研究書や論文読んだことないと思いますが、その成果を、だめなライティングについての考えを批判するという形で簡略に書いた論文集で、面白い(読者は学部生を想定)。
@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
Cheryl E. Ball & Drew M. Loewe (eds.) (2017) Bad Ideas About Writing. オープンアクセスのこの論考集、今まで知らなかった。めちゃくちゃいいじゃないか。ネットでよく見かけるような「書く」こととその教育についてのよくあるが間違っている見解が研究成果に基づき挙げられ、反論されてゆく。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
4 years
あとは、Tim's Pronunciation Workshop。トランスクリプト見ながらビデオ視聴して、発音を真似してみるだけでも、かなり良いと思う。
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@kasa12345
Masashi Kasaki
3 years
哲学の入門書は数あれど、哲学のやり方についての入門書は少ないのが残念だな。自分がいいと思うのは、(1) Jay Rosenberg (1995) The Practice of Philosophy: Handbook for Beginners (3rd Edition).
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@kasa12345
Masashi Kasaki
5 years
しかし、よくわからないのは、自分もそうだけど「雇用が不安定な若手研究者」には明らかに現在30代終わりとか40代もいるのに、その若手の雇用問題の解決が、30代までの雇用数を増やすというのは、論理的に意味がわからないけどな。「若手」という言葉が多義的に使われているように思う。
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